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4章
194 予選バトルロイヤル終了
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予選バトルロイヤルも大詰め。
残り十分で人数は九十六人。
単純計算で・・・一人が二人倒せば三十二人だな。
果たして、どんな奴が残るのだろうか。
「ここで死ねっ、優勝候補おおおっ!!」
「それは御免だな。『トリニティ・ロード』!」
「げはっ!?」
襲い掛かってきたのはドラゴンのアイコンがある男。
えっと・・・《龍の咆哮》だっけ?
残りHPが少ないとはいえ、何でこの強さでここまで残ってるんだか・・・。
あの叫び声からして、襲ってきた目的は何となく予想できるけども。
ん・・・この辺にプレイヤーは居なくなったし、中心付近へ向かうか。
そろそろここも縮小対象になりそうだからな。
・・・行きたくないなぁ。
冒険者ギルドの近くまでいくと、その周囲には三十人程のプレイヤーが居た。
残り七十人弱であることを考えれば、約半分か。
そんな中で一番目立っているのは・・・予想通り、我が妹だった。
ギルドの屋根上に陣取って周囲のプレイヤーに爆撃してる。
よくよく観察すると、共闘こそしていないが、三つ巴の様相を呈していた。
ミレア&フラン VS 《龍の咆哮》10人くらい VS その他のプレイヤー。
ミレアとフランはジリジリとHPバーが減っているが、気にしていない様子。
残り時間とカラーポーションの残りを考えての行動だろう。
同じくHPバーが減っている《龍の咆哮》は焦っている様子。
一人だけ少し離れた場所に居てHPバーが減っていないが、あれがギルマスか?
共闘する意思は無いが、《龍の咆哮》は潰しておこう。
あんまり強そうじゃないし、あの人数を勝ち残らせたくない。
注意すべきはミレアの魔法だな。
僕もろとも爆破する未来しか見えない。未来視のスキルは使ってないのに。
そういう訳で、陰から失礼。
「『フレイムエクスプロージョン』!」
「あっ・・・この魔法、アスト兄だね。それじゃあ私も!
『イヴィルアイ』『アクアストリーム』『ストーンメガフォール』
『エアリアルバースト』『ブレイズブラスト』『スノウウェイブ』っ!!」
「「「「「うわあああああああっ!?」」」」」
・・・なにこれ?天変地異?
一度に発動し過ぎて何が何やら分からんぞ・・・?
辛うじてブレイズブラストは分かったんだが、それ以外は分からん!!
でも、どれも初見の魔法だと思う。
そりゃあ撃破数で負けるわけだ・・・。
《与ダメージが十万を超えてスキルポイントを5獲得しました》
おっ、これは予想外。
もうスキルポイントは手に入らないと思っていたから嬉しいな。
ギルド《龍の咆哮》の生き残りはフランに仕留められて、ほぼ全滅。
ギルドマスターらしき竜人の男だけ生き残っている。
集まっていた他のプレイヤーたちも被害を受けて数を減らしている。
残り人数は・・・五十四人。あと二十二人減れば予選終了だ。
「アスト兄、覚悟っ!『『『『『『ライトニングボルト』』』』』』っ!!」
「なっ・・・『ブルーステップ』『流水』っ!!」
咄嗟に加速を発動できたのは幸運だった。
注意を払っておいて正解だったな・・・。
初見だったらアウトだったのも間違いない。
あ、受け流した魔法を喰らったプレイヤーが数人ほど爆散した。南無。
『プレイヤーの皆様、残り時間が五分となりました!残り人数は四十六人です!』
システマからアナウンスが入った。
クライマックス間近ということでその場の緊張が高まる。
「それっ!『イヴィルアイ』『『ロックウォール』』『スノウウェイブ』っ!」
ミレアが空気を読まずに魔法を放った。
今度は分かったぞ?
氷雪魔法Lv20呪文アーツ『スノウウェイブ』は間違いないと思う。
残りの二つは・・・暗闇魔法の上位と土石魔法の上位に位置する魔法だろう。
プレイヤーたちが岩の壁に閉じ込められ、雪崩に呑み込まれた。
これは酷い。なんて極悪なコンボなんだ。
お?ギルドの方に走ってきたのは・・・シエラじゃないか?
ここまで生き残っていたんだな。
周囲を見渡すと、ギルド《花鳥風月》やらギルド《桜花絢爛》やらのマーク。
他には・・・うげっ、《神聖騎士団》も居るし。金ぴかの防具の奴だ。
無所属のプレイヤーも結構居るな。
フランを筆頭に、ディアスやセレナ、アランも見つけた。
向こうに居る気配は《太陽の王国》のライラか。
あっ、ヨミが背後からの一撃でプレイヤーを始末したのを見てしまった。
あいつも生き残ってたんだな。
残り・・・三十六人。あと四人か。
・・・フレグランスが一人仕留めてあと三人。
《熟練度が一定に達し【鷹の目】スキルがLv15になりました》
僕も動こう。最後は大盤振る舞いだ。
「『ブラックステップ』『パワースラッシュ・ドライブ』っ!!」
「っ、ぐあああっ!?」
無所属のプレイヤーを一人撃破。
「『トリニティ・ロード』っ!」
「っ、きゃああっ!?」
フランが《桜花絢爛》所属の幹部プレイヤーを撃破して・・・残り三十三人。
「これで最後っ!『スプラッシュメダリオン』!はああああっ!!」
「なにぃっ!? ごはっ・・・!?」
ミレアが屋根から飛び降りつつ魔法を使い、僕に迫っていた剣士に杖で一撃。
剣士は派手にふっ飛ばされ、ポリゴンの欠片となって爆散。
ミレアは僕の隣に着地し、杖を突きあげた。
『そこまで!以上をもって、予選バトルロイヤルを終了いたしますっ!
現在生き残っているプレイヤーの方は決勝トーナメントに進出決定です!』
そのアナウンスが流れた瞬間、目の前が真っ白になった。
この転移の感覚、何度経験しても慣れないかもしれない・・・。
――――――――――――――――――――――――――――――――
『予選バトルロイヤル終了!』 <終了>
・参加人数 21611人
・残り人数 32人/21611人
・撃破人数 508 与ダメージ 100530 被ダメージ 0
・広域マップ確認
・回復アイテム使用
・ランキング閲覧
・―――
――――――――――――――――――――――――――――――――
残り十分で人数は九十六人。
単純計算で・・・一人が二人倒せば三十二人だな。
果たして、どんな奴が残るのだろうか。
「ここで死ねっ、優勝候補おおおっ!!」
「それは御免だな。『トリニティ・ロード』!」
「げはっ!?」
襲い掛かってきたのはドラゴンのアイコンがある男。
えっと・・・《龍の咆哮》だっけ?
残りHPが少ないとはいえ、何でこの強さでここまで残ってるんだか・・・。
あの叫び声からして、襲ってきた目的は何となく予想できるけども。
ん・・・この辺にプレイヤーは居なくなったし、中心付近へ向かうか。
そろそろここも縮小対象になりそうだからな。
・・・行きたくないなぁ。
冒険者ギルドの近くまでいくと、その周囲には三十人程のプレイヤーが居た。
残り七十人弱であることを考えれば、約半分か。
そんな中で一番目立っているのは・・・予想通り、我が妹だった。
ギルドの屋根上に陣取って周囲のプレイヤーに爆撃してる。
よくよく観察すると、共闘こそしていないが、三つ巴の様相を呈していた。
ミレア&フラン VS 《龍の咆哮》10人くらい VS その他のプレイヤー。
ミレアとフランはジリジリとHPバーが減っているが、気にしていない様子。
残り時間とカラーポーションの残りを考えての行動だろう。
同じくHPバーが減っている《龍の咆哮》は焦っている様子。
一人だけ少し離れた場所に居てHPバーが減っていないが、あれがギルマスか?
共闘する意思は無いが、《龍の咆哮》は潰しておこう。
あんまり強そうじゃないし、あの人数を勝ち残らせたくない。
注意すべきはミレアの魔法だな。
僕もろとも爆破する未来しか見えない。未来視のスキルは使ってないのに。
そういう訳で、陰から失礼。
「『フレイムエクスプロージョン』!」
「あっ・・・この魔法、アスト兄だね。それじゃあ私も!
