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3章
174 システィの志
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何を忘れているのか考えてみたら、思い出した。
そう。あの謎アイテム【劣悪魔の結晶】についてだ。
職業の話が衝撃的過ぎてすっかり忘れていた。
「話を戻そう。それで、この結晶について何か分かったのか?」
「あっ、そうでした・・・!
実は、これを文献で見たことがあったような気がします!
教会所有の本ですので、直ぐにお持ち致しますね・・・!」
システィはそう告げると、勢いよく教会内を走り始めた。
・・・そして転倒。予想していたのに止めなかったのは悪かったな。
数分後、システィは一冊の本を持って戻ってきた。
転んでできた怪我は治療済みである。
聖光魔法士のレベルの高さについて妙に納得してしまった。そりゃあ、あんな度々怪我をしていたら、聖光魔法のレベルもぐんぐん上がるよな。
才能も有るらしいし天職だと思う。
「これですっ!このページに載っているこの絵が、アストさんの見せてくれた結晶に似ています・・・!」
どれどれ・・・・・・その絵には黒い結晶が描かれており、確かに大きさや形、色などが似ている・・・気がする。
両者を同じなのだと言われれば同じに見えてくる。
ただ、違うものだと言われれば違うようにも見えてしまう。
よくこれで思い出せたよな・・・。
改めてシスティの優秀さがよく分かった。
それで、肝心の内容なのだが・・・入手条件と用途についても書かれていた。
入手条件は、悪魔を一定以下の被ダメージで倒すこと、など。
いや・・・「など」って何だよ。
他にも条件があると分かっているのに、何故それについて書かれていないんだ!?
まあいいか。
それで、用途については・・・このままでは百害あって一利なし。
そんなことは分かってるから、その先を知りたい。
えっと・・・聖職者による浄化作業を通して別のアイテムに生まれ変わる、か。
浄化方法についても載っているが、僕にはチンプンカンプンだ。
この道の学問を修めていないのだから、分かる訳がない。
システィは・・・驚くほど真剣な表情で読んでいる。
普段とのギャップに、思わずドキリとさせられてしまった。
耳に掛かった髪をかき上げる仕草がやたら艶めかしく、大人っぽく見えた。
レインという存在に出会っていなければ危なかったかもしれないな。
時間はあるのだし、僕も読み解く努力をしてみよう。
《プレイヤースキルの条件達成を確認しました》
《取得可能なスキルに【解読】が追加されました》
「――――大体分かりました。【劣悪魔の結晶】であれば浄化できると思います」
アナウンスとシスティの声によって現実に引き戻された。
結局半分くらいしか分からなかった・・・まあいいさ。僕は戦闘職なんだ。
「わざわざ指定するってことは、出来ないものもある、と?」
「はい。これより上位の結晶になりますと、白魔法士になる必要があります」
「今から浄化することは?」
「少しお時間を頂ければできると思いますが、それでもよろしければ・・・」
やることもないのだし、問題はない。
ただ、システィの表情が曇っているのと、最後で言葉を濁したことが気になる。
「出来るならお願いしたいんだが・・・何かあるなら遠慮なく言ってくれ」
「あぅ・・・。実は、ですね・・・浄化には幾らかお金が必要になりそうなんです・・・。出来ることなら無償でやりたいのですが、そうしてしまうと後が続かないのです・・・」
「ああ、そういうことか」
そりゃあ言い辛いだろうな。
だが、働きの対価にもお金を払うのはごく当然のことだ。
システィが気にすることではないと思うぞ?
それと、教会の運営費とかはどうしているのか今更ながらに気になってきた。
「なあ、この教会って、どうやって維持しているんだ・・・?
掃除はシスティがやるにしても、他にも色々と入用になった時とか」
「仕事がお休みの日にお金を稼いで、それを当てていますよ?私は運のいいことに光魔法使いでしたし、回復以外の仕事にも困りませんでしたから」
「「・・・・・・」」
絶句するしかなかった。
おいおい・・・それってどうなんだ?
確かに、他に方法なんてないのかもしれないが、負担が大き過ぎやしないか?
「ソフィア、これって普通のことなのか?」
「普通、と言えなくもありません。創世教は信者こそ多いですが、金銭を集めるようなことはしませんから、どこの教会も同じだと思います。ですが、子供が一人で、というのは・・・」
「あ、それは人で不足が影響しています・・・。もう少し光魔法使いが居れば、人も増えるのですけど・・・無いものねだりですね」
システィは少し寂しそうにしながらも、眩しい笑顔を見せてくれた。
人が居ないのは寂しいが、現状に不満は無いと、ありありと伝わってくる。
どうしてここまで頑張れるのだろうか・・・?
その疑問の答えは、システィ自らが教えてくれた。
「私、幼い頃からおっちょこちょいで、いつも周りの人に助けられていました。みんな優しくて、こんな私をずっと支えてくれて、いつか恩返しがしたいと思ってたんです。そんな時、ちょっとしたきっかけで光の適性が明らかになって・・・」
システィは昔を思い返すように目を閉じて、話を続けた。
「私、嬉しかったんです。これで、私も誰かを助けられるかもしれない、って。
だから、教会に入って、たくさん練習して、光魔法を極めようと頑張りました。
時折怪我をした人が訪れて、私が治すと、とても喜んでくれるんです・・・!」
一片の濁りもない、純粋な喜びの感情が伝わってくる。
「それが嬉しくて、もっともっと練習して・・・そして、今があります。
ですから・・・私は今の生活を、欠片も苦になど思っていません。
私にとって、お世話になった人たちと神様への、恩返しの時間なのですから」
システィはそう言い切り、今までになく眩しい、満面の笑みを見せてくれた。
なんて健気で、まっすぐで、強い志なのだろうか。
今回は冗談でなく、本気でこう思わせてもらいたい。
「システィ・・・君は僕の妹だ!」
「ふえっ!?違いますよっ!?」
しまった。声に出してしまった。
うん・・・本気でシスティが妹に欲しいぞ。勿論そんなことはできないけどさ。
そう。あの謎アイテム【劣悪魔の結晶】についてだ。
職業の話が衝撃的過ぎてすっかり忘れていた。
「話を戻そう。それで、この結晶について何か分かったのか?」
「あっ、そうでした・・・!
実は、これを文献で見たことがあったような気がします!
教会所有の本ですので、直ぐにお持ち致しますね・・・!」
システィはそう告げると、勢いよく教会内を走り始めた。
・・・そして転倒。予想していたのに止めなかったのは悪かったな。
数分後、システィは一冊の本を持って戻ってきた。
転んでできた怪我は治療済みである。
聖光魔法士のレベルの高さについて妙に納得してしまった。そりゃあ、あんな度々怪我をしていたら、聖光魔法のレベルもぐんぐん上がるよな。
才能も有るらしいし天職だと思う。
「これですっ!このページに載っているこの絵が、アストさんの見せてくれた結晶に似ています・・・!」
どれどれ・・・・・・その絵には黒い結晶が描かれており、確かに大きさや形、色などが似ている・・・気がする。
両者を同じなのだと言われれば同じに見えてくる。
ただ、違うものだと言われれば違うようにも見えてしまう。
よくこれで思い出せたよな・・・。
改めてシスティの優秀さがよく分かった。
それで、肝心の内容なのだが・・・入手条件と用途についても書かれていた。
入手条件は、悪魔を一定以下の被ダメージで倒すこと、など。
いや・・・「など」って何だよ。
他にも条件があると分かっているのに、何故それについて書かれていないんだ!?
