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3章
82 小金持ちのアスト
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舞闘Lv1アーツ『流水』は受け流しのアーツみたいだ。
受け流し行動にプラス補正が掛かり、以前より受け流しが上手くいくようになる。
使えるのかどうか、微妙なところだな。
【水精霊の器】道具アイテム レア度5
スプラッシュスピリットの力が宿った器。
ポーションの作製にプラス補正が掛かる。
【水精霊の種】食材アイテム レア度5
スプラッシュスピリットの力が宿った種。
食べると水属性耐性のスキルを取得できる。
スキル枠を使用せずに取得可能である。
【水精霊の杖】武器アイテム レア度6
物理攻撃力+1 魔法攻撃力+11
水系統魔法威力上昇[中] 品質7
スプラッシュスピリットの力が宿った杖。
報酬はこんな感じだ。
器が初回討伐報酬で、種が単独討伐報酬。
杖も単独討伐報酬だが、どちらかと言えば、個人討伐報酬と呼んだ方がいいかもしれない。
パーティーで倒しても水精霊の種の方は手に入るみたいだしな。
では、種のほうを頂きます。
《取得可能スキルに【水魔法耐性】が追加されました》
種は意外と美味しかった。
取得可能なスキル一覧を見ると、水魔法耐性が追加されていた。
必要スキルポイントは、ゼロ。
スキル枠も使わないみたいなので、迷わずに取得だ。
レベル上限は10だろうし、ウルズの町周囲で狩りをして鍛えよう。
《熟練度が一定に達し【水中歩行】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【水中機動】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【水魔法耐性】スキルがLv10になりました》
《【水魔法耐性】スキルが最高値になりました》
白鳥から水魔法を喰らいまくっていたらあっという間にカンスト。
HPは半減しているが、気にしない。しないったらしない。
HPポーションでHPを回復し、水の都ウルズにある転移水晶でアライアの町へ転移。
その後で一旦ログアウト休憩し、再度ログイン。
冒険者ギルドへ向かいながら考えているのは、討伐報酬についてだ。
水精霊の器は自分で使えばいいとして、水精霊の杖はどうするか。
自分で使うのは無しだろう。主にスキルポイントとスキル枠の問題で。
それと、舞踏の合間に杖による魔法攻撃を挟むとか、現状では不可能だ。
杖スキル無しで魔法しか使わない戦いで装備するのはありかもしれないが、それも勿体ないような気がする。
「ソフィア、アクアフロッグとレイクホワイトスワンの討伐依頼を頼む」
「こんにちはアスト様。確かその魔物ですと・・・東方第三エリアでよろしいでしょうか?」
「ああ。ウルズの町を開放したから、出しておいても良いと思う」
「はい。私もワールドアナウンスを聞きました。おめでとうございます!」
ソフィアは随分と嬉しそうだな。
この世界の住人にとって町の開放はとてもめでたいことのようだ。
プレイヤーにとってもめでたいが、比べるのもおこがましい差があるだろう。
生存領域が広がって嬉しくないはずがない。
彼女たちにとっては、まさに死活問題なのだ。
「ん、ありがとう。それじゃあ、依頼が出た頃に、また来るよ」
「かしこまりました。今回も数時間で張り出されると思います。またのお越しをお待ちしております」
ソフィアは感情が表れにくいと思っていたのだが、人見知りのようなものだったんだな。
少しは仲良くなれたと思ってよかろう。
メガネをかけ直した笑顔のソフィアに見送られてギルドを後にした。
ウェザリアに到着すると、そこにはミアしか居なかった。
「なんだ、ミアだったか・・・」
「悪かったね、レインじゃなくて!」
何故レインの話が出るんだ?
「まあいいや。ミアでいいから買取を頼む」
「言動が失礼!?」
うん。失礼なのは分かるが、ミアはこういう接し方が一番しっくりくるんだ。
同い年くらいに見えるし、気心知れた悪友的な何かだ。
「ミアも悪い奴だな」
「何の話!?」
ツッコミを入れながらも収納から出したアイテムを検分してくれている。
生産職魂だな。
「あ、身内価格でいいからな?これからも武具の作製を頼むことになりそうだし」
「うぃ。そう言ってくれると助かるよ。・・・こんな感じかな?」
「どれどれ・・・?」
提示された金額は200万ゴールドを越えている。
白鳥を狩り過ぎたか・・・?
