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第5章 中央編
第83話 洞窟
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久しぶりの自由な休日にて、様々な収穫があり充実感のあったアルクス。
アリシア達は商都の経済状況の一端を知り、今後の参考になりそうとのことであった。
力こそ全ては商業においても同じらしく、有力な商会の参入は拒まないが生半可な実力だとすぐに淘汰されてしまう様子だった。
クリオとスペルビアは様々な帝国料理を食べ歩き、催し物を観覧し、有意義に楽しめた様子だったが、スペルビアの感覚のずれにより、ちょっとした問題は多発したらしい。
『街というのは様々な店があって面白いが、色々と面倒なものだな。物を手に入れるのにこんな金属が必要なのか。』
ドラコ・レグルスには貨幣がなかったため、物々交換や労働力の提供、配給などで人々は暮らしていたため、物を金で買うということがスペルビアにとっては慣れないことだった。
クリオはスペルビアが変なことをしないか気を張っていて疲れた様子だが、スペルビアに楽しんでもらえて何よりだったと喜んでいた。
『さて、商都も満喫したことだし改めて海底洞窟へ向かうとしよう。港から北西へ向かってここ商都に辿り着いた。次は東へ向かう。王国とは反対の方角だね。』
『この地図の世界の中心はここから南西の方角だけど、東に行くの?』
『あぁ、行けばわかると言っていたし、おそらくこの前みたいに転移のための遺跡とかが装置がどこかにあるんじゃないかな。』
『成り行き任せなのはいつものことだな。』
アルクス達は残りの準備を整えて商都を出発した。
その時、西の方角から地響きの様な音が聞こえてきた。
王国と帝国の国境の方角で光が上るのが確認できた。
『戦争が始まったのかな…』
『おそらくな…』
『兄様やリディ達も戦っているのかな。』
『人というのは国同士で領土を争っているのだな。同じ人とは言えど種族が違うから仕方ないことなのか…』
『縄張り争いをするのは人族と獣人族くらいね。獣人族もそこまで広げようとはしないし、貪欲なのは人族よ。支配するのが好きなのよ。』
『人族でも平民は戦争の駒にされるだけだよ。支配するのが好きなのは王侯貴族くらいじゃないかな。』
『そいつらがいなくなれば戦争がなくなるのか?』
『いや、また新しい支配者が現れるんじゃないかな…』
『人族は群れないと弱いから仕方のないことなのかもしれないな。』
人族の3人はクリオやスペルビアの意見はもっともなことだと思いつつも、自分達でどうにかできることではないと思い胸の奥にしまいこんだ。
『とりあえず戦争の余波が広がる前に海底洞窟に急ごう。しばらく王国と帝国にいても良いことはないだろうしね。』
アルクス達は商都を出てからいくつかの街を経由しながら海底洞窟を目指した。
やはり帝国の街道は安全であまり魔獣が出現することはなかった。
だが行き交う人々の中には緊迫感が見られ、戦争に対する民衆への影響をみてとることができた。
『もし自分達で不授の国を作ろうとした場合、どこかの国に接していると戦争の可能性を無くすことはできないだろうから、皆が平穏無事に暮らし続けるというのは難しいかもね…』
『特に力が無い人達は戦火が自分のところに届かない様にと怯えて暮らすしかなさそうだしね…』
『国民を皆兵として鍛えれば良いのではないか?ドラコ・レグルスには弱者はほとんどいないぞ。』
『皆が最低限闘気を扱える様にするとかは良いかもしれないが、実現できるのだろうか…?』
『新しい国を目指すのであればそれくらい実現してみないと。』
『そうだね、まずは理想を描かないと何もできないか。』
アルクス達はしばらく東へと進み、海沿いの町へと辿り着いた。
どうやらここは港町では無い様子だった。
『この町は壁とか無いみたいだね。』
『魔獣もあまり出ないみたいだし、安全なんだろう。』
『船はいっぱいあるけどあれは皆釣り船かな?』
『道中で魚介を扱っている商人も多かったし、おそらくそうじゃないかな。』
『魔術で氷が使える人がいると新鮮に運べるからね。』
『とりあえず探索者協会で話を聞いてみようか。』
探索者協会を見つけ、近くに海底に繋がる洞窟に関する情報が無いかを聞いてみた。
『海底洞窟ですか?あんなところに行く探索者はいませんよ。溺れ死んでしまいますからね。
満月の夜だけ入り口が開くので、外から来た方が物珍しいからと洞窟に入ることがありますが、出てきた方はいません。
中に恐ろしい魔獣がいるのか、溺れてしまうのかはわかりませんが、この辺りで活動する探索者や地元の方々は近づかないですよ。
もし自殺希望であれば止めませんが…』
協会で情報を教えてもらうことはできたものの、入って出てきた者がいないという話に皆少し不安になった様子だった。
『水中では流石に私も呼吸はできないな。30分程度であればなんとかなるのだが…』
『スペルビアはすごいね…
直近の満月の日まではあと数日くらいあるし、とりあえず現地に行ってみようか。』
海底洞窟の近くまで行くと釣り船が大量に浮かんでいた。
住民達からは恐れられているものの、実際に何かが出てくるわけでもなく、海底洞窟の周辺は良い漁場になっていた。
『海底洞窟だ?立ち入り禁止を徹底しているが、中に入るやつぁいねぇよ。だがあの辺りは何故か魚が集まってきてな。あそこならどんな下手くそでも魚が釣れるんだ。
だが満月の日はなんだか恐ろしくてな、近づけねぇんだよ。洞窟の中から響いてくる低い音は魔獣の唸り声なんじゃないかって言われてるぜ。
まぁ、入って出てきたやつぁいねえから何もわからないんだけどな?』
洞窟の近くで漁師達に話を聞いていると普段は洞窟の入り口は海中に沈んでいるらしかった。
しかし満月の夜、海が何かを恐れる様に水が引いて洞窟の入り口が出てくるらしい。
『協会で聞いたのと大体同じ話だね。』
『なんでも、海底洞窟の中には大きな扉があり、そこには扉を護る番人がおるらしい。』
突然現れた年老いた漁師にアリシアは驚き悲鳴を上げてしまった。
『おっと、驚かせてしまったかの。海底洞窟に入ると資格なき者は番人に殺されてしまうんじゃよ。
しかし、番人を倒し扉の中に入れた者にはこの世のものとは思えない富がもたらされると言われておる。まぁ誰も帰ってきたことがないし眉唾ものじゃがな。』
老人は言いたいことだけ言うと満足したのか去ってしまった。
『その番人とやらを倒せば良いのであれば、力でなんとかなりそうだな。問題ないんじゃないか?』
『水中で溺れないための対策を考えるよりも、力で倒してしまう方が確かに簡単そうだね。
この辺りには龍脈も流れているし、全力で戦えるはず。
そういえばスペルビアは龍気は扱えるの?』
『龍脈の力のことか?竜人に対して愚問だなと言いたいところだが、まだまだ修行中の身ではある。
この前戦った時のあれが実力だ。』
『わかった、じゃあ一度町に戻って作戦会議と行こうか。』
海底洞窟の近くから港町に戻った後、アルクス達はどの様に門番と戦うかを話し合った。
敵の詳細がわからないため、龍脈が流れている洞窟内で自分達の手札を組み合わせてどの様に戦うかを話し合った。
その後、満月の日まで港町の近くの森の中で魔獣を狩りながら、様々な戦術を試し番人との戦いへと備えた。
魔獣を狩り続けて素材や肉などを協会に納め続けたことで、港町の人達からはとても感謝された。
毎日魚介ばかりでは飽きるというのが正直な気持ちらしかった。
そうして満月の夜がやってきた。
アルクス達は海底洞窟の近くへと出向いた。
以前と違い海があったはずの場所は周囲の水が引いていて、急なことだったのか水を失った魚達がぴちぴちと跳ねていた。
そして海底洞窟の入り口がぽっかりと口を開けて待っていた。
奥からは魔獣の唸り声の様な低く響く音が聞こえてくる。
『あれが番人なのかはわからないけど、海の水は引いているうちに番人を倒すのが1つの目標だよ。
番人を倒したら最悪一度抜け出してもいいしね。』
アルクスの言葉に皆頷き、海底洞窟の中へと足を進めた。
急な下りの道で足元は濡れているため、滑って転ばないように慎重に進んでいく。
下っていくと気付いた時には登りになり、またしばらく行くと下になりと登り下りを繰り返していると広い空間に出てきた。
そして年老いた漁師の話の通り、そこには大きな扉が立ちすくんでいた。
アリシア達は商都の経済状況の一端を知り、今後の参考になりそうとのことであった。
力こそ全ては商業においても同じらしく、有力な商会の参入は拒まないが生半可な実力だとすぐに淘汰されてしまう様子だった。
クリオとスペルビアは様々な帝国料理を食べ歩き、催し物を観覧し、有意義に楽しめた様子だったが、スペルビアの感覚のずれにより、ちょっとした問題は多発したらしい。
『街というのは様々な店があって面白いが、色々と面倒なものだな。物を手に入れるのにこんな金属が必要なのか。』
ドラコ・レグルスには貨幣がなかったため、物々交換や労働力の提供、配給などで人々は暮らしていたため、物を金で買うということがスペルビアにとっては慣れないことだった。
クリオはスペルビアが変なことをしないか気を張っていて疲れた様子だが、スペルビアに楽しんでもらえて何よりだったと喜んでいた。
『さて、商都も満喫したことだし改めて海底洞窟へ向かうとしよう。港から北西へ向かってここ商都に辿り着いた。次は東へ向かう。王国とは反対の方角だね。』
『この地図の世界の中心はここから南西の方角だけど、東に行くの?』
『あぁ、行けばわかると言っていたし、おそらくこの前みたいに転移のための遺跡とかが装置がどこかにあるんじゃないかな。』
『成り行き任せなのはいつものことだな。』
アルクス達は残りの準備を整えて商都を出発した。
その時、西の方角から地響きの様な音が聞こえてきた。
王国と帝国の国境の方角で光が上るのが確認できた。
『戦争が始まったのかな…』
『おそらくな…』
『兄様やリディ達も戦っているのかな。』
『人というのは国同士で領土を争っているのだな。同じ人とは言えど種族が違うから仕方ないことなのか…』
『縄張り争いをするのは人族と獣人族くらいね。獣人族もそこまで広げようとはしないし、貪欲なのは人族よ。支配するのが好きなのよ。』
『人族でも平民は戦争の駒にされるだけだよ。支配するのが好きなのは王侯貴族くらいじゃないかな。』
『そいつらがいなくなれば戦争がなくなるのか?』
『いや、また新しい支配者が現れるんじゃないかな…』
『人族は群れないと弱いから仕方のないことなのかもしれないな。』
人族の3人はクリオやスペルビアの意見はもっともなことだと思いつつも、自分達でどうにかできることではないと思い胸の奥にしまいこんだ。
『とりあえず戦争の余波が広がる前に海底洞窟に急ごう。しばらく王国と帝国にいても良いことはないだろうしね。』
アルクス達は商都を出てからいくつかの街を経由しながら海底洞窟を目指した。
やはり帝国の街道は安全であまり魔獣が出現することはなかった。
だが行き交う人々の中には緊迫感が見られ、戦争に対する民衆への影響をみてとることができた。
『もし自分達で不授の国を作ろうとした場合、どこかの国に接していると戦争の可能性を無くすことはできないだろうから、皆が平穏無事に暮らし続けるというのは難しいかもね…』
『特に力が無い人達は戦火が自分のところに届かない様にと怯えて暮らすしかなさそうだしね…』
『国民を皆兵として鍛えれば良いのではないか?ドラコ・レグルスには弱者はほとんどいないぞ。』
『皆が最低限闘気を扱える様にするとかは良いかもしれないが、実現できるのだろうか…?』
『新しい国を目指すのであればそれくらい実現してみないと。』
『そうだね、まずは理想を描かないと何もできないか。』
アルクス達はしばらく東へと進み、海沿いの町へと辿り着いた。
どうやらここは港町では無い様子だった。
『この町は壁とか無いみたいだね。』
『魔獣もあまり出ないみたいだし、安全なんだろう。』
『船はいっぱいあるけどあれは皆釣り船かな?』
『道中で魚介を扱っている商人も多かったし、おそらくそうじゃないかな。』
『魔術で氷が使える人がいると新鮮に運べるからね。』
『とりあえず探索者協会で話を聞いてみようか。』
探索者協会を見つけ、近くに海底に繋がる洞窟に関する情報が無いかを聞いてみた。
『海底洞窟ですか?あんなところに行く探索者はいませんよ。溺れ死んでしまいますからね。
満月の夜だけ入り口が開くので、外から来た方が物珍しいからと洞窟に入ることがありますが、出てきた方はいません。
中に恐ろしい魔獣がいるのか、溺れてしまうのかはわかりませんが、この辺りで活動する探索者や地元の方々は近づかないですよ。
もし自殺希望であれば止めませんが…』
協会で情報を教えてもらうことはできたものの、入って出てきた者がいないという話に皆少し不安になった様子だった。
『水中では流石に私も呼吸はできないな。30分程度であればなんとかなるのだが…』
『スペルビアはすごいね…
直近の満月の日まではあと数日くらいあるし、とりあえず現地に行ってみようか。』
海底洞窟の近くまで行くと釣り船が大量に浮かんでいた。
住民達からは恐れられているものの、実際に何かが出てくるわけでもなく、海底洞窟の周辺は良い漁場になっていた。
『海底洞窟だ?立ち入り禁止を徹底しているが、中に入るやつぁいねぇよ。だがあの辺りは何故か魚が集まってきてな。あそこならどんな下手くそでも魚が釣れるんだ。
だが満月の日はなんだか恐ろしくてな、近づけねぇんだよ。洞窟の中から響いてくる低い音は魔獣の唸り声なんじゃないかって言われてるぜ。
まぁ、入って出てきたやつぁいねえから何もわからないんだけどな?』
洞窟の近くで漁師達に話を聞いていると普段は洞窟の入り口は海中に沈んでいるらしかった。
しかし満月の夜、海が何かを恐れる様に水が引いて洞窟の入り口が出てくるらしい。
『協会で聞いたのと大体同じ話だね。』
『なんでも、海底洞窟の中には大きな扉があり、そこには扉を護る番人がおるらしい。』
突然現れた年老いた漁師にアリシアは驚き悲鳴を上げてしまった。
『おっと、驚かせてしまったかの。海底洞窟に入ると資格なき者は番人に殺されてしまうんじゃよ。
しかし、番人を倒し扉の中に入れた者にはこの世のものとは思えない富がもたらされると言われておる。まぁ誰も帰ってきたことがないし眉唾ものじゃがな。』
老人は言いたいことだけ言うと満足したのか去ってしまった。
『その番人とやらを倒せば良いのであれば、力でなんとかなりそうだな。問題ないんじゃないか?』
『水中で溺れないための対策を考えるよりも、力で倒してしまう方が確かに簡単そうだね。
この辺りには龍脈も流れているし、全力で戦えるはず。
そういえばスペルビアは龍気は扱えるの?』
『龍脈の力のことか?竜人に対して愚問だなと言いたいところだが、まだまだ修行中の身ではある。
この前戦った時のあれが実力だ。』
『わかった、じゃあ一度町に戻って作戦会議と行こうか。』
海底洞窟の近くから港町に戻った後、アルクス達はどの様に門番と戦うかを話し合った。
敵の詳細がわからないため、龍脈が流れている洞窟内で自分達の手札を組み合わせてどの様に戦うかを話し合った。
その後、満月の日まで港町の近くの森の中で魔獣を狩りながら、様々な戦術を試し番人との戦いへと備えた。
魔獣を狩り続けて素材や肉などを協会に納め続けたことで、港町の人達からはとても感謝された。
毎日魚介ばかりでは飽きるというのが正直な気持ちらしかった。
そうして満月の夜がやってきた。
アルクス達は海底洞窟の近くへと出向いた。
以前と違い海があったはずの場所は周囲の水が引いていて、急なことだったのか水を失った魚達がぴちぴちと跳ねていた。
そして海底洞窟の入り口がぽっかりと口を開けて待っていた。
奥からは魔獣の唸り声の様な低く響く音が聞こえてくる。
『あれが番人なのかはわからないけど、海の水は引いているうちに番人を倒すのが1つの目標だよ。
番人を倒したら最悪一度抜け出してもいいしね。』
アルクスの言葉に皆頷き、海底洞窟の中へと足を進めた。
急な下りの道で足元は濡れているため、滑って転ばないように慎重に進んでいく。
下っていくと気付いた時には登りになり、またしばらく行くと下になりと登り下りを繰り返していると広い空間に出てきた。
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