14 / 67
第一章 討伐騎士団宿舎滞在編
13 フライドポテトは神の食べ物
しおりを挟む
ルーに怒られた。
人前であんまり魔法を使ってはいけないと言われた。何故ー!?何故なのーー!?何故なのよーーー!!
ルー曰く、私の事情を知らない人はこの騎士団にはほとんど居ないらしく、レベルとかもバレてるんだって。
それなのに、幼児と同じレベルの人があんなふうに魔法を使ってたら有り得なすぎて大騒ぎになる、と。しかも私の浄化やコンロの蓄積された魔力の質から言って只者では無いのは明らか……という事だ。
しかも調理場は新品の頃のようにあらゆる物が綺麗に蘇っていたらしい。
ルーの手配ですぐさま箝口令が通知されたのでこのことは見習い騎士以外知らないし、王宮には報告しない、と決めたそう。
うう……迷惑掛けてしまった……。
「普通は、魔石に魔力をこめて魔力をコントロールする所から始めるんです」
……だ、そうです。反省。
「ごめん、ルー……忙しそうだったから、自分で出来るかな……ってやっちゃったら出来たんだよー」
「もういいですよ、ケイ様。僕も戻ってきたら教えようって後回しにしちゃったのが悪かったので」
「ルー……優しい子!!」
相変わらず優しくて可愛い!
忙しいルーはその後、見習い騎士達に呼ばれて急いで調理場へと戻って行った。
私もその後を追って調理場へ。
よしっ、気を取り直して自分の為の晩御飯、作りますか!ルーにもお裾分けして、迷惑掛けてしまったお詫びをしようと思ってる。
「んーと、基本の野菜はあるとして……余ってる塩味スープも貰ってきたし……作りますか、カレー!」
そう、わたしはカレーを作るのだ!
キャンプ行く道でこの世界に来たからね、もうずーっとカレーが食べたくて食べたくて!
元々、キャンプ場でカレーを食べる為にキャンプ行ってたんだもん。
丁度余りまくってるスープがあるってなら作るしかないよね。
そして今回はズボラにスープカレーにしちゃうー!
一から煮込んだりするのがめんどくさいから、野菜は素揚げしようと思う。人参とじゃがいもは軽く茹でておく。その方が早いからね、時短は大切だよ!
そして玉ねぎはスープにも入ってるけど、私が玉ねぎ大好きだからいれちゃう。これは4分の1にカットしておくよ!
野菜が茹だるまで、もう少し野菜を、と思って食料庫へ。
見た目かぼちゃっぽいのと、キノコと……おお!大根みたいなものもあるね!お芋系はそこそこあるし、根菜類が豊富にあるな。やっぱり保存の関係とか?
日本にあった野菜に似ているものはわかるけど、異世界です!って見た目のものはまだよくわからないので、今回はパス。
乳製品だって豊富にあるから、これももらっちゃう。
食料庫からかぼちゃとさつまいも、キノコ、あとバターとチーズも貰ってきた。
キノコは石づき――……木に接触してた部分のこと――を落としてから、軸ごと薄くスライス。しめじっぽいものは房からバラバラにして食べやすく。
あ、このキノコ、エリンギっぽいから多分エリンギ!さけるチーズみたいでたのしいし手でちぎっちゃう。
キノコはバターソテーにして軽く塩ふっておくよ。
……バターの匂い、いい匂い。
ふわふわと香る匂いにつられて見習い騎士達が私の方を遠巻きながら見ている。
うんうん、わかるよその気持ち。
そんな視線はなんのその。
私は私、ごーいんぐまいうぇい!
さあ、ボスであるかぼちゃの下ごしらえだ!
日本だとカットされたものが売られてるからこの硬いかぼちゃと戦わずして勝利を納めてきたもんだけど、ここは異世界。便利なスーパーやレンジという裏ワザは効かないのである。
しかも私の装備は愛刀のNo.9……この丸ごとかぼちゃを前にしてなんと貧弱な装備……っ!!
「女神チートですぱっ!なんて事が……起きましたね」
言いながらかぼちゃにナイフを当てたら切れました。
……こわ!!こっわ!!!
何この切れ味!正気ですか!?
何となくいつもと切れ味がちがーう、なんて思ってた時代が確かにありましたけど!じゃがいもも人参も玉ねぎもスパッと切れてたもんね!
もともとこの折り畳みナイフは切れ味が凄いことで有名だけど!それにしても切れすぎだ。
これが、女神チートか……気を付けないと自分の指も持っていかれるぜ……!
