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4章
260 少数精鋭の弱点
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ミレアがランダムバトルから戻ってきて十数分。
僕が持ち帰った七本の赤フラッグが光の粒子になって飛び散り、地に吸収された。無事にポイントへ変換されたようだ。
距離の問題からか、ここまで取り返しに来る奴はいなかった。
第二回陣取りバトルの結果、ギルド《ウェザリア》の拠点が一つ増加した。
場所は、僕たちの本拠であるウィーンフライト最西端、ウィーンフライトエリア東部、同じくウィーンフライトエリア北部の三つだ。
これにより、四つの敵ギルドが《ウェザリア》の支配圏内――青い三角形上に存在することとなった。
彼らは《ウェザリア》の拠点をなんとか――僕たちの排除かサブ拠点の石像を破壊――しなければ、今後ポイントを得ることができない。
個人戦の時も思ったが、戦いの煽り方が実に上手い。
ポイントを獲得できなくなったのなら、玉砕すると知りつつ打って出た方が、そのまま座して待つより損がない。何せ、失う物など一つもないのだから。
「――ゆえに、私たちは窮地に立たされているわ」
「言うならば、四面楚歌ってやつですね。まあ、みんな説明せずとも理解していたみたいですけど」
「ぎくっ」
僕が、そう口にしながら横目で見ると、体を強張らせて目を逸らすのが一名。
「言うまでもなくシエラだ」
「わ、私だって何となく分かってたからねっ!? というかっ、わざわざ口に出さないでよ! 今のどう考えても、心の中で言うべきセリフだよね!? 前のセリフとの繋がりがおかしいし!」
それを言うならお前もだ、シエラ。「ぎくっ」とか声に出したろ。
「問題は、三カ所全てを同時に攻められた場合、ですね。私たちの力不足で守り切れないかもしれません」
「レインたちは悪くないし、決して弱いわけでもないが、そこがネックではあるな」
僕の隣に座っているレインが真面目な顔つきで、これから《ウェザリア》が陥るだろうピンチに言及した。
仮に、僕がここ、《ウェザリア》本拠に一人で残るとして、ミレアが《第二拠点》のクマ石像を守るとする。
自然と、残るメンバーを《第三拠点》に配置することになるのだが……。
シエラ、レイン、ミア、アリアさんの四人だけとなると、最低限の守りだけ残して捨て身で攻勢に出てくる敵に、石像を破壊される恐れがある。
失うものがない人間ってのは、通常時の数倍は強くなるからなぁ……。
はてさて、どうしたものか……。
僕たち(装備作製中のミアを除く)が頭を悩ませていると、先程から【月魔法】の練習に勤しんでいたミレアが唐突に立ち上がる。
「作戦案A! アスト兄が分身の術を覚えて全ての拠点を守り抜く!」
「僕は忍者じゃないから無理。却下だ、却下っ!」
できるわけねーだろ。
いつものように目の覚めるようなアイデアを聞かせてくれるかと思えば、とんだ丸投げ&無茶ぶりだった。僕のワクワクを返せ。
……そう言いたくなったが口には出さない。
ミレアに「じゃあ対案を出してね、アスト兄」とか言われたら目も当てられん。
それに、文句を言うだけなら誰にでもできるのだ。
「むぅ……なら、作戦案B! 私が分身する!」
「「「えっ」」」
気の抜けるような声が重なった。
いや、だって、なぁ?
え、お前……分身なんてできるのか?
防衛を任せられるってことは、本体と同じ知能つき?
もしかして、もうミレアだけで敵を殲滅可能なんじゃ……?
