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ピアノ・ソナタ 第21番 「ワルトシュタイン」

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<タイトル>

ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 作品53 「ワルトシュタイン」

<作曲者>

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

<おすすめ盤>

エミール・ギレリス(ピアノ)

ドイツ・グラモフォン(レーベル)

<解説>

 1904年に書かれたベートーヴェン中期の傑作であり、パトロンのひとりであるワルトシュタイン伯爵に献呈されたことから、このサブタイトルがついています。

 とてもダイナミックでシンフォニックな作風が特徴で、とにかく明るくさわやかなイメージです。

 「野を駆ける風」とでも言いますか。

 もたいまさこさんが出演された荻上直子監督による全編英語映画「トイレット」の劇中で印象的に使用されていました。

 エレキギターでメタル風に奏でられるのが興味深かったです。

 やはりベートーヴェンはロックの誕生を予見していたのではないかと、勘繰らずにはいられません。

 おすすめは旧ソ連・オデッサ出身のピアニスト、エミール・ギレリスの録音です。

 彼は全集を作るつもりで挑んでいましたが、あと数曲というところで亡くなってしまいました。

 しかし残された音源はどれも珠玉の名演となっております。

 鋼鉄のタッチに隠された人間的な温かさが魅力と言えます。

 朝にかけるとすっきりするナンバーですので、通学・通勤などのBGMにいかがでしょうか。
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