絶滅していないといいんだが。
その値段で頷いて、売却した。
ギルドの共有資産からお金を受け取る。
《称号『小金持ち』を獲得しました》
何か変な称号を手に入れてしまった。解析解析。
小金持ち
ゲーム開始から十日以内に一千万ゴールド貯めた者の証。
十日ごとに、所持金の10%が手に入る。
セコイことを考えず、経済の為にもお金を使うべし。
最後の一文は余計なお世話だ。
称号の効果自体はかなり良いものだな。
これからも貯め込んでいこう。
だが、最後の一文が妙に気になるな。
「ミア、夕食でも奢ってやろうか?」
「いきなり何っ!?もしかして口説かれてる!?」
「はぁ?」
何故ミアを口説かなくてはならないのだ。
そういうのは苦手だが、相手くらい選ぶぞ?
「・・・その顔はムカつく」
「人の顔にケチつけないでくれ・・・」
自分の顔が平凡なことくらい知っているが、オブラートに包んでほしかった。
「夕食で思い出したけど、料理とポーションは完売したよ」
「もう完売したのか?まだ夕方なんだが・・・」
「アストのサンドイッチは大人気だよ。一番高い奴も興味本位のプレイヤーが買ったし」
なんでも、ウェザリアで販売される料理アイテムは、一種のブランドみたいになっているらしい。
何故そうなった。
「精算は翌日の朝でよかったよね?」
「ああ、それでいいぞ」
そちらは事前に決めていた通りで問題ない。
ちなみに、ギルドに上納された共有資産は引き出せる人間が限られている。
ある程度自由に設定できるが、ウェザリアではギルドマスターと幹部だけだ。
ギルドマスターはアリアさんで、僕を含めて残りの四人は幹部。
加入と同時に幹部になったのは解せないが、それ以上にウェザリアの不用心さが心配になったものだ。
僕がウェザリアの資産を持ち逃げするとかは考えないのだろうか。システム的には可能なのだし。
アリアさんにそのことを尋ねたところ、そんなことをする人なら、そもそも勧誘自体しないと言われた。
人を見る目に自信があるんだな。
「さて、中で明日販売分でも作ろうかね。花が足りないけど」
「一言余計!」
打てば響くというのは悪くないな。実に気持ちいい。
《熟練度が一定に達し【中級錬金】スキルがLv12になりました》
《熟練度が一定に達し【中級料理】スキルがLv8になりました》
【HPポーション】回復アイテム レア度1
HPを30回復する。品質9
連続使用可能。
ポーションの品質が9に跳ね上がった。朝は6だったんだが・・・。
水精霊の器は実に素晴らしいな。
では、夕食を作りに、一度ログアウトだ。
名前 アスト
種族 人間 Lv24
第一職業 中級剣士 Lv17
第二職業 火炎魔法士 Lv14
第三職業 舞踏家 Lv14
スキルポイント13
アナザースキル
加速Lv7
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕槍術Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕火炎魔法Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
遠見Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
水魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
予見Lv20〔Master〕舞踏Lv20〔Master〕
受け流しLv20〔Master〕見切りLv20〔Master〕
立体機動Lv20〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv2 中級槍術Lv12 火焔魔法Lv1
中級錬金Lv12 中級料理Lv8 解体Lv15
気配察知Lv18 大発見Lv16 分析Lv17
軌道予測Lv19 反応Lv17 疾駆Lv19
縮地Lv18 アクロバットLv15 梟の目Lv8
水中歩行Lv13 水中機動Lv13 闘気Lv4
舞闘Lv1
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング レイドボス討伐者
アイシスキラー 熟練戦士 小金持ち(New!)
