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3章
158 双頭赤獅子
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「・・・背後からキルされても知りませんからね」
「はいはい。分かった分かった。その場合は地の果てまで追いかけtやるから安心するといい」
我ながらどこにも安心できる要素は無いと分かってて言ったが、ヨミはそれで納得した。・・・何故に?
なお、ヨミのHPバーはポーションにより安全圏まで回復した。
《熟練度が一定に達し【幻影魔法】スキルがLv14になりました》
《熟練度が一定に達し【魔力感知】スキルがLv7になりました》
《熟練度が一定に達し【先手】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【魔気】スキルがLv5になりました》
フレイムタイガーを避けてデミフレアレオンのみを狩り続けること九体目。
あと一体で推測が正しいのかどうか明らかになる。
「あなたは、いつから投擲を身に着けたので?」
解体を終えたところでヨミに尋ねられた。
何か気になることでもあるのだろうか。
「確か・・・数日前だな」
「・・・やはり、とんだ化け物でしたね」
「そう褒めるなって」
「はい?どこも褒めていませんが!?」
人外扱いよりは随分マシなものだ。
幾ら何でも褒められていると勘違いはしていないが、それはそれ。
「そういうヨミだって、少し見ない間に随分と武器の扱いが上手くなったな」
「・・・余計なお世辞は要りませんので、早く次を探しましょう。目的を果たしてさっさとパーティーを解散したいので」
「はぁ・・・」
本当に口が悪い・・・というほどでもないが、愛想が悪いな。
変にベタベタされてもそれはそれで困るけどさ。
別にそのことはいいんだが・・・満更でもなさそうにみえるのは気のせいか?
表情には一切出ていないのだが、妙にソワソワしてるし。
本当に気のせいだということもあり得るけど。
「お、あっちに一体居るな。途中に虎も居ない」
「では、そちらに行きましょう」
《熟練度が一定に達し【瞬動】スキルがLv19になりました》
デミフレアレオンを討伐して解体した瞬間に、それは現れた。
注意深く気を配っていたので、アイテムを解析もせずに収納して、散開。
「「グルァアアアアアアッ!!」」
いきなり背後からブレスとは、随分なご挨拶だな。
しかも、二つの首で同時にだったので、かなり広範囲に渡って炸裂した。
これ、事前情報無しでは避けられないだろ。
加速があっても不意を突かれたら厳しいぞ。
一体何という名前の魔物なのだろうか。
デュアルブレイズレオン Lv2
魔物 上位種Ⅱ 変異体 格下
スキル 火焔強化 連携 金剛力
ちょくちょく表記が変わるのはややこしいな。
上位変異種Ⅱと同じような扱いだと思うが・・・。
見た目は双頭の獅子+蛇のような尻尾で、ヨミの情報通りだ。
攻撃パターンはブレス以外不明だが、見えているスキルから推測するに四肢による物理攻撃はありそうな感じだ。他にも尻尾による攻撃とかがありそう。どれも要注意だ。
そこまで考えたところで、敵がこちらに飛びかかってきた。
あらかじめ立てた作戦では、最初にターゲットされた方が盾役を務め、もう片方が少し離れた場所から遠距離攻撃を行う、というものだ。
つまり、僕が前衛をこなすということだ。
武器は・・・迎撃なら、硬牙の剣が良さそうだ。
「レッドステップ!パワースラッシュ!」
「「ガアッ!!」」
げっ!かなり力を込めたのに拮抗した!?
しかも間を置かずに二回目の前足攻撃・・・これも連携の効果か!
