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3章
64 臨時パーティー解散
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「みんなー!アイテムが欲しいかーっ!?」
「イェーッ!!」
「い、いえーい・・・!?」
ミレアとディアスがまた何かやっているが、ブランシュを巻き込むなよ。
可哀そうに。
僕はもう一度解析する。
【希少牙猪の護符】装飾アイテム レア度6
平均速力+7 逃走時の平均速力20%上昇 品質9
ミニボアーの力が大量に籠った護符。
尻尾の紋様があしらわれている。
尻尾を巻いて逃げるが良い。
【巨大牙猪の籠手】防具アイテム レア度5
物理攻撃力+4 魔法防御力+4 品質8
ギガファングボアーの力が宿った籠手。
《熟練度が一定に達し【分析】スキルがLv15になりました》
「「「・・・・・・むぅ。」」」
僕とセレナとアランは、単独撃破報酬の護符を見ながら、唸っている。
レア度もさることながら、正直、かなり使える護符だと思う。
何となくレアドロップのような気がするが、それについてはいい。
今までのボスにもそういうのがあったのかもしれないが、真相は闇の中だ。
最後の一行は腹が立つが、それについても、まあいいだろう。
平均速力の上昇もそうだが、逃走時にパーセンテージで平均速力上昇。これは誰もが欲しがるだろう。逃走時だけとはいえ、非常に有用なのだ。
装備は次々と更新していくものだが、これは先々まで使えるだろう。
基礎能力値が伸びる程、効果も上がっていくのだから。
問題は、護符が一つしか無いという点だ。
「さて、この護符が欲しいという者・・・挙手!」
バババババッ!!
「まあ、そうだよな・・・。」
「そうなるわよね・・・。」
「当然だねっ!」
全員手を挙げて居るので、間違いなくジャンケンタイムだ。
ブランシュも控えめながら手を挙げている。先程ミレアになにか吹き込まれていたが、関係はないよな?
ジャンケン大会の結果、セレナが護符を獲得し、アランが籠手を手に入れた。
自分のリアルラックが憎い。
「それじゃあ・・・パーティーを解散しようか」
「「「「「・・・・・・」」」」」
短い間だったが、楽しくて良いパーティーだった。
気を遣う必要が無く、伸び伸びとプレイできる環境と、それでいて、上手く噛み合う相性。
みんな思いは同じなのか、複雑そうな顔をしている。
このまま固定パーティーを、という考えが全員の頭に浮かんでいることだろう。
だが、揃ってその思考を打ち消しているはずだ。
今や、フルパーティーが主流になっており、少数で行動する者は少ない。
ゲームの難易度がそうさせているのだが、自分たちは良くも悪くも違う。
それなりのプレイヤースキルがあり、元々集団行動が苦手。
そういった者の集まりなのだ。自分と同じ故に、よくわかる。
ここに居るメンバーは、信頼できる仲間であり、ライバルでもある。
このままなし崩しでパーティーを組むというのは、よろしくないだろう。
だからこそ、今は解散する。
・・・もっとも、これからも臨時パーティーを組むことはそれなりにあるが。
みんながログアウトしていき、僕とミレアが残った。
しんみりしている中、ミレアが口を開いた。
「さあ!みんないなくなったから銀鉱石を探そう!」
「色々と台無しだ!さっきまでの空気を返せっ!?」
〇〇〇
「銀鉱石がっ、ざっくざくー!」
「はぁ・・・」
ミレアを見ていると、感傷に浸っている自分が間抜けに思えてきた。
きっとわざとやってるんだろうな、これは。
「・・・ミレア、今日の夕食は期待しておくといい」
「・・・えっ?・・・アスト兄がデレたっ!?」
「気持ちの悪い言い方をするな!」
誰がツンデレか。
僕がいつデレたというのだ。
「ところでミレア、これからどうする?」
「ん?うーん、このエリアも南には川がって進めないし・・・どうしよう?」
「僕に聞かれても困る」
現状、進める場所はかなり限られている。
西方第二エリアのイスタリアの町から更に西へ進もうかな?