確かもう一つ薪割り用のモーリナイフもあるけどあっちはもっと凄いんだろうな、と思いながらかぼちゃとさつまいもを難なくクリア。
かぼちゃの一部はカレーの付け合わせ用にスライスして、あとは賽の目に切る。
マヨネーズを作ったし、かぼちゃとさつまいものコロコロサラダを作るのだ!
カレーにはマヨネーズ系のサラダが必須です!
丁度人参とじゃがいもを茹でてた鍋がいい感じなので中身を引きあげたらそのまま賽の目にしたかぼちゃとさつまいもを茹でるのに使っちゃう。
……時短です。
水から茹でるのが本当だけど、私はズボラ人間。
野菜を素揚げしてる間に煮立ってるでしょ。柔らかくなればいいのだから気にしないし、関係ない。
こちらもサクッと素揚げというか焼き揚げ完了!
使う油が少ない方が時短だしね。
ここらでちょっとつまみ食い。
揚がったじゃがいもをぱくり。うーん、ポテトフライ!簡単に美味しいジャンクなもの!最高!
ポテトフライを自宅で作る時、冷凍のものもいいんだけど私は丸ごと茹でたあとに手で一口サイズに割ったものを揚げる方が好きなんだよね。
この、包丁を使わず手で一口にするってのがポイント!
手で割いてるから割れ目がボソボソしてて、それがサクサク感アップになってるし、揚げる時間も少ないし、茹でてる分油吸ってないからヘルシーな気がして。
だからその分ソースにカロリーを費やせるのだ!
ケチャップもいいんだけど、このほくほくじゃがいもとスパイスコレクションが合わさるとビールが止まらないんだよねえ。
マヨネーズに砂糖と醤油を入れて某ハンバーグ屋さんのマヨネーズにしてつけて食べても美味しいんだ。
今はスパイスボックスがあるから、適当に選んだスパイスでつまみ食い……やっぱり美味しいっ!
「ケイ様……それは……?」
私がつまみ食いしていたら、ルーが後ろから声をかけてきた。
お?忙しいの終わったのかな?
「ルーも食べる?」
「いいんですか!?」
「いいよー?……ほいっ、熱いから気をつけてね」
適当に選んだスパイス……ほりかわをかけたポテトフライをひとつ摘んでルーのお口の中にぽいっ。
気をつけて、なんて言ったくせに不意打ちで口に食べ物がはいったルーは、はふはふと熱そうにしながら食べている。ちゃんと口の中の食べ物が見えないように手で口を隠してるのがとても可愛い。
ごくんっ、と無事に飲み込めたらしいルーは、マヨネーズの時と同じように満開の笑顔。
「ケイ様ーー!これっ、これ……これぇ!」
わかる、わかるよルーくん。
君くらいの年齢は好きだよね、ジャンクなもの。
私もこの歳になっても好きだもん。
食欲旺盛なルー位の年齢なら尚更こういうのすきでしょ。
「ふふふ……いっぱい作ったからね……たんとお食べ……」
「いいんですか……?」
「ついでに周りで見てる見習い騎士さんにもね?みんなで食べてよ」
「はいっ!」
私の了承が聞こえた他の見習い騎士が「ケイ様最高!」とか「お料理聖女様!」とか言ってたけどスルー。
私は聖女じゃないっての!それは女神様もお墨付きなので否定しておく。
「うわ、これ……これは神の食べ物だ……」
「サクサクほくほくしてるぅ」
「このかかってる塩はなんだ?いつもの塩じゃないぞ!」
「食べる手が止まらない!」
「あ!お前そんな食うな!ずるいぞ!!」
「早い者勝ちだよお!」
後ろで喧嘩が始まっている……。
美味しいものは分け与えようぜ、みんな……。
あとこの世界の人、神の食べ物作り過ぎ。
人前であんまり魔法を使ってはいけないと言われた。何故ー!?何故なのーー!?何故なのよーーー!!
