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闇オークション編
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この会場に卸されたその時、スライムたちとの戯れに狂い切ったエルフィンは意識を失っていた。
(ん♡ んあ♡ ああぁ……♡)
意識を落としていてもなお、我が身に注がれる下卑た欲情の視線に感じてしまったエルフィンは、オークショニアたちの検分を受けながら甘い声を上げて弱々しく痙攣した。
その体の感度を確かめ、これは上物、と。満足したオークショニアたちは、手付としての金貨の袋を野盗たちに渡す。あとは事前の契約通り、競りで付いた値の幾許かを後払いで渡すことになっている。
手付だけでも、人一人が普通に生きるならば、一生遊んで暮らせるほどの額はある。それでも満たされることなく、時には同種である人間さえ悪魔のために売りに出すこの男たちの強欲は、魔族の目から見ても醜悪だ。だが、彼らのような外道の存在があってこそ、この稼業は成り立っている。良い商品にはそれなりの見返りを、と。今日の司会を務める予定の男は謝礼の金貨に色を付けるよう指示を出すと、さて、と。改めてエルフィンの姿を舐め回すように眺め、手で触れて状態を確認した。
主要な性感帯の開発は申し分なし。スライムの媚薬粘液による強制発情で肉膣を徹底的に拡張されているのは、巨根ぞろいの客たちには好評だろう。元は騎士と言うだけあって、筋肉もしなやかで締まりも良好。この尻に肉棒をぶち込めば、並大抵の男ならその瞬間に白濁を放ってもおかしくはない。商品としては実に申し分なし。
今日の目玉は決まりだな、と。鼻歌でも歌いたい気分になった司会者は、直前まで意識が戻るか戻らないかの狭間で官能調教を続けるようにと指示を出す。優秀な助手でもある夢魔の美女が、はぁいと甘い返事をして、エルフィンに催眠と催淫の術を重ね掛けした。
雄叫びのような歓声に、ぞくぞくと身体を痺れさせたエルフィンが目を開ければ、白いライトが視界を焼いた。
眩しさに目を細めながら、どうしたことか全身に渦巻く官能に悩ましく身をくねらせたエルフィンが、ハッとその美貌を蒼褪めさせる。――ここは。
「何と言うことでしょう! これは我々の予想を遥かに超えた絶世の美青年! お客様にお出しする前に、僭越ながら司会のこの私が具合を確かめさせていただきます!」
司会はそう言うと、遠目にも濡れそぼってピンクに色付くエルフィンのアナルに、自身の指をいきなり三本も挿入して動かし始めた。
「んぉっ!? おほっ♡ ほひぃいっ♡♡ ほぉおっ♡♡♡」
突然与えられた激しい刺激に、エルフィンは目を剥いて悶絶する。
元々が性行為を前提としていない器官なのだ。それを何の断りもなく蹂躙されては堪らない。だがその衝撃と快楽と苦痛さえ、長時間の強制発情状態を強いられているエルフィンには悦びだった。甘やかな悲鳴を上げ、逃げ場のない舞台の上で激しく身をくねらせる。
「ひぃん♡ あっ、はぁっ……♡ あっ♡ や……やめ、やめろぉ! あっ♡ あんっ♡ はぁん♡」
「これは素晴らしい名器です! 調教済みとは思えないほどに狭くキツく、それでいて絶妙に絡みついて来る! しかも感度良好! どうですか? 今はどんな気分ですか?」
「ひっ? う、ぐぅうっ!! あああんっ♡♡♡」
ぐりゅっと、奥まで乱暴に指を突き入れられた途端に。びくんと腰を突き上げ、仰け反って感じ入るエルフィンの姿に、観客たちからの野次が飛ぶ。司会者はその野次を更に煽るように、激しく手を動かし始めた。
「おいおい、何だ今の可愛い声はよォ!」
「騎士だろ騎士! もっと男らしく鳴いて見せろ!」
「あっ、ひぁっ♡ あへぇっ♡♡♡ ひっ♡ ひゃらぁっ♡」
何か言い返そうにも、開発され切った尻穴から込み上げる快楽は、あまりにも強烈だった。熟練のオークショニアと思しき男の長い指に突き上げられるたび、ぐぽ♡ ぐちゅっ♡ と。激しく淫らな音が鳴る。強烈な快感に身悶えながら、エルフィンは嬌声を上げて激しく善がった。
「さあ、男らしく、とのお客様からのご要望ですが! 乳首まですでに開発済みと言うこの青年は、果たして自分が男であったことを覚えているのか! あまりにも雌として優秀な体つきに、味見役の私も興奮を隠せません!!」
「ああーっ♡ あううんっ♡ だめだぁっ♡ あっ、あぁっ!! 一緒にっ♡ あああんっ♡」
指で激しくアナルを掻き混ぜながら、司会がぷっくりと膨れた乳首を摘まみ上げれば、エルフィンは甘い声を上げて身悶えるしかない。その痴態に、観客たちも皆一様に興奮したように鼻息を荒げ始めた。
(あっ、あああっ♡ こっ、こんなの……! あっあっあっ♡)
会場のボルテージを上げながら施される愛撫は、恐ろしいほどの熟練の手技だった。否応なしに肌が紅潮し、限界まで高められていた体が簡単に発情してしまう。エルフィンは、最早この快楽から逃れる術を持たなかった。
感じる場所を的確に責められれば、甘く淫らな喘ぎ声を響かせながら何度も悶え仰け反ることしかできない。いやらしい音を会場中に響かせるような激しい手マンで善がり狂う姿は、その容貌の美しさと相まってあまりに淫猥なものだった。