「まあ、練習した結果無理だと分かったから、これも却下だね」
「ミレア、紛らわしいことを言わないでほしいのだけど?」
「ミレアさんなら本当にできてしまいそうですから、心臓に悪いです……!」
アリアさんはジト目を向け、レインは胸に手を当てて頬を膨らませた。
当のミレアはというと、「えへへ……」と照れ臭そうにして、可愛らしく身をよじらせている。どんな反応だよ、それ。
「気を取り直して……作戦案Z!」
「C~Yはどこ行った」
きっと、今までの二つは前座で、このZ案が本命なんだろうな。ミレアの性格上、これ以上の焦らしはない……はず。
あれ? ちょっと自信なくなってきた……。
「作戦Zっていうのは……ズバリ、援軍を呼ぶ! ……というか、もう連絡済み。こっちの時間でニ十分近く前に要請してあるよ?」
「……はっ?」
○○○
三十分後。
僕とアリアさんが守っているウェザリア本拠に、予想通り敵が押しかけきた。
「全軍、突撃ぃぃい!!」
「うおおおおおっ!」
「死なば諸共ぉおおおお!」
「アリア様ぁぁぁあ!!」
「ヒャッハーーー!」
「我らの覇道を阻む者なし!」
「やーってやるぅうう!」
敵の本命は第三拠点だというのに、コイツらやたら気合が入っている。各々が奇声を上げ、武器を氷の坂へと突き刺し、どんどんこちらへ迫ってくる。
どこからか砦の情報が漏れたのか、靴に突起をつけて滑り対策も万全なようだ。
弓を構えたアリアさんをチラッと窺うと……ピクピクと頬を引き攣らせていた。
四番目に聞こえたアレな男の声は、僕の勘違いというわけじゃなかったらしい。
あっ、その盾男が真っ先に射抜かれた。
アリアさんのファンにだと公言するなんて、無茶しやがって……。
大岩と冷水を次々投下するも、敵の勢いは止まらない。
奴らの中にギルドマスターは居ないし、やはり陽動役なのだろう。HPが減ることに躊躇いがなさすぎる。
数が多い上に士気が高い。
このままだと、何人かに坂を上り切られるかもしれない。
「アリアさん、なるべく僕が抑えますんで……」
「分かってるわ。私は負けないよう、逃げに徹して――」
「あ、いえ。別に戦っても良いですよ? 好きに動いてください」
数メートル先まで登ってきた剣男を、
【土石魔法】Lv10呪文アーツ『ストーンエクスプロージョン』で弾き飛ばす。
「……私がやられたら、ギルドの負けなのよ?」
「その時はその時です。もしアリアさんが、『逃げるだけではつまらない』と思うのであれば、行動を縛るつもりはありません。ギルド戦で勝つために、仲間の楽しみを犠牲にするのは、面白くないので」
「だけどっ……!」
もう一発『ストーンエクスプロージョン』を浴びせ、間近まで迫った数人をふりだしへ戻す。そろそろ時間切れが近い。
切羽詰まった様子のアリアさんに、肩を竦めながら言う。
「これは、僕たち五人の総意です。どうなさるかは、自分自身で決めてください」
「……」
おお、悩んでる悩んでる。
そんなに唇を噛み締めずとも、好きにやればいいのに。
貴女が戦いに出た結果負けたとしても、誰も恨みはしないのだから。
……自分で集めたメンバーが、そんなに信用ならないかな?
「っと、シンキングタイムは終わりみたいです。敵残数は二十四人」
「っ」
ハッとしたように顔を上げたアリアは、僕に後を任せて城の方へ駆けだした。
防衛戦が完全に破られる前に逃げる。あらかじめ決めていた通りだ。この後戦うかどうかは、すべて彼女次第である。
スラっとした立ち姿が見えなくなるのを確認し、僕も坂の先にある小さな広場まで下がる。残りはここで仕留めたいところだが……恐らく、無理だろうな。
「登り切ったぞおおおおお!!」
「お前ら四人はフラッグを探せ! 【瞬刻の戦神】には構うな!」
「探索班を守れッ!!」
こちらに向かってくる敵を倒すのは難しくない。だが、探索班は僕の足止め班と連携して盾代わりにしている上に、アーツの効果範囲に入ってくれないのでは倒しようがない。
それに、無理に探索班を追おうとすれば、死を恐れない足止め班から看過できないダメージを食らうだろう。
僕は、城に向かっていく四人を見送り、目の前の敵に集中する。
「――『エンドレスステップ』『ブラックステップ』
『フレイムアップ』『ストーンアップ』『シャイニング・ムーブ』」
足元より黒い波紋が広がる――。
「ぐふっ……!?」
――閃光の如く走り、【中級槍術】Lv1アーツ『パワースラスト』で心臓を貫いた。赤いエフェクトとともにクリティカルが発生し、男のHPは0に。
《第三職業が<舞闘家>Lv14になりました》
《熟練度が一定に達し【気配制御】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【舞闘】スキルがLv15になりました》
《【舞闘】Lv15アーツ『ジ・オールスタンス・カウント』を習得しました》
《熟練度が一定に達し【消音】スキルがLv11になりました》
《熟練度が一定に達し【閃駆】スキルがLv8になりました》
名前からは効果を測れないアーツを習得した。
てっきり、【舞闘】Lv1アーツ『流水』と同じく漢字かと思いきや、普通に横文字だったとは。さすがに説明を読む暇はなさそうだし、とりあえず使ってみてよう。
「『ジ・オールスタンス・カウント』!」
―――――――――――――――――――――――――――――――
『ギルド対抗「攻城戦」開催中!』 <残り十七時間五十五分>
・参加ギルド 302ギルド
・残りギルド 179ギルド/302ギルド
・獲得フラッグ59 喪失フラッグ0
・獲得ポイント59 喪失ポイント0
・総合ポイント59
・広域マップ確認
・周辺マップ確認《ウェザリア》《第二拠点》《第三拠点》
・空き陣地争奪戦
・―――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
僕が持ち帰った七本の赤フラッグが光の粒子になって飛び散り、地に吸収された。無事にポイントへ変換されたようだ。
距離の問題からか、ここまで取り返しに来る奴はいなかった。
第二回陣取りバトルの結果、ギルド《ウェザリア》の拠点が一つ増加した。
場所は、僕たちの本拠であるウィーンフライト最西端、ウィーンフライトエリア東部、同じくウィーンフライトエリア北部の三つだ。
これにより、四つの敵ギルドが《ウェザリア》の支配圏内――青い三角形上に存在することとなった。
彼らは《ウェザリア》の拠点をなんとか――僕たちの排除かサブ拠点の石像を破壊――しなければ、今後ポイントを得ることができない。
個人戦の時も思ったが、戦いの煽り方が実に上手い。
ポイントを獲得できなくなったのなら、玉砕すると知りつつ打って出た方が、そのまま座して待つより損がない。何せ、失う物など一つもないのだから。
「――ゆえに、私たちは窮地に立たされているわ」
「言うならば、四面楚歌ってやつですね。まあ、みんな説明せずとも理解していたみたいですけど」
「ぎくっ」
僕が、そう口にしながら横目で見ると、体を強張らせて目を逸らすのが一名。
「言うまでもなくシエラだ」
「わ、私だって何となく分かってたからねっ!? というかっ、わざわざ口に出さないでよ! 今のどう考えても、心の中で言うべきセリフだよね!? 前のセリフとの繋がりがおかしいし!」
それを言うならお前もだ、シエラ。「ぎくっ」とか声に出したろ。
「問題は、三カ所全てを同時に攻められた場合、ですね。私たちの力不足で守り切れないかもしれません」
「レインたちは悪くないし、決して弱いわけでもないが、そこがネックではあるな」
僕の隣に座っているレインが真面目な顔つきで、これから《ウェザリア》が陥るだろうピンチに言及した。
仮に、僕がここ、《ウェザリア》本拠に一人で残るとして、ミレアが《第二拠点》のクマ石像を守るとする。
自然と、残るメンバーを《第三拠点》に配置することになるのだが……。
シエラ、レイン、ミア、アリアさんの四人だけとなると、最低限の守りだけ残して捨て身で攻勢に出てくる敵に、石像を破壊される恐れがある。
失うものがない人間ってのは、通常時の数倍は強くなるからなぁ……。
はてさて、どうしたものか……。
僕たち(装備作製中のミアを除く)が頭を悩ませていると、先程から【月魔法】の練習に勤しんでいたミレアが唐突に立ち上がる。
「作戦案A! アスト兄が分身の術を覚えて全ての拠点を守り抜く!」
「僕は忍者じゃないから無理。却下だ、却下っ!」
できるわけねーだろ。
いつものように目の覚めるようなアイデアを聞かせてくれるかと思えば、とんだ丸投げ&無茶ぶりだった。僕のワクワクを返せ。
……そう言いたくなったが口には出さない。
ミレアに「じゃあ対案を出してね、アスト兄」とか言われたら目も当てられん。
それに、文句を言うだけなら誰にでもできるのだ。
「むぅ……なら、作戦案B! 私が分身する!」
「「「えっ」」」
気の抜けるような声が重なった。
いや、だって、なぁ?
え、お前……分身なんてできるのか?
防衛を任せられるってことは、本体と同じ知能つき?
もしかして、もうミレアだけで敵を殲滅可能なんじゃ……?
