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百合風エピローグ
9(挿入まであり)※主人公攻
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「っ、リアム。……ぅ」
「ん……♡」
躊躇いなく足の間に顔を埋め、ぱくりと先端を口に含んだリアムに、思わず小さく喘ぎを零す。そんなエルフィンの反応にも嬉しそうな吐息を漏らすと、リアムは薄い舌先で、優しくその幹を舐め上げた。
死と紙一重の奴隷生活を送っていた彼の舌技は壮絶で、被虐の快楽と雌奴隷の作法に染まり切ったエルフィンの花芯にも、正しく血流を巡らせる。目の前が白むような快楽に脚を震わせて、エルフィンは息を殺した。
「う、ぁっ……♡ リアム……」
「んん……♡ エルフィン、さま♡」
小さな口で精一杯に、喉奥まで使って懸命にエルフィンを愛撫しながら、リアム自身も切なげに足を震わせる。無意識に開いてしまったのだろう足の間に触れるベッドシーツには、もはや隠し切れない染みができていた。
優しく頭を撫でてやっていた手を滑り下ろして、するりと耳を弄ってやれば、びくりと腰を跳ね上げたリアムが口淫を緩める。情動を耐えるように、濡れた裂け目を自らの手のひらで押さえながら、なおもエルフィンを悦ばせようとしてくれる健気な姿に。愛しさを溢れさせたエルフィンは、柔らかい頬を包むようにして優しく制止をかけた。
「っあ、ぅ……?」
「……もう、十分だ」
奇縁とは言え、今のリアムはエルフィンの愛しい妻だ。本当なら、ここまでされなくたって抱いてやりたいが。恐らくは永遠に忘れられない荒淫の記憶が、今もなおエルフィンを雌たらしめていた。
それでも、我慢に我慢を重ねた淫らなぬかるみは、抑えつけるようにした手指の間から蜜を滴らせるほどに熟れながら伴侶を待っている。じくじくと熱を孕み、耐えがたいほどに疼いているだろう胎内を早く慰めてやりたくて、エルフィンはその小柄な体を抱え上げるようにしながら抱き寄せた。
「ん、あっ……♡」
それだけで可愛い声を上げるリアムを膝の上に乗せて、期待に震える浅瀬の唇に先端をぐっと押し付ける。幾度も再生してはリアムを苦しませた、狭く小さな孔に押し入れた肉を慎重に奥へと進めれば、官能にほぐれた穴はくちゅりと濡れた音と共に簡単に奥までの侵入を許した。
蜜壺の温かさに深い息を吐き、つながったままゆっくりとベッドにその背を沈めるように押し倒せば、びくびくとリアムの薄い腰が跳ねる。
「あぅ♡ あ、あっ♡ エル、フィ、さま……♡」
挿入の衝撃だけで軽く達してしまったのか、焦点の合わない瞳から取り乱したように大粒の涙を零したリアムが、切ない声でエルフィンを呼ぶ。その呼びかけに答えるように彼の身体を掻き抱けば、発情しきった熱い体はそれだけで小さく絶頂した。
隘路に咥えこんだエルフィンの先端に、甘えるように絡みつく肉襞の感触が心地いい。そのまま悦くしてやりたかったが――とても今は、腰を動かせない。
(う、しろ、が)
穴を肉に埋められた雌の姿に、かつて壊れるほど手ひどく抱かれた己の姿が重なって、目の前がチカチカと明滅する。汗とも冷や汗ともつかない雫が肌を伝って、ガクガクと足が震えた。
「あっ……♡ あ、ぁあ……っ!♡」
かつて味あわされた暴力的な快楽を、現実のものとして再生した脳髄が痺れる。リアムに覆いかぶさった格好で、情けなく腰を揺らしながら、メスイキしてしまったエルフィンは息も絶え絶えに全身を細かく痙攣させた。
エルフィンに圧し掛かられたリアムが、ん、と。鼻にかかったような呻きを漏らす。ハッと我に返ったエルフィンは慌てて身を起そうとしたが、まだ体に力が入らない。
「すま、すまない……からだ、が♡」
「へいき、です。……ふふ。エルフィンさま……♡」
お慕いしています、と。甘く囁いたリアムが、ほっそりとした手指をエルフィンの肌に滑らせる。くぱくぱと物欲しげに開き、侵略者を請う淫らな尻穴を慰めるようにその指を沈めると、リアムはエルフィンの前立腺を優しく愛撫した。
「ふっ♡ ぐ、う♡ リアム……っ!」
「んん……エルフィン、さま。エルフィンさま……♡」
身に合わない快楽の強制に、時に絶命するほどの苦しみを味合わされてきたリアムは、何事にも程よいラインがあることを知っている。かつての主人に比べれば、束にしても華奢過ぎる細い指で、そっと押しては撫でるだけのその愛撫。
愛を満たした指先に、決してひどいことはしないからと慰めるように撫でられて、エルフィンの身体が熱を帯びて行く。彼の身体の中で控えめに抱き締められる花芯にも同じ変化が起こっているのか、リアムも喉を反らして喘ぎ出した。
「あっ♡ あ……っ、ん♡ あ、いいです、エルフィンさま……♡」
気持ちいい、と。可愛らしく恥ずかしげに囁かれれば、彼の体を気遣っていられるだけの理性はもう形を成さなかった。
酷くすれば、たちまち出血してしまう体であると知りながら、欲のままに腰を動かしてしまうことを止められない。背徳感に頭の中をぐちゃぐちゃにされながら、エルフィンはリアムの華奢な身体を抱き竦めて腰を打ち付けた。
「んぁっ!♡ あ、あぁ、あっ……あぁっ♡」
胎の内側を擦る度に、幸いにして気持ちよくはあるらしいリアムが、嬌声を上げながら身悶える。熱く蕩ける内壁に締め上げられ、搾り取るようなうねりに包まれれば、腰の奥から抗いようのない快楽が膨れ上がった。
「リアム、っ♡ リアっ……♡」
愛しい伴侶の名を呼ぶ声も溶け崩れ、まともな音にもならない呼びかけに、黒々と潤んだリアムの瞳が焦点を結んでエルフィンを見つめる。深すぎる官能に脳が白むような、麻薬じみた悦楽の奔流に侵されながら、エルフィンはその眦に口づけを落とした。
「あ♡ あぅ♡ エルフィ、さま……あ、ああぁっ♡♡」
腕の中のリアムが背筋を弓なりに反らして硬直するのと同時に、強い締め付けを受けたエルフィンも容易く限界を迎える。天に駆け上がるような快楽に、びくびくと痙攣するエルフィンを抱き留めるように、リアムの手足が背に絡みついた。
「っ……♡ あっ……リアム……♡」
勢いのない吐精の快楽が、真綿で首を絞めるようにエルフィンを苦しめる。迸る官能に眉根を寄せて耐えるエルフィンを愛しげに見つめたリアムが、微かに震える指先で項に甘く爪を立てた。
「だいじょぶ、です……♡ ん、ゆっくり……」
深い場所で繋がり合ったまま、強請るように腰を揺らめかせるリアムに甘えて、激しい衝動をなだめるようにゆっくりと腰を回す。温かなぬかるみが萎えた雄を撫で回すような感触に、エルフィンは甘い吐息を零した。
熟れ切った肉をかき混ぜられて嬉しいのか、ひくひくとリアムの体が痙攣する。穏やかに背を抱き締めてくれる華奢な腕も、縋りつくように絡められた足も、きゅうと収縮して余韻に悶えていた。
「エルフィン、さま」
お慕いしています、と。幾度目かの愛の囁きには、優しい口づけで応えてやる。
うっとりしたように唇を緩めるリアムに誘われるように、深くまで舌を強く絡ませて。二人はそのまま、緩やかに続くキスの快楽に身を沈めた。
「ん……♡」
躊躇いなく足の間に顔を埋め、ぱくりと先端を口に含んだリアムに、思わず小さく喘ぎを零す。そんなエルフィンの反応にも嬉しそうな吐息を漏らすと、リアムは薄い舌先で、優しくその幹を舐め上げた。
死と紙一重の奴隷生活を送っていた彼の舌技は壮絶で、被虐の快楽と雌奴隷の作法に染まり切ったエルフィンの花芯にも、正しく血流を巡らせる。目の前が白むような快楽に脚を震わせて、エルフィンは息を殺した。
「う、ぁっ……♡ リアム……」
「んん……♡ エルフィン、さま♡」
小さな口で精一杯に、喉奥まで使って懸命にエルフィンを愛撫しながら、リアム自身も切なげに足を震わせる。無意識に開いてしまったのだろう足の間に触れるベッドシーツには、もはや隠し切れない染みができていた。
優しく頭を撫でてやっていた手を滑り下ろして、するりと耳を弄ってやれば、びくりと腰を跳ね上げたリアムが口淫を緩める。情動を耐えるように、濡れた裂け目を自らの手のひらで押さえながら、なおもエルフィンを悦ばせようとしてくれる健気な姿に。愛しさを溢れさせたエルフィンは、柔らかい頬を包むようにして優しく制止をかけた。
「っあ、ぅ……?」
「……もう、十分だ」
奇縁とは言え、今のリアムはエルフィンの愛しい妻だ。本当なら、ここまでされなくたって抱いてやりたいが。恐らくは永遠に忘れられない荒淫の記憶が、今もなおエルフィンを雌たらしめていた。
それでも、我慢に我慢を重ねた淫らなぬかるみは、抑えつけるようにした手指の間から蜜を滴らせるほどに熟れながら伴侶を待っている。じくじくと熱を孕み、耐えがたいほどに疼いているだろう胎内を早く慰めてやりたくて、エルフィンはその小柄な体を抱え上げるようにしながら抱き寄せた。
「ん、あっ……♡」
それだけで可愛い声を上げるリアムを膝の上に乗せて、期待に震える浅瀬の唇に先端をぐっと押し付ける。幾度も再生してはリアムを苦しませた、狭く小さな孔に押し入れた肉を慎重に奥へと進めれば、官能にほぐれた穴はくちゅりと濡れた音と共に簡単に奥までの侵入を許した。
蜜壺の温かさに深い息を吐き、つながったままゆっくりとベッドにその背を沈めるように押し倒せば、びくびくとリアムの薄い腰が跳ねる。
「あぅ♡ あ、あっ♡ エル、フィ、さま……♡」
挿入の衝撃だけで軽く達してしまったのか、焦点の合わない瞳から取り乱したように大粒の涙を零したリアムが、切ない声でエルフィンを呼ぶ。その呼びかけに答えるように彼の身体を掻き抱けば、発情しきった熱い体はそれだけで小さく絶頂した。
隘路に咥えこんだエルフィンの先端に、甘えるように絡みつく肉襞の感触が心地いい。そのまま悦くしてやりたかったが――とても今は、腰を動かせない。
(う、しろ、が)
穴を肉に埋められた雌の姿に、かつて壊れるほど手ひどく抱かれた己の姿が重なって、目の前がチカチカと明滅する。汗とも冷や汗ともつかない雫が肌を伝って、ガクガクと足が震えた。
「あっ……♡ あ、ぁあ……っ!♡」
かつて味あわされた暴力的な快楽を、現実のものとして再生した脳髄が痺れる。リアムに覆いかぶさった格好で、情けなく腰を揺らしながら、メスイキしてしまったエルフィンは息も絶え絶えに全身を細かく痙攣させた。
エルフィンに圧し掛かられたリアムが、ん、と。鼻にかかったような呻きを漏らす。ハッと我に返ったエルフィンは慌てて身を起そうとしたが、まだ体に力が入らない。
「すま、すまない……からだ、が♡」
「へいき、です。……ふふ。エルフィンさま……♡」
お慕いしています、と。甘く囁いたリアムが、ほっそりとした手指をエルフィンの肌に滑らせる。くぱくぱと物欲しげに開き、侵略者を請う淫らな尻穴を慰めるようにその指を沈めると、リアムはエルフィンの前立腺を優しく愛撫した。
「ふっ♡ ぐ、う♡ リアム……っ!」
「んん……エルフィン、さま。エルフィンさま……♡」
身に合わない快楽の強制に、時に絶命するほどの苦しみを味合わされてきたリアムは、何事にも程よいラインがあることを知っている。かつての主人に比べれば、束にしても華奢過ぎる細い指で、そっと押しては撫でるだけのその愛撫。
愛を満たした指先に、決してひどいことはしないからと慰めるように撫でられて、エルフィンの身体が熱を帯びて行く。彼の身体の中で控えめに抱き締められる花芯にも同じ変化が起こっているのか、リアムも喉を反らして喘ぎ出した。
「あっ♡ あ……っ、ん♡ あ、いいです、エルフィンさま……♡」
気持ちいい、と。可愛らしく恥ずかしげに囁かれれば、彼の体を気遣っていられるだけの理性はもう形を成さなかった。
酷くすれば、たちまち出血してしまう体であると知りながら、欲のままに腰を動かしてしまうことを止められない。背徳感に頭の中をぐちゃぐちゃにされながら、エルフィンはリアムの華奢な身体を抱き竦めて腰を打ち付けた。
「んぁっ!♡ あ、あぁ、あっ……あぁっ♡」
胎の内側を擦る度に、幸いにして気持ちよくはあるらしいリアムが、嬌声を上げながら身悶える。熱く蕩ける内壁に締め上げられ、搾り取るようなうねりに包まれれば、腰の奥から抗いようのない快楽が膨れ上がった。
「リアム、っ♡ リアっ……♡」
愛しい伴侶の名を呼ぶ声も溶け崩れ、まともな音にもならない呼びかけに、黒々と潤んだリアムの瞳が焦点を結んでエルフィンを見つめる。深すぎる官能に脳が白むような、麻薬じみた悦楽の奔流に侵されながら、エルフィンはその眦に口づけを落とした。
「あ♡ あぅ♡ エルフィ、さま……あ、ああぁっ♡♡」
腕の中のリアムが背筋を弓なりに反らして硬直するのと同時に、強い締め付けを受けたエルフィンも容易く限界を迎える。天に駆け上がるような快楽に、びくびくと痙攣するエルフィンを抱き留めるように、リアムの手足が背に絡みついた。
「っ……♡ あっ……リアム……♡」
勢いのない吐精の快楽が、真綿で首を絞めるようにエルフィンを苦しめる。迸る官能に眉根を寄せて耐えるエルフィンを愛しげに見つめたリアムが、微かに震える指先で項に甘く爪を立てた。
「だいじょぶ、です……♡ ん、ゆっくり……」
深い場所で繋がり合ったまま、強請るように腰を揺らめかせるリアムに甘えて、激しい衝動をなだめるようにゆっくりと腰を回す。温かなぬかるみが萎えた雄を撫で回すような感触に、エルフィンは甘い吐息を零した。
熟れ切った肉をかき混ぜられて嬉しいのか、ひくひくとリアムの体が痙攣する。穏やかに背を抱き締めてくれる華奢な腕も、縋りつくように絡められた足も、きゅうと収縮して余韻に悶えていた。
「エルフィン、さま」
お慕いしています、と。幾度目かの愛の囁きには、優しい口づけで応えてやる。
うっとりしたように唇を緩めるリアムに誘われるように、深くまで舌を強く絡ませて。二人はそのまま、緩やかに続くキスの快楽に身を沈めた。
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