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「新刊を一部下さい」
「はい、500円…… え?」
「え?」
同人誌即売会に直接参加なんてしなければ良かったと、思った。
周りの音が瞬時に聞こえなくなり、目の前の男に釘付けになった。
切れ長の瞳に知的な眼鏡、赤い髪。
それが人気バンドグールプ雪月花のベース、花蓮(かれん)の特徴。
赤い髪はカツラなので、取れば普通の黒髪だ。
眼鏡だって黒縁のダサいのに取り替えた。
服だってダボッとしたちょっとダサいチェックのYシャツ。
そもそも花蓮はバッチリメイクで殆どコスプレ状態なのだ。
コスプレイヤーが着替えたら誰だか解らなくなるだろう。
だから大丈夫だと確固たる自信があった。
それが良くなかった。
気が大きくなっていたのかも知れない。
同人即売会ってそういうところがあるよね。
冷静じゃなかった。
目の前に居る新刊を希望してきた男。
変装しているが、明らかにメンバーの一人だった。
それもよりにもよって俺が描いた同人誌は所謂ナマモノで、これまたよりによってこの男が受けのとんでもないエロエロな18禁同人誌。
本人に見つかった上に、本人が求めに来るなんて。
よりにもよってすぎる。
終りだ……
頭が真っ白だ。
それでも列を成していると言うのに手を止める訳にも行かず、どうしようも無いので年齢確認をして代金を受け取る。
本人に見られては不味いものを本人に手渡すしか無かった。
彼は何を考えているのか、本を受け取ってすぐに離れた。
目があった時に驚いた表情をしたので気づかれたと思ったが、大丈夫だったのだろうか。
視線は咄嗟に俯いて反らしてしまった。
それからはもう、俺は何も考えられなかった。
淡々と代金を受け取り、本を渡す流れ作業だった。
「ファンです」「新刊楽しみにしていました」「差し入れです」等とたくさん声をかけて貰ったが、全部生返事になってしまった事を許して欲しい。
だって本人に見られてしまうとか、生きた心地がしない。
あの人があの人にイアァーンアッハァーンされている本をこんな大勢に配るなんてトンデモナイ所を見られてしまっているのである。
ごめんなさい許して下さい、なんて言って許してくれる訳がない。
あぁ、もう本当にとんでも無い事をしているよな俺。
急に罪悪感で居たたまれない。
俺はなんて悪いことをしているのだろうか。
ただ、あの人が美人過ぎて、とても可愛くて、エッチなのと、あの人がスパダリイケメン過ぎるのと、セクシー過ぎるのが良くないのだ。
それを側で毎日の様に見せられるのである。
二人は本当に仲が良くて、夫婦みたいでツーカーなんだ。
ちなみに幼馴染み同士だ。
本当に尊くてエモいのだ。
それに二人の関係が好きだって人も沢山いる。
だから、こう、俺も滾った感情を表したくなったんだ。
筆が乗ってしまったわけである。
そして、皆に見てほしかった。
欲求を押さえられなかった。
最初は俺だって可愛い二人を可愛く純愛にプラトニックに描いていた。
それが描いている内に段々とエスカレートしていって、こんな事に。
あー、本当になんでこんな事に。
俺は恩を仇で返すような真似をしてしまっている。
自己嫌悪で吐き気がしてきた。
頭の中で懺悔を繰り返している内に気づけば新刊は完売しているし、何なら在庫の既刊も完売していた。
ちょうどよかった。
もう、二人の同人誌から足を洗おう。
今更足を洗った所でどうしようもない。
あの人達に合わせる顔も無い。
許しを請う事すら烏滸がましい。
こんな俺が雪月花に所属し続ける事なんて……
かくなる上は脱退を希望する他ないだろう。
在庫も何も無いので、帰り支度は直ぐに済んだ。
予定では他のサークルさんを回って戦利品の重みに幸せを感じる予定だったが、そんな気分にはもうなれなかった。
なんとか取り置きだけ受け取って来たけど、読む気になれるかは解らない。
本当に神には申し訳ない気持ちでいっぱいである。
隣に挨拶し、椅子を机に上げた。
軽すぎるキャリーカーを引いて自分のスペースを出ようとした時だ。
「荷物はそれだけなの?」
「ヒェッ!!」
声を掛けられて驚いた。
さっきから懺悔しつづけている俺の同人誌の受けである月(るな)さんだった。
月さんは銀の長い髪に金色の瞳、穏やかな微笑みが綺麗な長身の美形だ。
ファンの間では月の女神と呼ばれてる。
今は黒髪のカツラとサングラスで変装しているが、こんなスタイルの良い綺麗な声の人はこの人以外に居るわけない。
「他のサークルさん回る時間が無かったんだよね? 僕達の戦利品に君の目当てにしてるサークルさんが有れば良いんだけど」
「………」
僕達?
疑問は浮かぶものの、固まってしまって動けない。
こんな所で固まってたら他のサークルさんの邪魔になってしまう。
大体、雪月の壁サーに月さん本人が居るのは不味すぎる。
勘のいい人なら気づく。
芋づる式に俺が花蓮である事も気づくかもしれない。
下手したらスキャンダルだ。
『雪月花のベース花蓮さん(23)、雪月BL同人誌を頒布、ボーカルの月さん(25)に見つかってしまう!』
みたいな見出で炎上したりするかもしれない。
あれこれ考えすぎて頭がぐるぐるだ。
「取り敢えずロビーに行こうか」
固まって俯く俺の手を引く月さん。
こんな俺にまだ優しくしてくれるなんて。
泣きたくなる。
俯きながら着いていくしかなかった。
会場を出て直ぐのソファーに座らされた。
「疲れちゃったよね。何か飲む? お水で良いかな?」
健康志向で飲み物は水しか口にしない俺に気を使ってくれる月さん。
あーもう、本当に恥ずかしい。
「お構いなく……」
としか、言えなかった。
「ちょっと待っててね」
月さんは直ぐ側の自販機でお水を買ってくれている。
本当に女神様過ぎる。
下衆で変態な俺は消えて無くなりたい。
「よぉ、待たせた」
「遅いよ。もう、呼んだら直ぐ来る!」
「怒るなよ可愛い顔が台無しだぜ」
自販機で水を買う月さんに話しかけている人は、もしかしなくても雪那(せつな)さんだ。
ウェーブがかった黒髪に、色白の肌、ミステリアスなイケメンである。
雪さんもフードを目深に被ってサングラスで変装しているが、高身長にスタイルが良すぎて浮いている。
此処に二人揃えて並べて置くのは不味い気がする。
雪月花のファンなら間違いなく二人に気づく。
直ぐに此処から離れた方が良いのだろうが、頭が回らなすぎで体は動かない。
俺はポンコツ野郎だ。
気まずくて二人から視線を外して俯くしか出来なかった。
だって、だって……
受けだけじゃなくて攻めまで居るなんて。
聞いてない。
居たたまれなさが倍増する。
冷や汗がヤバい。
「タマが居たんだって?」
「今、水持ってこうと思って。疲れちゃったみたい。すごい大手さんで列を捌くの大変そうだったからね。売り子さん用意したら良かったのに」
「フーン、すげぇな」
雪那さんに俺の話ししてる。
怖くて顔が上げられない。
因みに俺の本名が珠吉(たまきち)なので、お二人は俺をタマと呼ぶ。
「お待たせ、お水だよ」
「あ、ありござます……」
もう日本語もままならない。
せっかく買って下さったので、水を頂く。
「呂律回ってねぇな。大丈夫かよ。熱中症とかじゃないよな?」
さり気なく俺の額に手を当てて熱を測る雪那さん。
でも、雪那さん冷え性だから……
「違います。とても元気です。ただ居たたまれないだけで」
「なに恥ずかしがってんだよ」
雪那さんは、アハハと笑って背中を叩いてくれた。
でも、これが恥ずかしがらずにいられる人なんているんだろうか。
絶対にいない。
「そうだよ。恥ずかしがって雪那を無意味に喜ばせないの。この僕に僕の受け18禁同人誌を手に入れる為に並ばせるって、とてつもなく恥ずかしい行為を嬉々としてさせるド鬼畜変態野郎なんだからね?」
「ご、ごめんなさい」
「何でタマが謝るの?」
お二人の変なプレイに巻き込まれていたらしい事に不謹慎ながらネタが浮かびました。
と、言うか月さんを恥ずかしがらせてごめんなさい!
全部俺が悪いんです!
「折角だし三人でアフター行こうぜ」
「雪那もたまには良いこと言うね」
「タマだけにな」
「雪だけに寒いよ」
ハハッと笑う雪那さんと、呆れた様子の月さん。
ふわぁ~尊い。
今日も無駄にイチャついてる。
可愛い。
推せる。
兎に角、人目が気になり過ぎるのと極度の緊張で上手く歩けるか解らないが、二人の後に着いて行く事にする。
二人の間に入るのは烏滸がましすぎるのだけど。
優しい月さんが俺の手を握って引いてくれた。
ここは雪那さんと手を繋いで下さい。
本当に何だか申し訳なかった。
「はい、500円…… え?」
「え?」
同人誌即売会に直接参加なんてしなければ良かったと、思った。
周りの音が瞬時に聞こえなくなり、目の前の男に釘付けになった。
切れ長の瞳に知的な眼鏡、赤い髪。
それが人気バンドグールプ雪月花のベース、花蓮(かれん)の特徴。
赤い髪はカツラなので、取れば普通の黒髪だ。
眼鏡だって黒縁のダサいのに取り替えた。
服だってダボッとしたちょっとダサいチェックのYシャツ。
そもそも花蓮はバッチリメイクで殆どコスプレ状態なのだ。
コスプレイヤーが着替えたら誰だか解らなくなるだろう。
だから大丈夫だと確固たる自信があった。
それが良くなかった。
気が大きくなっていたのかも知れない。
同人即売会ってそういうところがあるよね。
冷静じゃなかった。
目の前に居る新刊を希望してきた男。
変装しているが、明らかにメンバーの一人だった。
それもよりにもよって俺が描いた同人誌は所謂ナマモノで、これまたよりによってこの男が受けのとんでもないエロエロな18禁同人誌。
本人に見つかった上に、本人が求めに来るなんて。
よりにもよってすぎる。
終りだ……
頭が真っ白だ。
それでも列を成していると言うのに手を止める訳にも行かず、どうしようも無いので年齢確認をして代金を受け取る。
本人に見られては不味いものを本人に手渡すしか無かった。
彼は何を考えているのか、本を受け取ってすぐに離れた。
目があった時に驚いた表情をしたので気づかれたと思ったが、大丈夫だったのだろうか。
視線は咄嗟に俯いて反らしてしまった。
それからはもう、俺は何も考えられなかった。
淡々と代金を受け取り、本を渡す流れ作業だった。
「ファンです」「新刊楽しみにしていました」「差し入れです」等とたくさん声をかけて貰ったが、全部生返事になってしまった事を許して欲しい。
だって本人に見られてしまうとか、生きた心地がしない。
あの人があの人にイアァーンアッハァーンされている本をこんな大勢に配るなんてトンデモナイ所を見られてしまっているのである。
ごめんなさい許して下さい、なんて言って許してくれる訳がない。
あぁ、もう本当にとんでも無い事をしているよな俺。
急に罪悪感で居たたまれない。
俺はなんて悪いことをしているのだろうか。
ただ、あの人が美人過ぎて、とても可愛くて、エッチなのと、あの人がスパダリイケメン過ぎるのと、セクシー過ぎるのが良くないのだ。
それを側で毎日の様に見せられるのである。
二人は本当に仲が良くて、夫婦みたいでツーカーなんだ。
ちなみに幼馴染み同士だ。
本当に尊くてエモいのだ。
それに二人の関係が好きだって人も沢山いる。
だから、こう、俺も滾った感情を表したくなったんだ。
筆が乗ってしまったわけである。
そして、皆に見てほしかった。
欲求を押さえられなかった。
最初は俺だって可愛い二人を可愛く純愛にプラトニックに描いていた。
それが描いている内に段々とエスカレートしていって、こんな事に。
あー、本当になんでこんな事に。
俺は恩を仇で返すような真似をしてしまっている。
自己嫌悪で吐き気がしてきた。
頭の中で懺悔を繰り返している内に気づけば新刊は完売しているし、何なら在庫の既刊も完売していた。
ちょうどよかった。
もう、二人の同人誌から足を洗おう。
今更足を洗った所でどうしようもない。
あの人達に合わせる顔も無い。
許しを請う事すら烏滸がましい。
こんな俺が雪月花に所属し続ける事なんて……
かくなる上は脱退を希望する他ないだろう。
在庫も何も無いので、帰り支度は直ぐに済んだ。
予定では他のサークルさんを回って戦利品の重みに幸せを感じる予定だったが、そんな気分にはもうなれなかった。
なんとか取り置きだけ受け取って来たけど、読む気になれるかは解らない。
本当に神には申し訳ない気持ちでいっぱいである。
隣に挨拶し、椅子を机に上げた。
軽すぎるキャリーカーを引いて自分のスペースを出ようとした時だ。
「荷物はそれだけなの?」
「ヒェッ!!」
声を掛けられて驚いた。
さっきから懺悔しつづけている俺の同人誌の受けである月(るな)さんだった。
月さんは銀の長い髪に金色の瞳、穏やかな微笑みが綺麗な長身の美形だ。
ファンの間では月の女神と呼ばれてる。
今は黒髪のカツラとサングラスで変装しているが、こんなスタイルの良い綺麗な声の人はこの人以外に居るわけない。
「他のサークルさん回る時間が無かったんだよね? 僕達の戦利品に君の目当てにしてるサークルさんが有れば良いんだけど」
「………」
僕達?