たしか境界ボスのシャドウウルフリーダーは討伐済みのはずだ。
どのみち、そろそろミレアとは別行動だろうか。
「何にせよ、一度アライアの町へ戻ろうか」
「そうだね。そろそろウェザリアの勧誘も決めちゃいたいし・・・」
むぅ・・・それもあったな・・・。
どうしようかね。入りたい気持ちはあるのだが、場所に縛られるのは好まない。
なんにせよ、まずはここ、イウェスティアの町からアライアの町まで転移しよう。話はそれからだ。
「レインに、アスト兄がデレデレしてたって教えてあげよっ!」
「何の話だ!?」
僕がいつ誰にデレデレしたと!?
「ブランシュに様付けされて照れくさそうだったよ?」
「ミレア、あれはそんなんじゃない・・・」
頭を抱えながら否定しておく。
万が一レインにそんな偽情報が伝わったら・・・・・・何か嫌だ。
「もぅ・・・。アスト兄も素直じゃないなー」
「だから何の話だ!?」
本当に何の話だ。ブランシュの話か?
いや、そういう感じじゃないし、どういうことだ?
「ま、いっか。転移!アライア!」
「あっ、待てミレア!転移!アライア!」
僕はミレアを追って、町中央付近にある転移水晶から転移した。
転移間際、ミレアがむくれていたのは、気のせいだろうか。
名前 アスト
種族 人間 Lv22
第一職業 中級剣士 Lv13
第二職業 火炎魔法士 Lv11
第三職業 舞踏家 Lv11
スキルポイント14
アナザースキル
加速Lv6
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv1 火炎魔法Lv18 解体Lv15
中級錬金Lv9 気配察知Lv15 大発見Lv13
分析Lv15 予見Lv19 立体機動Lv16
見切りLv17 舞踏Lv18 受け流しLv18
軌道予測Lv15 反応Lv15 疾駆Lv16
中級料理Lv4 縮地Lv12
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 18(+18)
物理防御力 16(+21)
魔法攻撃力 18(+ 8)
魔法防御力 23(+ 8)
平均速力 17(+20)
「イェーッ!!」
「い、いえーい・・・!?」
ミレアとディアスがまた何かやっているが、ブランシュを巻き込むなよ。
可哀そうに。
僕はもう一度解析する。
【希少牙猪の護符】装飾アイテム レア度6
平均速力+7 逃走時の平均速力20%上昇 品質9
ミニボアーの力が大量に籠った護符。
尻尾の紋様があしらわれている。
尻尾を巻いて逃げるが良い。
【巨大牙猪の籠手】防具アイテム レア度5
物理攻撃力+4 魔法防御力+4 品質8
ギガファングボアーの力が宿った籠手。
《熟練度が一定に達し【分析】スキルがLv15になりました》
「「「・・・・・・むぅ。」」」
僕とセレナとアランは、単独撃破報酬の護符を見ながら、唸っている。
レア度もさることながら、正直、かなり使える護符だと思う。
何となくレアドロップのような気がするが、それについてはいい。
今までのボスにもそういうのがあったのかもしれないが、真相は闇の中だ。
最後の一行は腹が立つが、それについても、まあいいだろう。
平均速力の上昇もそうだが、逃走時にパーセンテージで平均速力上昇。これは誰もが欲しがるだろう。逃走時だけとはいえ、非常に有用なのだ。
装備は次々と更新していくものだが、これは先々まで使えるだろう。
基礎能力値が伸びる程、効果も上がっていくのだから。
問題は、護符が一つしか無いという点だ。
「さて、この護符が欲しいという者・・・挙手!」
バババババッ!!
「まあ、そうだよな・・・。」
「そうなるわよね・・・。」
「当然だねっ!」
全員手を挙げて居るので、間違いなくジャンケンタイムだ。
ブランシュも控えめながら手を挙げている。先程ミレアになにか吹き込まれていたが、関係はないよな?
ジャンケン大会の結果、セレナが護符を獲得し、アランが籠手を手に入れた。
自分のリアルラックが憎い。
「それじゃあ・・・パーティーを解散しようか」
「「「「「・・・・・・」」」」」
短い間だったが、楽しくて良いパーティーだった。
気を遣う必要が無く、伸び伸びとプレイできる環境と、それでいて、上手く噛み合う相性。
みんな思いは同じなのか、複雑そうな顔をしている。
このまま固定パーティーを、という考えが全員の頭に浮かんでいることだろう。
だが、揃ってその思考を打ち消しているはずだ。
今や、フルパーティーが主流になっており、少数で行動する者は少ない。
ゲームの難易度がそうさせているのだが、自分たちは良くも悪くも違う。
それなりのプレイヤースキルがあり、元々集団行動が苦手。
そういった者の集まりなのだ。自分と同じ故に、よくわかる。
ここに居るメンバーは、信頼できる仲間であり、ライバルでもある。
このままなし崩しでパーティーを組むというのは、よろしくないだろう。
だからこそ、今は解散する。
・・・もっとも、これからも臨時パーティーを組むことはそれなりにあるが。
みんながログアウトしていき、僕とミレアが残った。
しんみりしている中、ミレアが口を開いた。
「さあ!みんないなくなったから銀鉱石を探そう!」
「色々と台無しだ!さっきまでの空気を返せっ!?」
〇〇〇
「銀鉱石がっ、ざっくざくー!」
「はぁ・・・」
ミレアを見ていると、感傷に浸っている自分が間抜けに思えてきた。
きっとわざとやってるんだろうな、これは。
「・・・ミレア、今日の夕食は期待しておくといい」
「・・・えっ?・・・アスト兄がデレたっ!?」
「気持ちの悪い言い方をするな!」
誰がツンデレか。
僕がいつデレたというのだ。
「ところでミレア、これからどうする?」
「ん?うーん、このエリアも南には川がって進めないし・・・どうしよう?」
「僕に聞かれても困る」
現状、進める場所はかなり限られている。
西方第二エリアのイスタリアの町から更に西へ進もうかな?
たしか境界ボスのシャドウウルフリーダーは討伐済みのはずだ。
どのみち、そろそろミレアとは別行動だろうか。
「何にせよ、一度アライアの町へ戻ろうか」
「そうだね。そろそろウェザリアの勧誘も決めちゃいたいし・・・」
むぅ・・・それもあったな・・・。
どうしようかね。入りたい気持ちはあるのだが、場所に縛られるのは好まない。
なんにせよ、まずはここ、イウェスティアの町からアライアの町まで転移しよう。話はそれからだ。
「レインに、アスト兄がデレデレしてたって教えてあげよっ!」
「何の話だ!?」
僕がいつ誰にデレデレしたと!?
「ブランシュに様付けされて照れくさそうだったよ?」
「ミレア、あれはそんなんじゃない・・・」
頭を抱えながら否定しておく。
万が一レインにそんな偽情報が伝わったら・・・・・・何か嫌だ。
「もぅ・・・。アスト兄も素直じゃないなー」
「だから何の話だ!?」
本当に何の話だ。ブランシュの話か?
いや、そういう感じじゃないし、どういうことだ?
「ま、いっか。転移!アライア!」
「あっ、待てミレア!転移!アライア!」
僕はミレアを追って、町中央付近にある転移水晶から転移した。
転移間際、ミレアがむくれていたのは、気のせいだろうか。
名前 アスト
種族 人間 Lv22
第一職業 中級剣士 Lv13
第二職業 火炎魔法士 Lv11
第三職業 舞踏家 Lv11
スキルポイント14
アナザースキル
加速Lv6
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕
中級剣術Lv20〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
上級剣術Lv1 火炎魔法Lv18 解体Lv15
中級錬金Lv9 気配察知Lv15 大発見Lv13
分析Lv15 予見Lv19 立体機動Lv16
見切りLv17 舞踏Lv18 受け流しLv18
軌道予測Lv15 反応Lv15 疾駆Lv16
中級料理Lv4 縮地Lv12
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 18(+18)
物理防御力 16(+21)
魔法攻撃力 18(+ 8)
魔法防御力 23(+ 8)
平均速力 17(+20)
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