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「羅生門」 人間椅子

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<タイトル>

羅生門らしょうもん

<収録アルバム>

羅生門

<アーティスト>

人間椅子

<解説>

 4thアルバム「羅生門」収録。

 これをもって人間椅子の最高傑作とするファンもいるほどの神曲です。

 タイトルは芥川龍之介の同名小説ですが、例によって独自の世界観に落とし込まれています。

 10分もある大曲、しかしこれで飽きろというほうが無理ではないかというほどの出来ばえになっております。

 特に「通りゃんせ」をフィーチャーした中間部が最高で、聴いていると異次元の彼方に連れていかれるようなトリップ感を味わえます。

 荒涼とした京の都の風景が眼前に広がるようです。

 このアルバムを最後に、バンドは一旦レーベルとの契約を満了し、長い冬の時期に入ります。

 いまでこそYouTubeでバズり、海外にも熱烈なファンを持つようになった人間椅子ですが、こんなつらい期間もあったのですね。

 現在での成功は苦しくても活動を継続したからにほかなりませんが、それもこれもメンバーがただただ音楽を愛していたからというのに尽きるでしょう。

 感動的な奇跡に思わず涙してしまいます。

 メジャーデビューから実に30年目ですか。

 はい、自分もあと30年はがんばりたいです。

 30年も生きられるかが最大の問題ですが(汗)
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