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ゆく末への抗い
110.
しおりを挟む冬乃が脳裏の幸せな映像に邪魔されながらも、なんとか着替え終えて行李をしまっていると。
お孝が部屋に入ってきた。
(あっ)
「冬乃はん!?」
大きな笑顔に迎えられた冬乃は、
「ご無沙汰してすみません!」
慌ててお辞儀で返しながらも、
屯所をまたも引っ越したというのに、こうしてお孝が新選組についてきてくれている事に、なんだか組に代わって御礼まで言いたくなり。
茂吉や藤兵衛たちも此処、引っ越し先へ来てくれている事は、先程この新女使用人部屋へ沖田に連れてこられるときに話で聞いている。
その時の感激がお孝を前にじわりと胸内で蘇り、冬乃は更に深々と頭を下げていた。
「ややわぁ」
お孝には長期不在を謝ったきり頭を上げない冬乃が大げさに見えたのか、
「今回に限ってどないしたん、顔あげて」
だいたい冬乃が実家帰りで居なくなることなど毎度の事。とばかりに、
温かな笑顔が、お孝に促されて顔を擡げた冬乃を迎えて。
(お孝さん)
ここまで一緒に来てくれたというのに。・・それなのに、
もうすぐお孝達とも別れる時が迫っているが為に。
その未来に胸奥を掴まれている冬乃は、いつも通りににこやかに微笑んでくれるお孝を目にして、
咄嗟にもう一度頭を下げていた。
「あの、あとごめんなさい」
泣きそうになった顔を隠すために。
「いつもお土産も持ってこなくて」
もとい毎回、気にはなっていた事。
「何言わはるん」
お孝の更にあっけらかんとした声が落ちてきた。
「冬乃はんが帰るたんびに持ってきてくれはってたら、どこにも行かへんうちが貰いっぱなしになってまうやないの」
(あ・・)
温かい返しに、冬乃はほっとしつつも、
おもえばそれだけ頻繁に帰っていたわけで。
引き続き項垂れた冬乃に、だが、
「またよろしゅうなあ。嬉しいわぁ」
そんな優しい追い打ちが来る。
冬乃はよけいに熱くなった目頭に諦めて、遂に顔を上げた。
「こちらこそよろしくお願いします・・!」
涙ぐんでいる冬乃に気づいて瞠目するお孝へ、
「久しぶりに会えたら感動してしまいました・・」
冬乃はそんな言い訳で、できうるかぎりの笑顔を返した。
これより二月後に。
新選組は此処を引き払い、二条城へ向かうことになる。
そして戦さへと進んで、
それからは新選組はもう二度と、京の地へ戻ることはない。
だから。
(あと二カ月・・お孝さん達と過ごせるこの最後の時間に、せめてできるかぎりのことをしよう)
真っ先に思いつくのは、使用人の仕事を近藤の仕事の後に手伝う事。
新しいこの屯所は、西本願寺の屯所以上に広大なはず。
まだ殆ど案内されていないので想像でしかないが、もし広すぎるとなれば、猫の手だって借りたいだろうと。
(そういえば)
沖田に聞きそびれていたが、西本願寺に居た頃あとから募集されて入ってきてくれた他の使用人たちも来てくれているのだろうか。
「この新しい屯所もまた広そうですけど・・」
冬乃は早速聞いた。
「人手は足りてますでしょうか?夕餉の後の時間とかになってしまうかもしれませんが、よかったら私にも手伝わせてください」
「ま」
お孝が目を瞬かせた。
「冬乃はんが助けてくれはるんやったら百人力やけど、・・ええんのん?冬乃はんもこれからもっと忙しいんとちゃうん。今いろいろ・・あるんやない・・?」
近藤の付き人になっている冬乃に、
いま京の誰の目からみても分かるこのかつてないほど不穏な世情下で、公儀方新選組の仕事ならば山積みなのではないかと、
お孝がそういう意味で聞いてくれたらしいことに冬乃は気が付いて。
(そう、だよね・・・そうなんだけど・・)
この時期は、
先の四侯会議が失敗に終わったことで、長州や土佐内の過激派と共に、薩摩もが内々に討幕へと舵転換してゆく中、
幾つもの暴動計画が企てられ、その阻止に新選組は変わらぬ多忙を極めている時期であり。
そのうえ近藤は、在京の一『旗本』としても日夜政策をめぐり各所の会議へ足繁く通っているさなか。
だからこそ沖田も、近藤の護衛のために京に残ったのだ。
「・・・それでも少しの時間でもお手伝いさせていただきたいんです・・」
つい呟くような返事になってしまった冬乃へ、
「おおきになあ」
お孝がほっこりと微笑んでくれた。
「ほな助けてもろうてまうこともある思うけど、無理はせえへんようにしてな」
「はい」
冬乃はほっとして微笑み返した。
「そや」
と、お孝が何か思い出したように突如、うふと微笑った。
「あのニワトリさんたちも、引っ越してきてはるえ」
お孝と別れて近藤の部屋へと向かいながら冬乃は、先ほど聞いたニワトリたちの引っ越し模様をもう一度想像してしまい。ぷっと噴いた。
どうやらお孝の話によると、その引っ越しはちょっとした騒動だったらしい。
逃げ足の速い彼らニワトリや豚たちを隊士総動員で屯所じゅう追いかけまわし、やっとのことで捕獲するような事態だったらしく。
冬乃は沖田と一緒に子豚を追いかけまわした時の事を思い出して、あれが屯所じゅうの規模で行われたのだと思うと、隊士達に同情の念を禁じえなかった。
(総司さんも参加したのかな?)
