奪われたから、奪い返します

第3話 協力と代償

　イザベらの友人エミリアは現在、幸せな婚約生活を送っており、その外見的特徴は華やかな巨乳の持ち主である。イザベラが彼女に接触した際、エミリアはイザベラの話を聞き、協力を申し出るが、その見返りとして何かを求める。彼女のこの態度は、彼女の現在の幸せな立場と、自身の利益を優先する性格を反映している。

　イザベラはエミリアの豪華な居宅を訪れ、彼女の婚約に祝福の言葉を述べた後、本題に入る。

「エミリア、実はクララについて話があるの」
　イザベラは切り出した。

　エミリアは興味深げにイザベラを見つめ、微笑んだ。

「クララについて？　どうしたの？」

　イザベラはためらいながらも、フレデリックとの婚約破棄の話をし、クララに対する復讐計画を打ち明けた。

　エミリアの表情は一瞬硬くなるが、すぐに温かい笑顔に戻った。

「イザベラ、あなたがそう望むなら協力は惜しまないけど……ただ、私にもそれ相応の見返りが必要ねぇ」

　イザベラは少し驚いたが、エミリアの要求を受け入れることに決めた。

「わかったわ、エミリア！　あなたの望むものなら、何でも用意するわ」

　エミリアは、クララの秘密や弱点についての情報をイザベラに提供することを約束した。彼女は知識豊かで、クララとの長い付き合いから得た貴重な情報を持っていた。

「でも、イザベラ、これは簡単なことじゃないわ！　あなたが本当に復讐を望むのなら、多くのリスクを覚悟しなくちゃいけないわよ？」

　イザベラはその言葉を真摯に受け止める。

「わかっているわ！　でも、これはやらなければならないこと。クララには、必ずや報いを受けてもらうわ」

「クララはね、表面上は完璧な女性よ。可愛くて、愛想がよく、仕事もできる。だけど、裏では全く違うの。彼女、実はかなり腹黒いのよ。他人のものに目がなくて、特に人の幸せを奪うことに快感を覚えるタイプ。あなたの婚約破棄も、彼女にとってはゲームのようなものだったわ」

　イザベラはエミリアの話を聞いて、怒りと悔しさで顔を歪める。

「あんな女に、私が...！」
　彼女は怒りに震えた。

　エミリアは優しくイザベラをなだめる。

「大丈夫よ、イザベラ。クララは今は上手くやっているように見えるけれど、彼女の行動にはいつか代償が伴うわ。そして、私たちがその時を見逃さないようにしなくちゃ」

　イザベラはエミリアの言葉に少し落ち着きを取り戻し、復讐の計画を冷静に進めることを心に誓うのだった。

　エミリアはイザベラに向かって、確実な調子で言う。

「そのかわり、ちゃんと報酬は頂戴ね。こんな危険なことに協力するんだから」

　イザベラは、内心で複雑な感情を抱えながらも、淡々と「はい、はい」と答えるだけだった。
　彼女はエミリアの要求を受け入れることに迷いはなかったが、その代償が何であるかについては、まだ完全には理解していないようだった。