「まあ、練習した結果無理だと分かったから、これも却下だね」
「ミレア、紛らわしいことを言わないでほしいのだけど?」
「ミレアさんなら本当にできてしまいそうですから、心臓に悪いです……!」
アリアさんはジト目を向け、レインは胸に手を当てて頬を膨らませた。
当のミレアはというと、「えへへ……」と照れ臭そうにして、可愛らしく身をよじらせている。どんな反応だよ、それ。
「気を取り直して……作戦案Z!」
「C~Yはどこ行った」
きっと、今までの二つは前座で、このZ案が本命なんだろうな。ミレアの性格上、これ以上の焦らしはない……はず。
あれ? ちょっと自信なくなってきた……。
「作戦Zっていうのは……ズバリ、援軍を呼ぶ! ……というか、もう連絡済み。こっちの時間でニ十分近く前に要請してあるよ?」
「……はっ?」
○○○
三十分後。
僕とアリアさんが守っているウェザリア本拠に、予想通り敵が押しかけきた。
「全軍、突撃ぃぃい!!」
「うおおおおおっ!」
「死なば諸共ぉおおおお!」
「アリア様ぁぁぁあ!!」
「ヒャッハーーー!」
「我らの覇道を阻む者なし!」
「やーってやるぅうう!」
敵の本命は第三拠点だというのに、コイツらやたら気合が入っている。各々が奇声を上げ、武器を氷の坂へと突き刺し、どんどんこちらへ迫ってくる。
どこからか砦の情報が漏れたのか、靴に突起をつけて滑り対策も万全なようだ。
弓を構えたアリアさんをチラッと窺うと……ピクピクと頬を引き攣らせていた。
四番目に聞こえたアレな男の声は、僕の勘違いというわけじゃなかったらしい。
あっ、その盾男が真っ先に射抜かれた。
アリアさんのファンにだと公言するなんて、無茶しやがって……。
大岩と冷水を次々投下するも、敵の勢いは止まらない。
奴らの中にギルドマスターは居ないし、やはり陽動役なのだろう。HPが減ることに躊躇いがなさすぎる。
数が多い上に士気が高い。
このままだと、何人かに坂を上り切られるかもしれない。
「アリアさん、なるべく僕が抑えますんで……」
「分かってるわ。私は負けないよう、逃げに徹して――」
「あ、いえ。別に戦っても良いですよ? 好きに動いてください」
数メートル先まで登ってきた剣男を、
【土石魔法】Lv10呪文アーツ『ストーンエクスプロージョン』で弾き飛ばす。
「……私がやられたら、ギルドの負けなのよ?」
「その時はその時です。もしアリアさんが、『逃げるだけではつまらない』と思うのであれば、行動を縛るつもりはありません。ギルド戦で勝つために、仲間の楽しみを犠牲にするのは、面白くないので」
「だけどっ……!」
もう一発『ストーンエクスプロージョン』を浴びせ、間近まで迫った数人をふりだしへ戻す。そろそろ時間切れが近い。
切羽詰まった様子のアリアさんに、肩を竦めながら言う。
「これは、僕たち五人の総意です。どうなさるかは、自分自身で決めてください」
「……」
おお、悩んでる悩んでる。
そんなに唇を噛み締めずとも、好きにやればいいのに。
貴女が戦いに出た結果負けたとしても、誰も恨みはしないのだから。
……自分で集めたメンバーが、そんなに信用ならないかな?
「っと、シンキングタイムは終わりみたいです。敵残数は二十四人」
「っ」
ハッとしたように顔を上げたアリアは、僕に後を任せて城の方へ駆けだした。
防衛戦が完全に破られる前に逃げる。あらかじめ決めていた通りだ。この後戦うかどうかは、すべて彼女次第である。
スラっとした立ち姿が見えなくなるのを確認し、僕も坂の先にある小さな広場まで下がる。残りはここで仕留めたいところだが……恐らく、無理だろうな。
「登り切ったぞおおおおお!!」
「お前ら四人はフラッグを探せ! 【瞬刻の戦神】には構うな!」
「探索班を守れッ!!」
こちらに向かってくる敵を倒すのは難しくない。だが、探索班は僕の足止め班と連携して盾代わりにしている上に、アーツの効果範囲に入ってくれないのでは倒しようがない。
それに、無理に探索班を追おうとすれば、死を恐れない足止め班から看過できないダメージを食らうだろう。
僕は、城に向かっていく四人を見送り、目の前の敵に集中する。
「――『エンドレスステップ』『ブラックステップ』
『フレイムアップ』『ストーンアップ』『シャイニング・ムーブ』」
足元より黒い波紋が広がる――。
「ぐふっ……!?」
――閃光の如く走り、【中級槍術】Lv1アーツ『パワースラスト』で心臓を貫いた。赤いエフェクトとともにクリティカルが発生し、男のHPは0に。
《第三職業が<舞闘家>Lv14になりました》
《熟練度が一定に達し【気配制御】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【舞闘】スキルがLv15になりました》
《【舞闘】Lv15アーツ『ジ・オールスタンス・カウント』を習得しました》
《熟練度が一定に達し【消音】スキルがLv11になりました》
《熟練度が一定に達し【閃駆】スキルがLv8になりました》
名前からは効果を測れないアーツを習得した。
てっきり、【舞闘】Lv1アーツ『流水』と同じく漢字かと思いきや、普通に横文字だったとは。さすがに説明を読む暇はなさそうだし、とりあえず使ってみてよう。
「『ジ・オールスタンス・カウント』!」
―――――――――――――――――――――――――――――――
『ギルド対抗「攻城戦」開催中!』 <残り十七時間五十五分>
・参加ギルド 302ギルド
・残りギルド 179ギルド/302ギルド
・獲得フラッグ59 喪失フラッグ0
・獲得ポイント59 喪失ポイント0
・総合ポイント59
・広域マップ確認
・周辺マップ確認《ウェザリア》《第二拠点》《第三拠点》
・空き陣地争奪戦
・―――――
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