ルー曰く、私の事情を知らない人はこの騎士団にはほとんど居ないらしく、レベルとかもバレてるんだって。
それなのに、幼児と同じレベルの人があんなふうに魔法を使ってたら有り得なすぎて大騒ぎになる、と。しかも私の浄化やコンロの蓄積された魔力の質から言って只者では無いのは明らか……という事だ。
しかも調理場は新品の頃のようにあらゆる物が綺麗に蘇っていたらしい。
ルーの手配ですぐさま箝口令が通知されたのでこのことは見習い騎士以外知らないし、王宮には報告しない、と決めたそう。
うう……迷惑掛けてしまった……。
「普通は、魔石に魔力をこめて魔力をコントロールする所から始めるんです」
……だ、そうです。反省。
「ごめん、ルー……忙しそうだったから、自分で出来るかな……ってやっちゃったら出来たんだよー」
「もういいですよ、ケイ様。僕も戻ってきたら教えようって後回しにしちゃったのが悪かったので」
「ルー……優しい子!!」
相変わらず優しくて可愛い!
忙しいルーはその後、見習い騎士達に呼ばれて急いで調理場へと戻って行った。
私もその後を追って調理場へ。
よしっ、気を取り直して自分の為の晩御飯、作りますか!ルーにもお裾分けして、迷惑掛けてしまったお詫びをしようと思ってる。
「んーと、基本の野菜はあるとして……余ってる塩味スープも貰ってきたし……作りますか、カレー!」
そう、わたしはカレーを作るのだ!
キャンプ行く道でこの世界に来たからね、もうずーっとカレーが食べたくて食べたくて!
元々、キャンプ場でカレーを食べる為にキャンプ行ってたんだもん。
丁度余りまくってるスープがあるってなら作るしかないよね。
そして今回はズボラにスープカレーにしちゃうー!
一から煮込んだりするのがめんどくさいから、野菜は素揚げしようと思う。人参とじゃがいもは軽く茹でておく。その方が早いからね、時短は大切だよ!
そして玉ねぎはスープにも入ってるけど、私が玉ねぎ大好きだからいれちゃう。これは4分の1にカットしておくよ!
野菜が茹だるまで、もう少し野菜を、と思って食料庫へ。
見た目かぼちゃっぽいのと、キノコと……おお!大根みたいなものもあるね!お芋系はそこそこあるし、根菜類が豊富にあるな。やっぱり保存の関係とか?
日本にあった野菜に似ているものはわかるけど、異世界です!って見た目のものはまだよくわからないので、今回はパス。
乳製品だって豊富にあるから、これももらっちゃう。
食料庫からかぼちゃとさつまいも、キノコ、あとバターとチーズも貰ってきた。
キノコは石づき――……木に接触してた部分のこと――を落としてから、軸ごと薄くスライス。しめじっぽいものは房からバラバラにして食べやすく。
あ、このキノコ、エリンギっぽいから多分エリンギ!さけるチーズみたいでたのしいし手でちぎっちゃう。
キノコはバターソテーにして軽く塩ふっておくよ。
……バターの匂い、いい匂い。
ふわふわと香る匂いにつられて見習い騎士達が私の方を遠巻きながら見ている。
うんうん、わかるよその気持ち。
そんな視線はなんのその。
私は私、ごーいんぐまいうぇい!
さあ、ボスであるかぼちゃの下ごしらえだ!
日本だとカットされたものが売られてるからこの硬いかぼちゃと戦わずして勝利を納めてきたもんだけど、ここは異世界。便利なスーパーやレンジという裏ワザは効かないのである。
しかも私の装備は愛刀のNo.9……この丸ごとかぼちゃを前にしてなんと貧弱な装備……っ!!
「女神チートですぱっ!なんて事が……起きましたね」
言いながらかぼちゃにナイフを当てたら切れました。
……こわ!!こっわ!!!
何この切れ味!正気ですか!?
何となくいつもと切れ味がちがーう、なんて思ってた時代が確かにありましたけど!じゃがいもも人参も玉ねぎもスパッと切れてたもんね!
もともとこの折り畳みナイフは切れ味が凄いことで有名だけど!それにしても切れすぎだ。
これが、女神チートか……気を付けないと自分の指も持っていかれるぜ……!
確かもう一つ薪割り用のモーリナイフもあるけどあっちはもっと凄いんだろうな、と思いながらかぼちゃとさつまいもを難なくクリア。
かぼちゃの一部はカレーの付け合わせ用にスライスして、あとは賽の目に切る。
マヨネーズを作ったし、かぼちゃとさつまいものコロコロサラダを作るのだ!
カレーにはマヨネーズ系のサラダが必須です!
丁度人参とじゃがいもを茹でてた鍋がいい感じなので中身を引きあげたらそのまま賽の目にしたかぼちゃとさつまいもを茹でるのに使っちゃう。
……時短です。
水から茹でるのが本当だけど、私はズボラ人間。
野菜を素揚げしてる間に煮立ってるでしょ。柔らかくなればいいのだから気にしないし、関係ない。
こちらもサクッと素揚げというか焼き揚げ完了!
