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3章
126 意外な攻略法?
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何だかんだで、レイドボス戦における初めての死に戻りだ。
ミレアの制止を聞かなかった男に責任があると思うが、実に残念だ。
「全員!呆けてないで隊列を組み直して!」
「「「「っ!?」」」」
ミレアの声で、直ぐに体勢を整え始めるレイドメンバーたち。
先程の現象は、恐らく磁力による反発だろう。剣は金属だから影響を受けた、ってところか?
直前の叫び声を勘案すると、任意発動タイプではないと思われる。
つまり、金属武器持ちは有効なダメージを与えられないということになる。
とんだ前衛殺しのレイドボスだな、コイツ。
そうなると、後衛の魔法で削らなければならないのだろうが、ボスを抑えておく役割を担った前衛が機能しないのでは、大層やり辛いことだろう。
さてミレアよ、この状況をどうする?
「・・・そりゃあっ!」
「「「「・・・はあっ!?」」」」
ミレアが突然、アイテムボックスから何かを大量に取り出して、モグラの方へ風の魔法で飛ばした。
そして、その何かがモグラに降り注ぎ、すべてがピタッとくっついた。
「こんな時に備えて、大量の鉄屑を売らずにとっておいたのだっ!」
「ぐもももももっ!?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
モグラは大量の鉄に引っ付かれて、碌に身動きが取れなくなっている。
というか、鉄のせいでモグラの体が殆ど見えない。
「任意で解除できないなら、吸い寄せるタイミングでのこの作戦が有効!みんな、全力攻撃っ!!」
「ぐもーっ!!」
そういう訳で、モグラは碌に抵抗も出来ないままに、嬲り殺しにされた。
瀕死状態での赤いオーラ?動けなければ何の意味もないよ、うん。
「大勝利っ!!」
「「「「「・・・これは酷い」」」」」
僕もそう思う。
でも、嬉々としてボコボコにしていた君たちが言っていい事でもないと思うよ?
《『アスト』のレベルが29になりました》
《能力値ポイントを2獲得しました》
《スキルポイントを1獲得しました》
《第一職業が<上級剣士>Lv4になりました》
《第二職業が<火焔魔法士>Lv3になりました》
《熟練度が一定に達し【上級剣術】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【魔力察知】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【梟の目】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【空間把握】スキルがLv16になりました》
《熟練度が一定に達し【忍び足】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【瞬動】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【鷲の目】スキルがLv7になりました》
《熟練度が一定に達し【舞闘】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【空中機動】スキルがLv5になりました》
《レイドボス『バーサクマグネモール』が討伐されました》
《討伐者は初回討伐報酬を獲得しました》
《レイドボス討伐ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました》
《称号『レイドボス討伐者Ⅱ』を獲得しました》
能力値ポイントは物理防御力へ2ポイント振っておく。
MⅤP報酬は・・・ミレアだろうな、多分。
何をゲットしたのか気になる。
それで、討伐報酬は、と・・・。
ゴールドがそこそことシルバーチケットが二枚。
ここまではバーサクブレイズハウンドとほぼ同じだな。
ミレアが代表でモグラに解体を使用すると、アイテムが残った。
【暴走土竜の磁力爪】素材アイテム レア度5
バーサクマグネモールの爪。
強い磁属性の特徴が色濃く現れている。
どのように使うかは職人による工夫の見せどころ。
うーん・・・よく分からん。
爪というと、その特性次第で剣にも弓にも使えるし、場合によっては杖にも。
説明文を読んだだけでは分からないから、職人たちに見せる必要がありそうだ。
一人二つずつあるようなので、各々手に取って首を傾げ、収納している。
そんな中、ミレアがこちらに走り寄ってきた。
「アスト兄っ!レイドボス戦勝利おめでとう!」
「ああ、おめでとう。それと、指揮官役お疲れさん」
「うん。一人死に戻っちゃったけどね・・・」
あれはミレアの責任というには難しいだろうな。
野良レイドで管理責任なんてあってないようなものだし。
「まあ、あまり気にするな」
「うん・・・ありがと、アスト兄・・・」
よしよしと頭を撫でてやると、ミレアは気持ちよさそうに目を細めた。
本当に、僕には勿体ないくらいに可愛い妹だな。
「「・・・・・・はっ!?」」
周りのプレイヤーがニヤニヤしながら見ているのに気づいて慌ててやめた。
そういえば、前回のレイドボス戦でもニヤニヤされた記憶があるぞ。
同じメンバーは殆ど居ないはずなのに・・・・・・解せぬ。
「二人とも、随分と兄妹仲が良いのね?」
わざわざ近づいてきて、ニヤニヤしながら揶揄ってくるセレナ。
「アスト兄は最高のお兄ちゃんだからね!」
「それをいうなら、ミレアは最高の妹だぞ?」
「・・・・・・何なの、この兄妹」
ミレアが僕の腕に抱き着くと、セレナは一転して苦い顔になった。
塩だと思って舐めたら砂糖だった、みたいな表情だ。
そんな彼女に一つ言っておく。
「セレナ、いい相手が居ないからって、人に当たるのは良くないぞ?」
「うるさいわよっ!何故そんな確信を持って言うのかしら!?」
セレナはエルフ耳まで真っ赤になって怒り出した。
人を揶揄う時は揶揄われる覚悟もしておくべきだ。
これに懲りたら、少しは反省するといい。
「あ、アスト兄。MVP報酬なんだけど・・・これ、どう思う?」
「ん?どれどれ・・・」
ミレアがアイテムボックスから取り出したのは、一冊の本(?)だった。
これは予想外。
てっきり武器とかだと思っていた。
これ、一体どういうアイテムなんだろうか?
名前 アスト
種族 人間 Lv29
第一職業 上級剣士 Lv4
第二職業 火焔魔法士 Lv3
第三職業 舞闘家 Lv3
スキルポイント30
アナザースキル
加速Lv8
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕槍術Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕火炎魔法Lv20〔Master〕
中級槍術Lv20〔Master〕気配察知Lv20〔Master〕
大発見Lv20〔Master〕分析Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
遠見Lv10〔Master〕歩法Lv10〔Master〕
聴覚強化Lv10〔Master〕触覚強化Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
水魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
予見Lv20〔Master〕舞踏Lv20〔Master〕
受け流しLv20〔Master〕見切りLv20〔Master〕
立体機動Lv20〔Master〕疾駆Lv20〔Master〕
軌道予測Lv20〔Master〕縮地Lv20〔Master〕
アクロバットLv20〔Master〕反応Lv20〔Master〕
水中歩行Lv20〔Master〕水中機動Lv20〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv8 上級槍術Lv7 火焔魔法Lv6
中級錬金Lv14 中級料理Lv13 解体Lv17
気配感知Lv6 魔力察知Lv17 梟の目Lv17
空間把握Lv16 先手Lv13 忍び足Lv13
瞬動Lv13 鷲の目Lv7 闘気Lv7 舞闘Lv8
連携Lv7 空中機動Lv5
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング レイドボス討伐者Ⅱ(New!)
アイシスキラー 熟練戦士 小金持ち
クリティカルマスター 上級剣士 強奪者
複合製作者 ユニーククリエイター
基礎能力値
物理攻撃力 24 (+26)
物理防御力 22(↑2)(+24)
魔法攻撃力 20 (+14)
魔法防御力 26 (+10)
平均速力 23 (+29)
ミレアの制止を聞かなかった男に責任があると思うが、実に残念だ。
「全員!呆けてないで隊列を組み直して!」
「「「「っ!?」」」」
ミレアの声で、直ぐに体勢を整え始めるレイドメンバーたち。
先程の現象は、恐らく磁力による反発だろう。剣は金属だから影響を受けた、ってところか?
直前の叫び声を勘案すると、任意発動タイプではないと思われる。
つまり、金属武器持ちは有効なダメージを与えられないということになる。
とんだ前衛殺しのレイドボスだな、コイツ。
そうなると、後衛の魔法で削らなければならないのだろうが、ボスを抑えておく役割を担った前衛が機能しないのでは、大層やり辛いことだろう。
さてミレアよ、この状況をどうする?
「・・・そりゃあっ!」
「「「「・・・はあっ!?」」」」
ミレアが突然、アイテムボックスから何かを大量に取り出して、モグラの方へ風の魔法で飛ばした。
そして、その何かがモグラに降り注ぎ、すべてがピタッとくっついた。
「こんな時に備えて、大量の鉄屑を売らずにとっておいたのだっ!」
「ぐもももももっ!?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
モグラは大量の鉄に引っ付かれて、碌に身動きが取れなくなっている。
というか、鉄のせいでモグラの体が殆ど見えない。
「任意で解除できないなら、吸い寄せるタイミングでのこの作戦が有効!みんな、全力攻撃っ!!」
「ぐもーっ!!」
そういう訳で、モグラは碌に抵抗も出来ないままに、嬲り殺しにされた。
瀕死状態での赤いオーラ?動けなければ何の意味もないよ、うん。
「大勝利っ!!」
「「「「「・・・これは酷い」」」」」
僕もそう思う。
でも、嬉々としてボコボコにしていた君たちが言っていい事でもないと思うよ?
《『アスト』のレベルが29になりました》
《能力値ポイントを2獲得しました》
《スキルポイントを1獲得しました》
《第一職業が<上級剣士>Lv4になりました》
《第二職業が<火焔魔法士>Lv3になりました》
《熟練度が一定に達し【上級剣術】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【魔力察知】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【梟の目】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【空間把握】スキルがLv16になりました》
《熟練度が一定に達し【忍び足】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【瞬動】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【鷲の目】スキルがLv7になりました》
《熟練度が一定に達し【舞闘】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【空中機動】スキルがLv5になりました》
《レイドボス『バーサクマグネモール』が討伐されました》
《討伐者は初回討伐報酬を獲得しました》
《レイドボス討伐ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました》
《称号『レイドボス討伐者Ⅱ』を獲得しました》
能力値ポイントは物理防御力へ2ポイント振っておく。
MⅤP報酬は・・・ミレアだろうな、多分。
何をゲットしたのか気になる。
それで、討伐報酬は、と・・・。
ゴールドがそこそことシルバーチケットが二枚。
ここまではバーサクブレイズハウンドとほぼ同じだな。
ミレアが代表でモグラに解体を使用すると、アイテムが残った。
【暴走土竜の磁力爪】素材アイテム レア度5
バーサクマグネモールの爪。
強い磁属性の特徴が色濃く現れている。
どのように使うかは職人による工夫の見せどころ。
うーん・・・よく分からん。
爪というと、その特性次第で剣にも弓にも使えるし、場合によっては杖にも。
説明文を読んだだけでは分からないから、職人たちに見せる必要がありそうだ。
一人二つずつあるようなので、各々手に取って首を傾げ、収納している。
そんな中、ミレアがこちらに走り寄ってきた。
「アスト兄っ!レイドボス戦勝利おめでとう!」
「ああ、おめでとう。それと、指揮官役お疲れさん」
「うん。一人死に戻っちゃったけどね・・・」
あれはミレアの責任というには難しいだろうな。
野良レイドで管理責任なんてあってないようなものだし。
「まあ、あまり気にするな」
「うん・・・ありがと、アスト兄・・・」
よしよしと頭を撫でてやると、ミレアは気持ちよさそうに目を細めた。
本当に、僕には勿体ないくらいに可愛い妹だな。
「「・・・・・・はっ!?」」
周りのプレイヤーがニヤニヤしながら見ているのに気づいて慌ててやめた。
そういえば、前回のレイドボス戦でもニヤニヤされた記憶があるぞ。
同じメンバーは殆ど居ないはずなのに・・・・・・解せぬ。
「二人とも、随分と兄妹仲が良いのね?」
わざわざ近づいてきて、ニヤニヤしながら揶揄ってくるセレナ。
「アスト兄は最高のお兄ちゃんだからね!」
「それをいうなら、ミレアは最高の妹だぞ?」
「・・・・・・何なの、この兄妹」
ミレアが僕の腕に抱き着くと、セレナは一転して苦い顔になった。
塩だと思って舐めたら砂糖だった、みたいな表情だ。
そんな彼女に一つ言っておく。
「セレナ、いい相手が居ないからって、人に当たるのは良くないぞ?」
「うるさいわよっ!何故そんな確信を持って言うのかしら!?」
セレナはエルフ耳まで真っ赤になって怒り出した。
人を揶揄う時は揶揄われる覚悟もしておくべきだ。
これに懲りたら、少しは反省するといい。
「あ、アスト兄。MVP報酬なんだけど・・・これ、どう思う?」
「ん?どれどれ・・・」
ミレアがアイテムボックスから取り出したのは、一冊の本(?)だった。
これは予想外。
てっきり武器とかだと思っていた。
これ、一体どういうアイテムなんだろうか?
名前 アスト
種族 人間 Lv29
第一職業 上級剣士 Lv4
第二職業 火焔魔法士 Lv3
第三職業 舞闘家 Lv3
スキルポイント30
アナザースキル
加速Lv8
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕槍術Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕火炎魔法Lv20〔Master〕
中級槍術Lv20〔Master〕気配察知Lv20〔Master〕
大発見Lv20〔Master〕分析Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
遠見Lv10〔Master〕歩法Lv10〔Master〕
聴覚強化Lv10〔Master〕触覚強化Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
水魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
予見Lv20〔Master〕舞踏Lv20〔Master〕
受け流しLv20〔Master〕見切りLv20〔Master〕
立体機動Lv20〔Master〕疾駆Lv20〔Master〕
軌道予測Lv20〔Master〕縮地Lv20〔Master〕
アクロバットLv20〔Master〕反応Lv20〔Master〕
水中歩行Lv20〔Master〕水中機動Lv20〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv8 上級槍術Lv7 火焔魔法Lv6
中級錬金Lv14 中級料理Lv13 解体Lv17
気配感知Lv6 魔力察知Lv17 梟の目Lv17
空間把握Lv16 先手Lv13 忍び足Lv13
瞬動Lv13 鷲の目Lv7 闘気Lv7 舞闘Lv8
連携Lv7 空中機動Lv5
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング レイドボス討伐者Ⅱ(New!)
アイシスキラー 熟練戦士 小金持ち
クリティカルマスター 上級剣士 強奪者
複合製作者 ユニーククリエイター
基礎能力値
物理攻撃力 24 (+26)
物理防御力 22(↑2)(+24)
魔法攻撃力 20 (+14)
魔法防御力 26 (+10)
平均速力 23 (+29)
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