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14話
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話がまとまったので、笑美は自分の城にワープし、戻って来た。
思いの外早く片付いて良かった。
そこまで力を使わずに済んたので、消耗も激しくは無かった。
昨日、翠の精液を食した事や、翠と同じ空間で幸福感を味わったおかげだろう。
翠さんはちゃんお部屋に居てくれてるかな。
笑美は翠の部屋をノックする。
返事は無かった。
翠は多分、結構好奇心旺盛な子である。
まさか、散策に出かけて城で内で迷子に!?
地下は割とダジョンの様に入り組んでいて、強力な魔物なんかも住み着いていて、危険なんだが……
焦って部屋を開けて中に入る。
ベッドでスヤスヤ眠っている天使が居た。
ホッと胸を撫で下ろす笑美。
よく寝ている。
結局、ネグリジェを愛用してくれる事にしたのだろうか。
魔法についた本を抱いて寝ているので、読んでいる内に眠くなって寝てしまったのだろう。
文字はこの世界のものだが、翠でも読める様になっているだろう。
しかし、内容が難しかったかもしれない。
よく寝ているので起こさない様に部屋を出る笑美。
自分も風呂に入って、それから夕食を作くろう。
それが終わってから起こせば良い。
そう思ってお風呂に向かう。
脱衣場で服を脱いで大浴場に向かう。
こんな広いお風呂で一人で入ると言うのも変な感じだ。
自分は当たり前だったが、翠さんは違和感か凄かったかなぁ。
でも前に、家にお風呂が無くて共同浴場を浸かっているって言ってた気がする。
と、言うか。
翠さんの匂いが残っている。
すごい!
翠さんが入浴剤代わりになってるお風呂!
なんだか肌ツヤも良くなる気がする。
笑美は少し興奮しながらいつもより長風呂してしまい、ちょっと逆上せる事になった。
目を覚ました翠はぼーっとしていた。
何だが笑美さんの夢を見た気がした。
もしかして帰ってきた?
そう思って、部屋を出ると隣の部屋をノックしてみた。
返事は無い。
やっぱりまだ帰って無いのかな?
翠を起こしに来た笑美はビックリする。
なんせセクシーなネグリジェの翠が自分の部屋のドアをノックしているのだ。
はたから見れば夜這いをかけに来ている様子である。
いやいや、彼は本当にウブで純粋な子。
何も考えてない。
本当に無防備で危険な子だ。
よくこんな子が共同浴場なんかに入って無事だったなと、思う。
たまたまジジイばっかりの風呂屋だったとしか思えない。
「翠さん」
そう声をかければ、翠は此方を振り向く。
「おかえりなさい! 無事に帰って来てくれて嬉しいです。あの変態野郎に何もされませんでしたか? 大丈夫ですか!?」
心配した様子で駆け寄ってくる翠。
翠さんのせいで変態野郎は多分自分だ。
「大丈夫でした。丸くおさまりましたし、割と良い人でした」
そう笑美が言えば、翠は訝しげな表情になる。
あの変態野郎が良い人? と、怪しんでいる表情だ。
「夕食は食べられます?」
笑美は苦笑しつつ、聞く。
「はい」
と、頷く翠。
「では、服を着替えて来て下さい」
「あ、はい……」
自分がネグリジェだったと気づいた様子で恥ずかしそうに顔を真っ赤にして部屋に戻る翠。
本当に可愛いなぁと、翠に癒やさられる笑美だった。
思いの外早く片付いて良かった。
そこまで力を使わずに済んたので、消耗も激しくは無かった。
昨日、翠の精液を食した事や、翠と同じ空間で幸福感を味わったおかげだろう。
翠さんはちゃんお部屋に居てくれてるかな。
笑美は翠の部屋をノックする。
返事は無かった。
翠は多分、結構好奇心旺盛な子である。
まさか、散策に出かけて城で内で迷子に!?
地下は割とダジョンの様に入り組んでいて、強力な魔物なんかも住み着いていて、危険なんだが……
焦って部屋を開けて中に入る。
ベッドでスヤスヤ眠っている天使が居た。
ホッと胸を撫で下ろす笑美。
よく寝ている。
結局、ネグリジェを愛用してくれる事にしたのだろうか。
魔法についた本を抱いて寝ているので、読んでいる内に眠くなって寝てしまったのだろう。
文字はこの世界のものだが、翠でも読める様になっているだろう。
しかし、内容が難しかったかもしれない。
よく寝ているので起こさない様に部屋を出る笑美。
自分も風呂に入って、それから夕食を作くろう。
それが終わってから起こせば良い。
そう思ってお風呂に向かう。
脱衣場で服を脱いで大浴場に向かう。
こんな広いお風呂で一人で入ると言うのも変な感じだ。
自分は当たり前だったが、翠さんは違和感か凄かったかなぁ。
でも前に、家にお風呂が無くて共同浴場を浸かっているって言ってた気がする。
と、言うか。
翠さんの匂いが残っている。
すごい!
翠さんが入浴剤代わりになってるお風呂!
なんだか肌ツヤも良くなる気がする。
笑美は少し興奮しながらいつもより長風呂してしまい、ちょっと逆上せる事になった。
目を覚ました翠はぼーっとしていた。
何だが笑美さんの夢を見た気がした。
もしかして帰ってきた?
そう思って、部屋を出ると隣の部屋をノックしてみた。
返事は無い。
やっぱりまだ帰って無いのかな?
翠を起こしに来た笑美はビックリする。
なんせセクシーなネグリジェの翠が自分の部屋のドアをノックしているのだ。
はたから見れば夜這いをかけに来ている様子である。
いやいや、彼は本当にウブで純粋な子。
何も考えてない。
本当に無防備で危険な子だ。
よくこんな子が共同浴場なんかに入って無事だったなと、思う。
たまたまジジイばっかりの風呂屋だったとしか思えない。
「翠さん」
そう声をかければ、翠は此方を振り向く。
「おかえりなさい! 無事に帰って来てくれて嬉しいです。あの変態野郎に何もされませんでしたか? 大丈夫ですか!?」
心配した様子で駆け寄ってくる翠。
翠さんのせいで変態野郎は多分自分だ。
「大丈夫でした。丸くおさまりましたし、割と良い人でした」
そう笑美が言えば、翠は訝しげな表情になる。
あの変態野郎が良い人? と、怪しんでいる表情だ。
「夕食は食べられます?」
笑美は苦笑しつつ、聞く。
「はい」
と、頷く翠。
「では、服を着替えて来て下さい」
「あ、はい……」
自分がネグリジェだったと気づいた様子で恥ずかしそうに顔を真っ赤にして部屋に戻る翠。
本当に可愛いなぁと、翠に癒やさられる笑美だった。
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