疑問は浮かぶものの、固まってしまって動けない。
こんな所で固まってたら他のサークルさんの邪魔になってしまう。
大体、雪月の壁サーに月さん本人が居るのは不味すぎる。
勘のいい人なら気づく。
芋づる式に俺が花蓮である事も気づくかもしれない。
下手したらスキャンダルだ。
『雪月花のベース花蓮さん(23)、雪月BL同人誌を頒布、ボーカルの月さん(25)に見つかってしまう!』
みたいな見出で炎上したりするかもしれない。
あれこれ考えすぎて頭がぐるぐるだ。
「取り敢えずロビーに行こうか」
固まって俯く俺の手を引く月さん。
こんな俺にまだ優しくしてくれるなんて。
泣きたくなる。
俯きながら着いていくしかなかった。
会場を出て直ぐのソファーに座らされた。
「疲れちゃったよね。何か飲む? お水で良いかな?」
健康志向で飲み物は水しか口にしない俺に気を使ってくれる月さん。
あーもう、本当に恥ずかしい。
「お構いなく……」
としか、言えなかった。
「ちょっと待っててね」
月さんは直ぐ側の自販機でお水を買ってくれている。
本当に女神様過ぎる。
下衆で変態な俺は消えて無くなりたい。
「よぉ、待たせた」
「遅いよ。もう、呼んだら直ぐ来る!」
「怒るなよ可愛い顔が台無しだぜ」
自販機で水を買う月さんに話しかけている人は、もしかしなくても雪那(せつな)さんだ。
ウェーブがかった黒髪に、色白の肌、ミステリアスなイケメンである。
雪さんもフードを目深に被ってサングラスで変装しているが、高身長にスタイルが良すぎて浮いている。
此処に二人揃えて並べて置くのは不味い気がする。
雪月花のファンなら間違いなく二人に気づく。
直ぐに此処から離れた方が良いのだろうが、頭が回らなすぎで体は動かない。
俺はポンコツ野郎だ。
気まずくて二人から視線を外して俯くしか出来なかった。
だって、だって……
受けだけじゃなくて攻めまで居るなんて。
聞いてない。
居たたまれなさが倍増する。
冷や汗がヤバい。
「タマが居たんだって?」
「今、水持ってこうと思って。疲れちゃったみたい。すごい大手さんで列を捌くの大変そうだったからね。売り子さん用意したら良かったのに」
「フーン、すげぇな」
雪那さんに俺の話ししてる。
怖くて顔が上げられない。
因みに俺の本名が珠吉(たまきち)なので、お二人は俺をタマと呼ぶ。
「お待たせ、お水だよ」
「あ、ありござます……」
もう日本語もままならない。
せっかく買って下さったので、水を頂く。
「呂律回ってねぇな。大丈夫かよ。熱中症とかじゃないよな?」
さり気なく俺の額に手を当てて熱を測る雪那さん。
でも、雪那さん冷え性だから……
「違います。とても元気です。ただ居たたまれないだけで」
「なに恥ずかしがってんだよ」
雪那さんは、アハハと笑って背中を叩いてくれた。
でも、これが恥ずかしがらずにいられる人なんているんだろうか。
絶対にいない。
「そうだよ。恥ずかしがって雪那を無意味に喜ばせないの。この僕に僕の受け18禁同人誌を手に入れる為に並ばせるって、とてつもなく恥ずかしい行為を嬉々としてさせるド鬼畜変態野郎なんだからね?」
「ご、ごめんなさい」
「何でタマが謝るの?」
お二人の変なプレイに巻き込まれていたらしい事に不謹慎ながらネタが浮かびました。
と、言うか月さんを恥ずかしがらせてごめんなさい!
全部俺が悪いんです!
「折角だし三人でアフター行こうぜ」
「雪那もたまには良いこと言うね」
「タマだけにな」
「雪だけに寒いよ」
ハハッと笑う雪那さんと、呆れた様子の月さん。
ふわぁ~尊い。
今日も無駄にイチャついてる。
可愛い。
推せる。
兎に角、人目が気になり過ぎるのと極度の緊張で上手く歩けるか解らないが、二人の後に着いて行く事にする。
二人の間に入るのは烏滸がましすぎるのだけど。
優しい月さんが俺の手を握って引いてくれた。
ここは雪那さんと手を繋いで下さい。
本当に何だか申し訳なかった。
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