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3章
62 改めて挨拶
しおりを挟む そして安息日になりました。
今日は冒険者服を買いに行く予定だけど、午前中はまたバーボルド伯爵領の教会の治療施設に向かう事になりました。
今日は、イストワールさんだけでなくシャンティさんも慰問に同行する事になりました。
みんなで馬車に乗って、教会に向かいます。
パカパカパカ。
「今日も、沢山の人が街を歩いていますね。人だかりが凄いです!」
「それだけ、このバーボルド伯爵領が賑わっていてとても嬉しいですわ」
「市場も商店も本当に忙しそうにしていて、その分私達も頑張らないとっておもいますわよ」
シロちゃんをイストワールさん、ユキちゃんをシャンティさんが抱っこしているけど、何だか久々に誰も僕のところにいなくて手持ち無沙汰になっちゃった。
僕も馬車の窓から外を見るけど、安息日なのに本当に忙しく人が歩いていますね。
という事で、無事に馬車は教会に到着しました。
まずは挨拶をするので、教会の中に入ります。
「これはこれは皆さまお揃いで、ご足労をおかけいたします」
「こちらこそ、日々民のために色々と尽力頂き感謝申し上げます」
おおー、イストワールさんがニコリとしながら威厳を持って話をしたよ。
僕もシロちゃんもユキちゃんも、思わず拍手をしちゃった。
この後は、予定通りに治療施設に移動します。
「わあ、もう多くの人が入院しているんてますね」
「風邪の流行は落ち着いてきたのですが、怪我人が多く出ています。どうも、先ほど街道で多くの魔物が出たそうですよ」
シスターさんの言葉を聞いた瞬間、イストワールさんとシャンティさんはビックリした表情に変わりました。
そして、直ぐに護衛の兵に何かを指示していました。
「レオ君、もしかしたら怪我人が増えるかもしれないわ」
「あの、僕が戦わなくて良いんですか?」
「バーボルド伯爵領の兵はとても強いから大丈夫よ。万が一の時は、レオ君に助けて貰うわ」
ちょうどタイミング的に、さっき魔物が現れたのかもしれない。
となると、今は目の前の怪我人を頑張って治療しないと駄目だね。
よーし、頑張るぞ。
さっそく僕たちは、それぞれ別れて治療を始めます。
シュイン、ぴかー。
「これで、胸のつっかえは良くなったと思いますよ」
「あら、本当に良くなっているわ。流石は、黒髪の天使様ね」
今日はユキちゃんが一頭で動けているので、僕とシロちゃんも付きっ切りじゃなくてすみます。
なので、どんどんと入院患者の治療が進んでいきます。
「奥様、若奥様、黒髪の天使様は今日も物凄い勢いで治療していきますわ」
「まあ、レオ君ですから、このくらいはやりますわよ」
「そうですわね。今朝の訓練でも、気持ちよさそうに空を飛んでおりましたわ」
「はっ? 空を、飛んだ?」
あっ、シャンティさんが今朝の訓練で飛行魔法を使ったと言ったら、付き添いの年配のシスターさんがポカーンとしちゃった。
全員の治療が終わったら、飛行魔法を見せてあげないと。
こうしてみんなで分担したので、あっという間に治療施設に入院している人の治療が終わりました。
僕達は治療施設の前にある、ちょっとした芝生のあるスペースに移動します。
ここで、僕とシロちゃんが使う飛行魔法を見せてあげる事にしました。
「クゥーン……」
「ユキちゃんも、頑張れば飛行魔法を覚えられるよ」
「キューン……」
ユキちゃんはまだ魔法を覚えて直ぐなので、もっと頑張って訓練をしないと飛行魔法は使えないね。
ちょっとしゅんとしちゃったけど、これから頑張ればきっと大丈夫です。
という事で、さっそく飛行魔法を使います。
シュイン、ふわっ。
「あ、あわわわわ。黒髪の天使様が宙に浮きましたわ」
えっと、宙に浮いただけで、もうシスターさんが驚愕の表情に変わっちゃった。
だ、大丈夫かな?
僕とシロちゃんはそう思いながら、一分間だけ飛行魔法を使いました。
ヒュン、ヒュン!
