【R18】奴隷に堕ちた騎士

誘拐調教編

１

　広いテントの中で、仕切りもなく。どこを見ても美しい女や男が、見るも無残な体位で穢されている。
　上がる悲鳴に嬌声、雄の罵声や猫撫で声、異様な熱気とむわりとした性の臭気に、一切耐性のないエルフィンの身体が震える。
　エルフィンの両脇を拘束した男たちが、その震えを悟って低く笑った。心配するな、などと嘯きながら、これまで誰に触れられたこともなかったエルフィンの尻を無遠慮に揉みしだく。

「処女は、処女ごと売り物だ。精々破瓜に備えて、すけべな身体になっておきな」
「ぐっ、この……っ」

　微かな反抗さえ許さないとばかりに、首に食い込む魔封じの首輪が、時間経過で僅かに回復したばかりだったエルフィンの魔力を吸い上げる。魔力を全ての拠り所に生きる妖精族であるエルフィンに、その首輪の効果は覿面で。途端に全ての気力を失って脱力した華奢な身体を、男たちは笑いながら引き摺った。

「さあて、妖精族のお姫様には特等席だ。精々先輩たちに倣って、お高い商品になってもらおうか」

　いやらしいテントの全貌が見渡せる場所で、汚らわしいものを勃たせた男の膝に座らされ、服を引き裂かれて。下卑た笑いを貼り付かせた男たちに取り囲まれながら、エルフィンは最後の抵抗とばかりに唇を噛み締めた。