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1章
6 作成依頼
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鍛冶師であるミアの話では、初めて持ち込まれた物だという。
これまでにギルドへ持ち込まれたのは、ラビットとハウンドの素材のみ。
ファングラビットなど、掲示板にも上がっていないとか。
作成依頼の方は、喜んで受けて貰えた。
「じゃ、早速作って来るから、少し待っててね」
そう言うや否や、牙を持って建物の中へ。
入れ替わるように、銀髪の少女が出て来た。
名前 レイン
種族 人間 Lv2
職業 服飾師 Lv2
「すみません、お待たせしました・・・・・・あっ!」
「えっ?」
どこかで見たことがあるような気がする。
それもつい最近。
「・・・あっ!事故の時に助けた人・・・?」
「っ、はい、そうです!その節はお世話になりました!」
なんと、車に撥ねられそうになっているところを助けた美少女だった。
銀髪になっていたので、すぐには気づかなかった。
「えっ、何?事故って、アスト兄が言ってたやつ?」
「ああ、そうだけど、その話はリアルでしよう」
ゲーム内でリアルの話をするのは憚られるのだ。
「と、それで作成依頼なんだけど・・・」
「はい、素材持ち込みであれば、お引き受けしますよ」
「それじゃあ、これで防具をお願いできるかな?」
アイテムボックスから牙兎の皮を取り出して、レインに渡す。
「へっ?牙兎・・・ファングラビット・・・?」
「アストが倒したらしいわよ?多分、ゲームが始まって初めてね」
「そうなんですか・・・!良く倒せましたね・・・!」
アリアさんは笑みを浮かべながら、レインを見守っている。
驚く姿を見たくて、敢えて黙っていたらしい。
見た目のクールな雰囲気とはギャップがあるが、悪くない。
そしてレイン、キラキラした目で見るのはやめて欲しい。
確かに倒すのは大変だったけれども。
「では、早速作業を始めますね」
「ああ、よろしく頼むよ」
レインも奥へ戻って行き、その場にはミレアとアリアさんが残った。
「あなたたち兄妹には、初日から随分と驚かされたわね・・・」
アリアさんは呆れたような、それでいて嬉しそうな雰囲気だ。
「今後とも、あなたたちとは良い関係を築きたいわ。どうぞよろしく」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「よろしくね、アリア!」
そうして、ミレアと共に、アリアさんたちのギルドを後にした。
装備の完成までに、少し時間が掛かるそうなので。
ちなみにお値段は、余った素材の買取で相殺ということになった。
「アスト兄、一緒に狩りに行こう!」
「いいぞ。冒険者ギルドで依頼を受けていこうか」
「賛成!」
ミレアと二人で草原へやって来た。
受けた依頼は、ハウンド討伐とラビット討伐。
通常種の討伐は、先に依頼を受けないと達成と見なされないらしい。
「うーん、流石に人が増えて来たね?」
「そうだな。それでも、まだまだ狭いという訳では無いけど」
僕の要望もあって、まずはラビット狩りへ行くことになった。
「スラッシュ!」
「ウィンドボール!」
剣術Lv1のアーツを喰らって蹲っていたラビットに、ミレアの魔法が炸裂した。
風魔法Lv1のアーツ、ウィンドボールは、ラビットを絶命させた。
風魔法は火魔法寄り威力が低いはずなのだが、それを感じないのは杖のおかげか。
「ラビット十体目討伐完了っ!レベルも3に上がったよ!」
「おめでとう。パーティーを組むと経験値が下がるのは仕方が無い、か・・・」
「およ?アスト兄はまだレベル上がらないの?」
「ああ、レベル4のままだよ」
何ということだ。
経験値バーは次のレベル擦れ擦れで止まっている。
落ち込んでいても仕方が無いので、次のハウンド狩りへ移行する。
と、その前に、取得可能なスキル一覧を見る。
スキルポイントを2消費して、発見と索敵を取得した。
発見は、あらゆるものを見つけやすくなるスキル。
索敵は、敵を捜すためのスキル。
前者は薬草を探すためで、後者は、ラビットより見つけ辛いハウンドを見つけやすくするためだ。
「よし、次はハウンド狩りへ行こう。索敵は任せておけ」
「おーっ!」
ミレアはまだまだ元気一杯だな。
「まあ、ミレアのMPを回復させるため、町で少し休むんだけどね」
「あああっ!MPのこと忘れてたっ!」
まったく、ミレアは頭が良いのに、妙なところで抜けている。
名前 アスト
種族 人間 Lv4
職業 剣士 Lv4
スキルポイント2
アナザースキル
加速Lv2
スキル
剣術Lv5 火魔法Lv3 解析Lv3
解体Lv3 錬金Lv1 発見Lv1
索敵Lv1
称号
開拓者 冒険者 使徒
基礎能力値
