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31(完)

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 爽やかな朝である。
 小鳥の囀りに目を覚ました。
 すごいイケメンさんと目合う。

「おはよう。よく寝ていたね」
「私、また途中で寝ちゃった?」

 申し訳なく謝る真菜に、翔はフフっと笑う。

「結婚しようか」
「うん、一ヶ月後にね」
「そこは重要なんだ」
「だって住んでみたら合わないかもだし……」

 もしかしたら翔も目が覚めて、やっぱりこんな芋嫌だなってなるかも知れないし。

 翔はムスッとしてしまうが、真菜に合わせる事にする。
 両思いなんだし、一ヶ月ぐらい待てる。

「今日は俺が朝食とお弁当を作るね」 
「うん、有難う」
「出来たら呼ぶから」

 ゆっくり朝の準備をしてねと、翔は真菜の額にキスをして、部屋を出ていった。
 真菜は額に手をやって、幸せを噛み締め、自分の部屋に戻って朝の準備をするのだった。





 そして一ヶ月後。
 真菜と翔は、無事に一ヶ月の同棲を終えて一緒に婚姻届を市役所に提出するのである。
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