「す、凄い。本当に空を飛んでおりますわ。飛行魔法は、失われた魔法と聞いておりました……」
そして、シスターさんは空を飛ぶ僕とシロちゃんを見て再びポカーンとしちゃいました。
飛行魔法は難しいだけで、失われた魔法じゃないんだけどね。
「ふう、こんな感じです。今日は近くで戦いが起きているって聞いたので、魔力を残すためにこのくらいにしました」
「さ、流石は黒髪の天使様。何事もなかったの様にしておりますわ」
あの、シスターさんが僕の方を向いて手を組んで祈り始めているのですが。
僕だけでなくイストワールさんとシャンティさんも、そんなシスターさんの姿を見て思わず苦笑しちゃいました。
すると、イストワールさんのところに兵がやってきました。
「報告します、魔物は全て撃退しました。倒したのは、オオカミの魔物となります。ただ、怪我人が複数出ております」
「そう、ありがとう。レオ君がいるから、怪我をした守備隊員を運んで頂戴」
「はっ」
無事に魔物退治が終わったんだね。
これから治療第二段を頑張らないと。
今日は冒険者服を買いに行く予定だけど、午前中はまたバーボルド伯爵領の教会の治療施設に向かう事になりました。
今日は、イストワールさんだけでなくシャンティさんも慰問に同行する事になりました。
みんなで馬車に乗って、教会に向かいます。
パカパカパカ。
「今日も、沢山の人が街を歩いていますね。人だかりが凄いです!」
「それだけ、このバーボルド伯爵領が賑わっていてとても嬉しいですわ」
「市場も商店も本当に忙しそうにしていて、その分私達も頑張らないとっておもいますわよ」
シロちゃんをイストワールさん、ユキちゃんをシャンティさんが抱っこしているけど、何だか久々に誰も僕のところにいなくて手持ち無沙汰になっちゃった。
僕も馬車の窓から外を見るけど、安息日なのに本当に忙しく人が歩いていますね。
という事で、無事に馬車は教会に到着しました。
まずは挨拶をするので、教会の中に入ります。
「これはこれは皆さまお揃いで、ご足労をおかけいたします」
「こちらこそ、日々民のために色々と尽力頂き感謝申し上げます」
おおー、イストワールさんがニコリとしながら威厳を持って話をしたよ。
僕もシロちゃんもユキちゃんも、思わず拍手をしちゃった。
この後は、予定通りに治療施設に移動します。
「わあ、もう多くの人が入院しているんてますね」
「風邪の流行は落ち着いてきたのですが、怪我人が多く出ています。どうも、先ほど街道で多くの魔物が出たそうですよ」
シスターさんの言葉を聞いた瞬間、イストワールさんとシャンティさんはビックリした表情に変わりました。
そして、直ぐに護衛の兵に何かを指示していました。
「レオ君、もしかしたら怪我人が増えるかもしれないわ」
「あの、僕が戦わなくて良いんですか?」
「バーボルド伯爵領の兵はとても強いから大丈夫よ。万が一の時は、レオ君に助けて貰うわ」
ちょうどタイミング的に、さっき魔物が現れたのかもしれない。
となると、今は目の前の怪我人を頑張って治療しないと駄目だね。
よーし、頑張るぞ。
さっそく僕たちは、それぞれ別れて治療を始めます。
シュイン、ぴかー。
「これで、胸のつっかえは良くなったと思いますよ」
「あら、本当に良くなっているわ。流石は、黒髪の天使様ね」
今日はユキちゃんが一頭で動けているので、僕とシロちゃんも付きっ切りじゃなくてすみます。
なので、どんどんと入院患者の治療が進んでいきます。
「奥様、若奥様、黒髪の天使様は今日も物凄い勢いで治療していきますわ」
「まあ、レオ君ですから、このくらいはやりますわよ」
「そうですわね。今朝の訓練でも、気持ちよさそうに空を飛んでおりましたわ」
「はっ? 空を、飛んだ?」
あっ、シャンティさんが今朝の訓練で飛行魔法を使ったと言ったら、付き添いの年配のシスターさんがポカーンとしちゃった。
全員の治療が終わったら、飛行魔法を見せてあげないと。
こうしてみんなで分担したので、あっという間に治療施設に入院している人の治療が終わりました。
僕達は治療施設の前にある、ちょっとした芝生のあるスペースに移動します。
ここで、僕とシロちゃんが使う飛行魔法を見せてあげる事にしました。
「クゥーン……」
「ユキちゃんも、頑張れば飛行魔法を覚えられるよ」
「キューン……」
ユキちゃんはまだ魔法を覚えて直ぐなので、もっと頑張って訓練をしないと飛行魔法は使えないね。
ちょっとしゅんとしちゃったけど、これから頑張ればきっと大丈夫です。
という事で、さっそく飛行魔法を使います。
シュイン、ふわっ。
「あ、あわわわわ。黒髪の天使様が宙に浮きましたわ」
えっと、宙に浮いただけで、もうシスターさんが驚愕の表情に変わっちゃった。
だ、大丈夫かな?
僕とシロちゃんはそう思いながら、一分間だけ飛行魔法を使いました。
ヒュン、ヒュン!
「す、凄い。本当に空を飛んでおりますわ。飛行魔法は、失われた魔法と聞いておりました……」
そして、シスターさんは空を飛ぶ僕とシロちゃんを見て再びポカーンとしちゃいました。
飛行魔法は難しいだけで、失われた魔法じゃないんだけどね。
「ふう、こんな感じです。今日は近くで戦いが起きているって聞いたので、魔力を残すためにこのくらいにしました」
「さ、流石は黒髪の天使様。何事もなかったの様にしておりますわ」
あの、シスターさんが僕の方を向いて手を組んで祈り始めているのですが。
僕だけでなくイストワールさんとシャンティさんも、そんなシスターさんの姿を見て思わず苦笑しちゃいました。
すると、イストワールさんのところに兵がやってきました。
「報告します、魔物は全て撃退しました。倒したのは、オオカミの魔物となります。ただ、怪我人が複数出ております」
「そう、ありがとう。レオ君がいるから、怪我をした守備隊員を運んで頂戴」
「はっ」
無事に魔物退治が終わったんだね。
これから治療第二段を頑張らないと。
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