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第4章 天空編
第66話 白狼
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島の奥に古ぼけた神殿を見つけ、足を踏み入れ奥へと進むと一匹の大きな白い獣が寝ていた。
そして、獣がいびきをするたびに地響きの様な音がして、神殿が震えていた。
『アルクス、これが地響きの原因だったのね…』
『うん。とりあえず起こさない方が良さそうだね。それにしても寝ているだけでこの圧力とはすごいね…
龍王様達ともまた違う圧だけど、手を出したらいけないことはよくわかるね。』
ゴクリと唾を飲み込む音が聞こえ、自分が緊張していることに気がついた。
だが、自分がこれだけ圧力に呑まれているのであればクリオはそれ以上に違いない。
案の定顔色が悪く、冷や汗をかいている様に見える。
『蒼翠龍様の神殿と同じ形状みたいだから、一旦あちらの部屋に行こう。』
『えぇ、そうね…』
物音を立てない様にとクリオの手を取り移動を始めた瞬間、ガタッという音と共にクリオがつまづいてしまった。
思った以上に緊張して、体が硬直していたらしい。
『ご、ごめん…』
『大丈夫だよ、さぁ行こう。』
気を取り直してクリオの手を取ったところ、その表情には恐怖が浮かんでいた。
『アルクス、う、後ろ…』
クリオの言葉に反応して後ろを振り返ると、そこには先程まで寝ていた獣が起き上がりこちらを見つめていた。
『ラピスを持ちながら私の神殿に侵入するとは勇気がありますね、神の使徒ですか?
ですが、私もこの遺跡を守る使命がありますからそう易々とはやらせはしませんよ!』
獣は流暢に喋ったかと思うと、威圧するかの様な咆哮を上げた。
『うっ…』
クリオが圧に耐えかねて、へたりこむ。
その隙を見計らい、頭上よりも高くから長く鋭い爪を振り下ろしてきた。
『龍装鎧!』
威圧を振り払い、龍装鎧を纏って跳躍し、小盾でその一撃を受け止めた。
だが、勢いを殺しきれずに壁に叩きつけられた。
いつもバルトロ兄さんにばかり守りを任せているから、今まで受けたことのある中で一番強力な攻撃だったかもしれない。(今までは兄様の一撃が一番強力だった。)
龍装鎧が強化されたおかげで痛みはあるものの、少しずつ癒されていく。
これならまだ戦える!
『むむ、その鎧は…』
獣は何かを呟いている様子だったが、急ぎクリオの前へと立ち、獣へと斬りかかる。
『こんな時こそフルー達がいてくれれば少しは楽になったはずなのに、どこにいるんだ…』
一度召喚した精霊達は龍気さえあれば、本人達が帰還しない限りは消えることはないが、逆に顕現している時は再度召喚することができないのが難点だった。
今までそんな事態が起きたことはなかったけど。
獣に向かって斬りつけたものの、肉球が衝撃を吸収して簡単にいなされてしまった。
『龍気を纏ってる…!?』
獣は先程とは違い、龍気を纏って攻撃を受け流していた。
『よくわかりましたね。貴方も龍脈の力を使うみたいですし、少し話でもしましょうか。』
獣はそう言うと先程までの圧力が嘘の様に霧散し、急に穏やかな空間へと変わった。
圧力がなくなってもへたり込んでいたクリオを一度立ち上がらせ、獣の前で居住まいを正した。
『ほぉ、最低限の礼儀は弁えている様子ですね。私はこの島の守護獣アルバ。普段は白狼と呼ばれております。龍王様からこの島一帯の龍脈とこの遺跡の管理を任されております。』
白狼が喋っていると、天井から雷が急に落ちてきた。
『屋根があるのに、雷…?』
急な雷に驚いていると、雷の落ちた場所…白狼の手元で雷の塊が動いていた。
『雷の…狼?』
『えぇ、この子は私の相棒とも言える雷の精霊トルスです。』
トルスは返事をするかのように雄叫びを上げた。その音は雷鳴の様にも聞こえた。
トルスは鳴いた後、奥の部屋へと走って行ってしまった。
『あの精霊は喋れないのでしょうか?』
『ん?あぁ、なるほど。あの子は普段は私としか会話をしないので、人間の言葉を使っていないだけです。
今も「歓迎する!」と言ったのですよ。
さて、龍脈の力の使い手がこの地を訪れるなんて何百年振りでしょうか。
ラピス持ちがいたため、警戒してしまいました。ごめんなさいね。
ここ、と言うよりもこの島は人が辿り着けない様に封印を施していたのだけど、どうやって入って来たのでしょうか?』
『僕達はアウレアンを目指している航海の途中、魔獣との戦いで海に投げ出されて気付いた時はこの島に流されていました。そもそもここは一体どこなのでしょうか?』
『海流に流されて来たのですね。少し隠蔽の封印が弱くなっているのでしょうか…
ここはアウレアンの国がある島の近くにある孤島です。島を歩いてわかったかと思いますが、人は誰も住んでいません。
基本的には私がこの辺りの龍脈を見守っているだけの島です。
さて、貴方達のことを聞きたいのですが、エルフがいるということは貴方は蒼翠龍様の眷属なのでしょうか?』
アウレアンの近くという言葉で遠くに流されていなかったことに喜びを覚え、早くアリシア達の下へ向かわねばと思う。
『僕はアルクスと申します。藍碧龍様から龍珠を授かり、先日蒼翠龍様にも認められて龍騎士を名乗らせていただいております。彼女はクリオ。アルフグラーティの国を出て、ハイエルフを目指して蒼翠龍様のアドバイスの下、修練を積んでおります。』
『そうだったのですね、若い龍騎士様でしたか。突然のことだったとは言え申し訳ありませんでした。』
龍騎士という単語を出した瞬間、白狼から自分に対する敬意の様なものが生まれた様に感じられた。
『いえ、貴方の神殿に勝手に入ったのはこちらの方ですので。こちらこそ申し訳ありませんでした。』
白狼はその強さにも関わらず高圧的な態度をとるわけでもなく、龍王様達の様に威風堂々たる様子でもなく飄々とした振る舞いだった。
『そう言えば貴方達、アウレアンに行く途中って言っていましたね。私の依頼を受けてくれたらアウレアンまで転移術を使って送ることもできますよ。』
転移術のための楔は感じ取れなかったため、転移してもらえると言うのはまたとない申し出だった。
そして他人を転移させる転移術は高度な術のため、白狼の力の強さを感じさせられる。
『本当ですか!アウレアンで仲間が待っているので助かります。
それで依頼とは何をすれば良いでしょうか?』
『貴方達がこの島へ来た原因でもあるのですが、おそらくこの島を隠蔽するための封印が弱まっています。
この神殿の地下にある遺跡に潜り調査と修復をお願いします。
トルスをつけますので、トルスを介して私と会話も可能ですし、トルスが見たものは私も見ることができますので安心してください。
実はこの島の龍脈がおかしくなると、この海域一帯が連動しているため、中央にあるアウレアンにも影響があるので直しておいて損はないはずですよ。
昔であればこの神殿から様々な龍王様の領域に転移することもできたのですが、他の孤島にある神殿がいくつか壊れてしまったため今ではそこまでの力は無くなってしまったのです。
神殿は古の神様が作ったと言われているのですが、完全に壊れてしまうとなかなか直せなくてそのままになってしまっていまして…』
龍王様の領域に転移できる神殿とは以前はどれだけの力があったのだろうか。
そして悪用されないために封印を施し、強い守護者に管理を任せていると。
龍脈の力を扱える様になったと思っていたけど、まだまだ知らないことは多そうだな。
『クリオ、そう言えばさっきから静かだけど大丈夫?』
『えぇ、この神殿に来てからちょっと驚くことばかりで。でもアウレアンに行く方法が見えて良かったわ。それにしても遺跡の調査なんて、探索者っぽい依頼ね。』
『そうだね。本で読んだことはあるけど、遺跡なんて普通立ち入ることができる場所にはないからね。』
おそらく何百年も人が立ち入ったことのない遺跡だろう。
誰も入ったことのないであろう場所の探索なんて胸が高鳴るな。
そして、獣がいびきをするたびに地響きの様な音がして、神殿が震えていた。
『アルクス、これが地響きの原因だったのね…』
『うん。とりあえず起こさない方が良さそうだね。それにしても寝ているだけでこの圧力とはすごいね…
龍王様達ともまた違う圧だけど、手を出したらいけないことはよくわかるね。』
ゴクリと唾を飲み込む音が聞こえ、自分が緊張していることに気がついた。
だが、自分がこれだけ圧力に呑まれているのであればクリオはそれ以上に違いない。
案の定顔色が悪く、冷や汗をかいている様に見える。
『蒼翠龍様の神殿と同じ形状みたいだから、一旦あちらの部屋に行こう。』
『えぇ、そうね…』
物音を立てない様にとクリオの手を取り移動を始めた瞬間、ガタッという音と共にクリオがつまづいてしまった。
思った以上に緊張して、体が硬直していたらしい。
『ご、ごめん…』
『大丈夫だよ、さぁ行こう。』
気を取り直してクリオの手を取ったところ、その表情には恐怖が浮かんでいた。
『アルクス、う、後ろ…』
クリオの言葉に反応して後ろを振り返ると、そこには先程まで寝ていた獣が起き上がりこちらを見つめていた。
『ラピスを持ちながら私の神殿に侵入するとは勇気がありますね、神の使徒ですか?
ですが、私もこの遺跡を守る使命がありますからそう易々とはやらせはしませんよ!』
獣は流暢に喋ったかと思うと、威圧するかの様な咆哮を上げた。
『うっ…』
クリオが圧に耐えかねて、へたりこむ。
その隙を見計らい、頭上よりも高くから長く鋭い爪を振り下ろしてきた。
『龍装鎧!』
威圧を振り払い、龍装鎧を纏って跳躍し、小盾でその一撃を受け止めた。
だが、勢いを殺しきれずに壁に叩きつけられた。
いつもバルトロ兄さんにばかり守りを任せているから、今まで受けたことのある中で一番強力な攻撃だったかもしれない。(今までは兄様の一撃が一番強力だった。)
龍装鎧が強化されたおかげで痛みはあるものの、少しずつ癒されていく。
これならまだ戦える!
『むむ、その鎧は…』
獣は何かを呟いている様子だったが、急ぎクリオの前へと立ち、獣へと斬りかかる。
『こんな時こそフルー達がいてくれれば少しは楽になったはずなのに、どこにいるんだ…』
一度召喚した精霊達は龍気さえあれば、本人達が帰還しない限りは消えることはないが、逆に顕現している時は再度召喚することができないのが難点だった。
今までそんな事態が起きたことはなかったけど。
獣に向かって斬りつけたものの、肉球が衝撃を吸収して簡単にいなされてしまった。
『龍気を纏ってる…!?』
獣は先程とは違い、龍気を纏って攻撃を受け流していた。
『よくわかりましたね。貴方も龍脈の力を使うみたいですし、少し話でもしましょうか。』
獣はそう言うと先程までの圧力が嘘の様に霧散し、急に穏やかな空間へと変わった。
圧力がなくなってもへたり込んでいたクリオを一度立ち上がらせ、獣の前で居住まいを正した。
『ほぉ、最低限の礼儀は弁えている様子ですね。私はこの島の守護獣アルバ。普段は白狼と呼ばれております。龍王様からこの島一帯の龍脈とこの遺跡の管理を任されております。』
白狼が喋っていると、天井から雷が急に落ちてきた。
『屋根があるのに、雷…?』
急な雷に驚いていると、雷の落ちた場所…白狼の手元で雷の塊が動いていた。
『雷の…狼?』
『えぇ、この子は私の相棒とも言える雷の精霊トルスです。』
トルスは返事をするかのように雄叫びを上げた。その音は雷鳴の様にも聞こえた。
トルスは鳴いた後、奥の部屋へと走って行ってしまった。
『あの精霊は喋れないのでしょうか?』
『ん?あぁ、なるほど。あの子は普段は私としか会話をしないので、人間の言葉を使っていないだけです。
今も「歓迎する!」と言ったのですよ。
さて、龍脈の力の使い手がこの地を訪れるなんて何百年振りでしょうか。
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ここ、と言うよりもこの島は人が辿り着けない様に封印を施していたのだけど、どうやって入って来たのでしょうか?』
『僕達はアウレアンを目指している航海の途中、魔獣との戦いで海に投げ出されて気付いた時はこの島に流されていました。そもそもここは一体どこなのでしょうか?』
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『そうだったのですね、若い龍騎士様でしたか。突然のことだったとは言え申し訳ありませんでした。』
龍騎士という単語を出した瞬間、白狼から自分に対する敬意の様なものが生まれた様に感じられた。
『いえ、貴方の神殿に勝手に入ったのはこちらの方ですので。こちらこそ申し訳ありませんでした。』
白狼はその強さにも関わらず高圧的な態度をとるわけでもなく、龍王様達の様に威風堂々たる様子でもなく飄々とした振る舞いだった。
『そう言えば貴方達、アウレアンに行く途中って言っていましたね。私の依頼を受けてくれたらアウレアンまで転移術を使って送ることもできますよ。』
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神殿は古の神様が作ったと言われているのですが、完全に壊れてしまうとなかなか直せなくてそのままになってしまっていまして…』
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そして悪用されないために封印を施し、強い守護者に管理を任せていると。
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『クリオ、そう言えばさっきから静かだけど大丈夫?』
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2024/02/23
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