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3章
112 悪漢退治
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突如目の前に表示されたウィンドウ。
シエラの方にも同じものが表示されているのか、一点を見つめている。
――――――――――――――――――――――――
《クエスト発生!》
内容 町の裏道で襲い掛かってくる悪漢の撃退
報酬 悪漢の全財産
同行しているNPCからの親愛度+10%
備考 殺害してもよいが捕縛するのを推奨
警備兵に突き出せば金一封が貰える
――――――――――――――――――――――――
クエスト、ねぇ・・・。
そんなものは聞いたことがないし、情報も無い。
無視することはできるようだが、ソフィアを見捨てるという選択肢はあり得ない。
おのずとクエストを受けることになる。
捕縛を推奨というのはよく分からないが、何か理由があるのだろう。
悪漢たちの頭上にHPバー見えるようになり、残り二割辺りにマークがついている。
そこまで削れば気絶させられるということかもしれない。
敵は十二人でこちらは二人。護衛対象が一人。
戦力的に厳しいが、敵の実力はどんなものだろうか。
リーダーらしき男を解析。
名前 ゲルド
種族 人間 Lv15
第一職業 中級剣士 Lv1
第二職業 悪漢の頭 Lv6
悪漢の頭って職業なのか!?
うーん・・・初めて目にするし、敵対したNPC専用なのかもしれないな。
残りの十一人の内、十人はレベル5~9で、一人がレベル12だ。
第二職業は全員悪漢だが、レベル12の奴はサブリーダー的な立ち位置だろう。
多勢に無勢で護衛対象あり。
打てる手は殆ど無い。
つまり・・・
「シエラ・・・ここは、お前に任せて先に行く!」
「待って、私も一緒に・・・・・・あれ?今何か変なこと言わなかった?」
ん?自分の発言をよーく思い出して・・・。
「気のせいだろ」
「嘘だ!そこは普通、僕に任せて先に行け!だよね!?」
「てめぇら俺たちを舐めてんのか!?訳わかんねぇこと言ってやがって!!」
どうやら時間切れらしく、悪漢たちが襲い掛かってきた。
前から三名と後ろから三名。
同時に襲い掛かれる制限がある、というか、道が狭くて全員一度には戦えない。
地形はこちらの味方(?)だな。
「シエラ!前と後ろの敵を相手にしてくれ!」
「それだと両方だよ!?私は後ろをやるからね!」
「ああ、それでいい!」
後方の敵はレベル9が最大だから、一対三でもそう簡単には負けないだろう。
「ソフィアはここから動かないように!」
「っ、はい!分かりました・・・!」
若干顔が青ざめているが、ちゃんと返事をしてくれた。
まあ、裏道で悪漢に襲われたら怖いよな、普通。
パニックにならないだけでありがたい。
それでは、戦闘開始。
手始めに、レベル10以下の三人が出てきたので相手をする。
「おらっ、死ねや!」
「くたばりやがれっ!」
「余裕こきやがって!」
三人が粗悪な剣でアーツを使用。
スラッシュ、スラッシュ、ダブルスラッシュ、か。
隠そうという意思や工夫も何もない単調な攻撃。
リザードマンでももう少し工夫しているぞ?
イエローステップで小刻みに動き、すべて紙一重で回避する。
「「なっ!?」」
「外れやがった・・・!いや、武器が避けた!?」
驚くのはまだいいとして、動きを止めるのは駄目だろう。
ほら、隙だらけだ。カウンタートリプルプラス発動。
「サークルスラッシュ!トリプルスラッシュ!」
「「「ぎゃあああああっ!?」」」
各々に二発ずつクリティカルヒット。
HPはあっという間に残り一割を切って、男たちは気絶した。
人間のHP管理は意外と難しいな。一割は残すつもりだったのに。
まあ、大体わかったし、次からは大丈夫だろう。
「ちっ、使えねぇ奴らだ!」
リーダー格の男とレベル12の男が出てきた。ついでにレベル9の男も。
後ろを見ると、シエラが一対三でも優位に立っていた。心配はなさそうだ。
「さっさとこのいけ好かない野郎を殺して後ろの女で楽しもうぜ!!」
「こいつの目の前でやっちまうのも良いんじゃねぇか!?」
「っ・・・!」
悪漢の下劣で醜悪な笑みを目の当たりにしたソフィアが息をのむのが聴こえた。
それでも逃げ出さないのは、僕を信用してもらっているという解釈でいいかね?
