【完結】俺の可愛い牛

文字の大きさ
上 下
2 / 22

1

しおりを挟む
 牛の事業を手掛ける企業の御曹司。
 それが俺の立場だった。
 一人息子の俺は、将来、その事業を継ぐことになるだろう。
 だが、俺は牛を飼う事には抵抗があった。
 殆ど人間と同じ見た目をした、知能だって高いソレ。
 愛玩動物として飼ったりするのは、あまりにも非道であると思っていた。
 だが、ソレが家に来たとき。

 俺は牛にハマってしまった。



「哉汰(かなた)様、朝食の時間です。まだ乳牛の乳絞りをしているのですか?」

 執事の牛五郎は溜息を吐く。
 我が、主はどうしてこうも乳牛が大好きなのだろう。
 今も、若い牛を可愛がっている。


「アッ、キモチイイ、もっと絞ってぇ、ヤァン! お乳キモチイイのぉ~」
 
 愛玩動物の乳牛は哉汰が胸を揉む度にビュッビュッとお乳を飛ばしている。
 雄の癖に、雌の様にアンアン鳴いて、本当に滑稽だ。

 執事である牛五郎(うしごろう)はそれを冷ややかな視線で見ていた。
 
「哉汰様、朝食の時間ですよ」

 再三呼び掛けているのに、一向に此方を見ず、ずっと愛玩乳牛を可愛がる主人にイライラしだす牛五郎。
 毎朝毎朝なんだと言うのだ。
 こんな事なら起こしに来い等と言わないで欲しい。

「私は別の仕事に行きますよ」
「そこに居ろ牛五郎」

 まだ朝食を食べないのなら他の仕事をしてしまいたいと言うのに、哉汰は行かせてくれない。
 本当に毎朝なのだ。
 どう言う積りだ。
 牛五郎は溜息を漏らしてしまう。

「さて、此方も味わうとするか」
「おちんちんのミルクも早く絞ってぇ、もうパンパンなの。おちんちん破裂しちゃう~」
「破裂しちゃうのは困るな」

 哉汰は乳牛のアナルに己の猛った物を押し当てる。

「アア、早く、早く~」

 早く犯してくれとせがむ乳牛。
 
「アッアッ、入ってくるぅ。キモチイイ、アア、出るぅ~僕のおにんちんからミルク出ちゃう~」

 乳牛はアンアンと、腰を自ら振って、喜んでいた。

「牛五郎、バケツを」

 バケツを要求され、側にあったソレを主人に渡した。
 そのバケツを乳牛の下に置き、そこに牛の陰茎から出るミルクを貯める。

「アアンン、アン、出てるぅ、ミルク沢山出ちゃう~」
「よしよし、お前はミルクを沢山出せて良い子だ。最後まで絞り出そうな」
「んァン! キモチイイ、おちんちんキモチイイ~」

 強く乳牛の陰茎を絞り、最後の一滴まで出させる哉汰。
 大きなバケツにはなみなみと、乳牛のミルクで満たされた。

「アア、アン、哉汰様ぁ」
「よく頑張ったな。お前は家の乳牛の中でも本当に優秀だ。暫く休め」

 ウットリとした眼差しで哉汰を見つめる牛、哉汰は牛を労い、頭を撫でる。

「はい……」

 沢山ミルクを出した乳牛は疲れ切った様子だ。
 すぐに哉汰の腕の中でスヤスヤと寝息たてて始めた。

「牛五郎、そのミルクを厨房に運んでおけ」
「はい」

 ミルクを牛五郎に任せ、哉汰は寝てしまった乳牛を大事そうに抱き上げる。 
 乳牛部屋に連れて行くのだ。

 牛五郎は任されたミルクを厨房に運ぶ。
 このミルクはスイーツになるのだろう。
 きっと、哉汰のオヤツだ。 

 なみなみと入ったミルクは重いが、闘牛の血も混ざっている牛五郎は割と筋肉質で体もデカい。
 軽々と運ぶのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

虎は失神を迎えるまで射精と歩行を行わされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...