440 / 472
清涼の桜
102.
しおりを挟む ヒビキ「本日8月3日は『ハチミツの日』です!」
クロード「今日は冒頭からもう記念日の説明ですか。まあ、構いませんが」
ヒビキ「『はちみつ=はち(8)みつ(3)』の語呂合わせで、全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定した記念日だよ」
クロード「『はち(8)み(3)つ(2)』で8月23日でもよかった感じの語呂合わせですね」
ヒビキ「そんなこといわないの。今日は、はちみつについて色々話をするよ」
クロード「はちみつは、この世界では結構高めの甘味料です」
ヒビキ「甘味料が貴重品なのは異世界ファンタジーの定番だよね」
クロード「ヒビキ様、そういうの分かるんですか?」
ヒビキ「ううん。本編設定だとあんまり詳しくない感じ?」
クロード「……ここでも多少は自重してくださいね? あまり設定を無視しすぎないようにしてください」
ヒビキ「現代日本では当然のようにスーパーやドラッグストアで手に入れられるはちみつだけど、今の状態が確立されたのは戦後になってからなんだ」
クロード「忠告ガン無視ですか……それはそうと、随分最近の話なのですね」
ヒビキ「もちろん、養蜂自体はもっと前から、江戸時代あたりから本格的に行われていたんだけど、それでもやっぱり貴重品であることに変わりはなかったみたい。養蜂技術は国内に浸透したんだけど、何せ生産力そのものが貧弱だったそうだから」
クロード「今とは何か違ったのでしょうか?」
ヒビキ「一番の違いは養蜂の蜂がニホンミツバチからセイヨウミツバチに変わったところかな? 洋バチが輸入され近代的な養蜂器具が使われるようになって、それから養蜂が盛んになっていったそうだよ。今はそうでもないらしいけど」
クロード「今は盛んではないのですか? しかし、どこにでもありますよね?」
ヒビキ「日本のはちみつ自給率は10%もないんだ。ほとんどが輸入品だね。七割以上が中国。続いてアルゼンチンやカナダ、ミャンマーなどからも輸入しているよ」
クロード「がっつり依存していますね」
ヒビキ「まあ、日本の食糧自給率自体がカロリーベースで四割を切ってるからね。色んな食品が外国からの輸入品なんだよ。だから中国産は信用できないとか言っても食べなくちゃ食べるものがないっていうのが現状なんだよね」
クロード「となると、外国との関係は重要になってきますね。まさに死活問題です」
ヒビキ「とはいえ、へたに下手にですぎても問題だし、難しいなぁ……て、話が逸れちゃったね。せっかくだからはちみつを堪能しようじゃないか」
クロード「それはいいですね。甘いものは私も好きですよ」
ヒビキ「というわけで、最後になりますが、今日はゲストを呼んでいます!」
クロード「今さらですか? 一体誰を……」
ヒビキ「はちみつと言ったら、クマでしょ!」
クロード「クマ? ……ああ、某ネズミなランドでも大人気の黄色いクマ的な」
クマさん「グルガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
クロード「ハ、ハーフミスリルアーマードベア!? 何ダンジョンボスを連れてきてるんですかヒビキ様!?」
ヒビキ「だってこの世界で俺が知ってるクマってこいつしかいなかったから……」
クマさん「がああああああああああああああああああああああああああ!!!」
クロード「ぎゃあああああ! 攻撃してくる!? ぶ、武器はどこだ!?」
ヒビキ「あ、そういえばはちみつを準備するの忘れてた。持って来るね」
クロード「ヒビキ様!? 今はそんな場合じゃないですよ!? 待ってくださいいいい!」
クマさん「ぐるあああああああああああああああああああああ!!! (はちみつよこせごらああああああああああああああ!!!)」
クロード「知るかああああああああああああああああああ!」
ヒビキ「そうだ。一緒にはちみつ用の壺も買ってこようっと♪」
★★★★★
その他の記念日『ホウ酸処理の日』
※ホウ酸による――。
クロード「ホウ酸団子ですね! このクマ公に喰わせてやりましょう!」
ヒビキ「残念。木材劣化対策のためのホウ酸処理を推進する記念日だよ」
クマさん「があああああああああ!!!(G扱いしてんじゃねえええええ!!!)」
クロード「知るかああああああああああああ!」
ヒビキ「『ほう8さん3』の語呂合わせなんだけど……誰も聞いてないかな?」
クロード「今日は冒頭からもう記念日の説明ですか。まあ、構いませんが」
ヒビキ「『はちみつ=はち(8)みつ(3)』の語呂合わせで、全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定した記念日だよ」
クロード「『はち(8)み(3)つ(2)』で8月23日でもよかった感じの語呂合わせですね」
