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4章 国の波乱
第73話 獣族大移動3
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*今回は主人公出てきません。
移住組は、息が切れても、ひたすら早足で進み続けていた。
「ふぅ。どのくらい経った?」
ベアが会話を切り出す。
「5時間くらいか……追って来ては無さそうだな」
「急ぎだったけど、少し休憩挟んだ方が良いわよ。オーバは後方で様子を見てきて」
ルインとアルマも息を切らしつつ返す。
「わかった」
「ケイン。様子を見に来たぞ」
「オーバか。特に変わりないよ。止まったようだけど、どうかした?」
「ただの休憩だ。周りの者も休むよう言っといてくれ。俺は後方を確認してくる」
そう言ってオーバは、丈《たけ》の高い草に紛《まぎ》れるように進んだ。
5分程進むが反応は無く、追手は見当たらない。
「誰も来てませんよ」
横を向くとウサギ族の男がいる。
(すごい技量だな。俺も斥候は自信あったんだが、獣族はこういう技術が高いのか。)
「私たちが警戒していましたが、敵は影も見当たりませんね」
「信じるよ」
「もっと軽い方だと思ってましたが、意外としっかりしてますね」
「へへ。これは外様用の口調だな」
軽口が言える程度には信頼できる。
「探索者…でしたっけ? 薬人もやってると言ってましたが」
「薬人? そういう奴がいるのか?」
ウサギ男がしまったと頭に手を当てる。
「何と言う名前だったか、依頼人の男ですよ。ベアは違う名前を言ってますけど、私たちのほとんどが薬人と呼んでるのです」
なるほど、あいつのことか。
「あだ名が多くて色々呼ばれてるようだが、ノールって聞いてるな」
「そんな名前でしたかね? それで探索者とは何をするのですか?」
「魔物を討伐したり、薬草採ったりが多いな。あとは森や遺跡の調査もする。名前の通り、探索が仕事だな」
「私たちもよくやってますね。森暮らしの延長みたいなものですか」
「下手すると俺らより詳しいな。だから、ノールもうまいのか?」
ウサギ男から聞くが、ノールは別格らしい。
獣族も自然の暮らしに強いが、ノールの行動にはついていけないと言う。聞くと、森でも村には入らず、小屋を点在して作っていたんだと。そのくせ小屋を使わずに、枝の上で寝てたり、岩の上に座ってたりで過ごしていたそうだ。
そもそも寝ているのかすら怪しいと言う。
そこまで行くと変人だな。
ここに居ても出来ることは無いので、任せてオーバは先頭に戻って行った。
……
…………
「ベン君。現在地だとどのくらい進んだかな?」
「中間手前くらいだね」
5時間で1日分以上と思えばかなりハードだったとわかる。
「ペースは戻して、もう少しんでおこー」
「ルインも、やっといつもの喋り方に戻ったわね」
「さすがになー。この話し方で急いでもなー」
のんびり口調に戻ると一気に雰囲気が和らぐ。
だが、スーゲンはそこまで楽観視していない。
「気を抜くのは早いわよ。ニールセンは戦争しないって言っても、近くであるんだから。しかも聖教国が居たってことは、帝国もどこかにいると考えた方がしっくりくるわ。そもそも、ノールはちゃんと足止め出来るの?」
その言葉で再び緊張感がよぎる。
「それが心配なんだよな」
誰かがポツリと言うと、獣族も会話に乗ってきた。
「あいつも斥候向きだからにゃ。ベアはどう思うにゃ?」
「悪い奴じゃないが、逃げ癖があるからな。ヤられることは無いと思うが……」
「私もそう思うな」
獣族からもあまり信用が少ない男であった。
「大丈夫だ。兄ちゃんは強いからな!」
「そうだそうだ!」
「私達も教わってから、一気に強くなったのよ!」
「だな!」
優しい孤児組。
「妙な運がある男だ。なんとか乗り切るだろう」
「オーバ! 後方はどうだった?」