『イヴィルアイ』『アクアストリーム』『ストーンメガフォール』
『エアリアルバースト』『ブレイズブラスト』『スノウウェイブ』っ!!」
「「「「「うわあああああああっ!?」」」」」
・・・なにこれ?天変地異?
一度に発動し過ぎて何が何やら分からんぞ・・・?
辛うじてブレイズブラストは分かったんだが、それ以外は分からん!!
でも、どれも初見の魔法だと思う。
そりゃあ撃破数で負けるわけだ・・・。
《与ダメージが十万を超えてスキルポイントを5獲得しました》
おっ、これは予想外。
もうスキルポイントは手に入らないと思っていたから嬉しいな。
ギルド《龍の咆哮》の生き残りはフランに仕留められて、ほぼ全滅。
ギルドマスターらしき竜人の男だけ生き残っている。
集まっていた他のプレイヤーたちも被害を受けて数を減らしている。
残り人数は・・・五十四人。あと二十二人減れば予選終了だ。
「アスト兄、覚悟っ!『『『『『『ライトニングボルト』』』』』』っ!!」
「なっ・・・『ブルーステップ』『流水』っ!!」
咄嗟に加速を発動できたのは幸運だった。
注意を払っておいて正解だったな・・・。
初見だったらアウトだったのも間違いない。
あ、受け流した魔法を喰らったプレイヤーが数人ほど爆散した。南無。
『プレイヤーの皆様、残り時間が五分となりました!残り人数は四十六人です!』
システマからアナウンスが入った。
クライマックス間近ということでその場の緊張が高まる。
「それっ!『イヴィルアイ』『『ロックウォール』』『スノウウェイブ』っ!」
ミレアが空気を読まずに魔法を放った。
今度は分かったぞ?
氷雪魔法Lv20呪文アーツ『スノウウェイブ』は間違いないと思う。
残りの二つは・・・暗闇魔法の上位と土石魔法の上位に位置する魔法だろう。
プレイヤーたちが岩の壁に閉じ込められ、雪崩に呑み込まれた。
これは酷い。なんて極悪なコンボなんだ。
お?ギルドの方に走ってきたのは・・・シエラじゃないか?
ここまで生き残っていたんだな。
周囲を見渡すと、ギルド《花鳥風月》やらギルド《桜花絢爛》やらのマーク。
他には・・・うげっ、《神聖騎士団》も居るし。金ぴかの防具の奴だ。
無所属のプレイヤーも結構居るな。
フランを筆頭に、ディアスやセレナ、アランも見つけた。
向こうに居る気配は《太陽の王国》のライラか。
あっ、ヨミが背後からの一撃でプレイヤーを始末したのを見てしまった。
あいつも生き残ってたんだな。
残り・・・三十六人。あと四人か。
・・・フレグランスが一人仕留めてあと三人。
《熟練度が一定に達し【鷹の目】スキルがLv15になりました》
僕も動こう。最後は大盤振る舞いだ。
「『ブラックステップ』『パワースラッシュ・ドライブ』っ!!」
「っ、ぐあああっ!?」
無所属のプレイヤーを一人撃破。
「『トリニティ・ロード』っ!」
「っ、きゃああっ!?」
フランが《桜花絢爛》所属の幹部プレイヤーを撃破して・・・残り三十三人。
「これで最後っ!『スプラッシュメダリオン』!はああああっ!!」
「なにぃっ!? ごはっ・・・!?」
ミレアが屋根から飛び降りつつ魔法を使い、僕に迫っていた剣士に杖で一撃。
剣士は派手にふっ飛ばされ、ポリゴンの欠片となって爆散。
ミレアは僕の隣に着地し、杖を突きあげた。
『そこまで!以上をもって、予選バトルロイヤルを終了いたしますっ!
現在生き残っているプレイヤーの方は決勝トーナメントに進出決定です!』
そのアナウンスが流れた瞬間、目の前が真っ白になった。
この転移の感覚、何度経験しても慣れないかもしれない・・・。
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『予選バトルロイヤル終了!』 <終了>
・参加人数 21611人
・残り人数 32人/21611人
・撃破人数 508 与ダメージ 100530 被ダメージ 0
・広域マップ確認
・回復アイテム使用
・ランキング閲覧
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