【完結】俺の可愛い牛

文字の大きさ
上 下
22 / 22

21

しおりを挟む
 今日は牛五郎の搾乳の日である。

「ご主人様、早く、もう、我慢出来ません」
 
 ちゃんと執事としての仕事を終わらせてから、哉汰の部屋を訪れた牛五郎。
 牛らしい大きな可愛い耳には青いピアスが光る。
 
「ちょっと待って、栄養管理表を作ってたから。牛美のお乳質が少し気になってね。食事を変えてみようかな。あと、最近調教を始めた子の進み方も考えないと。あ、雄ミルクバーのあの子おぼえてる? 今じゃあ馴れたもので、お店ナンバーツーの人気なんだよ。素朴な味が良いとか。まぁ、ナンバーワンは不動なんだけど……」
「他の牛の話ばっかりして、貴方の唯一の牛である私は放ったらかしなんですか」

 仕事がまだ終わらないらしい哉汰は、カタカタとタイピングを続けている。
 パソコンばっかり見て他の牛の事ばかり話す哉汰に、ムスッとしてしまう牛五郎だ。

「ごめんて、もうちょっとだからさ」
「もう我慢出来ないので、その辺の闘牛でも引っ掛けます」
「えっ! コラ!!」

 フンと、鼻を鳴らして立ち去ろうとする牛五郎の手を慌てて掴む哉汰。
 全く、あんなに初心で真面目な鉄面皮が、こんな煽り文句を言って来るの様になったのだから逆に困りものである。
 勿論、本気で闘牛を引っ掛ける気も無ければ、俺以外に搾乳させたがらない癖に。
 俺を怒らせて構って貰おうという手法である。
 そしてこれまた俺も牛五郎にその気が無いと知りつつ煽られてしまうから、もう牛五郎の掌で転がされてる様なモノだ。
 調教して従順になり、俺の唯一の牛になっても小生意気な所は変わらなかった。
 そんな牛五郎が本当に可愛いのだ。

「俺は仕事しているんだぞ。待てが出来ない駄目な牛だ。そこで自慰でもして待っていなさい」
「見てくれないのに自慰なんてしません」

 
 いくら可愛い牛五郎に煽られたと言っても仕事は疎かに出来ない。
 何処かへ行かない様に首輪をつけて拘束し、玩具を並べてやる。
 逆に見てたら自慰してくれるのか。
 なんてワクワクしてしまうのだが、本当に煽りが上手くて困った牛である。
 ご主人様の気を引くのが上手過ぎるぞ。


「うう~、哉汰ぁ、ミルクでパンパンで辛いんですよぉ~ 助けて下さい」

 エグエグ泣き出してしまう牛五郎。
 最近は牛五郎のミルクの出も良く、すぐ溜まる。
 牛は搾乳すればする程よくお乳を溜めるのだ。
 普段、平気そうなしているが、搾乳してもらえると期待してしまうと更に溜まるので、牛五郎は期待してお乳もおちんちんもパンパンにしてしまっていた。
 今日一日搾乳して貰えるのを楽しみにお乳とおちんちんを膨らませていたのかと思うと、本当にエロい牛だ。

「もうちょっとだから」
「んん、ヒャッ、アンんん~」
「結局自慰するんじゃん」
「準備してあげてるんです」

 後ろからウィンウィンと言う機械音と、牛五郎の喘ぎ声が聞こえる。
 ブチュブチュと、尿道にブジーを入れて広げている様だ。
 鏡が置いてあるので然りげ無く確認する。
 ブジーを奥まで入れた牛五郎は、大きく足を開いてアナルプラグを見せつけてくる。
 鏡で見ているのがバレバレらしい。
 
「ねぇ、早くしてくださいよぉ」
「うん、早くしたいんだけどね……」

 牛五郎がそうやって俺の気を引いて仕事の邪魔をするから終わるものも終わらないのだ。 
 本当にちょっと大人しく待っていて欲しい。
 終わったらちゃんといっぱい気持ちよくしてあげるから。

「うあわっ、コラ、牛五郎!」

 いつの間にか自分の側に来た牛五郎は、俺のズボンのチャックを勝手に下ろしてしまう。
 長い鎖にしていたのが悪かった。
 部屋から出なければ良いので、自由度を高くして過ぎた。
 
「ご主人様は仕事していてください。私はご主人様の準備をしているだけですので」
「っ…… 牛五郎、やめなさい」

 止めろと言うのに、牛五郎は取り出した俺の陰茎を口に入れて舐める。
 
「フェラチオ許してないよ」

 あまりご主人様のちんちん自ら進んで舐める牛、居ないんだけどなぁ。

「ご主人様のミルクを先に搾乳しちゃおうかなぁと思いまして」

 フッと生意気に笑う牛五郎は挑発している。
 牛五郎はゴックンするもの大好きな変態牛だ。
 
「俺の先に搾乳しちゃうと、勃起しなくなるから牛五郎の搾乳は出来なくなるなぁ」
「ご主人様は絶倫でいらっしゃいますので、問題無いかと」
「まぁ、そうなんだけとね~ はぁ……」

 もう駄目だ。
 仕事にならない。
 溜息を吐いてパソコンを閉じる哉汰に、牛五郎はやっとやる気になったかと目を輝かせる。
 まったく、仕方ない牛だ。

「ほら、おいで。搾乳してあげるよ」
「早く早く!」
「はいはい」

 首輪を引いてベッドに連れ戻す哉汰。
 牛五郎は喜んで四つん這いになる。

 服を脱がせてやれば、その背中には俺のモノだと言う消えない証が刻まれているのであった。
 焼印に口付ける。
 熱くて痛いのを我慢して、俺の物になる為に覚悟を決めてくれた牛五郎。
 
 死ぬまで俺の物だよ。

 牛五郎。


「死ぬまで私のモノですよご主人様」

 哉汰の考えを読んでか、そう微笑む牛五郎であった。


  
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

yuna
2024.03.30 yuna

久しぶりに性癖にハマる小説を読みました!
とても面白かったです。牛五郎くん、ゆくゆくは皆とじゃれ合う立派な乳牛になって欲しいですね
続編期待しても良いですか!?

解除

あなたにおすすめの小説

青少年病棟

BL
性に関する診察・治療を行う病院。 小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。 ※性的描写あり。 ※患者・医師ともに全員男性です。 ※主人公の患者は中学一年生設定。 ※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。

虎は失神を迎えるまで射精と歩行を行わされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

どうして、こうなった?

yoyo
BL
新社会として入社した会社の上司に嫌がらせをされて、久しぶりに会った友達の家で、おねしょしてしまう話です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

笑って誤魔化してるうちに溜め込んでしまう人

こじらせた処女
BL
颯(はやて)(27)×榊(さかき)(24) おねしょが治らない榊の余裕が無くなっていく話。

男は教え子達に雌として可愛がられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。