物理攻撃力 12
物理防御力 12
魔法攻撃力 10
魔法防御力 10
平均速力 12
これまでにギルドへ持ち込まれたのは、ラビットとハウンドの素材のみ。
ファングラビットなど、掲示板にも上がっていないとか。
作成依頼の方は、喜んで受けて貰えた。
「じゃ、早速作って来るから、少し待っててね」
そう言うや否や、牙を持って建物の中へ。
入れ替わるように、銀髪の少女が出て来た。
名前 レイン
種族 人間 Lv2
職業 服飾師 Lv2
「すみません、お待たせしました・・・・・・あっ!」
「えっ?」
どこかで見たことがあるような気がする。
それもつい最近。
「・・・あっ!事故の時に助けた人・・・?」
「っ、はい、そうです!その節はお世話になりました!」
なんと、車に撥ねられそうになっているところを助けた美少女だった。
銀髪になっていたので、すぐには気づかなかった。
「えっ、何?事故って、アスト兄が言ってたやつ?」
「ああ、そうだけど、その話はリアルでしよう」
ゲーム内でリアルの話をするのは憚られるのだ。
「と、それで作成依頼なんだけど・・・」
「はい、素材持ち込みであれば、お引き受けしますよ」
「それじゃあ、これで防具をお願いできるかな?」
アイテムボックスから牙兎の皮を取り出して、レインに渡す。
「へっ?牙兎・・・ファングラビット・・・?」
「アストが倒したらしいわよ?多分、ゲームが始まって初めてね」
「そうなんですか・・・!良く倒せましたね・・・!」
アリアさんは笑みを浮かべながら、レインを見守っている。
驚く姿を見たくて、敢えて黙っていたらしい。
見た目のクールな雰囲気とはギャップがあるが、悪くない。
そしてレイン、キラキラした目で見るのはやめて欲しい。
確かに倒すのは大変だったけれども。
「では、早速作業を始めますね」
「ああ、よろしく頼むよ」
レインも奥へ戻って行き、その場にはミレアとアリアさんが残った。
「あなたたち兄妹には、初日から随分と驚かされたわね・・・」
アリアさんは呆れたような、それでいて嬉しそうな雰囲気だ。
「今後とも、あなたたちとは良い関係を築きたいわ。どうぞよろしく」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「よろしくね、アリア!」
そうして、ミレアと共に、アリアさんたちのギルドを後にした。
装備の完成までに、少し時間が掛かるそうなので。
ちなみにお値段は、余った素材の買取で相殺ということになった。
「アスト兄、一緒に狩りに行こう!」
「いいぞ。冒険者ギルドで依頼を受けていこうか」
「賛成!」
ミレアと二人で草原へやって来た。
受けた依頼は、ハウンド討伐とラビット討伐。
通常種の討伐は、先に依頼を受けないと達成と見なされないらしい。
「うーん、流石に人が増えて来たね?」
「そうだな。それでも、まだまだ狭いという訳では無いけど」
僕の要望もあって、まずはラビット狩りへ行くことになった。
「スラッシュ!」
「ウィンドボール!」
剣術Lv1のアーツを喰らって蹲っていたラビットに、ミレアの魔法が炸裂した。
風魔法Lv1のアーツ、ウィンドボールは、ラビットを絶命させた。
風魔法は火魔法寄り威力が低いはずなのだが、それを感じないのは杖のおかげか。
「ラビット十体目討伐完了っ!レベルも3に上がったよ!」
「おめでとう。パーティーを組むと経験値が下がるのは仕方が無い、か・・・」
「およ?アスト兄はまだレベル上がらないの?」
「ああ、レベル4のままだよ」
何ということだ。
経験値バーは次のレベル擦れ擦れで止まっている。
落ち込んでいても仕方が無いので、次のハウンド狩りへ移行する。
と、その前に、取得可能なスキル一覧を見る。
スキルポイントを2消費して、発見と索敵を取得した。
発見は、あらゆるものを見つけやすくなるスキル。
索敵は、敵を捜すためのスキル。
前者は薬草を探すためで、後者は、ラビットより見つけ辛いハウンドを見つけやすくするためだ。
「よし、次はハウンド狩りへ行こう。索敵は任せておけ」
「おーっ!」
ミレアはまだまだ元気一杯だな。
「まあ、ミレアのMPを回復させるため、町で少し休むんだけどね」
「あああっ!MPのこと忘れてたっ!」
まったく、ミレアは頭が良いのに、妙なところで抜けている。
名前 アスト
種族 人間 Lv4
職業 剣士 Lv4
スキルポイント2
アナザースキル
加速Lv2
スキル
剣術Lv5 火魔法Lv3 解析Lv3
解体Lv3 錬金Lv1 発見Lv1
索敵Lv1
称号
開拓者 冒険者 使徒
基礎能力値
物理攻撃力 12
物理防御力 12
魔法攻撃力 10
魔法防御力 10
平均速力 12
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