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4章
209 休憩と準々決勝
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準々決勝第一試合 ミレア VS ブレイブ
準々決勝第二試合 フレグランス VS ライラ
準々決勝第三試合 フラン VS サクラ
準々決勝第四試合 アスト VS リュウガ
画面にはこのように表示された。
ギルド《ウェザリア》から二名。
ギルド《神聖騎士団》から一名。
ギルド《龍の咆哮》から一名。
ギルド《太陽の王国》から一名。
ギルド《桜花絢爛》から一名。
ギルド《無所属》から二名。
こう見ると、好感度ランキングの上位ばかりだな。
うち二つはワーストの上位だけどな。
ギルド《花鳥風月》が全滅しているのは惜しいな。
幹部四人はかなりの実力だったのだが・・・。
ここで一度休憩が入り、試合再開は午後からとなっている。
空腹度パラメーターが有効になっているので、休憩しないと地味にキツイのだ。
観客席にて予め作っておいたジャンクフードをパクついていると、午前中の試合についての話になった。
「シエラは健闘したと思うけど、下馬評を覆すには至らなかったわね」
「隠し玉まで出したのに、二回目には対応してくるなんてっ!」
「馬鹿を言うな。ミレアだったら初見で対応してくるぞ?」
「アスト兄の中で私ってそんな化け物扱いなんだ・・・」
僕とシエラの話は初めとして、そこから少しずつ話が展開していく。
「フレグランスをウェザリアに勧誘できないかしらね?」
「それは難しいのではないでしょうか。ソロが好きだからこそここまで無所属で通しているのでしょうし・・・」
「うぃ。でも、いいギルドが無いから入ってないだけかも」
フレグランスについてはアリアさんと同感だ。
だが、まずは生産プレイヤーをスカウトしたらどうだろうか。
生産と戦闘の割合がひっくり返りかねないぞ?
「ところで、ミレアは次の試合、あの金ぴか勇者に勝てるの?」
「うーん・・・やってみないと分からないかな?仕組みは予想がついてるんだけど、それが分かっても打てる手は少ないし・・・」
仕組みが分かったって、マジですか。
僕もずっと考え続けているんだが、まるで分からないんだぞ?
ヒントは、分かっても打てる手が少ないというところか。
答えを言わないのは自分で考えろということかね。
「あの勇者、ブレイブだったかしら? あのプレイヤーは不思議なことに、意外と評判が悪くないのよね・・・。どう考えても好まれる要素なんて無いのだけれど」
「確か、彼に口説かれるのが一種のステータスとか・・・。その情報を目にした時は目を疑いました・・・!」
「何だそりゃあ・・・? あれに口説かれて嬉しいって・・・?」
いよいよもって意味不明だ。
あんな訳の分からんギルドのマスターで、何故評判がいいのか・・・。
待てよ、もしかしたら逆なのか?
ブレイブという男が居るおかげで、神聖騎士団は持ちこたえているのかも。
だがそれだと、余計にブレイブの人気が意味不明に・・・・・・あ。
「ミレア、ちょっと耳を貸してくれ」
「えっ、アスト兄が耳フェチ・・・!?」
「違う! 答え合わせをしたいだけだ!」
僕にそんなフェチは無い!
というか、ミレアが余計なことを言ったせいで、レインが耳を気にしているじゃないかっ!余計な誤解をされたらどうするんだ!
「ブレイブは―――――――じゃないか?」
「アスト兄・・・・・・・・・・・・大正解っ!」
「溜めが長いっ!!」
溜めが長いせいで無駄にドキドキさせられたが、正解できたようだ。
しかし、ミレアの頭の中身が益々気になる今日この頃。
・・・うん?
僕の答えが正解だとして、打てる手なんて一つも無いと思うんだが・・・。
ミレアは打てる手は少ないとは言ったが、一つも無いとは言わなかった。
「そういえばミレア、アストの試合前半、どこに行っていたのかしら?」
「えへへ・・・秘密っ!」
花が咲いたような笑顔でそう宣言したミレア。
こいつ、一体なにを企んでるんだ・・・?
『さあ!休憩時間も終わり、これより準々決勝を開始します!
準々決勝第一試合、注目の対戦カードは・・・・・・こちらっ!』
予選一位 『【虹の賢者】ミレア』 《ウェザリア》
VS
予選八位 『【無敵の勇者】ブレイブ』 《神聖騎士団》
『両者とも一回戦を圧勝で締めくくった強者!この勝負の行方や如何に!?』
システマの紹介にも一層熱が入っているな。
かなりの激戦が期待されるからだろう。
『それでは、準々決勝第一試合・・・開始ですっ!』
試合が開始されると、ミレアは定番の強化魔法重ね掛けを行った。
一方のブレイブはというと・・・。
「ミレア、君は僕の隣に相応しい。さあ、あんなちっぽけなギルドは早く辞めて、僕の下にくるといい・・・!そして愛をはぐくもうじゃないか・・・!」
何だコイツ。
人の妹を公衆の面前で口説きやがって。
乱入して再起不能にしてやろうか。そうだそうしよう。
だからアリアさん、その手を離してくれっ・・・!!
