異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!

リュース

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4章

198 白炎虎と琥珀と鉱石

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 翌朝、まだ明け方と言える時間に目を覚ました。
 昨日は夕食後、再ログインをせずに眠りについたのだったか。

 美鈴も僕に付き合って、一緒に就寝。
 既に恒例の如く、僕の隣で眠っている。

 さて、試合の前にログインして体を動かそうか。



 〇〇〇



 ログインすると、ウェザリアには既に二人のプレイヤーが。

 一人はアリアさん。
 この人、本当にいつ寝てるんだろう・・・?

 もう一人はシエラ。
 考えることはみんな同じか。


「お、そこに居るのは『【無冠の戦姫】シエラ』じゃないか。随分と早いんだな」

「その二つ名で呼ぶのはやめてっ!半分くらい不名誉称号なんだからね!?」

「はっはっは」

「ねえ聞いてるの!?」


 確か、運営の面々が各々お気に入りのプレイヤーを選んだところ、シエラだけ誰にも選ばれなかったとか何とか。称号の説明にもご丁寧にそう書いてあったらしい。
 予選で目立った活躍をしておらず成績も尖ったところが無い。

 ゆえに、【無冠の戦姫】なのだそうで。

 うん。半分どころか七割方不名誉称号だ。
 それでも決勝トーナメントに残ったのは、偶然ありきとはいえ十分な功績だ。
 そう悲観したものでもないぞ?

 ちなみに、予選の映像は編集され、プレイヤー全員にに送られている。

 少し見てみたんだが、一割以上僕が映っていた。なんでやねん。
 シエラは画面の端に少し映っただけ。ご愁傷様。

 配布された映像で人気が高かったのは、ミレアの蹂躙劇や強者同士の戦い。
 僕の場合はレイヴンやアウルムら《太陽の王国》との戦いか。


「それで結局、称号の効果は何だったんだ?」

「教えないよ!」


 それは残念。
 ミレアも大会が終わるまでは教えてくれないそうだし、なんか寂しい。

 と、シエラは狩りに出るようだ。
 金髪を後ろで纏めて、気合を入れている。


「シエラ、死に戻ってペナルティを負わないようにな?」

「不吉なこと言わないでっ!?」


 さて、僕も行こうか。
 行き先は・・・新しい場所を開拓するには時間が心許ない。
 火の都ウィルフラム周辺にしておこう。









 ホワイトフレイムタイガー Lv5
 魔物 最上位種 変異体 敵対 格上
 スキル 白炎 物理耐性 火焔無効



 フレイムタイガーを十体討伐でブルーフレイムタイガーが出現。
 では、上位変異種Ⅱのブルーフレイムタイガーを十体討伐したら?
 その答えが目の前のコイツだ。

 以前来たときに九体目まで倒していたことをすっかり忘れていた・・・。

 トライクリムゾンキメラと同レベルの敵。
 あのキメラはヨミと二人で何とか倒したんだっけ?

 ・・・ヤバくね?シエラへの揶揄い文句を笑えなくなりつつある。

 しかも、火焔無効に物理耐性・・・相性悪過ぎだし!


「ガアアアアアアアアッ!!」


 なし崩し的に戦闘開始!











《『アスト』のレベルが34になりました》
《能力値ポイントを2獲得しました》
《スキルポイントを1獲得しました》
《熟練度が一定に達し【上級投擲術】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【夢幻魔法】スキルがLv3になりました》
《熟練度が一定に達し【魔力隠蔽】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【奇襲】スキルがLv5になりました》
《熟練度が一定に達し【金剛力】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【城塞】スキルがLv6になりました》
《熟練度が一定に達し【鷹の目】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【魔気】スキルがLv11になりました》
《熟練度が一定に達し【拡張】スキルがLv8になりました》


 と、とんだ激戦になってしまった・・・。
 かれこれ一時間近くは戦っていた気がする・・・。

 能力値ポイントは魔法防御力に2ポイント。
 敵の白炎、一度喰らっただけでHPレッドゾーンになったんだぞ!?
 しかも、こちらの攻撃は殆ど効かないというね!

 序盤は精霊の剣に水属性を付与してダメージを与えていたが、物理耐性のせいでそこまでのダメージは望めなかった。
 そこで考えたのが、幻影魔法による攻撃だ。

 幻影魔法Lv1呪文アーツ『ファントムクリエイト』
 幻影魔法Lv1呪文アーツ『ファントムリバース』

 この二つを合わせて水属性魔法を再現した。
 夢幻魔法の力も少し借りて、ミレアの魔法を思い出しての再現だ。

 やっぱり、人間相手の方が相性いいのかね・・・?

 それで・・・注目の解体結果は!



【白炎琥珀の原石】素材アイテム レア度6
 ホワイトフレイムタイガーの落とす琥珀。
 ただの琥珀とは同種にして別種でもある。
 上級宝飾師でなければ加工は困難である。

【白炎鉱石】素材アイテム レア度6
 ホワイトフレイムタイガーの鉱石。
 鍛冶や錬金など、使い道は多い。
 火焔鉱石の亜種と言われている。



 白炎琥珀は一つ。
 白炎鉱石は一抱えほどの大きさ。

 レア度6ともなると上級職にならねば加工できない素材も出てくるようだ。
 合成獣素材にそんな表記は無かったが、その違いはどこにあるのだろうか?

 ま、大会が終わるまでは仕舞っておこう。
 鉱石の方は錬金にも使えるらしいし、ミアと取り合いになる予感・・・。
 

 さて、思いがけずダメージを負ったので、もう引き上げよう。
 体は十分に温まったしな。






「白炎鉱石、売って!!」

「ですよねー」


 ミアは灼銀獅子のナイフでかなり懐が温まっているので、買い取りを所望した。
 でもなぁ・・・錬金にも使えるらしいし、上級錬金スキルを取得して自分で何とかしてみたいと思っているんだよなぁ・・・。

 だから、売るのはちょっと・・・。


「半分!半分だけでいいから!」

「どうやって半分にするんだよ、これ・・・」

「うっ・・・」


 というわけで、売却は先送りで。
 では、錬金のレベル上げをしようかね。



 


 名前 アスト

 種族 人間 Lv34
 第一職業 上級剣士 Lv10
 第二職業 火焔魔法士 Lv9
 第三職業 舞闘家 Lv10
 スキルポイント25

 アナザースキル
 〖加速Lv9〗

 武器系スキル
 〖上級剣術Lv12〗〖上級槍術Lv12〗
 〖上級投擲術Lv9〗

 魔法系スキル
 〖火焔魔法Lv11〗〖夢幻魔法Lv3〗

 生産系スキル
 〖中級錬金Lv17〗〖中級料理Lv15〗

 補助系スキル
 〖気配感知Lv11〗〖魔力感知Lv10〗
 〖魔力隠蔽Lv18〗〖気配制御Lv4〗
 〖魔眼Lv2〗

 戦闘スキル
 〖舞闘Lv12〗〖連携Lv10〗〖空中機動Lv9〗
 〖未来視Lv6〗〖疾風Lv6〗〖集撃Lv6〗
 〖消音Lv6〗〖奇襲Lv5〗〖超反応Lv3〗
 〖金剛力Lv18〗〖城塞Lv6〗〖鷹の目Lv17〗
 
 称号スキル
 〖闘気Lv12〗〖魔気Lv11〗〖拡張Lv8〗

 スキルスロット30 残り3

 称号
 開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
 ジャイアントキリング レイドボス討伐者Ⅱ
 アイシスキラー 一流戦士 熟練魔法士 
 熟練生産者 器用貧乏 小金持ち
 クリティカルマスター 上級剣士 強奪者
 複合製作者 ユニーククリエイター
 魔眼所持者 瞬刻の戦神

 基礎能力値

 物理攻撃力 24    (+26)
 物理防御力 26    (+24)
 魔法攻撃力 22    (+14)
 魔法防御力 30(↑2)(+10)
 平均速力  23    (+29)

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