「問題なし。ウサギ族に任せておけば大丈夫だろう」
「なら良かったー」
それでもスーゲンの表情がすぐれない。
「それでも心配ならー。前方も遠くまで偵察行かせよー」
ルインがそこまで言うと、スーゲンもやっと頷く。
ベンとスーゲン以外の『ブルーオルファン』と『流れる風』メンバーで偵察することになる。
出せる人数は少ないが、護衛を考えるとこれが限界だろう。
……
…………
それから5日、何度かウルフ系の魔物と遭遇するが、軽く倒して何事もなく進んでいた。
あの一件依頼、みんなの気も急いていたのか、高スピードで進んでいる。
「もう残り3分の1まで来たなー。あと1週間ほどで着くだろう」
「ルインさん。ここら辺から盗賊が増えるので注意してください」
ブルーメンに近づいて来たため、犯罪者が増えてくる。王国崩壊を聞きつけた悪党共が、こぞってブルーメンに近づいてるので、結構危険な地域だ。
「そろそろ軍の心配は減ったでしょう。前方の斥候ももっと近くにしましょう。今は盗賊の方が危険よね」
スーゲンの心配が盗賊に切り替わったようだ。周辺警戒を強めつつ、進んでいくと、ちらほらと遠くに農夫を見かける。ここらで一度街道を横切る必要がある、ニールセンよりの街道か、王都よりの街道か。
ノールが居れば聞けたがいないので、自分たちで決めなければならない。
「どっちの方が良いにゃ?」
「おれたちは、ニールセンの探索者だから、ニールセンよりになっちまうなー。スーゲンはどう思うー?」
「でも、あそこは大農園を突っ切るのよ? 村を通らなかったことを考えると、王都側になるんじゃない? ベン君はブルーメンに居たでしょ。どうなの?」
「うーん。オレ達の基準だとどっちも同じなんだけど、人が少ないのは王都側かな」
その基準が気になったのかベアが尋ねる。
「何が基準なのかな?」
「えっと、強さ? ニールセン側は強者が多いんだ。だから見つかると面倒で、王都側は弱い者イジメが好きな奴が多い。叩けばすぐ散るから、手間は同じかなと」
それを聞くとみんな困ってしまった。
どっちに行っても面倒だ。
「ノールは、どうするつもりだったのかしら?」
スーゲンは呟くが、知ってる者達はすぐに気づく、あいつは何も考えていないかったと。
「ターさんのことは忘れよう。確かに強者はやっかいだ。そういう奴は特に話を聞かないからな。王都側が良いだろう」
ベアの言葉でまとまった。
王都の街道を抜けて、ブルーメンの南側から回る形だ。
ネズミ族長が会議中に話しかける。
「な、なぁ」
「どうした? 人族は大丈夫なのか?」
「い、いや。まだ慣れない……それより、薬人の従魔だけいるんだけど、良いのか?」
「「「「え?」」」」
振り向くと魔鴨やコッコ、馬達に混ざっているメサとオスクが居る。
ブルブル!
くわっくわ!!
ヒヒーン。
コケーコ!
彼らも何か会話してるようだが、内容は不明だ。
「見間違いだろう」
「え? でもベアさん」
「これだけ多いんだ。似たような奴もいるさ」
「そ、そうだなー。きっとベン君達の仲間だよー」
「えぇ!? えっと、ブルーメンに居たやつかなぁ」
「勘違いなら良いのですけど」
そんな会話をしてると、従魔達の群れから2匹が飛び出す。
その2匹は全身に光を纏い。
1匹の魔鴨が、葉の茂った屋台を前から引っ張る。
1匹のクラゲが、上から屋台を掴み重さを軽くする。
2匹が動き出すと砂煙を巻き上げなら、彼方へと消えて行った。
「おぉ! あの光は……」
「お婆ちゃん知ってるの?」
「光を纏いし従魔。賢獣《けんじゅう》」
「賢獣って何?」
「賢獣とは、獣族の。我らの守り神様よ」
「そうだったの!? すごーい」
「おい! 婆さん子供を騙すなよ! 昔オレッチも騙されたんだよな」
「はて? そんなこと言ったかいのぉ?」
「気まずくなるとこうなんだからな。たまに騙すから気をつけろよ」
というカラス族の会話があったり……。
「あぁ、行ってしまいましたよ」
「気のせいだから問題ない!」