使う油が少ない方が時短だしね。
ここらでちょっとつまみ食い。
揚がったじゃがいもをぱくり。うーん、ポテトフライ!簡単に美味しいジャンクなもの!最高!
ポテトフライを自宅で作る時、冷凍のものもいいんだけど私は丸ごと茹でたあとに手で一口サイズに割ったものを揚げる方が好きなんだよね。
この、包丁を使わず手で一口にするってのがポイント!
手で割いてるから割れ目がボソボソしてて、それがサクサク感アップになってるし、揚げる時間も少ないし、茹でてる分油吸ってないからヘルシーな気がして。
だからその分ソースにカロリーを費やせるのだ!
ケチャップもいいんだけど、このほくほくじゃがいもとスパイスコレクションが合わさるとビールが止まらないんだよねえ。
マヨネーズに砂糖と醤油を入れて某ハンバーグ屋さんのマヨネーズにしてつけて食べても美味しいんだ。
今はスパイスボックスがあるから、適当に選んだスパイスでつまみ食い……やっぱり美味しいっ!
「ケイ様……それは……?」
私がつまみ食いしていたら、ルーが後ろから声をかけてきた。
お?忙しいの終わったのかな?
「ルーも食べる?」
「いいんですか!?」
「いいよー?……ほいっ、熱いから気をつけてね」
適当に選んだスパイス……ほりかわをかけたポテトフライをひとつ摘んでルーのお口の中にぽいっ。
気をつけて、なんて言ったくせに不意打ちで口に食べ物がはいったルーは、はふはふと熱そうにしながら食べている。ちゃんと口の中の食べ物が見えないように手で口を隠してるのがとても可愛い。
ごくんっ、と無事に飲み込めたらしいルーは、マヨネーズの時と同じように満開の笑顔。
「ケイ様ーー!これっ、これ……これぇ!」
わかる、わかるよルーくん。
君くらいの年齢は好きだよね、ジャンクなもの。
私もこの歳になっても好きだもん。
食欲旺盛なルー位の年齢なら尚更こういうのすきでしょ。
「ふふふ……いっぱい作ったからね……たんとお食べ……」
「いいんですか……?」
「ついでに周りで見てる見習い騎士さんにもね?みんなで食べてよ」
「はいっ!」
私の了承が聞こえた他の見習い騎士が「ケイ様最高!」とか「お料理聖女様!」とか言ってたけどスルー。
私は聖女じゃないっての!それは女神様もお墨付きなので否定しておく。
「うわ、これ……これは神の食べ物だ……」
「サクサクほくほくしてるぅ」
「このかかってる塩はなんだ?いつもの塩じゃないぞ!」
「食べる手が止まらない!」
「あ!お前そんな食うな!ずるいぞ!!」
「早い者勝ちだよお!」
後ろで喧嘩が始まっている……。
美味しいものは分け与えようぜ、みんな……。
あとこの世界の人、神の食べ物作り過ぎ。
12
お気に入りに追加
218
あなたにおすすめの小説
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
おデブだった幼馴染に再会したら、イケメンになっちゃってた件
実川えむ
恋愛
子供のころチビでおデブちゃんだったあの子が、王子様みたいなイケメン俳優になって現れました。
ちょっと、聞いてないんですけど。
※以前、エブリスタで別名義で書いていたお話です(現在非公開)。
※不定期更新
※カクヨム・ベリーズカフェでも掲載中
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。-俺は何度でも救うとそう決めた-
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング第1位獲得作品】
---
『才能』が無ければ魔法も使えない世界。
生まれつき、類まれな回復魔法の才能を持つ少年アスフィは、両親の期待を背負い、冒険者を目指して日々を過ごしていた。
しかし、その喜びも束の間、彼には回復魔法以外の魔法が全く使えないという致命的な欠点があった。
それでも平穏無事に暮らしていた日々。しかし、運命は突然、彼に試練を与える。
母親であるアリアが、生涯眠り続ける呪いにかかってしまう。
アスフィは、愛する母を目覚めさせるため、幼馴染で剣術の使い手レイラと共に、呪いを解く冒険の旅に出る。
しかしその旅の中で、彼は世界の隠された真実に辿り着く――
そして、彼の『才能』が持つ本当の力とは?
---------
最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
♥や感想、応援頂けると大変励みになります。
完結しておりますが、続編の声があれば執筆するかもしれません……。
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる