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2章
19 ミレアの進み具合
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「どういうことなの、お兄ちゃん!」
「どういうことって言われても・・・」
美鈴は予定通り、草原から北へ進んだらしい。
その先は緩やかな山岳地帯で、現れた魔物は二種類。
頭上から襲い来るモンキーという猿の魔物と、地中から襲い来るモールというモグラの魔物。
上と下からによる別々の攻撃は、とても厄介らしい。
確かに、話を聞いているだけで難解さが伝わってくるくらいだからな・・・。
相当戦い辛いのだろう。
僕の方も、途中で現れた魔物のことを説明していく。
そういえば、アイテムの売却をしていなかったな。
明日の朝にでもアリアさんにお願いしよう。
そして話は境界ボスのことに。
「ひょっとしてお兄ちゃんって、戦闘の天才なの?」
「天才では無いぞ、多分」
おおよそ加速のおかげだと思う。
心配はかけたく無いので、口には出さないが。
「だってさぁ・・・そんな強い魔物を倒せるなんて・・・」
「その境界ボスを見て来た美鈴も、相当だと思うんだが・・・」
何と美鈴、境界ボスの顔を拝んで来たのだとか。
グランドリルモール、という名前らしく、レベル不明。
恐らくビッグベアーと同じレベル20相当だと思うが。
とはいえ、進化した分があるので、単純比較は出来ない。
ちなみに、中級剣士になっても能力値にプラスは無い。
ただ、剣の扱いに大きな補正が掛かるので、もう数レベル分レベルアップした感覚になっている。
「美鈴は今、レベル幾つなんだ?」
「種族も職業も、レベル7だよ」
ボスを倒す前の僕と殆ど変わらないぞ・・・。
やはり美鈴は凄い。
ちなみに、現在のプレイヤー最高レベルは、僕と美鈴を除くとレベル7。
つまり、美鈴と同じレベルである。
運営の発表したデータにレベル7の人数が4人と表示されていたので間違いない。
小休止の間に見たのだが・・・。
僕だけ突出していたので、もう少しのんびり行こうと決心した出来事だった。
「もう少し上位種で経験値を稼いでから挑んでみたらいいんじゃないか?」
「上位種かぁ・・・。今日は見なかったけど、明日は現れるかな・・・?」
上位種の遭遇率は低いらしい。
やはり両方の上位種に遭遇している僕は、幸運なのか不運なのか。
今回はどちらとも言えないな。
「それか、普通にパーティーを組んで戦うなら、難易度は下がると思うぞ?」
「うーん・・・それもそうなんだけど、報酬がなぁ・・・」
初回討伐報酬は一つだけなので、誰が貰えるかは運次第。
出来れば単独で倒して単独討伐報酬も貰い、両方手に入れたい、というのが普通だろう。
僕も少しばかりそう思う。
もっとも、エリアは沢山あるので、独り占めするつもりなど毛頭ない。
「さ、今日はもう寝よう。明日もログインするんだろ?」
「うん、おやすみお兄ちゃん」
「おやすみ、美鈴」
美鈴は隣のベッドで眠り始めた。
元は初日だけのつもりだったのだが、移動させるのが面倒になったようだ。
だったら初めから移動させなければいいのに。
しばらくして、美鈴の寝息を聞きながら、僕も眠りに落ちていった。
朝起きると、美鈴は既にゲームの中へ入っていた。
深夜に用意していた朝食は、ちゃんと食べたようだ。
僕も朝食を済ませて、ゲームの世界へ。
ログインすると、工房の中だった。
「アスト、今日も早いわね」
「アリアさんも人の事は言えませんよ?」
僕より後にログアウトしたのに、先にログインしているなんて。
ちゃんと寝ているのだろうか。
「あ、ポーションを作りますんで、場所をお借りしますね」
「どうぞ。あっ、そういえば、ギルドの名前が正式に決まったわよ」
「そうなんですか」
それは良かった。
いつまでも、アリアさんのギルド、では呼び辛いので。
「このギルドの名前は、『ウェザリア』よ。今後ともよろしくお願いするわ」
うん、なんとなく名づけの理由は分かるが、良い名前だと思う。
「HPポーション作成!」
《熟練度が一定に到達し【錬金】スキルがLv8になりました》
100本程のポーションを作り終えたところで、レベルアップ。
APは殆ど残っていない。
20本は自分用に取って置いて、残りはウェザリアに売却。
締めて150000ゴールド也。
「アリアさん、アイテムの売却をお願いします」
「了解よ」
僕は要らないアイテムを出していく。
兎、犬、牙兎、狂犬、森小熊の爪、森熊の爪。
森蛇と森影蛇の皮は装備に使えるかもしれないので保留で。
兎と犬は買取価格が下がっていたが、プレイヤーも増えているので仕方ない。
約100000ゴールドを受け取った。
所持金は562000ゴールドへ。
ポーションで荒稼ぎだな。
名前 アスト
種族 人間 Lv10
第一職業 中級剣士 Lv1
第二職業 火魔法使い Lv6
スキルポイント8
アナザースキル
加速Lv3
マスタースキル
剣術Lv10〔Master〕
スキル
中級剣術Lv2 火魔法Lv8 解析Lv7
解体Lv6 錬金Lv8 発見Lv5
索敵Lv6 照準Lv6 回避Lv6
疾走Lv3 直感Lv5
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 16
