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3章

117 希少アイテムとコボルト

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 それで、スーパーレアスライムのドロップアイテムは・・・。


【幸運のお守り】装飾アイテム レア度5
 平均速力+7 レアドロップ率上昇[中] 品質8
 スーパーレアスライムを倒した者へ与えられるお守り。
 所持する者に様々な幸運を呼び込む・・・かも。


《熟練度が一定に達し【解体】スキルがLv17になりました》


 幸運を呼び込む、かも?
 何でそんなに曖昧なんだ。
 平均速力の追加効果だけでもありがたくはあるんだが、どうにも解せない。

 ちなみに、装備品には部位ごとに装備数上限がある。
 指輪は片手につき一つずつの合計二つまでしか効果を発揮しないし、革鎧と金属鎧を同時に装備はできない。
 ただし、革鎧とコート系装備は併用可能だ。

 と、もう一つドロップアイテムがあった。


【特上合成添加粘液】素材アイテム レア度7
 スーパーレアスライムから手に入る添加素材。
 武器同士などで根源合成を行うことが可能。
 合成時に添加することで効果を発揮する。


 凄い物が手に入ってしまった・・・。
 これはどうする?使うか?
 いや、そもそも根源合成って何のことなのか分からない。

 ヘルプには・・・載ってないか。
 一先ずは保留にしておこう。今使うのも勿体ない気がする。

 では、スライム狩りは終わりにして探索をしようか。








《熟練度が一定に達し【魔力察知】スキルがLv11になりました》
《熟練度が一定に達し【忍び足】スキルがLv10になりました》


 どのスライムも魔法を使うからか、魔力察知の上りが早い印象だ。

 大発見の派生スキルは少し考えた結果、取得しないことに決めた。
 必要性を感じていないので、必要になったら取得しようという魂胆だ。
 スキル枠の問題もある。

 南方第二エリア、イウスの町から西へ進んだ先にある境界地帯に到着。
 境界ボスは既に討伐されているようだ。
 川渡りに挑戦するプレイヤーも増えているようだし、おかしなことでもない。

 一休みしながらこれからの行動を考える。

 西ヘ進むか、アライアの町の居住区を探検するか。
 イウスの町から南へ進んでみるのもありだろうか。
 レインに会いに行くというのも良さそうだ。

 あ、勿論、スケイルメイル作製の様子を見に行くという意味だ。
 他意はない。本当に。

 どうしようかと考えていると、西方向から人影が。


「おっ、アストか。イウスの町開放戦以来だな!」

「・・・どちらさまでしょうか?」

「泣くぞ!?」


 男に泣かれても面倒なだけなので遠慮したい。
 せめてレインの涙目なら需要あるんだが。


「冗談だよ、冗談。ディアスがここを開放していたんだな」

「おう、コボルトジェネラルは強かったが、何とかソロでやれたぜ」


 それはお見事。
 一人と二人では随分難易度が違うからな。
 僕が言うことではないかもしれないが、よく倒せたものだ。


「そうかそうか。それで、戻ってきたってことは、苦戦してるのか?」

「まあな。少し進んだ先に森があって集団で奇襲してくるから厄介なんだ」


 ほぅ・・・それは大変そうだな。
 地の利は完全にコボルト側にあるということだからな。
 気配察知が無いと厳しかろう。


「ディアスは気配察知を取ってなかったよな?」

「ああ、索敵をカンストさせてそのままだぜ。スキルポイントの兼ね合いがキツイ。
 流石にこの先厳しいかと思って、休憩がてら取得しようか検討しようとしてた」


 そういう状況か。
 手を貸してやりたいが、今日は夜までにアライアに戻る必要がある。
 町の開放までは厳しそうだな。


「よし、夕食までにはアライアに戻りたいが、それまでなら手を貸そう。
 なに、気配察知は結構鍛えられているから何とかなるだろう」

「おっ、そう言ってくれると思ったぜ!持つべきものは友達だな!」


 ・・・ふむ。


「友達・・・?」

「今度は本気で泣くぞ!?」


 だから男に泣かれても面倒なだけだって。









《熟練度が一定に達し【連携】スキルがLv6になりました》


 境界地帯から西に進み、コボルトを倒しながら森に到着。
 コボルトは通常種のコボルトしか居なかったし、アイテムを残さなかった。
 なんか・・・嫌な魔物だな、コボルト。


「このマップはここからが面倒なんだよなぁ・・・。
 上位種が木の上から襲ってきたり、やたらと統率がとれた集団で襲ってきたり」

「木の上から?魔物の名称は?」

「分からん。解析する前に不利だと判断して逃げちまった。
 最初の一撃を回避できてたら戦ってたかもしれねぇけど・・・」


 その辺りは探り探りやっていくしかないか。
 いつものことだ。


「それじゃあ、森へ入ろう。基本はディアスが前衛を頼む。
 僕は状況に応じて前衛と後衛を変えるから、頭に入れておいてくれ」

「おうよ。ま、アストと二人なら何とかなんだろ」


 ディアスはこう言っているが、油断は厳禁だ。


 僕とディアスは意思確認の目配せした後で、慎重に森へ入っていった。

 そして、コボルトの森を舐めていたと理解させられることになった。





 名前 アスト

 種族 人間 Lv27
 第一職業 上級剣士 Lv3
 第二職業 火焔魔法士 Lv2
 第三職業 舞闘家 Lv2
 スキルポイント24

 アナザースキル
 加速Lv8  

 マスタースキルⅠ
 剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
 索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
 解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
 料理Lv10〔Master〕槍術Lv10〔Master〕
 中級剣術Lv20〔Master〕火炎魔法Lv20〔Master〕
 中級槍術Lv20〔Master〕気配察知Lv20〔Master〕
 大発見Lv20〔Master〕

 マスタースキルⅡ
 回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
 照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕    
 暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
 迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
 軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
 遠見Lv10〔Master〕歩法Lv10〔Master〕
 聴覚強化Lv10〔Master〕触覚強化Lv10〔Master〕
 闇魔法耐性Lv10〔Master〕
 火魔法耐性Lv10〔Master〕
 水魔法耐性Lv10〔Master〕
 盲目耐性Lv10〔Master〕
 視覚強化Lv10〔Master〕
 火傷耐性Lv10〔Master〕
 予見Lv20〔Master〕舞踏Lv20〔Master〕
 受け流しLv20〔Master〕見切りLv20〔Master〕
 立体機動Lv20〔Master〕疾駆Lv20〔Master〕
 軌道予測Lv20〔Master〕縮地Lv20〔Master〕
 アクロバットLv20〔Master〕反応Lv20〔Master〕
 水中歩行Lv20〔Master〕水中機動Lv20〔Master〕

 マスタースキルⅢ
 影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕

 スキル 
 上級剣術Lv6 上級槍術Lv5 火焔魔法Lv5
 中級錬金Lv14 中級料理Lv13 解体Lv17
 分析Lv19 気配感知Lv5 魔力察知Lv11
 梟の目Lv13 空間把握Lv14 先手Lv11
 忍び足Lv10 瞬動Lv9 闘気Lv6 舞闘Lv6
 連携Lv6 空中機動Lv3 

 称号
 開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
 ジャイアントキリング レイドボス討伐者
 アイシスキラー 熟練戦士 小金持ち
 クリティカルマスター 上級剣士 強奪者
 複合製作者 ユニーククリエイター

 基礎能力値

 物理攻撃力 22(+26)
 物理防御力 20(+24)
 魔法攻撃力 20(+14)
 魔法防御力 26(+10)
 平均速力  23(+29)

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