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2章
27 イスタリアの町
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まずは、予見スキルを取得しておいた。
攻撃の先読みにプラス補正が掛かるスキルなので、取得は待ったなしだ。
必要ポイントは0と怪しい気配がするが、仕方あるまい。
次に、獲得したアイテムについての確認だ。
【大牙兎の首飾り】装飾アイテム レア度5
平均速力+9 品質8
ビッグファングラビットの力が宿った首飾り。
【大牙兎のブーツ】防具アイテム レア度5
平均速力+4 物理防御力+4 品質8
ビッグファングラビットの力が宿ったブーツ。
《熟練度が一定に到達し【解体】スキルがLv10になりました》
解体は特殊なスキルなので、レベル10でカンストしなくても驚かないな。
アイテムの方は、前者が単独討伐報酬で、後者が初回討伐報酬。
欠片も文句なしで、早速装備させて貰う。
不思議なことに、ある程度は自分の装備と色などを合わせてくれるので、ちぐはぐな印象は抱かないだろう。
開放者
エリアボスを討伐し、エリアを開放した者の証。
エリアポータル内での回復速度が微上昇する。
称号の詳細はこんな感じだった。
僅かとはいえ、回復速度が上がるのは非常に助かる。
ステータスの確認を終えて、町の中へ入ってみる。
巨大兎を倒したからか、結界をすり抜けることが出来た。
基本的に、町の中ではいつでも自由にログアウト可能らしいので、探索は一先ず後回しにして、ログアウトする。
昼食の用意をしなくては。
「今日のお昼ご飯は何かなー?」
「今日はやたらと暑いから、冷たい天ぷらそばにしておいたぞ」
八月序盤だというのに、この暑さは酷いものだ。
「おっ、流石お兄ちゃん。そういう気分だったから最高のチョイスだよ」
「それは重畳」
毎日そばというのは栄養的に良くないが、週に一度くらいなら良いだろう。
僕と美鈴は、冷たいそばを食べ始めた。
「そう言えば、エリアボスを倒したぞ」
「ぶはっ・・・!?」
美鈴にエリアボスについて教えたところ、やはり興味津々の模様。
「なるほどね。開拓って、そういう感じなんだね・・・」
「先の事は、まだ分からないけどな」
ちなみに美鈴は、レベル9になったそうだ。
最新のデータでは、レベル9が6人でトップグループなので、美鈴もそこに所属。
それから、その中の一人にギルドの勧誘を受けたが、断ったそうだ。
片づけを終えて夕食の下準備をし、美鈴より少し遅れてFSOにログインする。
ログインしてすぐに、イスタリアの町の探索。
町の中は・・・廃墟と言う程では無いのだが、人の気配はない。
やはり捨てられた町のようだな。
それほど大きな町でもないので、小一時間で調べ終わってしまった。
一番大きな発見は、町の中央にある大きな水晶から、行ったことのある町へ転移出来ることだろうか。
それと、銀鉱石や謎の原石を拾った。
やってることが冒険者っぽくないが、拾わずには居られないのだ。
町の中でやることも無くなったので、水晶に触れて、アライアの町へ転移した。
転移した場所は、町の中央にあった泉の前らしい。
突然現れた僕に、辺りに居た人は、何事かと騒いでいる。
その中の一人が、声を掛けて来た。
「な、なあ、あんた。今、光ったと思ったら、突然現れなかったか?」
「ああ、隣町のイスタリアから転移してきたんだ」
「隣町!?」
どうせすぐにバレることなので、教えてしまっても良かろう。
ただ、人が集まると面倒なので、情報の拡散は目の前の男に任せて逃げる。
「それじゃあ、僕はこれで」
「あっ、待ってくれっ・・・!」
僕は、続々と集まってくる人たちから、一目散に逃げるのだった。
掲示板の攻略スレに情報は書き込んでから、ウェザリアを目指す。
「だから、お金も無いのに売れる訳がないから」
「そこを何とか!金は後で必ず持ってくるから!」
ミアと茶髪の男が揉めているのを見つけてしまった。
げっ、ミアと目が合った・・・!
だがそれでも、逃げることを選択。
「なっ!?アスト!レインの時は助けたでしょ!?」
「ぐっ、それを言われるとな・・・」
やむを得ず、回れ右してウェザリアの前へ向かう。
何故こんなに面倒ごとばかりに遭遇するんだ・・・?