まあいいか。
それで、用途については・・・このままでは百害あって一利なし。
そんなことは分かってるから、その先を知りたい。
えっと・・・聖職者による浄化作業を通して別のアイテムに生まれ変わる、か。
浄化方法についても載っているが、僕にはチンプンカンプンだ。
この道の学問を修めていないのだから、分かる訳がない。
システィは・・・驚くほど真剣な表情で読んでいる。
普段とのギャップに、思わずドキリとさせられてしまった。
耳に掛かった髪をかき上げる仕草がやたら艶めかしく、大人っぽく見えた。
レインという存在に出会っていなければ危なかったかもしれないな。
時間はあるのだし、僕も読み解く努力をしてみよう。
《プレイヤースキルの条件達成を確認しました》
《取得可能なスキルに【解読】が追加されました》
「――――大体分かりました。【劣悪魔の結晶】であれば浄化できると思います」
アナウンスとシスティの声によって現実に引き戻された。
結局半分くらいしか分からなかった・・・まあいいさ。僕は戦闘職なんだ。
「わざわざ指定するってことは、出来ないものもある、と?」
「はい。これより上位の結晶になりますと、白魔法士になる必要があります」
「今から浄化することは?」
「少しお時間を頂ければできると思いますが、それでもよろしければ・・・」
やることもないのだし、問題はない。
ただ、システィの表情が曇っているのと、最後で言葉を濁したことが気になる。
「出来るならお願いしたいんだが・・・何かあるなら遠慮なく言ってくれ」
「あぅ・・・。実は、ですね・・・浄化には幾らかお金が必要になりそうなんです・・・。出来ることなら無償でやりたいのですが、そうしてしまうと後が続かないのです・・・」
「ああ、そういうことか」
そりゃあ言い辛いだろうな。
だが、働きの対価にもお金を払うのはごく当然のことだ。
システィが気にすることではないと思うぞ?
それと、教会の運営費とかはどうしているのか今更ながらに気になってきた。
「なあ、この教会って、どうやって維持しているんだ・・・?
掃除はシスティがやるにしても、他にも色々と入用になった時とか」
「仕事がお休みの日にお金を稼いで、それを当てていますよ?私は運のいいことに光魔法使いでしたし、回復以外の仕事にも困りませんでしたから」
「「・・・・・・」」
絶句するしかなかった。
おいおい・・・それってどうなんだ?
確かに、他に方法なんてないのかもしれないが、負担が大き過ぎやしないか?
「ソフィア、これって普通のことなのか?」
「普通、と言えなくもありません。創世教は信者こそ多いですが、金銭を集めるようなことはしませんから、どこの教会も同じだと思います。ですが、子供が一人で、というのは・・・」
「あ、それは人で不足が影響しています・・・。もう少し光魔法使いが居れば、人も増えるのですけど・・・無いものねだりですね」
システィは少し寂しそうにしながらも、眩しい笑顔を見せてくれた。
人が居ないのは寂しいが、現状に不満は無いと、ありありと伝わってくる。
どうしてここまで頑張れるのだろうか・・・?
その疑問の答えは、システィ自らが教えてくれた。
「私、幼い頃からおっちょこちょいで、いつも周りの人に助けられていました。みんな優しくて、こんな私をずっと支えてくれて、いつか恩返しがしたいと思ってたんです。そんな時、ちょっとしたきっかけで光の適性が明らかになって・・・」
システィは昔を思い返すように目を閉じて、話を続けた。
「私、嬉しかったんです。これで、私も誰かを助けられるかもしれない、って。
だから、教会に入って、たくさん練習して、光魔法を極めようと頑張りました。
時折怪我をした人が訪れて、私が治すと、とても喜んでくれるんです・・・!」
一片の濁りもない、純粋な喜びの感情が伝わってくる。
「それが嬉しくて、もっともっと練習して・・・そして、今があります。
ですから・・・私は今の生活を、欠片も苦になど思っていません。
私にとって、お世話になった人たちと神様への、恩返しの時間なのですから」
システィはそう言い切り、今までになく眩しい、満面の笑みを見せてくれた。
なんて健気で、まっすぐで、強い志なのだろうか。
今回は冗談でなく、本気でこう思わせてもらいたい。
「システィ・・・君は僕の妹だ!」
「ふえっ!?違いますよっ!?」
しまった。声に出してしまった。
うん・・・本気でシスティが妹に欲しいぞ。勿論そんなことはできないけどさ。
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