(ん♡ んあ♡ ああぁ……♡)
意識を落としていてもなお、我が身に注がれる下卑た欲情の視線に感じてしまったエルフィンは、オークショニアたちの検分を受けながら甘い声を上げて弱々しく痙攣した。
その体の感度を確かめ、これは上物、と。満足したオークショニアたちは、手付としての金貨の袋を野盗たちに渡す。あとは事前の契約通り、競りで付いた値の幾許かを後払いで渡すことになっている。
手付だけでも、人一人が普通に生きるならば、一生遊んで暮らせるほどの額はある。それでも満たされることなく、時には同種である人間さえ悪魔のために売りに出すこの男たちの強欲は、魔族の目から見ても醜悪だ。だが、彼らのような外道の存在があってこそ、この稼業は成り立っている。良い商品にはそれなりの見返りを、と。今日の司会を務める予定の男は謝礼の金貨に色を付けるよう指示を出すと、さて、と。改めてエルフィンの姿を舐め回すように眺め、手で触れて状態を確認した。
主要な性感帯の開発は申し分なし。スライムの媚薬粘液による強制発情で肉膣を徹底的に拡張されているのは、巨根ぞろいの客たちには好評だろう。元は騎士と言うだけあって、筋肉もしなやかで締まりも良好。この尻に肉棒をぶち込めば、並大抵の男ならその瞬間に白濁を放ってもおかしくはない。商品としては実に申し分なし。
今日の目玉は決まりだな、と。鼻歌でも歌いたい気分になった司会者は、直前まで意識が戻るか戻らないかの狭間で官能調教を続けるようにと指示を出す。優秀な助手でもある夢魔の美女が、はぁいと甘い返事をして、エルフィンに催眠と催淫の術を重ね掛けした。
雄叫びのような歓声に、ぞくぞくと身体を痺れさせたエルフィンが目を開ければ、白いライトが視界を焼いた。
眩しさに目を細めながら、どうしたことか全身に渦巻く官能に悩ましく身をくねらせたエルフィンが、ハッとその美貌を蒼褪めさせる。――ここは。
「何と言うことでしょう! これは我々の予想を遥かに超えた絶世の美青年! お客様にお出しする前に、僭越ながら司会のこの私が具合を確かめさせていただきます!」
司会はそう言うと、遠目にも濡れそぼってピンクに色付くエルフィンのアナルに、自身の指をいきなり三本も挿入して動かし始めた。
「んぉっ!? おほっ♡ ほひぃいっ♡♡ ほぉおっ♡♡♡」
突然与えられた激しい刺激に、エルフィンは目を剥いて悶絶する。
元々が性行為を前提としていない器官なのだ。それを何の断りもなく蹂躙されては堪らない。だがその衝撃と快楽と苦痛さえ、長時間の強制発情状態を強いられているエルフィンには悦びだった。甘やかな悲鳴を上げ、逃げ場のない舞台の上で激しく身をくねらせる。
「ひぃん♡ あっ、はぁっ……♡ あっ♡ や……やめ、やめろぉ! あっ♡ あんっ♡ はぁん♡」
「これは素晴らしい名器です! 調教済みとは思えないほどに狭くキツく、それでいて絶妙に絡みついて来る! しかも感度良好! どうですか? 今はどんな気分ですか?」
「ひっ? う、ぐぅうっ!! あああんっ♡♡♡」
ぐりゅっと、奥まで乱暴に指を突き入れられた途端に。びくんと腰を突き上げ、仰け反って感じ入るエルフィンの姿に、観客たちからの野次が飛ぶ。司会者はその野次を更に煽るように、激しく手を動かし始めた。
「おいおい、何だ今の可愛い声はよォ!」
「騎士だろ騎士! もっと男らしく鳴いて見せろ!」
「あっ、ひぁっ♡ あへぇっ♡♡♡ ひっ♡ ひゃらぁっ♡」
何か言い返そうにも、開発され切った尻穴から込み上げる快楽は、あまりにも強烈だった。熟練のオークショニアと思しき男の長い指に突き上げられるたび、ぐぽ♡ ぐちゅっ♡ と。激しく淫らな音が鳴る。強烈な快感に身悶えながら、エルフィンは嬌声を上げて激しく善がった。
「さあ、男らしく、とのお客様からのご要望ですが! 乳首まですでに開発済みと言うこの青年は、果たして自分が男であったことを覚えているのか! あまりにも雌として優秀な体つきに、味見役の私も興奮を隠せません!!」
「ああーっ♡ あううんっ♡ だめだぁっ♡ あっ、あぁっ!! 一緒にっ♡ あああんっ♡」
指で激しくアナルを掻き混ぜながら、司会がぷっくりと膨れた乳首を摘まみ上げれば、エルフィンは甘い声を上げて身悶えるしかない。その痴態に、観客たちも皆一様に興奮したように鼻息を荒げ始めた。
(あっ、あああっ♡ こっ、こんなの……! あっあっあっ♡)
会場のボルテージを上げながら施される愛撫は、恐ろしいほどの熟練の手技だった。否応なしに肌が紅潮し、限界まで高められていた体が簡単に発情してしまう。エルフィンは、最早この快楽から逃れる術を持たなかった。
感じる場所を的確に責められれば、甘く淫らな喘ぎ声を響かせながら何度も悶え仰け反ることしかできない。いやらしい音を会場中に響かせるような激しい手マンで善がり狂う姿は、その容貌の美しさと相まってあまりに淫猥なものだった。
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