物理防御力 16
魔法攻撃力 12
魔法防御力 10
平均速力 14
「どういうことって言われても・・・」
美鈴は予定通り、草原から北へ進んだらしい。
その先は緩やかな山岳地帯で、現れた魔物は二種類。
頭上から襲い来るモンキーという猿の魔物と、地中から襲い来るモールというモグラの魔物。
上と下からによる別々の攻撃は、とても厄介らしい。
確かに、話を聞いているだけで難解さが伝わってくるくらいだからな・・・。
相当戦い辛いのだろう。
僕の方も、途中で現れた魔物のことを説明していく。
そういえば、アイテムの売却をしていなかったな。
明日の朝にでもアリアさんにお願いしよう。
そして話は境界ボスのことに。
「ひょっとしてお兄ちゃんって、戦闘の天才なの?」
「天才では無いぞ、多分」
おおよそ加速のおかげだと思う。
心配はかけたく無いので、口には出さないが。
「だってさぁ・・・そんな強い魔物を倒せるなんて・・・」
「その境界ボスを見て来た美鈴も、相当だと思うんだが・・・」
何と美鈴、境界ボスの顔を拝んで来たのだとか。
グランドリルモール、という名前らしく、レベル不明。
恐らくビッグベアーと同じレベル20相当だと思うが。
とはいえ、進化した分があるので、単純比較は出来ない。
ちなみに、中級剣士になっても能力値にプラスは無い。
ただ、剣の扱いに大きな補正が掛かるので、もう数レベル分レベルアップした感覚になっている。
「美鈴は今、レベル幾つなんだ?」
「種族も職業も、レベル7だよ」
ボスを倒す前の僕と殆ど変わらないぞ・・・。
やはり美鈴は凄い。
ちなみに、現在のプレイヤー最高レベルは、僕と美鈴を除くとレベル7。
つまり、美鈴と同じレベルである。
運営の発表したデータにレベル7の人数が4人と表示されていたので間違いない。
小休止の間に見たのだが・・・。
僕だけ突出していたので、もう少しのんびり行こうと決心した出来事だった。
「もう少し上位種で経験値を稼いでから挑んでみたらいいんじゃないか?」
「上位種かぁ・・・。今日は見なかったけど、明日は現れるかな・・・?」
上位種の遭遇率は低いらしい。
やはり両方の上位種に遭遇している僕は、幸運なのか不運なのか。
今回はどちらとも言えないな。
「それか、普通にパーティーを組んで戦うなら、難易度は下がると思うぞ?」
「うーん・・・それもそうなんだけど、報酬がなぁ・・・」
初回討伐報酬は一つだけなので、誰が貰えるかは運次第。
出来れば単独で倒して単独討伐報酬も貰い、両方手に入れたい、というのが普通だろう。
僕も少しばかりそう思う。
もっとも、エリアは沢山あるので、独り占めするつもりなど毛頭ない。
「さ、今日はもう寝よう。明日もログインするんだろ?」
「うん、おやすみお兄ちゃん」
「おやすみ、美鈴」
美鈴は隣のベッドで眠り始めた。
元は初日だけのつもりだったのだが、移動させるのが面倒になったようだ。
だったら初めから移動させなければいいのに。
しばらくして、美鈴の寝息を聞きながら、僕も眠りに落ちていった。
朝起きると、美鈴は既にゲームの中へ入っていた。
深夜に用意していた朝食は、ちゃんと食べたようだ。
僕も朝食を済ませて、ゲームの世界へ。
ログインすると、工房の中だった。
「アスト、今日も早いわね」
「アリアさんも人の事は言えませんよ?」
僕より後にログアウトしたのに、先にログインしているなんて。
ちゃんと寝ているのだろうか。
「あ、ポーションを作りますんで、場所をお借りしますね」
「どうぞ。あっ、そういえば、ギルドの名前が正式に決まったわよ」
「そうなんですか」
それは良かった。
いつまでも、アリアさんのギルド、では呼び辛いので。
「このギルドの名前は、『ウェザリア』よ。今後ともよろしくお願いするわ」
うん、なんとなく名づけの理由は分かるが、良い名前だと思う。
「HPポーション作成!」
《熟練度が一定に到達し【錬金】スキルがLv8になりました》
100本程のポーションを作り終えたところで、レベルアップ。
APは殆ど残っていない。
20本は自分用に取って置いて、残りはウェザリアに売却。
締めて150000ゴールド也。
「アリアさん、アイテムの売却をお願いします」
「了解よ」
僕は要らないアイテムを出していく。
兎、犬、牙兎、狂犬、森小熊の爪、森熊の爪。
森蛇と森影蛇の皮は装備に使えるかもしれないので保留で。
兎と犬は買取価格が下がっていたが、プレイヤーも増えているので仕方ない。
約100000ゴールドを受け取った。
所持金は562000ゴールドへ。
ポーションで荒稼ぎだな。
名前 アスト
種族 人間 Lv10
第一職業 中級剣士 Lv1
第二職業 火魔法使い Lv6
スキルポイント8
アナザースキル
加速Lv3
マスタースキル
剣術Lv10〔Master〕
スキル
中級剣術Lv2 火魔法Lv8 解析Lv7
解体Lv6 錬金Lv8 発見Lv5
索敵Lv6 照準Lv6 回避Lv6
疾走Lv3 直感Lv5
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者
ジャイアントキリング
基礎能力値
物理攻撃力 16
物理防御力 16
魔法攻撃力 12
魔法防御力 10
平均速力 14
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