「それで、何の揉め事なんだ?」
「それがさ、お金も無いのに剣を売ってくれって、この男が・・・」
「普通に稼いで来ればいいのに・・・」
だが、男にも事情がありそうなので、一応聞いてみようか。
「それで、なんだってそんな要求をしているんだ?」
「武器と防具をロストして稼ぐに稼げないっ!」
「とても分かりやすい説明をどうもありがとう・・・」
武器と防具を両方ロストとは、ついてないことだ。
少しだけ男に同情する。
「それなら、手持ちのゴールドは?」
「武器の作成で使い切った・・・」
「・・・生産スキルか格闘術を取得して、稼ぐというのは?」
「スキルポイントが残って無いんだ・・・」
うん、八方塞がりだ。
どこまでもついてない男だな。
色々と方法は考えていたみたいだし、頭は悪くなさそうだが・・・。
そう言えば、この男の名前は・・・。
名前 ディアス
種族 人間Lv9
職業 剣士Lv9
・・・噴き出すかと思った。
掲示板に載っていた、川で溺れて武器をロストした奴じゃないか。
頭は悪くないという評価は撤回するべきか?
それと、防具までロストしていたとは知らなかった。
武器を失くしていたというのに、レベル高いし。
恩を売っておけば、良いことがあるかもしれないな。
僕は、アイテムボックスから、とある武器を取り出した。
名前 アスト
種族 人間 Lv13
第一職業 中級剣士 Lv4
第二職業 火炎魔法士 Lv2
スキルポイント10
アナザースキル
加速Lv4
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕
スキル
中級剣術Lv5 火炎魔法Lv3 解体Lv10
錬金Lv9 疾走Lv9 闇魔法耐性Lv8
盲目耐性Lv8 気配察知Lv5 大発見Lv1
分析Lv1 予見Lv1
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者 開放者
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 16
物理防御力 16
魔法攻撃力 15
魔法防御力 13
平均速力 14
武具
【牙兎の剣】武器アイテム レア度3
物理攻撃力+4 品質7
ファングラビットの牙を使った剣。
普通の剣よりも切れ味が良い。
【牙兎と狂犬の革鎧】防具アイテム レア度4
物理防御力+5 平均速力+3 品質6
ファングラビットとクレイジーハウンド。
二体の皮を合わせて使った革鎧。
【巨大森熊の指輪】装飾アイテム レア度5
物理攻撃力+5 平均速力+4 品質8
ビッグベアーの力が宿った指輪。
【巨大森熊の籠手】防具アイテム レア度5
物理攻撃力+4 物理防御力+4 品質8
ビッグベアーの力が宿った籠手。
【大牙兎の首飾り】装飾アイテム レア度5
平均速力+9 品質8
ビッグファングラビットの力が宿った首飾り。
【大牙兎のブーツ】防具アイテム レア度5
平均速力+4 物理防御力+4 品質8
ビッグファングラビットの力が宿ったブーツ。
攻撃の先読みにプラス補正が掛かるスキルなので、取得は待ったなしだ。
必要ポイントは0と怪しい気配がするが、仕方あるまい。
次に、獲得したアイテムについての確認だ。
【大牙兎の首飾り】装飾アイテム レア度5
平均速力+9 品質8
ビッグファングラビットの力が宿った首飾り。
【大牙兎のブーツ】防具アイテム レア度5
平均速力+4 物理防御力+4 品質8
ビッグファングラビットの力が宿ったブーツ。
《熟練度が一定に到達し【解体】スキルがLv10になりました》
解体は特殊なスキルなので、レベル10でカンストしなくても驚かないな。
アイテムの方は、前者が単独討伐報酬で、後者が初回討伐報酬。
欠片も文句なしで、早速装備させて貰う。
不思議なことに、ある程度は自分の装備と色などを合わせてくれるので、ちぐはぐな印象は抱かないだろう。
開放者
エリアボスを討伐し、エリアを開放した者の証。
エリアポータル内での回復速度が微上昇する。
称号の詳細はこんな感じだった。
僅かとはいえ、回復速度が上がるのは非常に助かる。
ステータスの確認を終えて、町の中へ入ってみる。
巨大兎を倒したからか、結界をすり抜けることが出来た。
基本的に、町の中ではいつでも自由にログアウト可能らしいので、探索は一先ず後回しにして、ログアウトする。
昼食の用意をしなくては。
「今日のお昼ご飯は何かなー?」
「今日はやたらと暑いから、冷たい天ぷらそばにしておいたぞ」
八月序盤だというのに、この暑さは酷いものだ。
「おっ、流石お兄ちゃん。そういう気分だったから最高のチョイスだよ」
「それは重畳」
毎日そばというのは栄養的に良くないが、週に一度くらいなら良いだろう。
僕と美鈴は、冷たいそばを食べ始めた。
「そう言えば、エリアボスを倒したぞ」
「ぶはっ・・・!?」
美鈴にエリアボスについて教えたところ、やはり興味津々の模様。
「なるほどね。開拓って、そういう感じなんだね・・・」
「先の事は、まだ分からないけどな」
ちなみに美鈴は、レベル9になったそうだ。
最新のデータでは、レベル9が6人でトップグループなので、美鈴もそこに所属。
それから、その中の一人にギルドの勧誘を受けたが、断ったそうだ。
片づけを終えて夕食の下準備をし、美鈴より少し遅れてFSOにログインする。
ログインしてすぐに、イスタリアの町の探索。
町の中は・・・廃墟と言う程では無いのだが、人の気配はない。
やはり捨てられた町のようだな。
それほど大きな町でもないので、小一時間で調べ終わってしまった。
一番大きな発見は、町の中央にある大きな水晶から、行ったことのある町へ転移出来ることだろうか。
それと、銀鉱石や謎の原石を拾った。
やってることが冒険者っぽくないが、拾わずには居られないのだ。
町の中でやることも無くなったので、水晶に触れて、アライアの町へ転移した。
転移した場所は、町の中央にあった泉の前らしい。
突然現れた僕に、辺りに居た人は、何事かと騒いでいる。
その中の一人が、声を掛けて来た。
「な、なあ、あんた。今、光ったと思ったら、突然現れなかったか?」
「ああ、隣町のイスタリアから転移してきたんだ」
「隣町!?」
どうせすぐにバレることなので、教えてしまっても良かろう。
ただ、人が集まると面倒なので、情報の拡散は目の前の男に任せて逃げる。
「それじゃあ、僕はこれで」
「あっ、待ってくれっ・・・!」
僕は、続々と集まってくる人たちから、一目散に逃げるのだった。
掲示板の攻略スレに情報は書き込んでから、ウェザリアを目指す。
「だから、お金も無いのに売れる訳がないから」
「そこを何とか!金は後で必ず持ってくるから!」
ミアと茶髪の男が揉めているのを見つけてしまった。
げっ、ミアと目が合った・・・!
だがそれでも、逃げることを選択。
「なっ!?アスト!レインの時は助けたでしょ!?」
「ぐっ、それを言われるとな・・・」
やむを得ず、回れ右してウェザリアの前へ向かう。
何故こんなに面倒ごとばかりに遭遇するんだ・・・?
「それで、何の揉め事なんだ?」
「それがさ、お金も無いのに剣を売ってくれって、この男が・・・」
「普通に稼いで来ればいいのに・・・」
だが、男にも事情がありそうなので、一応聞いてみようか。
「それで、なんだってそんな要求をしているんだ?」
「武器と防具をロストして稼ぐに稼げないっ!」
「とても分かりやすい説明をどうもありがとう・・・」
武器と防具を両方ロストとは、ついてないことだ。
少しだけ男に同情する。
「それなら、手持ちのゴールドは?」
「武器の作成で使い切った・・・」
「・・・生産スキルか格闘術を取得して、稼ぐというのは?」
「スキルポイントが残って無いんだ・・・」
うん、八方塞がりだ。
どこまでもついてない男だな。
色々と方法は考えていたみたいだし、頭は悪くなさそうだが・・・。
そう言えば、この男の名前は・・・。
名前 ディアス
種族 人間Lv9
職業 剣士Lv9
・・・噴き出すかと思った。
掲示板に載っていた、川で溺れて武器をロストした奴じゃないか。
頭は悪くないという評価は撤回するべきか?
それと、防具までロストしていたとは知らなかった。
武器を失くしていたというのに、レベル高いし。
恩を売っておけば、良いことがあるかもしれないな。
僕は、アイテムボックスから、とある武器を取り出した。
名前 アスト
種族 人間 Lv13
第一職業 中級剣士 Lv4
第二職業 火炎魔法士 Lv2
スキルポイント10
アナザースキル
加速Lv4
マスタースキルⅠ
剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
解析Lv10〔Master〕
マスタースキルⅡ
回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
照準Lv10〔Master〕
スキル
中級剣術Lv5 火炎魔法Lv3 解体Lv10
錬金Lv9 疾走Lv9 闇魔法耐性Lv8
盲目耐性Lv8 気配察知Lv5 大発見Lv1
分析Lv1 予見Lv1
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者 開放者
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 16
物理防御力 16
魔法攻撃力 15
魔法防御力 13
平均速力 14
武具
【牙兎の剣】武器アイテム レア度3
物理攻撃力+4 品質7
ファングラビットの牙を使った剣。
普通の剣よりも切れ味が良い。
【牙兎と狂犬の革鎧】防具アイテム レア度4
物理防御力+5 平均速力+3 品質6
ファングラビットとクレイジーハウンド。
二体の皮を合わせて使った革鎧。
【巨大森熊の指輪】装飾アイテム レア度5
物理攻撃力+5 平均速力+4 品質8
ビッグベアーの力が宿った指輪。
【巨大森熊の籠手】防具アイテム レア度5
物理攻撃力+4 物理防御力+4 品質8
ビッグベアーの力が宿った籠手。
【大牙兎の首飾り】装飾アイテム レア度5
平均速力+9 品質8
ビッグファングラビットの力が宿った首飾り。
【大牙兎のブーツ】防具アイテム レア度5
平均速力+4 物理防御力+4 品質8
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