基礎能力値
物理攻撃力 20(+26)
物理防御力 16(+24)
魔法攻撃力 18(+14)
魔法防御力 25(+10)
平均速力 17(+22)
受け流し行動にプラス補正が掛かり、以前より受け流しが上手くいくようになる。
使えるのかどうか、微妙なところだな。
【水精霊の器】道具アイテム レア度5
スプラッシュスピリットの力が宿った器。
ポーションの作製にプラス補正が掛かる。
【水精霊の種】食材アイテム レア度5
スプラッシュスピリットの力が宿った種。
食べると水属性耐性のスキルを取得できる。
スキル枠を使用せずに取得可能である。
【水精霊の杖】武器アイテム レア度6
物理攻撃力+1 魔法攻撃力+11
水系統魔法威力上昇[中] 品質7
スプラッシュスピリットの力が宿った杖。
報酬はこんな感じだ。
器が初回討伐報酬で、種が単独討伐報酬。
杖も単独討伐報酬だが、どちらかと言えば、個人討伐報酬と呼んだ方がいいかもしれない。
パーティーで倒しても水精霊の種の方は手に入るみたいだしな。
では、種のほうを頂きます。
《取得可能スキルに【水魔法耐性】が追加されました》
種は意外と美味しかった。
取得可能なスキル一覧を見ると、水魔法耐性が追加されていた。
必要スキルポイントは、ゼロ。
スキル枠も使わないみたいなので、迷わずに取得だ。
レベル上限は10だろうし、ウルズの町周囲で狩りをして鍛えよう。
《熟練度が一定に達し【水中歩行】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【水中機動】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【水魔法耐性】スキルがLv10になりました》
《【水魔法耐性】スキルが最高値になりました》
白鳥から水魔法を喰らいまくっていたらあっという間にカンスト。
HPは半減しているが、気にしない。しないったらしない。
HPポーションでHPを回復し、水の都ウルズにある転移水晶でアライアの町へ転移。
その後で一旦ログアウト休憩し、再度ログイン。
冒険者ギルドへ向かいながら考えているのは、討伐報酬についてだ。
水精霊の器は自分で使えばいいとして、水精霊の杖はどうするか。
自分で使うのは無しだろう。主にスキルポイントとスキル枠の問題で。
それと、舞踏の合間に杖による魔法攻撃を挟むとか、現状では不可能だ。
杖スキル無しで魔法しか使わない戦いで装備するのはありかもしれないが、それも勿体ないような気がする。
「ソフィア、アクアフロッグとレイクホワイトスワンの討伐依頼を頼む」
「こんにちはアスト様。確かその魔物ですと・・・東方第三エリアでよろしいでしょうか?」
「ああ。ウルズの町を開放したから、出しておいても良いと思う」
「はい。私もワールドアナウンスを聞きました。おめでとうございます!」
ソフィアは随分と嬉しそうだな。
この世界の住人にとって町の開放はとてもめでたいことのようだ。
プレイヤーにとってもめでたいが、比べるのもおこがましい差があるだろう。
生存領域が広がって嬉しくないはずがない。
彼女たちにとっては、まさに死活問題なのだ。
「ん、ありがとう。それじゃあ、依頼が出た頃に、また来るよ」
「かしこまりました。今回も数時間で張り出されると思います。またのお越しをお待ちしております」
ソフィアは感情が表れにくいと思っていたのだが、人見知りのようなものだったんだな。
少しは仲良くなれたと思ってよかろう。
メガネをかけ直した笑顔のソフィアに見送られてギルドを後にした。
ウェザリアに到着すると、そこにはミアしか居なかった。
「なんだ、ミアだったか・・・」
「悪かったね、レインじゃなくて!」
何故レインの話が出るんだ?
「まあいいや。ミアでいいから買取を頼む」
「言動が失礼!?」
うん。失礼なのは分かるが、ミアはこういう接し方が一番しっくりくるんだ。
同い年くらいに見えるし、気心知れた悪友的な何かだ。
「ミアも悪い奴だな」
「何の話!?」
ツッコミを入れながらも収納から出したアイテムを検分してくれている。
生産職魂だな。
「あ、身内価格でいいからな?これからも武具の作製を頼むことになりそうだし」
「うぃ。そう言ってくれると助かるよ。・・・こんな感じかな?」
「どれどれ・・・?」
提示された金額は200万ゴールドを越えている。
白鳥を狩り過ぎたか・・・?