ヒビキ「そんなこといわないの。今日は、はちみつについて色々話をするよ」
クロード「はちみつは、この世界では結構高めの甘味料です」
ヒビキ「甘味料が貴重品なのは異世界ファンタジーの定番だよね」
クロード「ヒビキ様、そういうの分かるんですか?」
ヒビキ「ううん。本編設定だとあんまり詳しくない感じ?」
クロード「……ここでも多少は自重してくださいね? あまり設定を無視しすぎないようにしてください」
ヒビキ「現代日本では当然のようにスーパーやドラッグストアで手に入れられるはちみつだけど、今の状態が確立されたのは戦後になってからなんだ」
クロード「忠告ガン無視ですか……それはそうと、随分最近の話なのですね」
ヒビキ「もちろん、養蜂自体はもっと前から、江戸時代あたりから本格的に行われていたんだけど、それでもやっぱり貴重品であることに変わりはなかったみたい。養蜂技術は国内に浸透したんだけど、何せ生産力そのものが貧弱だったそうだから」
クロード「今とは何か違ったのでしょうか?」
ヒビキ「一番の違いは養蜂の蜂がニホンミツバチからセイヨウミツバチに変わったところかな? 洋バチが輸入され近代的な養蜂器具が使われるようになって、それから養蜂が盛んになっていったそうだよ。今はそうでもないらしいけど」
クロード「今は盛んではないのですか? しかし、どこにでもありますよね?」
ヒビキ「日本のはちみつ自給率は10%もないんだ。ほとんどが輸入品だね。七割以上が中国。続いてアルゼンチンやカナダ、ミャンマーなどからも輸入しているよ」
クロード「がっつり依存していますね」
ヒビキ「まあ、日本の食糧自給率自体がカロリーベースで四割を切ってるからね。色んな食品が外国からの輸入品なんだよ。だから中国産は信用できないとか言っても食べなくちゃ食べるものがないっていうのが現状なんだよね」
クロード「となると、外国との関係は重要になってきますね。まさに死活問題です」
ヒビキ「とはいえ、へたに下手にですぎても問題だし、難しいなぁ……て、話が逸れちゃったね。せっかくだからはちみつを堪能しようじゃないか」
クロード「それはいいですね。甘いものは私も好きですよ」
ヒビキ「というわけで、最後になりますが、今日はゲストを呼んでいます!」
クロード「今さらですか? 一体誰を……」
ヒビキ「はちみつと言ったら、クマでしょ!」
クロード「クマ? ……ああ、某ネズミなランドでも大人気の黄色いクマ的な」
クマさん「グルガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
クロード「ハ、ハーフミスリルアーマードベア!? 何ダンジョンボスを連れてきてるんですかヒビキ様!?」
ヒビキ「だってこの世界で俺が知ってるクマってこいつしかいなかったから……」
クマさん「がああああああああああああああああああああああああああ!!!」
クロード「ぎゃあああああ! 攻撃してくる!? ぶ、武器はどこだ!?」
ヒビキ「あ、そういえばはちみつを準備するの忘れてた。持って来るね」
クロード「ヒビキ様!? 今はそんな場合じゃないですよ!? 待ってくださいいいい!」
クマさん「ぐるあああああああああああああああああああああ!!! (はちみつよこせごらああああああああああああああ!!!)」
クロード「知るかああああああああああああああああああ!」
ヒビキ「そうだ。一緒にはちみつ用の壺も買ってこようっと♪」
★★★★★
その他の記念日『ホウ酸処理の日』
※ホウ酸による――。
クロード「ホウ酸団子ですね! このクマ公に喰わせてやりましょう!」
ヒビキ「残念。木材劣化対策のためのホウ酸処理を推進する記念日だよ」
クマさん「があああああああああ!!!(G扱いしてんじゃねえええええ!!!)」
クロード「知るかああああああああああああ!」
ヒビキ「『ほう8さん3』の語呂合わせなんだけど……誰も聞いてないかな?」
0
お気に入りに追加
926
あなたにおすすめの小説
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
目が覚めたら男女比がおかしくなっていた
いつき
恋愛
主人公である宮坂葵は、ある日階段から落ちて暫く昏睡状態になってしまう。
一週間後、葵が目を覚ますとそこは男女比が約50:1の世界に!?自分の父も何故かイケメンになっていて、不安の中高校へ進学するも、わがままな女性だらけのこの世界では葵のような優しい女性は珍しく、沢山のイケメン達から迫られる事に!?
「私はただ普通の高校生活を送りたいんです!!」
#####
r15は保険です。
2024年12月12日
私生活に余裕が出たため、投稿再開します。
それにあたって一部を再編集します。
設定や話の流れに変更はありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる