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4話
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「嫌だぁ!!」
嫌がる白亜の足を掴みバリアから引きずり出そうとしているのは他でも無いマーメイである。
「そろそろ尿意を感じてるでしょ? 排泄物もしないと体に毒。早く出て来て」
必死に抵抗する白亜はマーメイの手を振り払い、ベッドに潜り込んでしまう。
マーメイは困っていた。
あまり空気に触れたく無いのだが、こうなったらベッドに上がって無理矢理でも連れ出すしか無いか。
マーメイは思案する。
何故白亜がトイレを嫌がってるのかと言えば、外に出て城から出た所で用を足すのだと教えられたからである。人魚であるマーメイは泳いでいれば勝手に体は綺麗になる、出た垢も小魚が綺麗に食べてくれるし、トイレも流石に住居内ではしないが、出た所で垂れ流しである。それも小魚が喜んで食べてくれるから本当に何の問題も無いのだ。
だが、白亜はそういう訳には行かない。
マーメイは空気の入った小さい球体を用意した。それを白亜に被せ、外に連れ出せば白亜の体も小魚が綺麗にしてくれるし、排泄物も済ませられると思ったのである。
だが困った事に白亜はそんな方法は嫌だと抵抗しているのだ。
「ねぇ、ハク~、体も洗わないとだよ~ ねぇってばぁ~」
「あっち行け!!」
海藻で作った枕が飛んでくる。
「ハクはお漏らしする方が良いの? 私だったら恥ずかしいけど……」
「だって、だって!」
白亜は顔を真っ赤にして今にも泣き出しだ。
白亜の膀胱はパンパンである。
白亜だって早く済ませたい。
でも服を脱いで、空気のヘルメットをしろと言うのだ。
「そんな辱めに合うのならいっそ死んだ方がマシだ」
そんな言葉をもらしてしまう白亜。
「ハク……」
ショボーンと落ち込んでしまうマーメイ。
上手に人間のトイレやお風呂を作れたら良いが、そういった物は見た事が無く、マーメイも想像出来ない。
知らない物は作りようも無く、どうしようも無い。
「うう……」
落ち込んでしまったマーメイに、流石に申し訳なくなる白亜。それに膀胱も限界だ。お腹も痛くなってきた。でも、そんな、裸で外に出て、そのまま用を足すなんてとてもじゃないが、出来そうに無かった。
「地上の友達に相談して作って貰えるようお願いしてみる。でも直ぐには無理。今日はこのやり方でするしか無い」
マーメイは辿たどしく説明する。
普段、海の生き物と話す時はテレパシーの様なものを使う事が多く、話しをするのは少し苦手なのだ。
「ふぇっ……」
白亜は今にも泣き出しそうだが、ここで漏らすよりは良い……
白亜は意を決して服脱ぐと、気持ちばかりであるが、海藻を腰に巻く。これで急所を隠す事は出来た。
別にいつも風呂の世話は美女がしてくれるのだし、それと同じである。
流石にトイレまでは世話させないが……
「ハク、有難う」
服を脱いで近付いてくる白亜にホッとし、微笑むマーメイは白亜の頭に空気のヘルメットを被せると、腕を引いて海の中へと連れ出した。
白亜の体に触れる海水は冷たすぎず、かと言って温かいわけでもない。丁度良い温度に思えた。
「わ、ハク、泳ぐの下手」
沈みそうになる白亜を抱きしめるマーメイ。
白亜は少しムッとしてしまう。
だが、確かに白亜は泳ぐのが下手だった。
だって王族だもの、海を泳いだりして遊ばせてはもらえない。
「荒れた海じゃなくても溺れてたね」
フフっと笑うマーメイだが、笑い事じゃない。
嫌がる白亜の足を掴みバリアから引きずり出そうとしているのは他でも無いマーメイである。
「そろそろ尿意を感じてるでしょ? 排泄物もしないと体に毒。早く出て来て」
必死に抵抗する白亜はマーメイの手を振り払い、ベッドに潜り込んでしまう。
マーメイは困っていた。
あまり空気に触れたく無いのだが、こうなったらベッドに上がって無理矢理でも連れ出すしか無いか。
マーメイは思案する。
何故白亜がトイレを嫌がってるのかと言えば、外に出て城から出た所で用を足すのだと教えられたからである。人魚であるマーメイは泳いでいれば勝手に体は綺麗になる、出た垢も小魚が綺麗に食べてくれるし、トイレも流石に住居内ではしないが、出た所で垂れ流しである。それも小魚が喜んで食べてくれるから本当に何の問題も無いのだ。
だが、白亜はそういう訳には行かない。
マーメイは空気の入った小さい球体を用意した。それを白亜に被せ、外に連れ出せば白亜の体も小魚が綺麗にしてくれるし、排泄物も済ませられると思ったのである。
だが困った事に白亜はそんな方法は嫌だと抵抗しているのだ。
「ねぇ、ハク~、体も洗わないとだよ~ ねぇってばぁ~」
「あっち行け!!」
海藻で作った枕が飛んでくる。
「ハクはお漏らしする方が良いの? 私だったら恥ずかしいけど……」
「だって、だって!」
白亜は顔を真っ赤にして今にも泣き出しだ。
白亜の膀胱はパンパンである。
白亜だって早く済ませたい。
でも服を脱いで、空気のヘルメットをしろと言うのだ。
「そんな辱めに合うのならいっそ死んだ方がマシだ」
そんな言葉をもらしてしまう白亜。
「ハク……」
ショボーンと落ち込んでしまうマーメイ。
上手に人間のトイレやお風呂を作れたら良いが、そういった物は見た事が無く、マーメイも想像出来ない。
知らない物は作りようも無く、どうしようも無い。
「うう……」
落ち込んでしまったマーメイに、流石に申し訳なくなる白亜。それに膀胱も限界だ。お腹も痛くなってきた。でも、そんな、裸で外に出て、そのまま用を足すなんてとてもじゃないが、出来そうに無かった。
「地上の友達に相談して作って貰えるようお願いしてみる。でも直ぐには無理。今日はこのやり方でするしか無い」
マーメイは辿たどしく説明する。
普段、海の生き物と話す時はテレパシーの様なものを使う事が多く、話しをするのは少し苦手なのだ。
「ふぇっ……」
白亜は今にも泣き出しそうだが、ここで漏らすよりは良い……
白亜は意を決して服脱ぐと、気持ちばかりであるが、海藻を腰に巻く。これで急所を隠す事は出来た。
別にいつも風呂の世話は美女がしてくれるのだし、それと同じである。
流石にトイレまでは世話させないが……
「ハク、有難う」
服を脱いで近付いてくる白亜にホッとし、微笑むマーメイは白亜の頭に空気のヘルメットを被せると、腕を引いて海の中へと連れ出した。
白亜の体に触れる海水は冷たすぎず、かと言って温かいわけでもない。丁度良い温度に思えた。
「わ、ハク、泳ぐの下手」
沈みそうになる白亜を抱きしめるマーメイ。
白亜は少しムッとしてしまう。
だが、確かに白亜は泳ぐのが下手だった。
だって王族だもの、海を泳いだりして遊ばせてはもらえない。
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