1 / 9
① 事件です?!?
しおりを挟む
王宮のとある客室。
裸の男女があらぬ格好で寝台で横になっておりました。
「きゃー!!」
王宮に勤める侍女やメイドではあり得ない大声で叫びながら、その部屋を開けた女が部屋から去ります。
その大声で何事かと人が集まります。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
第二王子の側近であるボーリス・レナウヘイムは、同じく第二王子の護衛であるネイマン・ビストリツァから王子が昨夜、自室へ戻ってない事を報告されていました。
第二王子は真面目でこのような事は今まで一度も無かったのですが、昨夜の夜会で婚約者の令嬢と一緒だった事もあり、少し様子を見る事にしようと話していた時、客室の方が騒がしくなりました。
ボーリスとネイマンが、騒ぎの客室に行くと寝台の上には彼らの主人である第二王子のアーロン・クラヨヴァが裸であらぬ格好で婚約者ではない令嬢とスヤスヤ眠っておりました。
もう一度お伝えいたします。二人ともすっぽんぽんでした。
いやいや、護衛は何をしていた!
何が、おそらく婚約者と一緒だ!
侍従もその話を信じたのか?!
ボーリスはネイマンを不審に思うが第二王子をこの騒ぎから隠す事を優先する事にした。
野次馬を蹴散らし、こんなにも騒がしいのにスヤスヤ眠っている主人を起こし、何処ぞの令嬢には上掛けをかけ、もう無駄かも知れないが口の堅い侍女に任せ、とっととその部屋を去るが、敷布にちった純血の証を去る間際に目にしてしまい、これから起こるであろう問題に目眩がしたボーリスであるが、未だ覚醒しない主人であるアーロンを促し部屋を後にするのであった。
真面目な第二王子アーロン・クラヨヴァがやらかした大事件である。
最初に部屋を訪れた女が騒がなかったならば・・・・・・ここまで醜聞は広まらなかったかもしれない。
だが、時間の問題で・・・・・・。
彼等の主人であるアーロン・クラヨヴァが覚醒する頃には国王の耳に届いていたのだ。
まるで仕組まれていた様な速さだった。
裸の男女があらぬ格好で寝台で横になっておりました。
「きゃー!!」
王宮に勤める侍女やメイドではあり得ない大声で叫びながら、その部屋を開けた女が部屋から去ります。
その大声で何事かと人が集まります。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
第二王子の側近であるボーリス・レナウヘイムは、同じく第二王子の護衛であるネイマン・ビストリツァから王子が昨夜、自室へ戻ってない事を報告されていました。
第二王子は真面目でこのような事は今まで一度も無かったのですが、昨夜の夜会で婚約者の令嬢と一緒だった事もあり、少し様子を見る事にしようと話していた時、客室の方が騒がしくなりました。
ボーリスとネイマンが、騒ぎの客室に行くと寝台の上には彼らの主人である第二王子のアーロン・クラヨヴァが裸であらぬ格好で婚約者ではない令嬢とスヤスヤ眠っておりました。
もう一度お伝えいたします。二人ともすっぽんぽんでした。
いやいや、護衛は何をしていた!
何が、おそらく婚約者と一緒だ!
侍従もその話を信じたのか?!
ボーリスはネイマンを不審に思うが第二王子をこの騒ぎから隠す事を優先する事にした。
野次馬を蹴散らし、こんなにも騒がしいのにスヤスヤ眠っている主人を起こし、何処ぞの令嬢には上掛けをかけ、もう無駄かも知れないが口の堅い侍女に任せ、とっととその部屋を去るが、敷布にちった純血の証を去る間際に目にしてしまい、これから起こるであろう問題に目眩がしたボーリスであるが、未だ覚醒しない主人であるアーロンを促し部屋を後にするのであった。
真面目な第二王子アーロン・クラヨヴァがやらかした大事件である。
最初に部屋を訪れた女が騒がなかったならば・・・・・・ここまで醜聞は広まらなかったかもしれない。
だが、時間の問題で・・・・・・。
彼等の主人であるアーロン・クラヨヴァが覚醒する頃には国王の耳に届いていたのだ。
まるで仕組まれていた様な速さだった。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
悲しいほど君を愛している
青空一夏
恋愛
悠人と美月は幼なじみで、家族ぐるみのつきあい。将来は結婚を誓い合っていた。
悠人には生まれつき心臓に疾患のある妹がいた。妹の病気をいつか治してやろうと、医学生になり、そこで有名心臓外科医の息子、大和と友人になる。
大和は美月に惹かれ、美月は悲しい決断をする。
悠人と美月の切ない純愛を描いた物語。
傷ついた第一王子殿下は、異母妹を可愛がる
下菊みこと
恋愛
お兄様が過保護なお話。ざまぁは添えるだけ。
クロヴィスは第一王子だが残念ながら兄弟がいなかった。実母も亡くし寂しい思いをしていたクロヴィスだが、義母である王妃の妊娠がわかる。生まれた妹を溺愛するクロヴィス。そんな妹に婚約者ができるらしい。二人の顔合わせの席をこっそり見守っていたクロヴィスは…。
小説家になろう様でも投稿しています。
【完結】大嫌いなあいつと結ばれるまでループし続けるなんてどんな地獄ですか?
杏
恋愛
公爵令嬢ノエルには大嫌いな男がいる。ジュリオス王太子だ。彼の意地悪で傲慢なところがノエルは大嫌いだった。
ある夜、ジュリオス主催の舞踏会で鉢合わせる。
「踊ってやってもいいぞ?」
「は?誰が貴方と踊るものですか」
ノエルはさっさと家に帰って寝ると、また舞踏会当日の朝に戻っていた。
そしてまた舞踏会で言われる。
「踊ってやってもいいぞ?」
「だから貴方と踊らないって!!」
舞踏会から逃げようが隠れようが、必ず舞踏会の朝に戻ってしまう。
もしかして、ジュリオスと踊ったら舞踏会は終わるの?
それだけは絶対に嫌!!
※ざまあなしです
※ハッピーエンドです
☆☆
全5話で無事完結することができました!
ありがとうございます!
悪役令嬢にさせられた挙げ句、歌声と婚約者を奪われた聖女候補生が幸せを掴むまで
しろいるか
恋愛
聖女候補生のミルは、その出自から悪役令嬢ならぬ冷酷令嬢とまで噂される少女。しかしその実態は謙虚で真っ直ぐ、聖女になるため日々努力を欠かさない性格。そのかいあって奇跡の歌声を手にするが、ライバルであるシルニアの罠にかかり、魔法で声を奪われてしまう。
悲しみの中、ミルの前に現れたのは先代の聖女ベスだった。
ベスは言う。声は必ず取り戻せる、と──。
努力するミルが報われていく中、卑怯もののシルニアもまた、聖女候補生に選ばれていくが……。
ひとときの夢と悪夢
ここ
恋愛
公爵令嬢アルクと侯爵令息ミリラトの婚約破棄。ミリラトには愛する人がいた。
その令嬢への意地悪や殺人未遂で、アルクを断罪しようとする。
ところが、アルクは現れない。代わりにアルクの兄ヒュルスがやっきた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる