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3章
66 勧誘への答え
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「アリアさん、ウェザリアからの勧誘の件でお話があります」
「・・・聞かせてちょうだい」
アリアさんはゴクリと唾を呑み込んだ。
かなり緊張しているようだが、大げさではなかろうか。
レインやミア、シエラも、手を止めてこちらを見ている。
気持ちは分からんでもないが。
「ウェザリアへの加入の件、答えを出させて頂きました」
「そう・・・。それで、どうなのかしら・・・?」
そんなに見つめられると気恥ずかしいのでやめてほしい。
「僕は、ウェザリアに・・・」
「ウェザリアに・・・?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・っ、溜めが長いのだけれど!?」
怒られてしまった。そんなに長かったか?
「ウェザリアに加入させて頂きたく思います・・・!」
「っ、そう・・・!ありがとうアスト。これからよろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
こうして、僕はウェザリアに所属することになった。
「はぁぁぁぁ・・・!緊張したよ・・・!」
「うぃ。あれは溜め過ぎ」
「心臓に悪かったですね・・・」
ウェザリアのメンバーが安堵のため息を漏らしている。
溜め過ぎたのは悪かったが、大げさだと思う。
「アスト兄は焦らしマスターだね!」
「やめろ!」
なんだその微妙にいやらしさの感じられる表現は。
レインは頬を染めるのをやめてくれないか?こっちまで恥ずかしくなるから。
「アスト、あなたは自分の影響力をもっと理解した方がいいと思うわ」
「・・・はい?」
政治界に伝手なんて殆どありませんよ?
「あなたは一線級のプレイヤーだし、ウェザリアは色々助けられているのよね」
「あ、そういう・・・」
政治関係無かったな。
「でも、そんなに助けましたっけ・・・?」
「素材を売ってくれるだけで大助かりだし、ポーションや料理もね」
「ああ、なるほど」
言われてみればそれなりに助けてはいる、のか?
まあ、それならそれでいいんだ。ウェザリアは好きだし、応援したいから。
ギルドの中には、大規模でも評判の悪いところがあるんだよな、これが。掲示板にも情報が載ってた。
その後、ギルドの取り決めについて教えてもらった。
基本的に、自分の売り上げは自分のものにする。
利益の一割がウェザリアに自動で収められる。
素材の融通はその都度相談すること。
自由行動は一部例外を除いて認められている。
その他にも細々としたルールを聞いて、ギルドに加入した。
「ゴホン。では、改めて・・・ウェザリアへようこそ、アスト。歓迎するわ」
「アリアさん、僕の加入で利益が出るという予想はつきますが、エルフ耳がピクピク動いてますよ?」
「っ!?」
もうニット帽でも被ったらいいのでは?
エルフにニット帽・・・似合わないということもあるまい。
アリアさんは、耳が赤くなっている。
「・・・自己紹介をしましょう。私はアリア。中級木工師よ」
酷い誤魔化し方だが、ここは乗っておこう。
名前 アリア
種族 エルフ Lv13
第一職業 中級木工師 Lv4
第二職業 弓士 Lv7
そこから、レインとミア、シエラからも自己紹介を受けた。
名前 レイン
種族 人間 Lv14
第一職業 中級服飾師 Lv5
第二職業 土魔法使い Lv5
名前 ミア
種族 ドワーフ Lv14
第一職業 中級鍛冶師 Lv5
第二職業 盾士 Lv6
名前 シエラ
種族 人間 Lv11
第一職業 中級宝飾師 Lv2
第二職業 剣士 Lv4
生産職も、やはり中級という区分になるんだな。
そうなると、魔法使い系はやや異質だが、何か理由でもあるのだろうか。
「それで、早速ですがイスタリア支部について話をしましょう」
「・・・その言い方だと、護衛をしてもらえるのかしら」
「ええ、そのつもりです」
その辺りの諸問題を生まないために、ウェザリアに加入したのもあるのだから、ある意味当然だ。
「それは、本当に助かるのだけれど・・・いいの?」
「ご心配なく。嫌々やるわけでもありませんし、ウェザリアのメンバーと一緒に冒険するのも、楽しめそうですから」
攻略については遅れるかもしれないが、別に構いはしない。
楽しいから攻略しているのであるからして、他に楽しいことがあるなら、そちらへ傾いて然るべきなのだ。
「おおっ!アスト兄が格好いい!レインもそう思うよね!」
「はい!アストさんは格好良いです・・・!」
いきなり何を言い出すのか。おだてても何も出ないぞ?
・・・このゲーム、録音機能とか無いんだよな。残念。
別に何を録音しようと思ったわけでもなく、何となくだ。
「あ、私はもうしばらく保留にさせてほしいな、って・・・!」
「返事は急かさないから、構わないわ」
「ありがとうアリアっ!」
ま、ゆっくり考えるといいさ。
と、ついでにミレアも解析しておこうか。
名前 ミレア
種族 人間 Lv20
第一職業 暴風魔法士 Lv11
第二職業 水流魔法士 Lv10
第三職業 闇魔法使い Lv2
なんかいつの間にか三職目が追加されてるし。
レベルも2つ差まで縮まっている。
「ミレアは闇魔法を選んだのか?」
「そうだよ?攻撃は足りてるから、阻害魔法、っていう単純な選び方だけどね」
相変わらずよく考えてるな。
その後、イスタリアの町への移動日程を決めたら、もう夕方。
「アストさん、防具の方は明日の朝には完成すると思います」
「剣の方も同じく。元があると楽だね」
それは重畳。
隣町への移動が明日の朝食後に決まったからな。
それでは、一度ログアウトしようか。
名前 アスト
種族 人間 Lv22
第一職業 中級剣士 Lv13
第二職業 火炎魔法士 Lv11
第三職業 舞踏家 Lv11
スキルポイント14
アナザースキル
加速Lv6
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv1 火炎魔法Lv18 解体Lv15
中級錬金Lv10 気配察知Lv15 大発見Lv13
分析Lv15 予見Lv19 立体機動Lv16
見切りLv17 舞踏Lv18 受け流しLv18
軌道予測Lv15 反応Lv15 疾駆Lv16
中級料理Lv5 縮地Lv12
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 18(+18)
物理防御力 16(+21)
魔法攻撃力 18(+ 8)
魔法防御力 23(+ 8)
平均速力 17(+20)
「・・・聞かせてちょうだい」
アリアさんはゴクリと唾を呑み込んだ。
かなり緊張しているようだが、大げさではなかろうか。
レインやミア、シエラも、手を止めてこちらを見ている。
気持ちは分からんでもないが。
「ウェザリアへの加入の件、答えを出させて頂きました」
「そう・・・。それで、どうなのかしら・・・?」
そんなに見つめられると気恥ずかしいのでやめてほしい。
「僕は、ウェザリアに・・・」
「ウェザリアに・・・?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・っ、溜めが長いのだけれど!?」
怒られてしまった。そんなに長かったか?
「ウェザリアに加入させて頂きたく思います・・・!」
「っ、そう・・・!ありがとうアスト。これからよろしくね」
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
こうして、僕はウェザリアに所属することになった。
「はぁぁぁぁ・・・!緊張したよ・・・!」
「うぃ。あれは溜め過ぎ」
「心臓に悪かったですね・・・」
ウェザリアのメンバーが安堵のため息を漏らしている。
溜め過ぎたのは悪かったが、大げさだと思う。
「アスト兄は焦らしマスターだね!」
「やめろ!」
なんだその微妙にいやらしさの感じられる表現は。
レインは頬を染めるのをやめてくれないか?こっちまで恥ずかしくなるから。
「アスト、あなたは自分の影響力をもっと理解した方がいいと思うわ」
「・・・はい?」
政治界に伝手なんて殆どありませんよ?
「あなたは一線級のプレイヤーだし、ウェザリアは色々助けられているのよね」
「あ、そういう・・・」
政治関係無かったな。
「でも、そんなに助けましたっけ・・・?」
「素材を売ってくれるだけで大助かりだし、ポーションや料理もね」
「ああ、なるほど」
言われてみればそれなりに助けてはいる、のか?
まあ、それならそれでいいんだ。ウェザリアは好きだし、応援したいから。
ギルドの中には、大規模でも評判の悪いところがあるんだよな、これが。掲示板にも情報が載ってた。
その後、ギルドの取り決めについて教えてもらった。
基本的に、自分の売り上げは自分のものにする。
利益の一割がウェザリアに自動で収められる。
素材の融通はその都度相談すること。
自由行動は一部例外を除いて認められている。
その他にも細々としたルールを聞いて、ギルドに加入した。
「ゴホン。では、改めて・・・ウェザリアへようこそ、アスト。歓迎するわ」
「アリアさん、僕の加入で利益が出るという予想はつきますが、エルフ耳がピクピク動いてますよ?」
「っ!?」
もうニット帽でも被ったらいいのでは?
エルフにニット帽・・・似合わないということもあるまい。
アリアさんは、耳が赤くなっている。
「・・・自己紹介をしましょう。私はアリア。中級木工師よ」
酷い誤魔化し方だが、ここは乗っておこう。
名前 アリア
種族 エルフ Lv13
第一職業 中級木工師 Lv4
第二職業 弓士 Lv7
そこから、レインとミア、シエラからも自己紹介を受けた。
名前 レイン
種族 人間 Lv14
第一職業 中級服飾師 Lv5
第二職業 土魔法使い Lv5
名前 ミア
種族 ドワーフ Lv14
第一職業 中級鍛冶師 Lv5
第二職業 盾士 Lv6
名前 シエラ
種族 人間 Lv11
第一職業 中級宝飾師 Lv2
第二職業 剣士 Lv4
生産職も、やはり中級という区分になるんだな。
そうなると、魔法使い系はやや異質だが、何か理由でもあるのだろうか。
「それで、早速ですがイスタリア支部について話をしましょう」
「・・・その言い方だと、護衛をしてもらえるのかしら」
「ええ、そのつもりです」
その辺りの諸問題を生まないために、ウェザリアに加入したのもあるのだから、ある意味当然だ。
「それは、本当に助かるのだけれど・・・いいの?」
「ご心配なく。嫌々やるわけでもありませんし、ウェザリアのメンバーと一緒に冒険するのも、楽しめそうですから」
攻略については遅れるかもしれないが、別に構いはしない。
楽しいから攻略しているのであるからして、他に楽しいことがあるなら、そちらへ傾いて然るべきなのだ。
「おおっ!アスト兄が格好いい!レインもそう思うよね!」
「はい!アストさんは格好良いです・・・!」
いきなり何を言い出すのか。おだてても何も出ないぞ?
・・・このゲーム、録音機能とか無いんだよな。残念。
別に何を録音しようと思ったわけでもなく、何となくだ。
「あ、私はもうしばらく保留にさせてほしいな、って・・・!」
「返事は急かさないから、構わないわ」
「ありがとうアリアっ!」
ま、ゆっくり考えるといいさ。
と、ついでにミレアも解析しておこうか。
名前 ミレア
種族 人間 Lv20
第一職業 暴風魔法士 Lv11
第二職業 水流魔法士 Lv10
第三職業 闇魔法使い Lv2
なんかいつの間にか三職目が追加されてるし。
レベルも2つ差まで縮まっている。
「ミレアは闇魔法を選んだのか?」
「そうだよ?攻撃は足りてるから、阻害魔法、っていう単純な選び方だけどね」
相変わらずよく考えてるな。
その後、イスタリアの町への移動日程を決めたら、もう夕方。
「アストさん、防具の方は明日の朝には完成すると思います」
「剣の方も同じく。元があると楽だね」
それは重畳。
隣町への移動が明日の朝食後に決まったからな。
それでは、一度ログアウトしようか。
名前 アスト
種族 人間 Lv22
第一職業 中級剣士 Lv13
第二職業 火炎魔法士 Lv11
第三職業 舞踏家 Lv11
スキルポイント14
アナザースキル
加速Lv6
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv1 火炎魔法Lv18 解体Lv15
中級錬金Lv10 気配察知Lv15 大発見Lv13
分析Lv15 予見Lv19 立体機動Lv16
見切りLv17 舞踏Lv18 受け流しLv18
軌道予測Lv15 反応Lv15 疾駆Lv16
中級料理Lv5 縮地Lv12
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 18(+18)
物理防御力 16(+21)
魔法攻撃力 18(+ 8)
魔法防御力 23(+ 8)
平均速力 17(+20)
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