【R18】奴隷に堕ちた騎士

奴隷品評会編

７

「さて皆様、いかがでしたでしょうか！　一日犯せば子を孕む、両性具有の美少年。何と、これだけの量のスライムを出産してなお、即日再妊娠可能という掘り出し物です！　自ら犯し、高貴の血族を増やすも一興。皆様の貴重な奴隷と番わせて、従順なる雌を増やすも一興。さあ入札は一億から！」

　陽気な司会のアナウンスを受けて、即座に値がつり上がって行く。熱狂にも慣れ切った様子の黒子たちは、商品の具合が良く見えるようにと、一切の内心を明かさない淡々とした様子で再び少年の足を抱え上げた。
　放心しているのか、それとも失神してしまったのか。もはや抵抗の兆しもなく、顔の横に着くほどにきつく折り曲げた脚の間にひくつく、濡れた雌穴が観客たちに晒される。この先永遠に熟し切ることはないのだろう精巣と花芯には、果たして雄の機能は残っているのか、悪趣味なアクセサリーのように無為に垂れ下がって雌穴に被さっていた。
　美しい少年の哀れな姿にいっそうの興奮を募らせて、鼻息荒く前屈みになる男たちをニヤニヤと余裕の眼差しで眺めながら、主人が入札用の札に書き連ねる数字を見て、エルフィンはひゅっと息を吞んだ。

（なっ……！？）

　今聞こえている入札価格よりも、ゼロが一つ多い。何かの間違いかと数え直しても、結果は変わらなかった。
　この男がその気になれば、目当ての奴隷の一人や二人を落札することくらいは容易いことだと知ってはいても、まさか本気で落札しようとは思ってもみなかった。――妖精族の中では成人男性としての体格であるエルフィンの身にさえ、余って苦しいほどの巨根の持ち主である、この主人のペニスを突き入れようものなら。あの少年の華奢な身体など、真っ二つに裂けてしまいそうな気さえする。悍ましい想像に身を震わせたエルフィンの裸体を撫で回しながら、主人は実に愉しげにニタリと笑った。

「安くはない買い物だが、使い道はありそうな奴隷だからな。まずはお前でも子を孕ませられるか、試してみるか？」
「何、を……ふっ、う♡」

　問い返そうとした唇を塞がれ、口蓋を嬲るように舌で擦られて、爛れた吐息が鼻から抜ける。エルフィンの味を堪能するようにちゅくちゅくと舌を絡めた後、舌を引きずり出されるほどに強く吸われた。
　いやらしい音を立てながらの熱烈な口付けは続き、加えて主人の武骨な手にずっぽりと覆うように握り締められた花芯を扱かれて、エルフィンは堪らず甘い鳴き声を漏らした。

「んっ♡　ぅむっ♡　んぅうっ♡♡」

　ちゅこっ、ぢゅこっと激しく上下に擦られて腰が震える。まともな呼吸も許されないまま施される乱暴な手淫に、エルフィンの腰は堪らずヘコヘコと揺れ始めた。
　こんな行為、屈辱でしかないはずなのに。情けなく腰が揺れる度に、尻穴の狭間に圧倒的な雄の熱を感じて、目が眩むほどの倒錯に酔わされる。エルフィンの目前にバチバチと白い火花が散り、内腿が痙攣して爪先がきゅうっと丸まった。

「ふぁっ♡　んむぅっ♡♡　んぅう～～～っ！♡♡♡」

　エルフィンの花芯から、勢いよく透明な蜜が噴き出した。ガクガクと腰を突き上げ、なおも間欠的に蜜を噴きながら絶頂したエルフィンの花芯を伝い会陰を通って、くぱくぱと呼吸でもするように開閉を繰り返す腫れ上がった肛門までがびしょ濡れる。

「はっ♡　はぁっ♡　あぁあ……っ♡♡♡」
「はは！　舞台の上では、せめて白い蜜を出すんだな」

　雄にイかされる雌の快楽にどっぷりと浸かり、精液を放てないままぐったりと脱力したエルフィンの姿を映して、主人は満足そうに目を細めた。心は口惜しさと惨めさに打ち震えても、調教され切ったエルフィンの身体は容易く快楽に屈してしまう。
　意図に反して淫らに火照った身体を太い指で撫でまわしながら、主人はたっぷりと余裕を含んだ声で少年の落札額を読み上げた。