今日は何を話そうか。

 これには起承転結なんてたいそれたものはありません。
 賞賛されたい訳でもないし、心に響かせたいメッセージ性なんてものも、もちろんありません。
 ――まあ、否定はされたくありませんけれど。
 言うなれば、そうですね――ただの愚痴でしょうか。
 言いたいことを言うためだけに誂えた子達が話す題材は、理解されたいけど現実では理解されない、自己顕示欲だけが膨れ上がった作者の戯れ言にすぎません。
 そんな戯れ言をこうやって〝自分ではないものたち〟に語らせることで、誰かに理解されていると思い込もうとし続けた、社会不適合者の作者が書く、会話劇。
 そんな半端なものでもいいのなら――
「さあ、今日は何の話をしようか」
 ――一緒にお茶でも飲みながら、小話でもいかがですか?
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