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念の為にΩ専門医を呼んで伊織の検査をしたが、さすがに妊娠の兆候は無かった。
Ω専門医曰く、巴の精子はヤル気を出してガンガン攻めているが、伊織の卵子がビビっているらしい。
相性はかなり良いので、妊娠の可能性は多いにあると言われた。
伊織も巴もホッと胸を撫で下ろした。
「初セックス記念と童貞卒記念と、伊織の精通記念日だな。毎年お祝いしないとな」
「恥ずかしすぎる記念日ですね」
「頭文字を取ってSDS記念日と命名しよう」
「……良いですね」
ネーミングセンスが壊滅的過ぎると思う伊織だが、スルーしておいた。
巴は何でも記念日にしたがる癖があるらしく、カレンダーには〇〇記念でびっしりになってしまう。
おそらくその時だけのもので、来年もお祝いするとはとても思えないが、そんな所も可愛く見える。
伊織にとっても、毎日知らなかった巴と出会えた記念日である。
「どこか行きたい所は無いか?」
巴と伊織は定期的に休みを入れている。
たまった有給消化をしている所だ。
今日も有給である。
「巴さんの側が一番居たい場所ですね」
巴が行くなら何処にでも行くし、何処にも行かないなら何処にも行きたくない。
巴が居ればそれで良い。
「僕だって伊織の居る場所が一番居たい所だ」
伊織を抱きしめてヨシヨシする巴。
素直な伊織可愛いである。
「久しぶりに伊織の居た養護施設の様子でも見に行くか?」
「えっ……」
巴さん、覚えていたのか!?
「僕と君が出会った記念すべき場所だ。園長にも挨拶しなければならないだろう」
「はい、そうですね」
伊織はビックリして挙動不審になってしまう。
「まさか覚えてないなんて事は無いよな? 一緒に畑を作っただろ?」
「覚えてますよ! 作りました! 巴さんが覚えていると思わなかったんです!」
「ちゃんと覚えてるんじゃないか! 伊織が何も言わないから僕も君が忘れてるんじゃないかと…… 今、かまをかけた」
「巴さんが何も言わないから……」
どうやらお互い覚えていたのに、お互い忘れてるだろうと思っていた様だ。
「俺は、あの時から巴さんに憧れていました」
「僕はビックリしたけどな。あんな弱々しそうな子が筋肉ダルマになってるんだからな。人違いかと思ったよ」
照れる伊織と、苦笑する巴である。
なんせ出会った時は巴の方が大きかった。
今では伊織の方が10センチも高い。
竿の方は僕の方がデカいけどな。
「巴さんは弱々しい俺が好きでしたか?」
「いや、あの時はただ庇護欲を感じたが、それだけだ。確かに優しくて可愛く感じたが、今の筋肉ダルマの方が抱き心地は良いし、エロい。僕はグラマーな方がタイプだよ」
ヘンゼルとグレーテルの魔女になった気分である。
美味しく育ったものだ。
伊織は照れた様に笑った。
Ω専門医曰く、巴の精子はヤル気を出してガンガン攻めているが、伊織の卵子がビビっているらしい。
相性はかなり良いので、妊娠の可能性は多いにあると言われた。
伊織も巴もホッと胸を撫で下ろした。
「初セックス記念と童貞卒記念と、伊織の精通記念日だな。毎年お祝いしないとな」
「恥ずかしすぎる記念日ですね」
「頭文字を取ってSDS記念日と命名しよう」
「……良いですね」
ネーミングセンスが壊滅的過ぎると思う伊織だが、スルーしておいた。
巴は何でも記念日にしたがる癖があるらしく、カレンダーには〇〇記念でびっしりになってしまう。
おそらくその時だけのもので、来年もお祝いするとはとても思えないが、そんな所も可愛く見える。
伊織にとっても、毎日知らなかった巴と出会えた記念日である。
「どこか行きたい所は無いか?」
巴と伊織は定期的に休みを入れている。
たまった有給消化をしている所だ。
今日も有給である。
「巴さんの側が一番居たい場所ですね」
巴が行くなら何処にでも行くし、何処にも行かないなら何処にも行きたくない。
巴が居ればそれで良い。
「僕だって伊織の居る場所が一番居たい所だ」
伊織を抱きしめてヨシヨシする巴。
素直な伊織可愛いである。
「久しぶりに伊織の居た養護施設の様子でも見に行くか?」
「えっ……」
巴さん、覚えていたのか!?
「僕と君が出会った記念すべき場所だ。園長にも挨拶しなければならないだろう」
「はい、そうですね」
伊織はビックリして挙動不審になってしまう。
「まさか覚えてないなんて事は無いよな? 一緒に畑を作っただろ?」
「覚えてますよ! 作りました! 巴さんが覚えていると思わなかったんです!」
「ちゃんと覚えてるんじゃないか! 伊織が何も言わないから僕も君が忘れてるんじゃないかと…… 今、かまをかけた」
「巴さんが何も言わないから……」
どうやらお互い覚えていたのに、お互い忘れてるだろうと思っていた様だ。
「俺は、あの時から巴さんに憧れていました」
「僕はビックリしたけどな。あんな弱々しそうな子が筋肉ダルマになってるんだからな。人違いかと思ったよ」
照れる伊織と、苦笑する巴である。
なんせ出会った時は巴の方が大きかった。
今では伊織の方が10センチも高い。
竿の方は僕の方がデカいけどな。
「巴さんは弱々しい俺が好きでしたか?」
「いや、あの時はただ庇護欲を感じたが、それだけだ。確かに優しくて可愛く感じたが、今の筋肉ダルマの方が抱き心地は良いし、エロい。僕はグラマーな方がタイプだよ」
ヘンゼルとグレーテルの魔女になった気分である。
美味しく育ったものだ。
伊織は照れた様に笑った。
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