「てめぇらは左右に位置取りして挟み撃ちに「遅い」・・・なっ!?」
要らん指示を出している間に忍び足と瞬動を駆使して不意を突く。
この状況なら先手の効果もあるだろう。
「オラクレア・ペンタグラム!」
「ぐはあああっ!?」
「「お頭っ!?」」
悪漢の頭は戦闘不能に陥った。
うん、先程の発言に思いの外イラついているらしい。
自分でも驚くほどに容赦なかったな。
「ちくしょおっ!ダブルスラッシュ!」
イエローステップで回避・・・トリプルスラッシュ。
「くそがあっ!スラッシュ!」
パープルステップ、流水・・・からの、パワースラッシュ。
残り二名も戦闘不能に追い込んだ。
HPバーは数ドットしか残ってないけど、別に良いよな?ちゃんと殺してないし。
《熟練度が一定に達し【忍び足】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【瞬動】スキルがLv7になりました》
「はぁ、はぁ、ダブルスラッシュ!」
「ぎゃああっ!?」
シエラの方を振り返ると、戦闘不能になっている悪漢が三人。
残り三人で、一対三の戦いは続いている。
動きにキレが無くなってきており、体力と精神力が削られているのがよく分かる。多対一の戦いは色々とすり減らすから仕方ない。
「っ、アスト、応援よろしく!」
「フレー!フレー!シ・エ・ラ!」
「その応援じゃないよ!手伝ってってこと!」
怒られてしまった。ほんの冗談なのに。
横殴りの許可ももらえたので介入させてもらおうか。
名前 アスト
種族 人間 Lv26
第一職業 上級剣士 Lv2
第二職業 火焔魔法士 Lv1
第三職業 舞闘家 Lv2
スキルポイント23
アナザースキル
加速Lv8
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕槍術Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕火炎魔法Lv20〔Master〕
中級槍術Lv20〔Master〕気配察知Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
遠見Lv10〔Master〕歩法Lv10〔Master〕
聴覚強化Lv10〔Master〕触覚強化Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
水魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
予見Lv20〔Master〕舞踏Lv20〔Master〕
受け流しLv20〔Master〕見切りLv20〔Master〕
立体機動Lv20〔Master〕疾駆Lv20〔Master〕
軌道予測Lv20〔Master〕縮地Lv20〔Master〕
アクロバットLv20〔Master〕反応Lv20〔Master〕
水中歩行Lv20〔Master〕水中機動Lv20〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv6 上級槍術Lv5 火焔魔法Lv4
中級錬金Lv14 中級料理Lv12 解体Lv16
大発見Lv19 分析Lv19 気配感知Lv4
魔力察知Lv7 梟の目Lv13 空間把握Lv14
先手Lv10 忍び足Lv9 瞬動Lv7 闘気Lv6
舞闘Lv6 連携Lv5 空中機動Lv3
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング レイドボス討伐者
アイシスキラー 熟練戦士 小金持ち
クリティカルマスター 上級剣士 強奪者
複合製作者 ユニーククリエイター
基礎能力値
物理攻撃力 22(+26)
物理防御力 18(+24)
魔法攻撃力 20(+14)
魔法防御力 26(+10)
平均速力 23(+22)
シエラの方にも同じものが表示されているのか、一点を見つめている。
――――――――――――――――――――――――
《クエスト発生!》
内容 町の裏道で襲い掛かってくる悪漢の撃退
報酬 悪漢の全財産
同行しているNPCからの親愛度+10%
備考 殺害してもよいが捕縛するのを推奨
警備兵に突き出せば金一封が貰える
――――――――――――――――――――――――
クエスト、ねぇ・・・。
そんなものは聞いたことがないし、情報も無い。
無視することはできるようだが、ソフィアを見捨てるという選択肢はあり得ない。
おのずとクエストを受けることになる。
捕縛を推奨というのはよく分からないが、何か理由があるのだろう。
悪漢たちの頭上にHPバー見えるようになり、残り二割辺りにマークがついている。
そこまで削れば気絶させられるということかもしれない。
敵は十二人でこちらは二人。護衛対象が一人。
戦力的に厳しいが、敵の実力はどんなものだろうか。
リーダーらしき男を解析。
名前 ゲルド
種族 人間 Lv15
第一職業 中級剣士 Lv1
第二職業 悪漢の頭 Lv6
悪漢の頭って職業なのか!?
うーん・・・初めて目にするし、敵対したNPC専用なのかもしれないな。
残りの十一人の内、十人はレベル5~9で、一人がレベル12だ。
第二職業は全員悪漢だが、レベル12の奴はサブリーダー的な立ち位置だろう。
多勢に無勢で護衛対象あり。
打てる手は殆ど無い。
つまり・・・
「シエラ・・・ここは、お前に任せて先に行く!」
「待って、私も一緒に・・・・・・あれ?今何か変なこと言わなかった?」
ん?自分の発言をよーく思い出して・・・。
「気のせいだろ」
「嘘だ!そこは普通、僕に任せて先に行け!だよね!?」
「てめぇら俺たちを舐めてんのか!?訳わかんねぇこと言ってやがって!!」
どうやら時間切れらしく、悪漢たちが襲い掛かってきた。
前から三名と後ろから三名。
同時に襲い掛かれる制限がある、というか、道が狭くて全員一度には戦えない。
地形はこちらの味方(?)だな。
「シエラ!前と後ろの敵を相手にしてくれ!」
「それだと両方だよ!?私は後ろをやるからね!」
「ああ、それでいい!」
後方の敵はレベル9が最大だから、一対三でもそう簡単には負けないだろう。
「ソフィアはここから動かないように!」
「っ、はい!分かりました・・・!」
若干顔が青ざめているが、ちゃんと返事をしてくれた。
まあ、裏道で悪漢に襲われたら怖いよな、普通。
パニックにならないだけでありがたい。
それでは、戦闘開始。
手始めに、レベル10以下の三人が出てきたので相手をする。
「おらっ、死ねや!」
「くたばりやがれっ!」
「余裕こきやがって!」
三人が粗悪な剣でアーツを使用。
スラッシュ、スラッシュ、ダブルスラッシュ、か。
隠そうという意思や工夫も何もない単調な攻撃。
リザードマンでももう少し工夫しているぞ?
