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奴隷品評会編
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貴族ばかりの客の中でも、エルフィンの主人は上客であるようだ。メインステージの、ほとんど最前列に豪華な椅子を用意されてくつろぐ主人の元に連れられたエルフィンは、ああ、と。一見気のない返事をした主人に、無抵抗に引き渡される。
黒子にチップを握らせてその場から退かせた主人は、ニタニタと下卑た笑みを浮かべながらエルフィンの尻を揉んだ。
「可愛がってもらったか? え?」
「んっ……♡ うぐ、ふ……っ」
逞しい手に乱暴に揉みしだかれるだけで、熟れ切った粘膜がきゅんと疼くような心地がして、エルフィンは顔を赤らめた。オークションが始まって以来、数え切れないほど客たちの陵辱を受けた尻穴は腫れ上がって熱を持ち、今も浅ましくパクパクと口を開いている。
主人はおもむろにエルフィンを足元に跪かせると、舐めろ、と。短く指示を出した。返事を待つまでもなく、後頭部をつかんで性急に根元まで咥えさせられ、エルフィンは目を見開いて悶絶した。
喉奥を突かれる苦しさと、舌を痺れさせる雄の風味に、調教され切った尻穴が濡れる。全身に絡みつく、過ぎた快楽に煮崩れるような熱の疼きに翻弄されながら、エルフィンは言われた通りに舌を這わし始めた。
「んっ……♡ ふっ……ふぐっ……!」
上顎に貼り付く凹凸を丹念になぞり上げ、裏筋に舌を這わせて唾液を絡める。亀頭の膨らみに甘く歯を立て、陰嚢に至るまで念入りに舌を這わせると、主人は満足そうに吐息を漏らした。
「よしよし、いいぞ……ふ、まだお楽しみはこれからだからな、射精はさせるな。丁寧に高めろ」
「んぐっ、む、ふ……ふぁ、い♡ ん♡」
エルフィンはたらたらと愛液を垂らす尻穴の疼きに耐えながら従順に返事をして、目の前の熱棒を愛撫し続けた。主人の言葉を受けて喉の奥まで咥え込み、ゆるやかなストロークで刺激する。
血管の浮き出た幹に丁寧に舌を這わせて根元から扱き上げ、口の中でビクビクと脈打つ感覚に翻弄され、ますます濡れる尻穴を恥じながらも懸命に奉仕した。
「はぁ……んむっ、んっ♡ むちゅっ……♡」
必死に媚びた口淫を続けるエルフィンの耳に、突然の狂騒が響き渡る。反射的に振り向きかけた頭を抑え付けられて喉奥を突かれ、気道を塞がれる苦しさにバタバタと見苦しくもがいたエルフィンを気に留めた様子もなく、ほう、と。主人が興味を惹かれたように呟いた。
「今日の目玉は人間らしいな。思う所でもあるか?」
(にんっ、げ、ん?)
苦しさに今にも白目を剥きそうなエルフィンはそれどころではなかったが、主人は何やら乗り気らしい。二度三度と喉奥を突き上げられ、えづくエルフィンの喉奥の痙攣を堪能した後、始まった時と同じく唐突に口内からペニスを抜き取った。
「ぶはっ♡ はっ、あ゛ぇっ……♡」
「まあ、見目も悪くないな。見るか?」
機嫌の良い主人はエルフィンの身体を軽々と持ち上げると、足を開かせながら己の膝の上に座らせる。主人の剛毛が剃毛されたばかりの股座をチクチクと刺激し、口淫に硬く勃起した雄を尻に挟むように固定されながら乳首を弄られ、エルフィンは淫らに身悶えた。
「ふーっ……♡ ふぅっ、あっ♡ あぁ……っ♡」
主人の腕の中でいいようにされながら、見ることを強制された舞台の上には――いつかのエルフィンのように、四肢を拘束されて壇上に引き立てられる、華奢な姿があった。
か弱い生き物が蹂躙される姿に、より興奮する性質の客たちにとっては堪らないような。加虐衝動にあえて火を点けて回りかねないほどに危うい、怯えた瞳をして。わざわざ縛り付けずとも、抵抗などできなさそうなか細い四肢をそれでもガチャガチャと動かしながら泣き震える少年の声を掻き消すように、楽しげな司会のアナウンスが響き渡った。
「さてこちらは、さる王家の血を引くという、美しい血統の美少年! 我らが主人の手で調教を施され、一通りの性技は叩き込まれている彼は、この見目だけでも価値がありますが。彼の真価はこれからです!」
不自然に彼の身体を覆っていた、厚い布地が取り払われ。全裸に剥かれた少年の身体が露わになる。ギャアと絶叫じみた悲鳴を上げた少年の腹部は不自然に膨れ蠢き――器具によって大股開きに固定された足の間には、少年の身にはあるはずのない裂け目があった。
黒子にチップを握らせてその場から退かせた主人は、ニタニタと下卑た笑みを浮かべながらエルフィンの尻を揉んだ。
「可愛がってもらったか? え?」
「んっ……♡ うぐ、ふ……っ」
逞しい手に乱暴に揉みしだかれるだけで、熟れ切った粘膜がきゅんと疼くような心地がして、エルフィンは顔を赤らめた。オークションが始まって以来、数え切れないほど客たちの陵辱を受けた尻穴は腫れ上がって熱を持ち、今も浅ましくパクパクと口を開いている。
主人はおもむろにエルフィンを足元に跪かせると、舐めろ、と。短く指示を出した。返事を待つまでもなく、後頭部をつかんで性急に根元まで咥えさせられ、エルフィンは目を見開いて悶絶した。
喉奥を突かれる苦しさと、舌を痺れさせる雄の風味に、調教され切った尻穴が濡れる。全身に絡みつく、過ぎた快楽に煮崩れるような熱の疼きに翻弄されながら、エルフィンは言われた通りに舌を這わし始めた。
「んっ……♡ ふっ……ふぐっ……!」
上顎に貼り付く凹凸を丹念になぞり上げ、裏筋に舌を這わせて唾液を絡める。亀頭の膨らみに甘く歯を立て、陰嚢に至るまで念入りに舌を這わせると、主人は満足そうに吐息を漏らした。
「よしよし、いいぞ……ふ、まだお楽しみはこれからだからな、射精はさせるな。丁寧に高めろ」
「んぐっ、む、ふ……ふぁ、い♡ ん♡」
エルフィンはたらたらと愛液を垂らす尻穴の疼きに耐えながら従順に返事をして、目の前の熱棒を愛撫し続けた。主人の言葉を受けて喉の奥まで咥え込み、ゆるやかなストロークで刺激する。
血管の浮き出た幹に丁寧に舌を這わせて根元から扱き上げ、口の中でビクビクと脈打つ感覚に翻弄され、ますます濡れる尻穴を恥じながらも懸命に奉仕した。
「はぁ……んむっ、んっ♡ むちゅっ……♡」
必死に媚びた口淫を続けるエルフィンの耳に、突然の狂騒が響き渡る。反射的に振り向きかけた頭を抑え付けられて喉奥を突かれ、気道を塞がれる苦しさにバタバタと見苦しくもがいたエルフィンを気に留めた様子もなく、ほう、と。主人が興味を惹かれたように呟いた。
「今日の目玉は人間らしいな。思う所でもあるか?」
(にんっ、げ、ん?)
苦しさに今にも白目を剥きそうなエルフィンはそれどころではなかったが、主人は何やら乗り気らしい。二度三度と喉奥を突き上げられ、えづくエルフィンの喉奥の痙攣を堪能した後、始まった時と同じく唐突に口内からペニスを抜き取った。
「ぶはっ♡ はっ、あ゛ぇっ……♡」
「まあ、見目も悪くないな。見るか?」
機嫌の良い主人はエルフィンの身体を軽々と持ち上げると、足を開かせながら己の膝の上に座らせる。主人の剛毛が剃毛されたばかりの股座をチクチクと刺激し、口淫に硬く勃起した雄を尻に挟むように固定されながら乳首を弄られ、エルフィンは淫らに身悶えた。
「ふーっ……♡ ふぅっ、あっ♡ あぁ……っ♡」
主人の腕の中でいいようにされながら、見ることを強制された舞台の上には――いつかのエルフィンのように、四肢を拘束されて壇上に引き立てられる、華奢な姿があった。
か弱い生き物が蹂躙される姿に、より興奮する性質の客たちにとっては堪らないような。加虐衝動にあえて火を点けて回りかねないほどに危うい、怯えた瞳をして。わざわざ縛り付けずとも、抵抗などできなさそうなか細い四肢をそれでもガチャガチャと動かしながら泣き震える少年の声を掻き消すように、楽しげな司会のアナウンスが響き渡った。
「さてこちらは、さる王家の血を引くという、美しい血統の美少年! 我らが主人の手で調教を施され、一通りの性技は叩き込まれている彼は、この見目だけでも価値がありますが。彼の真価はこれからです!」
不自然に彼の身体を覆っていた、厚い布地が取り払われ。全裸に剥かれた少年の身体が露わになる。ギャアと絶叫じみた悲鳴を上げた少年の腹部は不自然に膨れ蠢き――器具によって大股開きに固定された足の間には、少年の身にはあるはずのない裂け目があった。
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