異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!

リュース

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1章

7 錬金とハウンド討伐

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 ミレアのMP回復に努めるため、薬草を探しつつ町へ向かっている最中。


《熟練度が一定に到達して【発見】スキルがLv2になりました》


 おっ、レベルが上がった。

 薬草も見つかったし、言う事無しだ。


 そういえば、採取や採掘などはスキルが存在しない。

 どういう基準なのか気になるところだ。



 町へ入って、珪石を売っていないか探す。


「アスト兄、さっきから何をキョロキョロしてるの?」

「ん?ガラス瓶の材料になる珪石が無いか探してたんだ」

「おおっ!まさかポーションを!?」

「残念ながら、まだアーツは覚えていないよ」


 錬金Lv1のアーツ、ガラス瓶作成でレベルを上げろということだろう。


「なんだぁ・・・。じゃあ、暫くはお店で買うしかないのかぁ・・・」

「あはは、今はどこも品切れだけどね」


 町の中の物流についても、ある程度は設定されているのだ。

 何ともリアルなことで。


 珪石は捨て値で大量に売られていたので、全て購入。

 100ゴールドにも満たなかった。


「そんな訳で、今晩ログアウトする宿屋をとって、錬金したいんだけど・・・」

「そうだね、適当なところに宿をとって一休みしたいなぁ」


 ミレアにも異論は無いようなので、適当に宿をとって、部屋へ向かう。

 ミレアも同じ部屋だが、まあいいだろう。

 宿代もタダでは無いのだから。





「ガラス瓶作成!」


《熟練度が一定に到達し【錬金】スキルがLv4になりました》


 珪石を大量に使って、丁度レベル4になった。

 アーツを使用したのでAPが少し減っている。


 やや複雑なのだが、魔法のアーツを使うと、MPとAPが両方減る。

 ガラス瓶作成はAPだけ減る。

 減り具合などでバランスをとっているので、特に疑問は感じない。


「あっ、終わったの、アスト兄?」

「ああ、レベル4になったから一区切りだ。レベル5が遠い・・・」

「お疲れ様っ!私のMPは結構回復したから、そろそろ行こう?」

「うし、もうひと狩り楽しんでいこう!」

「おーっ!」








 ハウンド Lv5
 魔物 通常種 同格
 スキル 噛みつき


《熟練度が一定に到達し【索敵】スキルがLv2になりました》


 いきなりレベル5のハウンドを見つけた。

 僕にとっては同格で、ミレアには格上だ。


「ミレア、隙を見て魔法をよろしく」

「了解。アスト兄、気を付けてね?」

「ああ、油断はしないように気を付ける」


 そんな訳で、ハウンドと戦う。

 前衛の僕へ向かってきたハウンドの攻撃を回避する。


「スラッシュ!」

「ギャンッ!?」


 回避と同時にアーツを使用してダメージを与えた。


「ウィンドボール!」

「ギャウンッ!?」


 ミレアの風魔法Lv1アーツ、ウインドボールがハウンドを吹き飛ばした。

 ダメージは、二人合わせて二割前後。


 ウィンドボールを喰らって倒れているハウンドへ迫り、追撃をかける。

 APを消費して加速Lv1のアーツ、アクセラレーションを使用。


「スラッシュ!ダブルスラッシュ!」


 僕自身が加速して速くなっているので、アーツの連続使用も問題ないようだ。

 わざわざ加速スキルのアーツを使ったのは、実験の為でしかない。


「ギャウアッ!?」


 連続クリティカルコンボ3HIT!という文字が目の前に浮かんでいる。


「ウィンドボール!」


 ミレアの風魔法も炸裂し、ハウンドのHPバーは残り僅かに。

 最後に通常攻撃を喰らわせて、ハウンドは力尽きた。


《アストのレベルが5になりました》
《能力値ポイントを2獲得しました》
《スキルポイントを1獲得しました》
《職業が剣士Lv5になりました》
《熟練度が一定に到達し【剣術】スキルがLv6になりました》


「格上に勝ったー!」


 喜んでいるミレアを横目で見ながら、ステータスの操作をする。

 今回は、物理攻撃力と物理防御力に1ポイントずつ振り分けた。



【草原犬の皮】素材アイテム レア度1
 ハウンドの皮。
 防具などに加工することが可能。


 解体したアイテムに特筆する点は無い。


「お疲れ。良いタイミングの魔法だった」

「アスト兄もお疲れ様・・・って、そういえばあのコンボって何っ!」


 いかん、気づかれていたか。

 まあ、普通は気づくよな。


「あれはクリティカルヒットが連続した時のボーナスみたいだな」

「ふーん・・・アスト兄って剣の才能があったのかもね・・・?」

「うん?そうか?」

「だって、三連続クリティカルヒットだよ?凄いことだと思う」


 なるほど、加速のことを知らないと、そういう認識になるのか。

 不安がらせてゲームを楽しめなくなって欲しくないし、訂正しないでおこう。


「確かに。才能があったのかもな。さて、次を探そうか」

「了解っ!」


 僕は、索敵Lv1アーツのサーチを使用し、再びハウンドを探す。


「・・・あっちに居るな。行こう、ミレア」

「はーい!」







 名前 アスト

 種族 人間 Lv5
 職業 剣士 Lv5
 スキルポイント3

 アナザースキル
 加速Lv2

 スキル
 剣術Lv6 火魔法Lv3 解析Lv3
 解体Lv3 錬金Lv4 発見Lv2
 索敵Lv2

 称号
 開拓者 冒険者 使徒

 基礎能力値

 物理攻撃力 13
 物理防御力 13
 魔法攻撃力 10
 魔法防御力 10
 平均速力  12


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