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雪那さんを元気づけようと、描き出した雪月であるが、目の前に月さん本人が居るんだと言う事を忘れてた。
と、言うか、雪那さんと月さんを深く知ると、本当に雪月の性格が下手したら解釈違いって程に違っているので、本当に別人を描いている。
雪那さんと月さんが山小屋で凍えて裸で体を温めあい、セッセを始めるみたいなテンプレ過ぎる漫画を描いてみた。
一時間で描いたので、ほぼ落書きである。
直ぐにSNSに上げる。
直ぐに雪那さんが反応した。
『神からお恵みが! 生きられる!』
雪那さんが無事に生きられそうで良かった。
「タマ有難う。僕も生きられるよ」
何故か目の前の月さんまで生の感想を言ってくれた。
月さんが生きられるのは良かったが、俺が恥ずか死しそうだ。
「僕もSNSやってみようかな!」
「月さんはもうSNSしてるじゃないですか」
何を言ってくれるんだろうか。
「月花の二次創作のアカ作ろうかなって」
「えっ!?」
思わず無意味に立ち上がってしまった。
俺が徐に立ち上がったので、月さんも何故か立ち上がった。
「タマは何で立ったの?」
「月さんこそ何故立ったんですか?」
お互い顔を見合わせて、意味は無かったんだと悟って無言で座る。
「月花アカを作ったら教えて下さいね」
「うん。今、作った」
「今作った!?」
思い立ったが吉日とは言うが、行動に移すのが早すぎである。
「ペンネームは三毛猫にしてみたよ!」
「可愛いペンネームですね」
「タマが柴犬だから、何となく合わせてみた!」
「なるほど?」
よく解らない理屈だったが、月さんの事だから適当に閃いた名前にしたのだろう。
月さんは早速俺にアカウントを教えてくれたので、柴犬で遊びに行き最初のフォロワーになる事に成功した。
なんだか感動する。
「さっき出来上がったばかりだけど、この同人誌の下書きを上げればいいかなぁ?」
月さんはそんな事を言いながらPCを操作している。
「同人誌にするんですかしないんですか?」
と、言うか、背景まだたったのに、いつの間にか完成させたらしい。
月さん手が早いな色々と。
「なんだっけ? 初心者さんはコピー本を10冊から作るのがオススメってなってたからさ。取り敢えず下書き上げて反応を見つつ10冊刷ってプレゼント形式にしたら良いかなって」
「なるほど~」
さすが月さん、ちゃんと調べているんだな。
確かに月さんはもう大手になれる勢の画力なのだが、如何せん、月花はマイナー過ぎる。
「何頁なんです?」
「50頁」
「どういう事ですか!?」
「どういう事とは?」
さっきはとんでもない薄目で見させて頂いたが、確かに大作だと思った。
まさか50頁とは。
超大作じゃないか。
「50頁では、コピー本は無理なのでは?」
と、言うかもう薄い本じゃない。
普通、最初に描く同人誌って長くても36頁とかじゃないのか。
しかも月さんのクオリティーは出来上がりすぎだし。
もう既に俺なんて負けてるよ。
勝ち負けじゃないんだけさぁ……
「あ、そうなの? ポチキス止まらないかぁ……」
そうなんだぁ、と困った表情になる月さん。
「それに50頁をこのSNSに上げるって言うのも大変ですし、こういうの向きのSNSも有りますから教えます。そちらに50頁上げて、こっちのSNSは誘導に使いましょう。8頁ほど上げれば良いですよ。同人誌にするかどうかは反応を見て決めましょう」
「さすが柴犬先生は詳しいね! 頼もしいよ」
「やめて下さい恥ずかしい……」
俺はわかりやすいように月さんの隣に移動し、操作を誘導する。
月さんは物覚えが良いので、1を教えれば10理解してしまう。
ちょっと教えたらウンウン頷きながら一人でスラスラやり始めたので、俺の出番はものすごく少なかった。
月さんはもう、お手のもので操作している。
俺は大人しく元いた場所に戻ると、PCを立ち上げる。
なんか、俺も今日中に終わらせられる気がしてきた。
誰かと一緒に同人活動するって楽しいな。
この歳になってこの醍醐味を知れるとはは。
予想外である。
月さんと雪那さんは俺に色んな楽しい事を教えてくれるよ。
と、言うか、雪那さんと月さんを深く知ると、本当に雪月の性格が下手したら解釈違いって程に違っているので、本当に別人を描いている。
雪那さんと月さんが山小屋で凍えて裸で体を温めあい、セッセを始めるみたいなテンプレ過ぎる漫画を描いてみた。
一時間で描いたので、ほぼ落書きである。
直ぐにSNSに上げる。
直ぐに雪那さんが反応した。
『神からお恵みが! 生きられる!』
雪那さんが無事に生きられそうで良かった。
「タマ有難う。僕も生きられるよ」
何故か目の前の月さんまで生の感想を言ってくれた。
月さんが生きられるのは良かったが、俺が恥ずか死しそうだ。
「僕もSNSやってみようかな!」
「月さんはもうSNSしてるじゃないですか」
何を言ってくれるんだろうか。
「月花の二次創作のアカ作ろうかなって」
「えっ!?」
思わず無意味に立ち上がってしまった。
俺が徐に立ち上がったので、月さんも何故か立ち上がった。
「タマは何で立ったの?」
「月さんこそ何故立ったんですか?」
お互い顔を見合わせて、意味は無かったんだと悟って無言で座る。
「月花アカを作ったら教えて下さいね」
「うん。今、作った」
「今作った!?」
思い立ったが吉日とは言うが、行動に移すのが早すぎである。
「ペンネームは三毛猫にしてみたよ!」
「可愛いペンネームですね」
「タマが柴犬だから、何となく合わせてみた!」
「なるほど?」
よく解らない理屈だったが、月さんの事だから適当に閃いた名前にしたのだろう。
月さんは早速俺にアカウントを教えてくれたので、柴犬で遊びに行き最初のフォロワーになる事に成功した。
なんだか感動する。
「さっき出来上がったばかりだけど、この同人誌の下書きを上げればいいかなぁ?」
月さんはそんな事を言いながらPCを操作している。
「同人誌にするんですかしないんですか?」
と、言うか、背景まだたったのに、いつの間にか完成させたらしい。
月さん手が早いな色々と。
「なんだっけ? 初心者さんはコピー本を10冊から作るのがオススメってなってたからさ。取り敢えず下書き上げて反応を見つつ10冊刷ってプレゼント形式にしたら良いかなって」
「なるほど~」
さすが月さん、ちゃんと調べているんだな。
確かに月さんはもう大手になれる勢の画力なのだが、如何せん、月花はマイナー過ぎる。
「何頁なんです?」
「50頁」
「どういう事ですか!?」
「どういう事とは?」
さっきはとんでもない薄目で見させて頂いたが、確かに大作だと思った。
まさか50頁とは。
超大作じゃないか。
「50頁では、コピー本は無理なのでは?」
と、言うかもう薄い本じゃない。
普通、最初に描く同人誌って長くても36頁とかじゃないのか。
しかも月さんのクオリティーは出来上がりすぎだし。
もう既に俺なんて負けてるよ。
勝ち負けじゃないんだけさぁ……
「あ、そうなの? ポチキス止まらないかぁ……」
そうなんだぁ、と困った表情になる月さん。
「それに50頁をこのSNSに上げるって言うのも大変ですし、こういうの向きのSNSも有りますから教えます。そちらに50頁上げて、こっちのSNSは誘導に使いましょう。8頁ほど上げれば良いですよ。同人誌にするかどうかは反応を見て決めましょう」
「さすが柴犬先生は詳しいね! 頼もしいよ」
「やめて下さい恥ずかしい……」
俺はわかりやすいように月さんの隣に移動し、操作を誘導する。
月さんは物覚えが良いので、1を教えれば10理解してしまう。
ちょっと教えたらウンウン頷きながら一人でスラスラやり始めたので、俺の出番はものすごく少なかった。
月さんはもう、お手のもので操作している。
俺は大人しく元いた場所に戻ると、PCを立ち上げる。
なんか、俺も今日中に終わらせられる気がしてきた。
誰かと一緒に同人活動するって楽しいな。
この歳になってこの醍醐味を知れるとはは。
予想外である。
月さんと雪那さんは俺に色んな楽しい事を教えてくれるよ。
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