アイツを殺せないじゃないかっ・・・!?
準々決勝第二試合 フレグランス VS ライラ
準々決勝第三試合 フラン VS サクラ
準々決勝第四試合 アスト VS リュウガ
画面にはこのように表示された。
ギルド《ウェザリア》から二名。
ギルド《神聖騎士団》から一名。
ギルド《龍の咆哮》から一名。
ギルド《太陽の王国》から一名。
ギルド《桜花絢爛》から一名。
ギルド《無所属》から二名。
こう見ると、好感度ランキングの上位ばかりだな。
うち二つはワーストの上位だけどな。
ギルド《花鳥風月》が全滅しているのは惜しいな。
幹部四人はかなりの実力だったのだが・・・。
ここで一度休憩が入り、試合再開は午後からとなっている。
空腹度パラメーターが有効になっているので、休憩しないと地味にキツイのだ。
観客席にて予め作っておいたジャンクフードをパクついていると、午前中の試合についての話になった。
「シエラは健闘したと思うけど、下馬評を覆すには至らなかったわね」
「隠し玉まで出したのに、二回目には対応してくるなんてっ!」
「馬鹿を言うな。ミレアだったら初見で対応してくるぞ?」
「アスト兄の中で私ってそんな化け物扱いなんだ・・・」
僕とシエラの話は初めとして、そこから少しずつ話が展開していく。
「フレグランスをウェザリアに勧誘できないかしらね?」
「それは難しいのではないでしょうか。ソロが好きだからこそここまで無所属で通しているのでしょうし・・・」
「うぃ。でも、いいギルドが無いから入ってないだけかも」
フレグランスについてはアリアさんと同感だ。
だが、まずは生産プレイヤーをスカウトしたらどうだろうか。
生産と戦闘の割合がひっくり返りかねないぞ?
「ところで、ミレアは次の試合、あの金ぴか勇者に勝てるの?」
「うーん・・・やってみないと分からないかな?仕組みは予想がついてるんだけど、それが分かっても打てる手は少ないし・・・」
仕組みが分かったって、マジですか。
僕もずっと考え続けているんだが、まるで分からないんだぞ?
ヒントは、分かっても打てる手が少ないというところか。
答えを言わないのは自分で考えろということかね。
「あの勇者、ブレイブだったかしら? あのプレイヤーは不思議なことに、意外と評判が悪くないのよね・・・。どう考えても好まれる要素なんて無いのだけれど」
「確か、彼に口説かれるのが一種のステータスとか・・・。その情報を目にした時は目を疑いました・・・!」
「何だそりゃあ・・・? あれに口説かれて嬉しいって・・・?」
いよいよもって意味不明だ。
あんな訳の分からんギルドのマスターで、何故評判がいいのか・・・。
待てよ、もしかしたら逆なのか?
ブレイブという男が居るおかげで、神聖騎士団は持ちこたえているのかも。
だがそれだと、余計にブレイブの人気が意味不明に・・・・・・あ。
「ミレア、ちょっと耳を貸してくれ」
「えっ、アスト兄が耳フェチ・・・!?」
「違う! 答え合わせをしたいだけだ!」
僕にそんなフェチは無い!
というか、ミレアが余計なことを言ったせいで、レインが耳を気にしているじゃないかっ!余計な誤解をされたらどうするんだ!
「ブレイブは―――――――じゃないか?」
「アスト兄・・・・・・・・・・・・大正解っ!」
「溜めが長いっ!!」
溜めが長いせいで無駄にドキドキさせられたが、正解できたようだ。
しかし、ミレアの頭の中身が益々気になる今日この頃。
・・・うん?
僕の答えが正解だとして、打てる手なんて一つも無いと思うんだが・・・。
ミレアは打てる手は少ないとは言ったが、一つも無いとは言わなかった。
「そういえばミレア、アストの試合前半、どこに行っていたのかしら?」
「えへへ・・・秘密っ!」
花が咲いたような笑顔でそう宣言したミレア。
こいつ、一体なにを企んでるんだ・・・?
『さあ!休憩時間も終わり、これより準々決勝を開始します!
準々決勝第一試合、注目の対戦カードは・・・・・・こちらっ!』
予選一位 『【虹の賢者】ミレア』 《ウェザリア》
VS
予選八位 『【無敵の勇者】ブレイブ』 《神聖騎士団》
『両者とも一回戦を圧勝で締めくくった強者!この勝負の行方や如何に!?』
システマの紹介にも一層熱が入っているな。
かなりの激戦が期待されるからだろう。
『それでは、準々決勝第一試合・・・開始ですっ!』
試合が開始されると、ミレアは定番の強化魔法重ね掛けを行った。
一方のブレイブはというと・・・。
「ミレア、君は僕の隣に相応しい。さあ、あんなちっぽけなギルドは早く辞めて、僕の下にくるといい・・・!そして愛をはぐくもうじゃないか・・・!」
何だコイツ。
人の妹を公衆の面前で口説きやがって。
乱入して再起不能にしてやろうか。そうだそうしよう。
だからアリアさん、その手を離してくれっ・・・!!
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