あとで聞いてみよ
幹部たちの部屋へ続く廊下へと上がりながら、冬乃は今一度想像してふふと微笑った。
ちなみに今回の屯所では、女使用人部屋は、幹部の部屋列に横づけて設置する迄はされなかったようで。
そんな裏庭一帯から向こう、この屯所と通りを隔てる濠の塀までの区間は、ところどころに植えられた低木が点在しているだけの、殺風景が延々と続く。
これではいったい、他の建物はどこにあるのか気になって仕方ない。
(でも此処を引き払うまでに屯所内すべて廻ってみるコトなんて、無いままで終わっちゃいそう・・。)
探索に行って戻ってくる間、かるく雲隠れしている状態になるだろう。
これから多忙が確実な冬乃に、そんな時間の余裕があるはずもない。
(できればあちこち、見て廻ってみたかったのにな)
・・・って。
今からもう引き払う時の気分になっててどうすんの
冬乃は次には呆れて、ぶるぶると頭を振った。
気を引き締めた冬乃は、冷たい廊下をひたすら歩む。
先ほど沖田から説明のあった、広々とした幹部たちの部屋の前を少しずつ通過してゆき。
いま冬乃の横に広大にひろがる内の庭を、挟んだその向こう側には、平隊士たちの寝泊まる大部屋の列が連なる。
もう皆とっくに起き出して、彼らの部屋連側の裏庭に在るであろう井戸場で、各々したくに勤しんでいるのだろうか。
遠くからは馬の嘶きが聞こえている。
そういえば馬小屋はどこにあるのだろうと冬乃はきょろきょろしてみたものの、冬乃の目を奪うは、内庭の大きな枯山水の紋様ばかり。
せっかくなので冬乃は、立ち止まり。その見事な景色を堪能することにした。
作業着に一枚羽織っただけの冬乃の体には少し厳しい冷風が、びゅうと吹き抜けたのへ身震いしながらも、
眼前にひろがる、しんとした朝の空気を纏っていっそう清閑なその光景は、多忙の時へ飛び込む前のひとときの安らぎを冬乃に与えてくれるかのようで、
おもわず溜息をついて。
暫し見つめていた冬乃は。
再び吹き抜けた木枯らしに身震いして、漸く顔を上げた。
(・・・こんなに大きいんじゃ、やっぱり庭師さんが毎日来るのかな)
歩みを再開しつつ、そんな疑問がふと浮かぶ。
沖田との休息所の家にも、毎日ではないが時々庭師が来て、砂紋を整えてくれていた。そんなことも思い出した冬乃は、早くもあの家が恋しくなり。
(そうだ、もう・・あの家とも、あと二カ月なんだ・・)
刹那その事に、思い至った。
――ほんとうに
この世界がここでもう止まってくれたら
(・・・また・・)
こんな祈りに、もはや事あるごとに纏わり憑かれる。
次には絶望の渦へと引きずり込まれ、のまれてゆく感覚。
冬乃は息を震わせた。
このさき日を追うごとにこんな想いばかりに圧され、いつか冬乃の心は潰れてしまうのではないか。
沖田との、その瞬間だけがすべてになって他に何も考えられなくなる、あのひとときだけが、
まるでこれまで以上に今の冬乃にとっては救いで、
皮肉にもあのひとときを重ねれば重ねるほどに、対の喪失感も無限の苦しみも後により一層増すだろう事など、もう容易に想像できていても。
(それでも今は、・・)
「・・・総司さん・・」
今夜は帰れますか
逢うなり、縋るような声が出てしまった冬乃に。目の前で沖田が一瞬瞠目すると、ふっと微笑んだ。
「もちろん」
帰るの意味が、ふたりの家へという事、そしてその更なる意味も、当然に読んだ沖田が、
「・・なんならもう一度、此処でも」
と、昼下がりの休憩時に部屋を訪ねてきている冬乃を、その掻いた胡坐の上へ引き寄せて抱き締めるなり、耳元で囁いてきて。
「それはっ、いけませんっ・・」
冬乃は熱くなる頬を隠して慌てて返した。
冗談だったのか、というより冬乃の咄嗟の返事が面白かったのか、くっと忍び笑うような息が冬乃のうなじを掠め。
そんな刺激にさえ、ぞくりと背を奔る感覚に冬乃は息を呑んだ。
理性だけ、本当は置いてきぼりで。
冬乃の魂も、心も躰も。叶うなら彼から一時も離れていたくないのに、
そんな真の想いに目隠しして。
(・・・いったい何の意味があるの・・)
こんな間にも、刻一刻と終わりの時は迫っているというのに。
「いけなくない・・んです、私にとっては全然」
冬乃は遂に、認めた。
「でも此処は・・・屯所で」
本心は、此処がどこだって構わないどころか。
(・・“クセ” になっちゃいたいくらい・・・)
でも。
「隊にとっては、いけないコトですから、・・それで」
我慢してるんです
語尾が囁くようになってしまいながらも、
せめて伝えたいその想いを冬乃は声に出し、沖田を見上げた。
否、
言わなくてもとっくに、
「承知」
しているかのように。愛しげに見返してくれた沖田が、
「ならば今日、その我慢は無し」
(て、・・え??)
「冬乃が仕事へ戻れる程度には抑える」
「きゃ…?!」
一体どこまで本気なのか、
いきなり冬乃の両の腰を軽々持ち上げ、己の胡坐に冬乃を膝立たせる沖田を、
「い」
(いくらなんでも今はっ、おもいっきり隣に近藤様が・・!)
彼の分厚い両肩へ咄嗟に手を置きながら冬乃は、焦って見下ろして。
「い?」
見下ろした先、沖田が不敵に笑った。
「『い』ざ?」
(いざ?!)
彼はどうやら。まぎれもなく、本気のようで。
いざ、となると尻込みしている自分の小心ぶりのほうに、ここは呆れるべきなのか。
すぐ間近で見上げてくる悪戯な眼が、冬乃を捕らえる。
「覚悟は?」
そんな、もう幾度も冬乃を奮い立たせてきた台詞を添え。
(・・あ)
熱い手が、冬乃の襟内へ潜り込み。
冬乃の躰を抱き寄せる大きな手は、そのまま冬乃の背をゆっくり撫で下りてゆく。
冬乃は。
覚悟した。
息をひそめるように。優しく密な数多の愛撫が、冬乃の思考を奪い去ってまもなく。
腰が砕けて沖田の上へ崩れ落ちた冬乃の、躰を。
沖田が支え、
貫いて。
冬乃は、
沖田の胡坐の上ずっと、幾度も口づけで塞がれながら。
つい少しまえ、首すじから鎖骨、そして胸元を辿って、乱された着物の奥へと、幾つもの痕を付けられたばかりの冬乃の肌がいま、
沖田の前で揺れるたび露わに、
いまや殆ど帯ひとつに留め置かれただけの、心もとない着物から更に、
彼を求めてやまない想いごと曝け出されてゆくのを。もう抑えることもできずに。
只々、深く。衝き上げる波に、浮かされ。
「・・・っ」
まだほんのちょっと前のひとときを、
思い起して叫びそうなり。
冬乃は大慌てで息を吸いこんだ。
「疲れたらいつでもまた休憩に出てくれていいので、どうか無理はしないでいてくれ。未来から戻ったばかりで仕事が多くてすまない」
優しい近藤の声が、忙しそうに向けられたままの背から届く。
「いえ、もう十分休憩は頂戴しました・・から・・」
言ってて再び脳裏に鮮明な映像が起こされ、冬乃は閉口する。
たしかに体は辛くない。沖田の宣言通りに。
あくまで、物理的には。
(でも)
心の・・躰の中毒症状を。冬乃も、いや沖田も、甘く見ていたようだと。
今さら気づいても遅い。
通称、恋わずらい、
冬乃の大敵は今日も容赦なく。
(や・やっぱ仕事の合間は、だめかも・・)
いや、屯所で自体がだめなのだけど。
「そうだ、」
そうこうするうち。
「その確認が終わったら、一度声をかけてもらいたい」
目の前の書簡を尚ひたすら睨んでいる様子の近藤から、指示が届き。
「はいっ」
冬乃は再び大慌てで息を整えると、恒例の心頭滅却ならぬ煩悩滅却に、努めた。
惨敗ながら。
冬乃は今、諦めの境地で枯山水の前に居る。
「良い句でも浮かんだ?」
恒例ながら飄々としている沖田と共に。
(・・・句?)
そして冬乃は、朝時の光景とはまた違う、夕闇にとけこむ幽玄な枯山水から、つと視線を上げ、隣の沖田を見上げた。
以前に発句が趣味と、言ってしまっていたことを思い出し。
(あ・・)
「全然です」
馬鹿正直に答えてしまいながら、どうしたものかとおもわず眉尻を下げた。
何かせめて下手でも作れたらいいのだけど、それすら出来そうにないのだから。
それにしても、よくこんな事まで覚えていてくれたものだと、冬乃は目を瞬かせた。
先ほど夕の巡察から戻ってきたばかりの彼は、その手に着替えを持っている。この後すぐ風呂へ向かうそうだ。
冬乃がなんとか頼まれた仕事を全て終え、次はお孝たちのところへ行こうとちょうど出てきたところに、沖田が途中まで一緒にと冬乃を呼び寄せたのだが、
ふたり廊下を行きながら、今まさに宵のとばりを纏いだす広大な枯山水へと自然に目がいき、気づけばどちらともなく立ち止まっていたのだった。
尤も、深遠な枯山水を前に佇んで、想い巡らせていたことは冬乃の場合、朝からの果てしない煩悩、なわけで。
ほどよく“諦念” に包まれてはいたから、あながち場違いでもなかったかもしれないけど。
どこか悩ましげに眉を寄せた冬乃を、沖田は横に見下ろしながら、内心深く溜息をついた。
房事を、控えたほうがいいのではないか。そういう思いが生じている。冬乃の体を気遣う想いもあるが、今は併せて、もう一つ別の懸念がゆえに。
尤も、そういう思いも胸内に抱え始めていながら、冬乃を前にすると、久方ぶりとはいえ全くと言っていいほど情欲に抗うこと敵わぬのだから、己で己に呆れて仕方がない。
そうして深遠な枯山水を目に、想い巡らせていたことが沖田の場合、朝からの果てしない煩悩、なわけで。
沖田は。今一度、胸中嘆息した。
(しかし)
なんにせよこの懸念も、この先消え去ることは無いのではないか。
冬乃との子を、授かることを。
あらゆるしがらみに反し、己が本心では望んでいようとも。
冬乃が今望んでいるのか如何か。正直、沖田には分からない。
望みを冬乃が冬乃のやり方ではっきりと表明してくるまでは、彼女が身籠もらぬよう細心の注意を払ってはいる、が、
へまをしない一応の自信はあるものの、往々にして男の側のそういう自信は幻である事も、常々耳にしている。
だからこそ、冬乃が此処の世に永住する確信が完全ではなかったうちは、冬乃を抱かぬと彼女に宣言をし、完遂もした。
産まれた世の違うふたりが授かってしまったらと、不安がっていた冬乃に、必要な覚悟はそんな人智を超えた可能性に対してでは無しに、その行為を前にして親になる可能性、それに対してだけでいいと。
そう示したことも、昨日のように思い出せる。
しかし、ここにきてどうだ。
冬乃はもう二度と帰らないと言ったにもかかわらず、未来へと帰ってしまった。今朝に戻ってきた時の様子をみるかぎり、またも冬乃の意思に反した事態だった事は明白だ。
だとすれば、冬乃は今朝も今度こそはと再三の言葉で誓っていたが、それでもまた彼女の意思に反して起こりうるのではないのか。
――――其の儘、戻って来なくなる事すらも。
(考えすぎか・・・)
冬乃が帰らないと懸命に誓ってくるのなら、
信じるしかあるまい。
この懸念は、杞憂と。
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