「うおっ!?」
ギリギリ回避したが体勢を崩してしまい、そこへ更に一撃。
幻影魔法で壁を生み出して攻撃を逸らし、再び回避しながら体勢を立て直す。
「フォーススローイング!」
そこでヨミの短剣が飛んできて、双頭獅子に突き刺さった。
うん、ナイスタイミング。
武器を水飛沫の槍に変えて、イエローステップから刺突を繰り出す。
「トリプルスラスト!」
「ガッ!?」
右側の首が悲鳴を上げて、双頭獅子は距離を取った。
この敵は攻めではなく守りに重点を置いて、カウンター狙いで戦うのが良い。
守りは迎撃ではなく受け流しメインにしてなるべく負担を減らす。
隙が出来た時だけ攻めに転じ、水属性の攻撃を繰り出す。
ん、これで行こう。
膂力とブレスに気を付けていれば勝てない相手じゃない。
《熟練度が一定に達し【幻影魔法】スキルがLv15になりました》
《熟練度が一定に達し【空間把握】スキルがLv19になりました》
《熟練度が一定に達し【空中機動】スキルがLv7になりました》
《熟練度が一定に達し【未来視】スキルがLv5になりました》
十分程で無事に戦闘勝利。
尻尾の攻撃が掠ってダメージを喰らったが、それ以外は問題なし。
その尻尾についてなのだが、意志を持っているかのような動きをしたので不意を突かれたのだ。まさかあんな軌道を描くとは予想外もいいところである。
ダメージ自体はポーション一本で回復できる程度なので些細なものだ。
デュアルブレイズレオンの死体に解体スキルを発動。
《熟練度が一定に達し【解体】スキルがLv19になりました》
スキルのレベルアップとともに手に入ったアイテムは・・・牙?
【双頭赤獅子の双牙】素材アイテム レア度5
変異体であるデュアルブレイズレオンの牙。
非常に硬いために加工は容易ではない。
牙は二本手に入ったのだが、二本でワンセット扱いらしい。
つまり、一本ずつの分配は不可能であるということだ。
「・・・・・・ふむ」
「・・・・・・くっ」
ヨミとしばらく見つめ合っていたのだが、先に向こうが目を逸らした。
何か知らんけど勝った気分だ。
「・・・もう一匹狩らないか?」
「・・・あなたに従うのは不服ですが、致し方ありませんね」
ま、ヨミも欲しそうだったし、これが一番穏便な提案だよな。
特に、ここで仲間割れというのは面白くない。
では、次の獅子を探すとしようか。
「はいはい。分かった分かった。その場合は地の果てまで追いかけtやるから安心するといい」
我ながらどこにも安心できる要素は無いと分かってて言ったが、ヨミはそれで納得した。・・・何故に?
なお、ヨミのHPバーはポーションにより安全圏まで回復した。
《熟練度が一定に達し【幻影魔法】スキルがLv14になりました》
《熟練度が一定に達し【魔力感知】スキルがLv7になりました》
《熟練度が一定に達し【先手】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【魔気】スキルがLv5になりました》
フレイムタイガーを避けてデミフレアレオンのみを狩り続けること九体目。
あと一体で推測が正しいのかどうか明らかになる。
「あなたは、いつから投擲を身に着けたので?」
解体を終えたところでヨミに尋ねられた。
何か気になることでもあるのだろうか。
「確か・・・数日前だな」
「・・・やはり、とんだ化け物でしたね」
「そう褒めるなって」
「はい?どこも褒めていませんが!?」
人外扱いよりは随分マシなものだ。
幾ら何でも褒められていると勘違いはしていないが、それはそれ。
「そういうヨミだって、少し見ない間に随分と武器の扱いが上手くなったな」
「・・・余計なお世辞は要りませんので、早く次を探しましょう。目的を果たしてさっさとパーティーを解散したいので」
「はぁ・・・」
本当に口が悪い・・・というほどでもないが、愛想が悪いな。
変にベタベタされてもそれはそれで困るけどさ。
別にそのことはいいんだが・・・満更でもなさそうにみえるのは気のせいか?