イエローステップで小刻みに動き、すべて紙一重で回避する。
「「なっ!?」」
「外れやがった・・・!いや、武器が避けた!?」
驚くのはまだいいとして、動きを止めるのは駄目だろう。
ほら、隙だらけだ。カウンタートリプルプラス発動。
「サークルスラッシュ!トリプルスラッシュ!」
「「「ぎゃあああああっ!?」」」
各々に二発ずつクリティカルヒット。
HPはあっという間に残り一割を切って、男たちは気絶した。
人間のHP管理は意外と難しいな。一割は残すつもりだったのに。
まあ、大体わかったし、次からは大丈夫だろう。
「ちっ、使えねぇ奴らだ!」
リーダー格の男とレベル12の男が出てきた。ついでにレベル9の男も。
後ろを見ると、シエラが一対三でも優位に立っていた。心配はなさそうだ。
「さっさとこのいけ好かない野郎を殺して後ろの女で楽しもうぜ!!」
「こいつの目の前でやっちまうのも良いんじゃねぇか!?」
「っ・・・!」
悪漢の下劣で醜悪な笑みを目の当たりにしたソフィアが息をのむのが聴こえた。
それでも逃げ出さないのは、僕を信用してもらっているという解釈でいいかね?
「てめぇらは左右に位置取りして挟み撃ちに「遅い」・・・なっ!?」
要らん指示を出している間に忍び足と瞬動を駆使して不意を突く。
この状況なら先手の効果もあるだろう。
「オラクレア・ペンタグラム!」
「ぐはあああっ!?」
「「お頭っ!?」」
悪漢の頭は戦闘不能に陥った。
うん、先程の発言に思いの外イラついているらしい。
自分でも驚くほどに容赦なかったな。
「ちくしょおっ!ダブルスラッシュ!」
イエローステップで回避・・・トリプルスラッシュ。
「くそがあっ!スラッシュ!」
パープルステップ、流水・・・からの、パワースラッシュ。
残り二名も戦闘不能に追い込んだ。
HPバーは数ドットしか残ってないけど、別に良いよな?ちゃんと殺してないし。
《熟練度が一定に達し【忍び足】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【瞬動】スキルがLv7になりました》
「はぁ、はぁ、ダブルスラッシュ!」
「ぎゃああっ!?」
シエラの方を振り返ると、戦闘不能になっている悪漢が三人。
残り三人で、一対三の戦いは続いている。
動きにキレが無くなってきており、体力と精神力が削られているのがよく分かる。多対一の戦いは色々とすり減らすから仕方ない。
「っ、アスト、応援よろしく!」
「フレー!フレー!シ・エ・ラ!」
「その応援じゃないよ!手伝ってってこと!」
怒られてしまった。ほんの冗談なのに。
横殴りの許可ももらえたので介入させてもらおうか。
名前 アスト
種族 人間 Lv26
第一職業 上級剣士 Lv2
第二職業 火焔魔法士 Lv1
第三職業 舞闘家 Lv2
スキルポイント23
アナザースキル
加速Lv8
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕槍術Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕火炎魔法Lv20〔Master〕
中級槍術Lv20〔Master〕気配察知Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
遠見Lv10〔Master〕歩法Lv10〔Master〕
聴覚強化Lv10〔Master〕触覚強化Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
水魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
予見Lv20〔Master〕舞踏Lv20〔Master〕
受け流しLv20〔Master〕見切りLv20〔Master〕
立体機動Lv20〔Master〕疾駆Lv20〔Master〕
軌道予測Lv20〔Master〕縮地Lv20〔Master〕
アクロバットLv20〔Master〕反応Lv20〔Master〕
水中歩行Lv20〔Master〕水中機動Lv20〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv6 上級槍術Lv5 火焔魔法Lv4
中級錬金Lv14 中級料理Lv12 解体Lv16
大発見Lv19 分析Lv19 気配感知Lv4
魔力察知Lv7 梟の目Lv13 空間把握Lv14
先手Lv10 忍び足Lv9 瞬動Lv7 闘気Lv6
舞闘Lv6 連携Lv5 空中機動Lv3
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング レイドボス討伐者
アイシスキラー 熟練戦士 小金持ち
クリティカルマスター 上級剣士 強奪者
複合製作者 ユニーククリエイター
基礎能力値
物理攻撃力 22(+26)
物理防御力 18(+24)
魔法攻撃力 20(+14)
魔法防御力 26(+10)
平均速力 23(+22)
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