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67話
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ホットココアを飲みながら、ハワードはノエルに耳打ちする。
「ジュノは目覚めてくれたんだが、俺が愛してると言ってもまだ不安そうなんだが……」
目覚めてくれたジュノに嬉しくて、直ぐ何度も口づけし「好きだ! ジュノ! 愛してるぞ!!」を連呼してしまったハワードだが、ジュノはキョトンして、眼鏡を探していた。
ハワードは浮かせていたジュノの眼鏡を球体から取り出してかけさせてやる。
「えっと…… 此処は魔王様の…… 私の部屋の様な……」
状況が飲み込めて居ない様子である。
「俺が中に出してしまったせいで毒状態になってしまっていたんだ。それで此処に……」
「私が未熟なばかりに申し訳ありません。夜伽もままならないなんて、陛下の執事失格です」
「あ、いや…… 俺が悪かった。ジュノ、良かったら俺の妻になってくれ」
「え……」
「え……?」
困った様な表情になるジュノ。
あれ? おかしいな。
目覚めてくれたと言う事は、俺の愛が届いたと言う訳では無いのか?
あ、そうか。
ジュノは俺に気持ち悪がられるのかを怖がっていただけで、俺を愛しているから目を覚ました訳では無いのか?
俺に気持ち悪がられないと確信を獲たから目覚めたと?
まぁ、それならそれで……
「すまん、言い間違えた。此れからも俺の側で執事として俺を支えてくれ」
「それは勿論です。こんな私でもまだお側に居ても良いと言ってくださるのですね」
「ああ……」
あんなに愛してるぞと伝えたのだが……
どうも伝わってない気がする。
もうジュノの気持ちを無視して俺の愛を愛で返せなんて横暴な事は言わないが、俺の愛は信じてし欲しい。
「あれ? 所で魔王様達は? 喫茶店はどうしました?」
「喫茶店は臨時休業にした、魔王達は多分リビングだな。行こうか。きっとお前を心配してる」
ハワードはそう言うと、ジュノをエスコートする様に手を差し出した。
ジュノは自分でベッドを降りる。
「大丈夫そうか?」
「ええ、寧ろ体が軽い気がします」
ジュノはそう言うと、スタスタ歩いて行ってしまった。
差し出した手は空振りしてしまっている。
「陛下、どうぞ」
ジュノはドアを開けて待っていた。
もう、いつもの執事顔のジュノだった。
今もまだ俺の愛を確信してくれていない気がするし、何だか不安そうなのだ。
何故だろ。
ハワードは困ってしまう。
「そりゃあ寝ている相手に話しかけましても、深層心理にアプローチしただけですよ。これからもちゃんと気持ち伝えていればジュリーもその内に安心すると思います。頑張ってくださいね」
ノエルもハワードに小声で伝えると、手で拳を作って見せるのだった。
ハワードさんとジュリーの恋、魔王様と翠さんの恋も上手く伝われば良いのだが。
自分が介入出来るのはここまで。
ここからはタップリ鑑賞させて貰おうかなぁ。
なんて、年甲斐もなくウキウキする五千歳である。
「ジュノは目覚めてくれたんだが、俺が愛してると言ってもまだ不安そうなんだが……」
目覚めてくれたジュノに嬉しくて、直ぐ何度も口づけし「好きだ! ジュノ! 愛してるぞ!!」を連呼してしまったハワードだが、ジュノはキョトンして、眼鏡を探していた。
ハワードは浮かせていたジュノの眼鏡を球体から取り出してかけさせてやる。
「えっと…… 此処は魔王様の…… 私の部屋の様な……」
状況が飲み込めて居ない様子である。
「俺が中に出してしまったせいで毒状態になってしまっていたんだ。それで此処に……」
「私が未熟なばかりに申し訳ありません。夜伽もままならないなんて、陛下の執事失格です」
「あ、いや…… 俺が悪かった。ジュノ、良かったら俺の妻になってくれ」
「え……」
「え……?」
困った様な表情になるジュノ。
あれ? おかしいな。
目覚めてくれたと言う事は、俺の愛が届いたと言う訳では無いのか?
あ、そうか。
ジュノは俺に気持ち悪がられるのかを怖がっていただけで、俺を愛しているから目を覚ました訳では無いのか?
俺に気持ち悪がられないと確信を獲たから目覚めたと?
まぁ、それならそれで……
「すまん、言い間違えた。此れからも俺の側で執事として俺を支えてくれ」
「それは勿論です。こんな私でもまだお側に居ても良いと言ってくださるのですね」
「ああ……」
あんなに愛してるぞと伝えたのだが……
どうも伝わってない気がする。
もうジュノの気持ちを無視して俺の愛を愛で返せなんて横暴な事は言わないが、俺の愛は信じてし欲しい。
「あれ? 所で魔王様達は? 喫茶店はどうしました?」
「喫茶店は臨時休業にした、魔王達は多分リビングだな。行こうか。きっとお前を心配してる」
ハワードはそう言うと、ジュノをエスコートする様に手を差し出した。
ジュノは自分でベッドを降りる。
「大丈夫そうか?」
「ええ、寧ろ体が軽い気がします」
ジュノはそう言うと、スタスタ歩いて行ってしまった。
差し出した手は空振りしてしまっている。
「陛下、どうぞ」
ジュノはドアを開けて待っていた。
もう、いつもの執事顔のジュノだった。
今もまだ俺の愛を確信してくれていない気がするし、何だか不安そうなのだ。
何故だろ。
ハワードは困ってしまう。
「そりゃあ寝ている相手に話しかけましても、深層心理にアプローチしただけですよ。これからもちゃんと気持ち伝えていればジュリーもその内に安心すると思います。頑張ってくださいね」
ノエルもハワードに小声で伝えると、手で拳を作って見せるのだった。
ハワードさんとジュリーの恋、魔王様と翠さんの恋も上手く伝われば良いのだが。
自分が介入出来るのはここまで。
ここからはタップリ鑑賞させて貰おうかなぁ。
なんて、年甲斐もなくウキウキする五千歳である。
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