絶滅していないといいんだが。
その値段で頷いて、売却した。
ギルドの共有資産からお金を受け取る。
《称号『小金持ち』を獲得しました》
何か変な称号を手に入れてしまった。解析解析。
小金持ち
ゲーム開始から十日以内に一千万ゴールド貯めた者の証。
十日ごとに、所持金の10%が手に入る。
セコイことを考えず、経済の為にもお金を使うべし。
最後の一文は余計なお世話だ。
称号の効果自体はかなり良いものだな。
これからも貯め込んでいこう。
だが、最後の一文が妙に気になるな。
「ミア、夕食でも奢ってやろうか?」
「いきなり何っ!?もしかして口説かれてる!?」
「はぁ?」
何故ミアを口説かなくてはならないのだ。
そういうのは苦手だが、相手くらい選ぶぞ?
「・・・その顔はムカつく」
「人の顔にケチつけないでくれ・・・」
自分の顔が平凡なことくらい知っているが、オブラートに包んでほしかった。
「夕食で思い出したけど、料理とポーションは完売したよ」
「もう完売したのか?まだ夕方なんだが・・・」
「アストのサンドイッチは大人気だよ。一番高い奴も興味本位のプレイヤーが買ったし」
なんでも、ウェザリアで販売される料理アイテムは、一種のブランドみたいになっているらしい。
何故そうなった。
「精算は翌日の朝でよかったよね?」
「ああ、それでいいぞ」
そちらは事前に決めていた通りで問題ない。
ちなみに、ギルドに上納された共有資産は引き出せる人間が限られている。
ある程度自由に設定できるが、ウェザリアではギルドマスターと幹部だけだ。
ギルドマスターはアリアさんで、僕を含めて残りの四人は幹部。
加入と同時に幹部になったのは解せないが、それ以上にウェザリアの不用心さが心配になったものだ。
僕がウェザリアの資産を持ち逃げするとかは考えないのだろうか。システム的には可能なのだし。
アリアさんにそのことを尋ねたところ、そんなことをする人なら、そもそも勧誘自体しないと言われた。
人を見る目に自信があるんだな。
「さて、中で明日販売分でも作ろうかね。花が足りないけど」
「一言余計!」
打てば響くというのは悪くないな。実に気持ちいい。
《熟練度が一定に達し【中級錬金】スキルがLv12になりました》
《熟練度が一定に達し【中級料理】スキルがLv8になりました》
【HPポーション】回復アイテム レア度1
HPを30回復する。品質9
連続使用可能。
ポーションの品質が9に跳ね上がった。朝は6だったんだが・・・。
水精霊の器は実に素晴らしいな。
では、夕食を作りに、一度ログアウトだ。
名前 アスト
種族 人間 Lv24
第一職業 中級剣士 Lv17
第二職業 火炎魔法士 Lv14
第三職業 舞踏家 Lv14
スキルポイント13
アナザースキル
加速Lv7
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕槍術Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕火炎魔法Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
遠見Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
水魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
予見Lv20〔Master〕舞踏Lv20〔Master〕
受け流しLv20〔Master〕見切りLv20〔Master〕
立体機動Lv20〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv2 中級槍術Lv12 火焔魔法Lv1
中級錬金Lv12 中級料理Lv8 解体Lv15
気配察知Lv18 大発見Lv16 分析Lv17
軌道予測Lv19 反応Lv17 疾駆Lv19
縮地Lv18 アクロバットLv15 梟の目Lv8
水中歩行Lv13 水中機動Lv13 闘気Lv4
舞闘Lv1
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング レイドボス討伐者
アイシスキラー 熟練戦士 小金持ち(New!)
基礎能力値
物理攻撃力 20(+26)
物理防御力 16(+24)
魔法攻撃力 18(+14)
魔法防御力 25(+10)
平均速力 17(+22)
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