表情には一切出ていないのだが、妙にソワソワしてるし。
本当に気のせいだということもあり得るけど。
「お、あっちに一体居るな。途中に虎も居ない」
「では、そちらに行きましょう」
《熟練度が一定に達し【瞬動】スキルがLv19になりました》
デミフレアレオンを討伐して解体した瞬間に、それは現れた。
注意深く気を配っていたので、アイテムを解析もせずに収納して、散開。
「「グルァアアアアアアッ!!」」
いきなり背後からブレスとは、随分なご挨拶だな。
しかも、二つの首で同時にだったので、かなり広範囲に渡って炸裂した。
これ、事前情報無しでは避けられないだろ。
加速があっても不意を突かれたら厳しいぞ。
一体何という名前の魔物なのだろうか。
デュアルブレイズレオン Lv2
魔物 上位種Ⅱ 変異体 格下
スキル 火焔強化 連携 金剛力
ちょくちょく表記が変わるのはややこしいな。
上位変異種Ⅱと同じような扱いだと思うが・・・。
見た目は双頭の獅子+蛇のような尻尾で、ヨミの情報通りだ。
攻撃パターンはブレス以外不明だが、見えているスキルから推測するに四肢による物理攻撃はありそうな感じだ。他にも尻尾による攻撃とかがありそう。どれも要注意だ。
そこまで考えたところで、敵がこちらに飛びかかってきた。
あらかじめ立てた作戦では、最初にターゲットされた方が盾役を務め、もう片方が少し離れた場所から遠距離攻撃を行う、というものだ。
つまり、僕が前衛をこなすということだ。
武器は・・・迎撃なら、硬牙の剣が良さそうだ。
「レッドステップ!パワースラッシュ!」
「「ガアッ!!」」
げっ!かなり力を込めたのに拮抗した!?
しかも間を置かずに二回目の前足攻撃・・・これも連携の効果か!
「うおっ!?」
ギリギリ回避したが体勢を崩してしまい、そこへ更に一撃。
幻影魔法で壁を生み出して攻撃を逸らし、再び回避しながら体勢を立て直す。
「フォーススローイング!」
そこでヨミの短剣が飛んできて、双頭獅子に突き刺さった。
うん、ナイスタイミング。
武器を水飛沫の槍に変えて、イエローステップから刺突を繰り出す。
「トリプルスラスト!」
「ガッ!?」
右側の首が悲鳴を上げて、双頭獅子は距離を取った。
この敵は攻めではなく守りに重点を置いて、カウンター狙いで戦うのが良い。
守りは迎撃ではなく受け流しメインにしてなるべく負担を減らす。
隙が出来た時だけ攻めに転じ、水属性の攻撃を繰り出す。
ん、これで行こう。
膂力とブレスに気を付けていれば勝てない相手じゃない。
《熟練度が一定に達し【幻影魔法】スキルがLv15になりました》
《熟練度が一定に達し【空間把握】スキルがLv19になりました》
《熟練度が一定に達し【空中機動】スキルがLv7になりました》
《熟練度が一定に達し【未来視】スキルがLv5になりました》
十分程で無事に戦闘勝利。
尻尾の攻撃が掠ってダメージを喰らったが、それ以外は問題なし。
その尻尾についてなのだが、意志を持っているかのような動きをしたので不意を突かれたのだ。まさかあんな軌道を描くとは予想外もいいところである。
ダメージ自体はポーション一本で回復できる程度なので些細なものだ。
デュアルブレイズレオンの死体に解体スキルを発動。
《熟練度が一定に達し【解体】スキルがLv19になりました》
スキルのレベルアップとともに手に入ったアイテムは・・・牙?
【双頭赤獅子の双牙】素材アイテム レア度5
変異体であるデュアルブレイズレオンの牙。
非常に硬いために加工は容易ではない。
牙は二本手に入ったのだが、二本でワンセット扱いらしい。
つまり、一本ずつの分配は不可能であるということだ。
「・・・・・・ふむ」
「・・・・・・くっ」
ヨミとしばらく見つめ合っていたのだが、先に向こうが目を逸らした。
何か知らんけど勝った気分だ。
「・・・もう一匹狩らないか?」
「・・・あなたに従うのは不服ですが、致し方ありませんね」
ま、ヨミも欲しそうだったし、これが一番穏便な提案だよな。
特に、ここで仲間割れというのは面白くない。
では、次の獅子を探すとしようか。
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