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モテたくてなにが悪い
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「モテたくてなにが悪い!!」
年頃だからこその大きな悩みがある。高校生になればこそ、女性を意識してしまう。いや、細かく言うなれば、女性の身体を意識してしまう年頃なのだ。多くの男子にとって、女性を知る手がかりがエロ本故に、可愛いが二の次になりがちなのだが、それを口にする事は同性同士でも無い。何故なら恥ずかしいからである。そう。この発言は、高校3年間を「俺たち、、、高校生活3年間、、、無駄にしたんじゃね?」からの「ばっか!おまっ!今それを言うなよー!」からの「はい!しんだー!お前の発言で俺たちの1つの感情がはいしんだー!」からの「無駄ではないだろ。毎回こうして集まれるのはお前らだけだ!」 である。
学校3階の1番奥の角の教室だけは今日も4人組の声が響く。左を見下せば野球部が町中に響く勢いの声を出し、その周りのグラウンドを女子バレー部が走り込み、体育館では男子バスケと女子バスケのリズミカルな音が聞こえる。それに負けじと、我れらが「家帰ってもヒマなら教室で喋ろうの会」が、毎回行われていた。とてもくだらない話は約3年間も密かにやってきた厳か?な伝統行事であり、または、「お前らだけ彼女作って謳歌すんじゃねぇぞ!」と牽制の意味も込めた恥ずかしい会なのである。そこに集まる4人の男達
佐藤 星(さとう せい)
池宮 恒(いけみや つね)
豊里 豊(とよざと とよ)
金城 悠人(きんじょう ゆうと)
は、今日はひと味違っていた。
豊里豊は切り出した
豊「もう!うんざりだ!!俺はモテたい!モテたいんだ!」
星「お前な~心の声だだもれやんけ~」
悠人「具体的にだな。なんか、案はあるのか?こう、未来予想図みたいな」
恒「ナイナイナイ、そこで地団駄でも踏んどけ」
豊「キーッ!キーッ!」ドスンドスン
星「いやいや、キーキー喚くな。つ~か、敢えて言わなかった事を言う辺りがもう限界って感じだな」
豊「お前ら!悠長な事言ってんじゃねぇ!半年だぞ!後半年だぞ!?」
星「あ~、、、卒業?」
悠人「あ~、、、卒業?」
恒「あ~、、、卒業?」
恒「え」
星「え」
悠人「え」
豊「え じゃねーよ!ただでさえ個性無いメンバーなのによ!!同時に喋るんじゃねぇ!それと卒業でもねぇ!!文化祭!高校生活最後の文化祭!」
星「あ~。文字化け祭りね~」
豊「しゃらくせぇ!突っ込まねーからな。そんでさ!後夜祭の時に女の子と!手握りたいじゃん!ね!!ね!」
悠人「そういえば、豊は、去年猫と手握ってたな」
豊「去年の事なんか覚えてねーよ!!お前は犬にお手してたじゃねーか!逆だろ!普通!つーか秀!お前も喋れ!」
秀「いや、俺ちゃん彼女いるし。」
豊・星・悠人「はぁ?・・・・お前さ。マジなら生きて帰れないよ?」
恒「家に帰ればテレビのむこ、(豊「分かった!分かった!ゴメン!ゴメン!本当にゴメン!」
星「良し!!現実逃避しよう!」
悠人「一人重症な人がいるけどな」
豊「話が進まねえ!具体的にだな。アレだ。その。アレをやってみないか?」
星・恒・悠人「え?そっち?」
豊「いや、言うとは思ったけどよ。ナンパ、、、的な?」
星・恒・悠人「いや!そこはバンドだろ!文化祭と言えばバンドだろ!」
豊「あ~、そうね~しってたー!ナンパとバンドまちがえた~」
星「くそみてなーな棒読みありがとうよ。お前の脳内ちんこ率100パーセントだな。100パーセントちんこやりきるしかねーな」
悠人「それはかなりギリギリだぞ」
恒「絶対イーテレの6時から苦情くるパターン」
豊「まてまてまて、落ち着け。正直に言うと、それくらい彼女欲しい」
悠人「まあ、確かに。でも、モテたくてバンドしたいってのはアリかも」
豊「そうだろ!!バンドでモテてさ!後輩とかがモジモジしながら俺らに話しかけてくるんだよ!ちょっと星!デモンストレーションやろう!」
星「は?なんでイキナリ寸劇やらんといけん!!悠人やれよ」
悠人「豊先輩!あの、、、その、、、(裏声)」
星(適応能力の高さよ、、、)
豊「おう。どうした?演奏かっこよかったか?」
悠人「はい!かっこよかったです!だから、私、、、先輩に、、私をプレゼントしたいです(裏声)」
豊「エンダ~イヤ~ビーコーズアイラヴ~ユ~ア~♩」
星・恒「ナイナイナイ!初対面で私がプレゼントとか童貞のド低脳が考えそうなこったな!」
豊・悠人「ならお前らやれや!」
恒「見とけよじゃあ!」
恒「先輩!演奏凄くかっこよかったです!
(男声)」
星「お前の為に、プレイしたんだからな(良い声)」
星「ほら。見てごらん。俺のスティックがファンタスティックに進化してるぞ」
恒「あ~ん!なんてファンタスティックでドメスティックなの!家庭的ね!」
星・恒「エンダー!イヤー!ビコーズアイラブユーーーアーー!!」
豊・悠人「もう声のせいでホモ臭いから!あとスティックで遊ぶな!ドラマーに謝れ!」
星・恒「はぁ?お前らより面白いつーの!じゃあもっと上手くできんのかよ!」
豊「じゃあ見とけ!」
豊「先輩!バンド凄くかっこ良かったです!(裏声)」
悠人「そうだろ?オリジナルだぜ」
豊「先輩達の自作なんですか!すごいです!」
悠人「いや、死んだバンド仲間の思い出の曲さ」
豊・悠人「エンダーイヤー!ビコーズーイヤー!!」
星「恋に落ちるどころか気持ちが落ち込むわ!!こんなんでモテるかー!!」
豊・悠人「マジで文句ばっかりだな~」
キーンコーンカーンコーン
ピーンポーンパーンポーン
放送「夕方6時、下校時間になりました。校内に残っている生徒は、電気を消し、窓を閉めて、車に気をつけて帰りましょう!また、部活動の生徒は整理、整頓をし、顧問に鍵を返してから下校しましょう」
ピーンポーンパーンポーン
豊・星・恒・悠人「よし!帰るか!」
夕暮れに沈む太陽と一緒にしてはいけないが、この男子高生達の気持ちも沈みかけていた。でも、コレが彼らの日常なのだ。今思えば、コレが清純なのかもしれない。動機は不純でいい。それを洗い落とせば清純になるのだから。だからその時までは純粋に不純を楽しもうじゃないか。。。
年頃だからこその大きな悩みがある。高校生になればこそ、女性を意識してしまう。いや、細かく言うなれば、女性の身体を意識してしまう年頃なのだ。多くの男子にとって、女性を知る手がかりがエロ本故に、可愛いが二の次になりがちなのだが、それを口にする事は同性同士でも無い。何故なら恥ずかしいからである。そう。この発言は、高校3年間を「俺たち、、、高校生活3年間、、、無駄にしたんじゃね?」からの「ばっか!おまっ!今それを言うなよー!」からの「はい!しんだー!お前の発言で俺たちの1つの感情がはいしんだー!」からの「無駄ではないだろ。毎回こうして集まれるのはお前らだけだ!」 である。
学校3階の1番奥の角の教室だけは今日も4人組の声が響く。左を見下せば野球部が町中に響く勢いの声を出し、その周りのグラウンドを女子バレー部が走り込み、体育館では男子バスケと女子バスケのリズミカルな音が聞こえる。それに負けじと、我れらが「家帰ってもヒマなら教室で喋ろうの会」が、毎回行われていた。とてもくだらない話は約3年間も密かにやってきた厳か?な伝統行事であり、または、「お前らだけ彼女作って謳歌すんじゃねぇぞ!」と牽制の意味も込めた恥ずかしい会なのである。そこに集まる4人の男達
佐藤 星(さとう せい)
池宮 恒(いけみや つね)
豊里 豊(とよざと とよ)
金城 悠人(きんじょう ゆうと)
は、今日はひと味違っていた。
豊里豊は切り出した
豊「もう!うんざりだ!!俺はモテたい!モテたいんだ!」
星「お前な~心の声だだもれやんけ~」
悠人「具体的にだな。なんか、案はあるのか?こう、未来予想図みたいな」
恒「ナイナイナイ、そこで地団駄でも踏んどけ」
豊「キーッ!キーッ!」ドスンドスン
星「いやいや、キーキー喚くな。つ~か、敢えて言わなかった事を言う辺りがもう限界って感じだな」
豊「お前ら!悠長な事言ってんじゃねぇ!半年だぞ!後半年だぞ!?」
星「あ~、、、卒業?」
悠人「あ~、、、卒業?」
恒「あ~、、、卒業?」
恒「え」
星「え」
悠人「え」
豊「え じゃねーよ!ただでさえ個性無いメンバーなのによ!!同時に喋るんじゃねぇ!それと卒業でもねぇ!!文化祭!高校生活最後の文化祭!」
星「あ~。文字化け祭りね~」
豊「しゃらくせぇ!突っ込まねーからな。そんでさ!後夜祭の時に女の子と!手握りたいじゃん!ね!!ね!」
悠人「そういえば、豊は、去年猫と手握ってたな」
豊「去年の事なんか覚えてねーよ!!お前は犬にお手してたじゃねーか!逆だろ!普通!つーか秀!お前も喋れ!」
秀「いや、俺ちゃん彼女いるし。」
豊・星・悠人「はぁ?・・・・お前さ。マジなら生きて帰れないよ?」
恒「家に帰ればテレビのむこ、(豊「分かった!分かった!ゴメン!ゴメン!本当にゴメン!」
星「良し!!現実逃避しよう!」
悠人「一人重症な人がいるけどな」
豊「話が進まねえ!具体的にだな。アレだ。その。アレをやってみないか?」
星・恒・悠人「え?そっち?」
豊「いや、言うとは思ったけどよ。ナンパ、、、的な?」
星・恒・悠人「いや!そこはバンドだろ!文化祭と言えばバンドだろ!」
豊「あ~、そうね~しってたー!ナンパとバンドまちがえた~」
星「くそみてなーな棒読みありがとうよ。お前の脳内ちんこ率100パーセントだな。100パーセントちんこやりきるしかねーな」
悠人「それはかなりギリギリだぞ」
恒「絶対イーテレの6時から苦情くるパターン」
豊「まてまてまて、落ち着け。正直に言うと、それくらい彼女欲しい」
悠人「まあ、確かに。でも、モテたくてバンドしたいってのはアリかも」
豊「そうだろ!!バンドでモテてさ!後輩とかがモジモジしながら俺らに話しかけてくるんだよ!ちょっと星!デモンストレーションやろう!」
星「は?なんでイキナリ寸劇やらんといけん!!悠人やれよ」
悠人「豊先輩!あの、、、その、、、(裏声)」
星(適応能力の高さよ、、、)
豊「おう。どうした?演奏かっこよかったか?」
悠人「はい!かっこよかったです!だから、私、、、先輩に、、私をプレゼントしたいです(裏声)」
豊「エンダ~イヤ~ビーコーズアイラヴ~ユ~ア~♩」
星・恒「ナイナイナイ!初対面で私がプレゼントとか童貞のド低脳が考えそうなこったな!」
豊・悠人「ならお前らやれや!」
恒「見とけよじゃあ!」
恒「先輩!演奏凄くかっこよかったです!
(男声)」
星「お前の為に、プレイしたんだからな(良い声)」
星「ほら。見てごらん。俺のスティックがファンタスティックに進化してるぞ」
恒「あ~ん!なんてファンタスティックでドメスティックなの!家庭的ね!」
星・恒「エンダー!イヤー!ビコーズアイラブユーーーアーー!!」
豊・悠人「もう声のせいでホモ臭いから!あとスティックで遊ぶな!ドラマーに謝れ!」
星・恒「はぁ?お前らより面白いつーの!じゃあもっと上手くできんのかよ!」
豊「じゃあ見とけ!」
豊「先輩!バンド凄くかっこ良かったです!(裏声)」
悠人「そうだろ?オリジナルだぜ」
豊「先輩達の自作なんですか!すごいです!」
悠人「いや、死んだバンド仲間の思い出の曲さ」
豊・悠人「エンダーイヤー!ビコーズーイヤー!!」
星「恋に落ちるどころか気持ちが落ち込むわ!!こんなんでモテるかー!!」
豊・悠人「マジで文句ばっかりだな~」
キーンコーンカーンコーン
ピーンポーンパーンポーン
放送「夕方6時、下校時間になりました。校内に残っている生徒は、電気を消し、窓を閉めて、車に気をつけて帰りましょう!また、部活動の生徒は整理、整頓をし、顧問に鍵を返してから下校しましょう」
ピーンポーンパーンポーン
豊・星・恒・悠人「よし!帰るか!」
夕暮れに沈む太陽と一緒にしてはいけないが、この男子高生達の気持ちも沈みかけていた。でも、コレが彼らの日常なのだ。今思えば、コレが清純なのかもしれない。動機は不純でいい。それを洗い落とせば清純になるのだから。だからその時までは純粋に不純を楽しもうじゃないか。。。
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