「そ、そうね。先を急ぎましょう」
ベアとスーゲンもこの問題は投げ出した。
移住組は、息が切れても、ひたすら早足で進み続けていた。
「ふぅ。どのくらい経った?」
ベアが会話を切り出す。
「5時間くらいか……追って来ては無さそうだな」
「急ぎだったけど、少し休憩挟んだ方が良いわよ。オーバは後方で様子を見てきて」
ルインとアルマも息を切らしつつ返す。
「わかった」
「ケイン。様子を見に来たぞ」
「オーバか。特に変わりないよ。止まったようだけど、どうかした?」
「ただの休憩だ。周りの者も休むよう言っといてくれ。俺は後方を確認してくる」
そう言ってオーバは、丈《たけ》の高い草に紛《まぎ》れるように進んだ。
5分程進むが反応は無く、追手は見当たらない。
「誰も来てませんよ」
横を向くとウサギ族の男がいる。
(すごい技量だな。俺も斥候は自信あったんだが、獣族はこういう技術が高いのか。)
「私たちが警戒していましたが、敵は影も見当たりませんね」
「信じるよ」
「もっと軽い方だと思ってましたが、意外としっかりしてますね」
「へへ。これは外様用の口調だな」
軽口が言える程度には信頼できる。
「探索者…でしたっけ? 薬人もやってると言ってましたが」
「薬人? そういう奴がいるのか?」
ウサギ男がしまったと頭に手を当てる。
「何と言う名前だったか、依頼人の男ですよ。ベアは違う名前を言ってますけど、私たちのほとんどが薬人と呼んでるのです」
なるほど、あいつのことか。
「あだ名が多くて色々呼ばれてるようだが、ノールって聞いてるな」
「そんな名前でしたかね? それで探索者とは何をするのですか?」
「魔物を討伐したり、薬草採ったりが多いな。あとは森や遺跡の調査もする。名前の通り、探索が仕事だな」
「私たちもよくやってますね。森暮らしの延長みたいなものですか」
「下手すると俺らより詳しいな。だから、ノールもうまいのか?」
ウサギ男から聞くが、ノールは別格らしい。
獣族も自然の暮らしに強いが、ノールの行動にはついていけないと言う。聞くと、森でも村には入らず、小屋を点在して作っていたんだと。そのくせ小屋を使わずに、枝の上で寝てたり、岩の上に座ってたりで過ごしていたそうだ。
そもそも寝ているのかすら怪しいと言う。
そこまで行くと変人だな。
ここに居ても出来ることは無いので、任せてオーバは先頭に戻って行った。
……
…………
「ベン君。現在地だとどのくらい進んだかな?」
「中間手前くらいだね」
5時間で1日分以上と思えばかなりハードだったとわかる。
「ペースは戻して、もう少しんでおこー」
「ルインも、やっといつもの喋り方に戻ったわね」
「さすがになー。この話し方で急いでもなー」
のんびり口調に戻ると一気に雰囲気が和らぐ。
だが、スーゲンはそこまで楽観視していない。
「気を抜くのは早いわよ。ニールセンは戦争しないって言っても、近くであるんだから。しかも聖教国が居たってことは、帝国もどこかにいると考えた方がしっくりくるわ。そもそも、ノールはちゃんと足止め出来るの?」
その言葉で再び緊張感がよぎる。
「それが心配なんだよな」
誰かがポツリと言うと、獣族も会話に乗ってきた。
「あいつも斥候向きだからにゃ。ベアはどう思うにゃ?」
「悪い奴じゃないが、逃げ癖があるからな。ヤられることは無いと思うが……」
「私もそう思うな」
獣族からもあまり信用が少ない男であった。
「大丈夫だ。兄ちゃんは強いからな!」
「そうだそうだ!」
「私達も教わってから、一気に強くなったのよ!」
「だな!」
優しい孤児組。
「妙な運がある男だ。なんとか乗り切るだろう」
「オーバ! 後方はどうだった?」
「問題なし。ウサギ族に任せておけば大丈夫だろう」
「なら良かったー」
それでもスーゲンの表情がすぐれない。
「それでも心配ならー。前方も遠くまで偵察行かせよー」
ルインがそこまで言うと、スーゲンもやっと頷く。
ベンとスーゲン以外の『ブルーオルファン』と『流れる風』メンバーで偵察することになる。
出せる人数は少ないが、護衛を考えるとこれが限界だろう。
……
…………
それから5日、何度かウルフ系の魔物と遭遇するが、軽く倒して何事もなく進んでいた。
あの一件依頼、みんなの気も急いていたのか、高スピードで進んでいる。
「もう残り3分の1まで来たなー。あと1週間ほどで着くだろう」
「ルインさん。ここら辺から盗賊が増えるので注意してください」
ブルーメンに近づいて来たため、犯罪者が増えてくる。王国崩壊を聞きつけた悪党共が、こぞってブルーメンに近づいてるので、結構危険な地域だ。
「そろそろ軍の心配は減ったでしょう。前方の斥候ももっと近くにしましょう。今は盗賊の方が危険よね」
スーゲンの心配が盗賊に切り替わったようだ。周辺警戒を強めつつ、進んでいくと、ちらほらと遠くに農夫を見かける。ここらで一度街道を横切る必要がある、ニールセンよりの街道か、王都よりの街道か。
ノールが居れば聞けたがいないので、自分たちで決めなければならない。
「どっちの方が良いにゃ?」
「おれたちは、ニールセンの探索者だから、ニールセンよりになっちまうなー。スーゲンはどう思うー?」
「でも、あそこは大農園を突っ切るのよ? 村を通らなかったことを考えると、王都側になるんじゃない? ベン君はブルーメンに居たでしょ。どうなの?」
「うーん。オレ達の基準だとどっちも同じなんだけど、人が少ないのは王都側かな」
その基準が気になったのかベアが尋ねる。
「何が基準なのかな?」
「えっと、強さ? ニールセン側は強者が多いんだ。だから見つかると面倒で、王都側は弱い者イジメが好きな奴が多い。叩けばすぐ散るから、手間は同じかなと」
それを聞くとみんな困ってしまった。
どっちに行っても面倒だ。
「ノールは、どうするつもりだったのかしら?」
スーゲンは呟くが、知ってる者達はすぐに気づく、あいつは何も考えていないかったと。
「ターさんのことは忘れよう。確かに強者はやっかいだ。そういう奴は特に話を聞かないからな。王都側が良いだろう」
ベアの言葉でまとまった。
王都の街道を抜けて、ブルーメンの南側から回る形だ。
ネズミ族長が会議中に話しかける。
「な、なぁ」
「どうした? 人族は大丈夫なのか?」
「い、いや。まだ慣れない……それより、薬人の従魔だけいるんだけど、良いのか?」
「「「「え?」」」」
振り向くと魔鴨やコッコ、馬達に混ざっているメサとオスクが居る。
ブルブル!
くわっくわ!!
ヒヒーン。
コケーコ!
彼らも何か会話してるようだが、内容は不明だ。
「見間違いだろう」
「え? でもベアさん」
「これだけ多いんだ。似たような奴もいるさ」
「そ、そうだなー。きっとベン君達の仲間だよー」
「えぇ!? えっと、ブルーメンに居たやつかなぁ」
「勘違いなら良いのですけど」
そんな会話をしてると、従魔達の群れから2匹が飛び出す。
その2匹は全身に光を纏い。
1匹の魔鴨が、葉の茂った屋台を前から引っ張る。
1匹のクラゲが、上から屋台を掴み重さを軽くする。
2匹が動き出すと砂煙を巻き上げなら、彼方へと消えて行った。
「おぉ! あの光は……」
「お婆ちゃん知ってるの?」
「光を纏いし従魔。賢獣《けんじゅう》」
「賢獣って何?」
「賢獣とは、獣族の。我らの守り神様よ」
「そうだったの!? すごーい」
「おい! 婆さん子供を騙すなよ! 昔オレッチも騙されたんだよな」
「はて? そんなこと言ったかいのぉ?」
「気まずくなるとこうなんだからな。たまに騙すから気をつけろよ」
というカラス族の会話があったり……。
「あぁ、行ってしまいましたよ」
「気のせいだから問題ない!」
「そ、そうね。先を急ぎましょう」
ベアとスーゲンもこの問題は投げ出した。
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