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3章
176 相談と届け物
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《熟練度が一定に達し【火焔魔法】スキルがLv10になりました》
《熟練度が一定に達し【魔気】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【拡張】スキルがLv4になりました》
鬱陶しい小悪魔と悪魔を倒しながら町を駆けて、警備兵詰所に到着。
悪魔は見掛ける傍から殲滅しておいた。
あれは最重要排除対象なのだ。
詰所に向かう途中で、【魔眼】のスキルは相手の強さをおおよそではあるが把握できると分かった。集中すると相手の体にうっすらとオーラが見えるのだ。オーラは輝が強く量が多いほど強い。
これは意図的に見ようとしないと見えないので、他にも隠された機能がありそう。
機能の確認は今後の課題だ。
「――――と、いう具合です。こちらが悪魔の落としたものになります」
「警備を強化して【悪意の邪石】は回収していたのだが・・・焼け石に水だったか。まさか知らぬうちにそこまで事態が悪化していたとは・・・!」
警備団長のアルベルトさんは、最初は町の様子がおかしいことに納得していなかった。僕から説明を受けた後で改めて町の様子を把握したら、すぐに理解してくれたが。
なお、他の一般警備兵はそれでも異変を認識できなかった。
ソフィアが認識できたことからも、相手への信頼度や聞いた人、聞かされた人の実力などが関わっているのではないかと思われる。
「しかし何故、邪石や邪晶石がそんなに大量に町の中へ持ち込まれているので?」
「それについても調査はしていたのだが、未だ原因を掴めていない。恐らく、誰かが原因に近づいても、認識できなかったのだろうな」
なるほど・・・流入ルート自体が認識出来なくなっているということか。
それはあり得そうな推論だ。
だとしたら・・・原因究明は骨が折れるどころではないな。
アルベルトさんがクラスの認識阻害を打破できる人材を一日中全ての出入り口に張り付けなくてはならないだろうが・・・そんなことが可能となる人手があれば、だれも苦労はしない。
「・・・正直、打開策が見当たらん。夜間の外出を禁止するくらいしか出来ん」
「そうですね。まだ被害らしい被害が出ていないのがせめてもの救いでしょうか」
二人で頭を悩ませているのだが、碌な手が浮かばない。
既に夜間外出禁止のお触れは出されているが、それだけでは駄目だろう。
対症療法でしかないし、何の解決にもならん。
同時進行で行方不明者が居ないかの確認もされている。
システィの話では悪魔が生まれるようになったのは今日の夜からなので、まだ大丈夫だとは思うが念のためだ。今のところ被害はあがっていない。
「私や大隊長、中隊長クラスが直接対応するしかないか・・・」
「うーん・・・小悪魔のリトルインプやインプなら問題ないと思いますが、その上のマイナーデーモンだと、中隊長クラスを複数あてた方が安全ですね。確か、中隊長のライナーがそれくらいの実力だったと思います。情報があっても単独で勝つのは厳しいかと」
「・・・八方塞がりだな。どう考えても人員が足らん」
やはり、正攻法では駄目だな。
だが・・・ピコン!
あ、フレンドメッセージの返事が届いた。
「・・・知人が何人か協力してくれそうですので、巡回をしてもらおうと思います。僕も手紙を届けつつ悪魔を狩っていきます。やらないよりはマシでしょうし」
「む、そうか。済まないな、使徒の方々に迷惑を掛けて」
「いえ、みんなやりたくて集まった者たちですから、お気になさらず。それに・・・これなら、人的損害は生まれませんから」
「っ、恩に着る・・・!」
暗に、プレイヤーなら死なないから幾らでも使ってくれ、と言っているのだ。
それを理解しながらも彼が悲痛そうな表情なのは、情けなさからか、申し訳なさからか。死なないと分かっていても、非道である決断をしたからか。
なんにせよ、彼ら警備兵は死んだら終わりなのだし、僕らの出番であろう。
協力してくれるのは、ウェザリアのメンバー+フラン、ブランシュ、ディアス。
セレナやアラン、ヨミといったフレンドはログアウト中だった。
みんな面白そうだということで快諾してくれた。
もちろん、町の為という思いもあるのだけれど、やはり基本は廃人思考だ。
悪魔、経験値多めだからね・・・。
改めて思ったんだが、僕ってフレンドが少ない・・・!
《第三職業が<舞闘家>Lv7になりました》
《熟練度が一定に達し【鷲の目】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【金剛力】スキルがLv5になりました》
《熟練度が一定に達し【鉄壁】スキルがLv9になりました》
そろそろ【鉄壁】スキルがカンストしそうな気配。
スキルポイントがカツカツなので、もう少し待ってくれてもいいんですよ?
