異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!

リュース

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3章

70 強化ブレスと決着

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「「「「パワースラッシュ!」」」」

「「「「パワースラスト!」」」」

「スノウエクスプロージョン!」

「ストーンエクスプロージョン!」

「エアリアルエクスプロージョン!」

「アクアエクスプロージョン!」

「「フレイムエクスプロージョン!」」


 もの凄い爆音とともに、HPバーがガクッと減った。

 戦闘開始三十分で、バーサクブレイズハウンドのHPは半減。
 つまり、残り一本と半分だ。


「残り半分よ!変化に注意して!」

「「「「「おうっ!」」」」」

「「「「「「「はいっ!」」」」」」

「了解した」

「はいよ」


 さて、何かしら変化はあると思うが、どう変わるかな。

 ん?ブレスのモーションが微妙に違うな・・・。


「グラァァァァァアアアアッ!!」

「ブレスだ!いつもより大きく後退しろ!」


 みんな理由も聞かずに指示に従ってくれた。
 とても有難い。
 無駄骨になる恐れはあるが、被害を受けるよりはマシだろう。
 僕もアクセラレーションを使用。


「・・・うおっ!?」


 ブレスを慌てて横っ飛びで回避。

 危なっ!?
 やはりというか何と言うか、ブレスは先程までより広範囲かつ強力だ!
 というか、加速無しでは回避できなかったな、これは。
 ダメージを負いながらも何とか回避したフランは人間をやめてる。

 フランの心配は後回しにして、今は攻撃だ。
 トリプルダッシュと縮地を併用して、炎犬に急接近。

 加速Lv5アーツ『アクセルドライブ』を使用。
 空中に飛びあがりながら、顔面に回転の力を加えた一撃。


「パワースラッシュ・ドライブ!」

「グラァァッ!?」


 そのまま顔面を蹴りつけて、その勢いで距離をとる。


《熟練度が一定に達し【立体機動】スキルがLv17になりました》
《マスタースキル【回避】【軽業】を確認しました》
《プレイヤースキルの条件達成を確認しました》
《取得可能スキルに【アクロバット】が追加されました》


 アクロバット、か。
 ゴブリンから鍵を強奪したアクロバットモンキーたちのせいで、全くいい印象が無いな。
 完全なる風評被害だが。

 説明を読んでいる暇は無いが、このタイミングで条件を満たしたのなら、取得して損もあるまい。
 ここは1ポイント消費して手早く取得だ。

 ブレスは次からシャドウムーブで回避するべきか。
 加速中なら間に合うはずだ。

 フランは回復を受けて復帰していた。
 僕も加わって攻撃しよう。








「パワースラッシュ・ドライブ!」

「ガアアアッ!!」


《熟練度が一定に達し【軌道予測】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【反応】スキルがLv16になりました》
《熟練度が一定に達し【アクロバット】スキルがLv8になりました》


 盾部隊が何度かローテーションしながら、三十分経過。
 物理攻撃も威力を増していたが、何とか死に戻りは出ていない。
 数は少ないがヒーラーに感謝だな。

 それと、今の攻撃で三本目のHPバーがレッドゾーンに突入した。


「レッドゾーンよ!一斉攻撃!スノウエクスプロージョン!」

「「アクアエクスプロージョン!」」

「「エアリアルエクスプロージョン!」」

「「「「フレイムエクスプロージョン!」」」」

「ストーンエクスプロージョン!」

「「ライトニンフエクスプロージョン!」」

「「スノウエクスプロージョン!」」

「「ダークエクスプロージョン!」」

「「シャイニングエクスプロージョン!」」


 サブも含めた魔法部隊が、一斉掃射。
 僕を含めた前衛部隊も一斉攻撃。

 それでも、HPバーはなくなってくれず、まだ残っている。
 バーサクブレイズハウンドは、赤いオーラに包まれた。

 そしてこのタイミングでブレスのモーションか・・・。


「ブレス!全員退避!」

「グルァァァァァァァァアアア!!」


 何か一段とヤバそうだな。
 フランも一緒に連れて行こうか。


「フラン、掴まれ!」

「っ、了解した」


 フランも何か危険なものを感じ取っていたらしく、すぐに頷いてくれた。
 ブレスがくる直前に加速を発動。シャドウムーブで回避する。


「なっ・・・!」


 回避したと思ったら、直ぐに二撃目が。連続ブレスか!?
 多少ズレているので僕たちを狙った訳ではなかろう。
 二発目以降はランダムかもしれないな。

 シャドウムーブで連続回避。
 だが、攻撃に移る前に加速が終わってしまった。


「フラン!」

「っ、何を・・・!?」


 申し訳ないが、フランを踏み台にさせてもらって、ジャンプ。
 自力で飛びあがる為に溜めをつくる時間も惜しいのだ。


「グリーンステップ!」


 飛びあがる直前にコネクトステップからのグリーンステップ。
 空中にて、炎犬の爪撃を受け流す。


「オラクレア・ペンタグラムッ!!」

「グラァァァァァッ・・・!!」


 上級剣術Lv1アーツ『オラクレア・ペンタグラム』による五連撃が、バーサクブレイズハウンドのHPバーを全て削り切り、そのまま地面に倒れ込んだ。



《アストのレベルが23になりました》
《能力値ポイントを2獲得しました》
《スキルポイントを1獲得しました》
《第一職業が中級剣士Lv15になりました》
《第三職業舞踏家がLv12になりました》
《熟練度が一定に達し【加速】スキルがLv7になりました》
《熟練度が一定に達し【予見】スキルがLv20になりました》
《【予見】スキルが最高値になりました》
《熟練度が一定に達し【立体機動】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【舞踏】スキルがLv19になりました》
《熟練度が一定に達し【受け流し】スキルがLv19になりました》
《熟練度が一定に達し【軌道予測】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【縮地】スキルがLv15になりました》
《熟練度が一定に達し【アクロバット】スキルがLv10になりました》

《レイドボス『バーサクブレイズハウンド』が討伐されました》
《討伐者は初回討伐報酬を獲得しました》
《レイドボス討伐ボーナスとしてスキルポイントを2獲得しました》
《MVP報酬を獲得しました》

《称号『レイドボス討伐者』を獲得しました》


 そんなアナウンスを聞きながら、地面に落下。
 無理な体勢でアーツを使用したので、上手く着地できる気がしない。


 ドサッ!


 うん?地面にしては痛くないが・・・?


「アスト・・・人を踏み台に使うとは、どういう了見だ」

「あ、フランか。それについては謝るよ。あと、受け止めてくれてありがとな」

「はぁ・・・。まあいい、結果オーライだ」


 つまり、倒せてなかったら怒られていたんですね、分かります。

 と、能力値ポイントは魔法防御力に2ポイントで。
 報酬の確認・・・の前に一つ。


「・・・フラン、恥ずかしいから、そろそろ離してもらえないか?」


 周りの人たちがニヤニヤしているので居たたまれないのだ・・・。
 ああ、恥ずかしくて顔が熱い・・・。


「あっ、済まない・・・!」

「いや、こちらこそ」


 微妙に締まらない最後だったなぁ・・・。
 さて、MVP報酬には期待が高まるな・・・!
 




 名前 アスト

 種族 人間 Lv23
 第一職業 中級剣士 Lv15
 第二職業 火炎魔法士 Lv11
 第三職業 舞踏家 Lv12
 スキルポイント16

 アナザースキル
 加速Lv7  

 マスタースキルⅠ
 剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
 索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
 解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
 料理Lv10〔Master〕
 中級剣術Lv20〔Master〕

 マスタースキルⅡ
 回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
 照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕    
 暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
 迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
 軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
 闇魔法耐性Lv10〔Master〕
 火魔法耐性Lv10〔Master〕
 盲目耐性Lv10〔Master〕 
 視覚強化Lv10〔Master〕
 火傷耐性Lv10〔Master〕
 予見Lv20〔Master〕

 マスタースキルⅢ
 影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕

 スキル
 上級剣術Lv1 火炎魔法Lv18 解体Lv15
 中級錬金Lv10 気配察知Lv16 大発見Lv14
 分析Lv15  立体機動Lv18  見切りLv18
 舞踏Lv19 受け流しLv19 軌道予測Lv18
 反応Lv16 疾駆Lv17  中級料理Lv5
 縮地Lv15 アクロバットLv10

 称号
 開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
 ジャイアントキリング レイドボス討伐者

 基礎能力値

 物理攻撃力 18    (+18)
 物理防御力 16    (+21)
 魔法攻撃力 18    (+ 8)
 魔法防御力 25(↑2)(+ 8)
 平均速力  17    (+20)

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