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3章
56 料理取得
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はい。結局僕が取得することになりました。ミレアに言い包められたのもあるが、レインの悲しそうな目に耐えられなかったのだ。
調理器具や設備はウェザリアから借りて、いざ調理!
料理のシステムを確認すると、完成品を入力し、それによって指定された材料を選択して、後は数秒間ほど完成を待つだけ。
これじゃあ酷い味になるわけだ。
試しに途中まで使ってみたが、本当に酷かった。
どうして正反対の味がする調味料を指定してくるのか。
始めて見る調味料とか食材を細かく味見して確かめないと分からないことではある。
だが、それくらいは普通にやることだよな?
メインとなるのはオークの肉。
リアルの食材で言うなら豚肉に近い味がする。ならば、ここは生姜焼き風に挑戦してみようかな。
金に物を言わせて食べられそうなものを買い集めた後で本格的に調理開始。
肉の塊はソレっぽい形にカットする。
たれの方は、醤油、酒、ミリン、おろし生姜、塩。
この辺りが必要なので、それの代替になるものを選んでいく。
酒と塩、生姜は直ぐに決まったが、ミリンと醤油に苦戦した。ミリンは程なくして決まったが、醤油はその前段階から作ることになってしまった・・・。
そこだけはシステムの力を借りた。発酵なんてやってられるか!餓死するぞ!
たれが完成したら、豚肉をそこへつけ込む。大体数十分といったところか。
つけ込んでいる間に、フライパンでサラダ油風の油を熱する。
あとは豚肉を焼いて、生姜焼きは完成。
米が無いとどうにもならないので、小麦粉らしきモノから米らしきものを作った。米とはかけ離れたものになってしまったが、一応それっぽさはあるはず。
どんぶりに盛ったご飯(?)にキャベツ風野菜を乗せる。
野菜が町で栽培されているのはとても助かった。流石に育てる所からやるのは御免なので。
仕上げに生姜焼きを乗せて、その上からたれを掛ければ・・・完成!
普通にやるより時間が掛かってしまったが、許容範囲内だ。
空腹度パラメーターは大ピンチだけどな!
「・・・うおっ!?」
みんなこっちを見過ぎだ!
何となく恥ずかしいからやめてくれ!
「凄く美味しそうな匂いね・・・」
「アスト兄、食べて良い!?」
ミレアが代表して聞いてきたが、みんな早く食べたいといった空気だ。
まずは解析しなくてはな。
【オーク肉の生姜焼き丼】料理アイテム レア度3
空腹度-50% 物理攻撃力+3 品質9
オーク肉などを使用した生姜焼き丼。
食事後五時間、物理攻撃力が上昇する。
「よし・・・召し上がれ」
「「「「「「いただきます!」」」」」」
みんな一口食べた後は、勢いよく食べ始めた。
やはり、作ったものを美味しそうに食べてくれるのは、嬉しいものがあるな。
僕もいただきます。
ん・・・僕の生姜焼きとは少し違う感じだけど、これはこれで美味しい。
《熟練度が一定に達し【火傷耐性】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【料理】スキルがLv6になりました》
何故火傷耐性が上がるのか。
確かに火は使ったが、火傷しそうな場面は無かったぞ?
火炎魔法が上がってくれればよかったのにな。
そして料理スキルにアーツは無い。
初めから殆ど全てが揃っていて、あとはどう生かすかの違いだ。
初期スキルでありながら、かなり特殊な仕様をしているな。
途中からのアップデートにも納得できる。
さて、食べた感想は?
「アスト、とても美味しかったわ」
「流石はアスト兄だよね!」
「美味かったな。羨ましい限りだ」
「アストさん、美味しかったです!やはり料理が得意だったのですね・・・!」
「うぃ。ありがとうアスト。絶品だったよ」
「美味しかったよ!女としては複雑な気分だけどね・・・!」
アリアさん、ミレア、フラン、レイン、ミア、シエラの順番だ。
満足してくれたようで何より。
お昼時も過ぎているので、空腹度バーは二割の辺りで止まっている。
「あれ?そういえば外はどうなったかな?」
「「「「「「あ・・・」」」」」」
ミレアの言葉で全員同じ言葉を発した。
うん、そういえばすっかり忘れていたな。
表に出てみると、酷いことになっていた。
次々と餓死していくプレイヤーたちが目の前に。
動かずにじっとしていた者の空腹度も、既に限界ギリギリ。
そうでない者は・・・既に一度死に戻ってそうだな。
そんな中、アリアさんにこんな提案をされた。
「アスト、料理の販売、してみないかしら・・・?」
「オーク肉の生姜焼き、十人前完成!」
「はいはーい!アスト兄、運んでいくねー!」
「まかせた!」
現在僕は、オーク肉の生姜焼き丼を次々に作っている。
かなりのハイペースなのだが、まだまだお客さんは絶えないらしい。
「注文だ!生姜焼き三人前!」
「こっちは二人前よ!」
「うぃ。少々お待ちを。ミレア、五人前追加で」
「アスト兄に知らせてくる!」
扉が開いているので、ミレアの声が聴こえてきた。
「アスト兄、五人前追加だよ!」
「了解!あー、醤油モドキの材料が心許ないかもしれない!」
「シエラとレインはもう出ているから、私が買ってくるわ」
「お願いします、アリアさん!」
忙し過ぎるぞ、これは・・・!
「おい!先に俺の方へ売りやがれ!もう餓死寸前っ!?」
「文句があるなら私に言え」
「あ?・・・げっ、鬼畜戦闘狂のフラン!?すんませんでしたっ!」
「おい待て!逃げるな!そんなことを言ったのはどこのどいつだ!」
何か、フランが槍を持ちながら何かを言っている気がするが、気のせいだ。
僕にはきっと何も関係ないことだろうしな。
「アストさん、キャベツモドキを買ってきました!」
「アスト!こっちはお酒を買ってきたよ!」
「ありがと、二人とも!そこに置いといて!」
何とか間に合ったみたいでよかった。
材料を大量に購入してもらったので資産は目減りしたが、このままだとそれ以上の金額が転がり込むだろうな。
「いらっしゃい、いらっしゃい!オーク肉の生姜焼き丼は一人前5000ゴールドだよ!」
「高っ!?ぼったくり・・・でもねぇのか・・・?うし、一人前くれ!」
「毎度ありっ!」
そろそろ食器洗いをミレアに頼むか。
あと何食分作ればいいんだろうな、これ。次で五百の大台なのだが。
「生姜焼き丼十人前完成!これで五百食目だ!」
こうして、この日は夜までオークの生姜焼き丼を作り続けたのだった。
リアルでの夕食前に、すでに食傷気味だ・・・。
夜の販売分も前倒しで作ったから、しばらくはゆっくりできそうだが。
《熟練度が一定に達し【火傷耐性】スキルがLv10になりました》
《【火傷耐性】スキルが最高値になりました》
《熟練度が一定に達し【料理】スキルがLv10になりました》
《【料理】スキルが最高値になりました》
《【中級料理】スキルが派生しました》
半日で派生とか、どれだけ作ったんだ?
途中で数えるのはやめてしまったからな・・・。
中級料理スキルはスキルポイントを2消費して取得した。
とりあえず、一度ログアウトしよう。
色々な確認は、その後だ。
名前 アスト
種族 人間 Lv21
第一職業 中級剣士 Lv12
第二職業 火炎魔法士 Lv11
第三職業 舞踏家 Lv11
スキルポイント17
アナザースキル
加速Lv6
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
中級剣術Lv18 火炎魔法Lv17 解体Lv14
中級錬金Lv9 気配察知Lv13 大発見Lv11
分析Lv13 予見Lv18 立体機動Lv15
見切りLv16 舞踏Lv16 受け流しLv16
軌道予測Lv14 反応Lv13 疾駆Lv11
中級料理Lv1
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 18(+18)
物理防御力 16(+21)
魔法攻撃力 18(+ 8)
魔法防御力 22(+ 8)
平均速力 16(+20)
調理器具や設備はウェザリアから借りて、いざ調理!
料理のシステムを確認すると、完成品を入力し、それによって指定された材料を選択して、後は数秒間ほど完成を待つだけ。
これじゃあ酷い味になるわけだ。
試しに途中まで使ってみたが、本当に酷かった。
どうして正反対の味がする調味料を指定してくるのか。
始めて見る調味料とか食材を細かく味見して確かめないと分からないことではある。
だが、それくらいは普通にやることだよな?
メインとなるのはオークの肉。
リアルの食材で言うなら豚肉に近い味がする。ならば、ここは生姜焼き風に挑戦してみようかな。
金に物を言わせて食べられそうなものを買い集めた後で本格的に調理開始。
肉の塊はソレっぽい形にカットする。
たれの方は、醤油、酒、ミリン、おろし生姜、塩。
この辺りが必要なので、それの代替になるものを選んでいく。
酒と塩、生姜は直ぐに決まったが、ミリンと醤油に苦戦した。ミリンは程なくして決まったが、醤油はその前段階から作ることになってしまった・・・。
そこだけはシステムの力を借りた。発酵なんてやってられるか!餓死するぞ!
たれが完成したら、豚肉をそこへつけ込む。大体数十分といったところか。
つけ込んでいる間に、フライパンでサラダ油風の油を熱する。
あとは豚肉を焼いて、生姜焼きは完成。
米が無いとどうにもならないので、小麦粉らしきモノから米らしきものを作った。米とはかけ離れたものになってしまったが、一応それっぽさはあるはず。
どんぶりに盛ったご飯(?)にキャベツ風野菜を乗せる。
野菜が町で栽培されているのはとても助かった。流石に育てる所からやるのは御免なので。
仕上げに生姜焼きを乗せて、その上からたれを掛ければ・・・完成!
普通にやるより時間が掛かってしまったが、許容範囲内だ。
空腹度パラメーターは大ピンチだけどな!
「・・・うおっ!?」
みんなこっちを見過ぎだ!
何となく恥ずかしいからやめてくれ!
「凄く美味しそうな匂いね・・・」
「アスト兄、食べて良い!?」
ミレアが代表して聞いてきたが、みんな早く食べたいといった空気だ。
まずは解析しなくてはな。
【オーク肉の生姜焼き丼】料理アイテム レア度3
空腹度-50% 物理攻撃力+3 品質9
オーク肉などを使用した生姜焼き丼。
食事後五時間、物理攻撃力が上昇する。
「よし・・・召し上がれ」
「「「「「「いただきます!」」」」」」
みんな一口食べた後は、勢いよく食べ始めた。
やはり、作ったものを美味しそうに食べてくれるのは、嬉しいものがあるな。
僕もいただきます。
ん・・・僕の生姜焼きとは少し違う感じだけど、これはこれで美味しい。
《熟練度が一定に達し【火傷耐性】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【料理】スキルがLv6になりました》
何故火傷耐性が上がるのか。
確かに火は使ったが、火傷しそうな場面は無かったぞ?
火炎魔法が上がってくれればよかったのにな。
そして料理スキルにアーツは無い。
初めから殆ど全てが揃っていて、あとはどう生かすかの違いだ。
初期スキルでありながら、かなり特殊な仕様をしているな。
途中からのアップデートにも納得できる。
さて、食べた感想は?
「アスト、とても美味しかったわ」
「流石はアスト兄だよね!」
「美味かったな。羨ましい限りだ」
「アストさん、美味しかったです!やはり料理が得意だったのですね・・・!」
「うぃ。ありがとうアスト。絶品だったよ」
「美味しかったよ!女としては複雑な気分だけどね・・・!」
アリアさん、ミレア、フラン、レイン、ミア、シエラの順番だ。
満足してくれたようで何より。
お昼時も過ぎているので、空腹度バーは二割の辺りで止まっている。
「あれ?そういえば外はどうなったかな?」
「「「「「「あ・・・」」」」」」
ミレアの言葉で全員同じ言葉を発した。
うん、そういえばすっかり忘れていたな。
表に出てみると、酷いことになっていた。
次々と餓死していくプレイヤーたちが目の前に。
動かずにじっとしていた者の空腹度も、既に限界ギリギリ。
そうでない者は・・・既に一度死に戻ってそうだな。
そんな中、アリアさんにこんな提案をされた。
「アスト、料理の販売、してみないかしら・・・?」
「オーク肉の生姜焼き、十人前完成!」
「はいはーい!アスト兄、運んでいくねー!」
「まかせた!」
現在僕は、オーク肉の生姜焼き丼を次々に作っている。
かなりのハイペースなのだが、まだまだお客さんは絶えないらしい。
「注文だ!生姜焼き三人前!」
「こっちは二人前よ!」
「うぃ。少々お待ちを。ミレア、五人前追加で」
「アスト兄に知らせてくる!」
扉が開いているので、ミレアの声が聴こえてきた。
「アスト兄、五人前追加だよ!」
「了解!あー、醤油モドキの材料が心許ないかもしれない!」
「シエラとレインはもう出ているから、私が買ってくるわ」
「お願いします、アリアさん!」
忙し過ぎるぞ、これは・・・!
「おい!先に俺の方へ売りやがれ!もう餓死寸前っ!?」
「文句があるなら私に言え」
「あ?・・・げっ、鬼畜戦闘狂のフラン!?すんませんでしたっ!」
「おい待て!逃げるな!そんなことを言ったのはどこのどいつだ!」
何か、フランが槍を持ちながら何かを言っている気がするが、気のせいだ。
僕にはきっと何も関係ないことだろうしな。
「アストさん、キャベツモドキを買ってきました!」
「アスト!こっちはお酒を買ってきたよ!」
「ありがと、二人とも!そこに置いといて!」
何とか間に合ったみたいでよかった。
材料を大量に購入してもらったので資産は目減りしたが、このままだとそれ以上の金額が転がり込むだろうな。
「いらっしゃい、いらっしゃい!オーク肉の生姜焼き丼は一人前5000ゴールドだよ!」
「高っ!?ぼったくり・・・でもねぇのか・・・?うし、一人前くれ!」
「毎度ありっ!」
そろそろ食器洗いをミレアに頼むか。
あと何食分作ればいいんだろうな、これ。次で五百の大台なのだが。
「生姜焼き丼十人前完成!これで五百食目だ!」
こうして、この日は夜までオークの生姜焼き丼を作り続けたのだった。
リアルでの夕食前に、すでに食傷気味だ・・・。
夜の販売分も前倒しで作ったから、しばらくはゆっくりできそうだが。
《熟練度が一定に達し【火傷耐性】スキルがLv10になりました》
《【火傷耐性】スキルが最高値になりました》
《熟練度が一定に達し【料理】スキルがLv10になりました》
《【料理】スキルが最高値になりました》
《【中級料理】スキルが派生しました》
半日で派生とか、どれだけ作ったんだ?
途中で数えるのはやめてしまったからな・・・。
中級料理スキルはスキルポイントを2消費して取得した。
とりあえず、一度ログアウトしよう。
色々な確認は、その後だ。
名前 アスト
種族 人間 Lv21
第一職業 中級剣士 Lv12
第二職業 火炎魔法士 Lv11
第三職業 舞踏家 Lv11
スキルポイント17
アナザースキル
加速Lv6
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
料理Lv10〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
闇魔法耐性Lv10〔Master〕
火魔法耐性Lv10〔Master〕
盲目耐性Lv10〔Master〕
視覚強化Lv10〔Master〕
火傷耐性Lv10〔Master〕
マスタースキルⅢ
影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕
スキル
中級剣術Lv18 火炎魔法Lv17 解体Lv14
中級錬金Lv9 気配察知Lv13 大発見Lv11
分析Lv13 予見Lv18 立体機動Lv15
見切りLv16 舞踏Lv16 受け流しLv16
軌道予測Lv14 反応Lv13 疾駆Lv11
中級料理Lv1
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 18(+18)
物理防御力 16(+21)
魔法攻撃力 18(+ 8)
魔法防御力 22(+ 8)
平均速力 16(+20)
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