こういう時に限って新しく取得可能なスキルが増える予感・・・。
ハハハ・・・まさか、な?
《マスタースキル【縮地】【瞬動】【忍び足】を確認しました》
《プレイヤースキルの条件達成を確認しました》
《取得可能スキルに【消音】が追加されました》
嘘だろおおおっ!?
そんな空気の読み方はしなくていいよ!
今のは、「押すなよ?」みたいなフリじゃないんだっ!
【消音】Lv0/30 必要スキルポイント2
〖行動をする際に発生する音を隠蔽することが出来る。
隠密行動にプラス補正が掛かるが、一定以上の格上には通用しないことも〗
こんなもの取得してどうするんだよ・・・。
運営は僕を暗殺者にでもしたいのか?ヨミにでもやらせろよ。
でも、奇襲攻撃には便利そうだよな・・・。
これって、アーツを使用したときに発生する音も消せそうだし、死角からの攻撃に気づかれにくくできるかもしれない・・・。
・・・ポイントが枯渇するけど取得しよう。
さて・・・ソフィアの家は目の前なんだが、何故か緊張する。
別にやましいことなど何も無いはずなのだが・・・。
僕は、意を決して玄関の扉をノックした。
名前 アスト
種族 人間 Lv31
第一職業 上級剣士 Lv7
第二職業 火焔魔法士 Lv6
第三職業 舞闘家 Lv7
スキルポイント1
アナザースキル
〖加速Lv9〗
武器系スキル
〖上級剣術Lv10〗〖上級槍術Lv10〗
魔法系スキル
〖火焔魔法Lv10〗〖幻影魔法Lv18〗
生産系スキル
〖中級錬金Lv16〗〖中級料理Lv14〗
補助系スキル
〖気配感知Lv9〗〖魔力感知Lv8〗〖魔眼Lv1〗
戦闘スキル
〖舞闘Lv10〗〖連携Lv9〗〖空中機動Lv7〗
〖未来視Lv6〗〖疾風Lv3〗〖集撃Lv3〗
〖消音Lv1〗〖先手Lv19〗〖鷲の目Lv18〗〖金剛力Lv5〗
〖鉄壁Lv9〗
称号スキル
〖闘気Lv10〗〖魔気Lv8〗〖拡張Lv4〗
スキルスロット29 残り6
《熟練度が一定に達し【魔気】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【拡張】スキルがLv4になりました》
鬱陶しい小悪魔と悪魔を倒しながら町を駆けて、警備兵詰所に到着。
悪魔は見掛ける傍から殲滅しておいた。
あれは最重要排除対象なのだ。
詰所に向かう途中で、【魔眼】のスキルは相手の強さをおおよそではあるが把握できると分かった。集中すると相手の体にうっすらとオーラが見えるのだ。オーラは輝が強く量が多いほど強い。
これは意図的に見ようとしないと見えないので、他にも隠された機能がありそう。
機能の確認は今後の課題だ。
「――――と、いう具合です。こちらが悪魔の落としたものになります」
「警備を強化して【悪意の邪石】は回収していたのだが・・・焼け石に水だったか。まさか知らぬうちにそこまで事態が悪化していたとは・・・!」
警備団長のアルベルトさんは、最初は町の様子がおかしいことに納得していなかった。僕から説明を受けた後で改めて町の様子を把握したら、すぐに理解してくれたが。
なお、他の一般警備兵はそれでも異変を認識できなかった。
ソフィアが認識できたことからも、相手への信頼度や聞いた人、聞かされた人の実力などが関わっているのではないかと思われる。
「しかし何故、邪石や邪晶石がそんなに大量に町の中へ持ち込まれているので?」
「それについても調査はしていたのだが、未だ原因を掴めていない。恐らく、誰かが原因に近づいても、認識できなかったのだろうな」
なるほど・・・流入ルート自体が認識出来なくなっているということか。
それはあり得そうな推論だ。
だとしたら・・・原因究明は骨が折れるどころではないな。
アルベルトさんがクラスの認識阻害を打破できる人材を一日中全ての出入り口に張り付けなくてはならないだろうが・・・そんなことが可能となる人手があれば、だれも苦労はしない。
「・・・正直、打開策が見当たらん。夜間の外出を禁止するくらいしか出来ん」
「そうですね。まだ被害らしい被害が出ていないのがせめてもの救いでしょうか」
二人で頭を悩ませているのだが、碌な手が浮かばない。
既に夜間外出禁止のお触れは出されているが、それだけでは駄目だろう。
対症療法でしかないし、何の解決にもならん。
同時進行で行方不明者が居ないかの確認もされている。
システィの話では悪魔が生まれるようになったのは今日の夜からなので、まだ大丈夫だとは思うが念のためだ。今のところ被害はあがっていない。
「私や大隊長、中隊長クラスが直接対応するしかないか・・・」
「うーん・・・小悪魔のリトルインプやインプなら問題ないと思いますが、その上のマイナーデーモンだと、中隊長クラスを複数あてた方が安全ですね。確か、中隊長のライナーがそれくらいの実力だったと思います。情報があっても単独で勝つのは厳しいかと」
「・・・八方塞がりだな。どう考えても人員が足らん」
やはり、正攻法では駄目だな。
だが・・・ピコン!
あ、フレンドメッセージの返事が届いた。
「・・・知人が何人か協力してくれそうですので、巡回をしてもらおうと思います。僕も手紙を届けつつ悪魔を狩っていきます。やらないよりはマシでしょうし」
「む、そうか。済まないな、使徒の方々に迷惑を掛けて」
「いえ、みんなやりたくて集まった者たちですから、お気になさらず。それに・・・これなら、人的損害は生まれませんから」
「っ、恩に着る・・・!」
暗に、プレイヤーなら死なないから幾らでも使ってくれ、と言っているのだ。
それを理解しながらも彼が悲痛そうな表情なのは、情けなさからか、申し訳なさからか。死なないと分かっていても、非道である決断をしたからか。
なんにせよ、彼ら警備兵は死んだら終わりなのだし、僕らの出番であろう。
協力してくれるのは、ウェザリアのメンバー+フラン、ブランシュ、ディアス。
セレナやアラン、ヨミといったフレンドはログアウト中だった。
みんな面白そうだということで快諾してくれた。
もちろん、町の為という思いもあるのだけれど、やはり基本は廃人思考だ。
悪魔、経験値多めだからね・・・。
改めて思ったんだが、僕ってフレンドが少ない・・・!
《第三職業が<舞闘家>Lv7になりました》
《熟練度が一定に達し【鷲の目】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【金剛力】スキルがLv5になりました》
《熟練度が一定に達し【鉄壁】スキルがLv9になりました》
そろそろ【鉄壁】スキルがカンストしそうな気配。
スキルポイントがカツカツなので、もう少し待ってくれてもいいんですよ?
こういう時に限って新しく取得可能なスキルが増える予感・・・。
ハハハ・・・まさか、な?
《マスタースキル【縮地】【瞬動】【忍び足】を確認しました》
《プレイヤースキルの条件達成を確認しました》
《取得可能スキルに【消音】が追加されました》
嘘だろおおおっ!?
そんな空気の読み方はしなくていいよ!
今のは、「押すなよ?」みたいなフリじゃないんだっ!
【消音】Lv0/30 必要スキルポイント2
〖行動をする際に発生する音を隠蔽することが出来る。
隠密行動にプラス補正が掛かるが、一定以上の格上には通用しないことも〗
こんなもの取得してどうするんだよ・・・。
運営は僕を暗殺者にでもしたいのか?ヨミにでもやらせろよ。
でも、奇襲攻撃には便利そうだよな・・・。
これって、アーツを使用したときに発生する音も消せそうだし、死角からの攻撃に気づかれにくくできるかもしれない・・・。
・・・ポイントが枯渇するけど取得しよう。
さて・・・ソフィアの家は目の前なんだが、何故か緊張する。
別にやましいことなど何も無いはずなのだが・・・。
僕は、意を決して玄関の扉をノックした。
名前 アスト
種族 人間 Lv31
第一職業 上級剣士 Lv7
第二職業 火焔魔法士 Lv6
第三職業 舞闘家 Lv7
スキルポイント1
アナザースキル
〖加速Lv9〗
武器系スキル
〖上級剣術Lv10〗〖上級槍術Lv10〗
魔法系スキル
〖火焔魔法Lv10〗〖幻影魔法Lv18〗
生産系スキル
〖中級錬金Lv16〗〖中級料理Lv14〗
補助系スキル
〖気配感知Lv9〗〖魔力感知Lv8〗〖魔眼Lv1〗
戦闘スキル
〖舞闘Lv10〗〖連携Lv9〗〖空中機動Lv7〗
〖未来視Lv6〗〖疾風Lv3〗〖集撃Lv3〗
〖消音Lv1〗〖先手Lv19〗〖鷲の目Lv18〗〖金剛力Lv5〗
〖鉄壁Lv9〗
称号スキル
〖闘気Lv10〗〖魔気Lv8〗〖拡張Lv4〗
スキルスロット29 残り6
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