4 / 13
第3話 お兄さんは「病気」
しおりを挟む
※やや性的な描写があります。
◆◆
久美は「急いでいるので…」と断ろうとしたが、若い男は「大した時間は取らせないから」と言って久美の手首をつかみ、少し乱暴に、道路から一番奥の自転車置き場まで引っ張っていった。
自転車置き場といっても、木製の物置のようなものがいくつか並んで建っているさまを想像した方がいいかもしれない。
とびらやドアのない物置というか、ガレージ的なものが並んでいて、多分住人はそこに自転車を置いたり、普段使わないものを置いておいたりするのだろう。
近くに誰もいない状態で、薄暗いところに連れ込まれ、さすがに久美は不安になったが、男は猫なで声でこう言った。
「お嬢ちゃん、僕は病気なんだ。協力してくれるかい?」
「え?病気…?」
男は久美を羽交い絞めにし、「ちっちゃくてかわいいなあ…」と言った後、シャツの合わせ目から片手指をねじ込ませ、下着の上から久美の胸をなでた。
「少し…ふくらんでるね…これくらいが…いちばん」
久美は体が小さい方だったが、それでもそれなりの成長は見られる。
男が「少しふくらんでいる」といった胸は、4年生ぐらいの頃だろうか、何かの拍子に自分で触ったとき、中に二つの卵が仕込まれているのでは?という感触を覚えた後、気のせいか、確かに少しずつ大きくなっている――とは思っていた。
指はスリーマの中に入り込み、乳首をいじり始めた。
ヘルメットのせいもあるのだろうが、呼吸が徐々に荒くなっているのが分かる。
この人、気持ち悪い…と思ったが、「病気」の人にそんなことを言うのは失礼だと、母にきつく言われていたので、だまって受け入れた。
もう片方の手は、スカートをまくり上げ、ももをなでながらパンツの中に入ってきた。
「つるつるだね…フフッ」
さすがに知識の薄い久美にも、この状況が「よくないこと」だというのは分かった。
怖いが声が出ない。
しかも男はメット越しに、こんなことをささやく。
「僕の病気はね…こうして…キミみたいな子の体を触っていると…よくなるんだよ…」
(病気なら…仕方ないのかな)
久美は判断力が正しく働かず、少し気が遠くなりかけていた。
しかし割れ目をなぞられ、指が侵入しようとしてきたのは、本能が拒否した。
「あ、それは…や…」
「もっと…足開いて…」
「や…です」
また男が舌打ちをし、強引にねじ込もうとしたとき、自転車置き場のすぐそば部屋の台所で電気がつき、久美は窓越しに立った女性と目があった。
(助けて!)
という無言の叫びが女性に届いた――わけではなく、「見られた」と思った男が久美を放り出すようにした後、バイクに乗って逃走した。
後ほど聞いた話だと、実際女性側からは、薄暗い自転車置き場の様子は見えていなかったらしいが、逃げていった男のただならぬ様子を不審に思い、外に出てきて久美に駆け寄った。久美の母親くらいの年齢だろうが、優しそうできれいな人だと久美は思った。
「あなた…ここでいったい何をしていたの?」
「今のおにいさんの病気…治してたんです…」
「え?」
◆◆
久美は「急いでいるので…」と断ろうとしたが、若い男は「大した時間は取らせないから」と言って久美の手首をつかみ、少し乱暴に、道路から一番奥の自転車置き場まで引っ張っていった。
自転車置き場といっても、木製の物置のようなものがいくつか並んで建っているさまを想像した方がいいかもしれない。
とびらやドアのない物置というか、ガレージ的なものが並んでいて、多分住人はそこに自転車を置いたり、普段使わないものを置いておいたりするのだろう。
近くに誰もいない状態で、薄暗いところに連れ込まれ、さすがに久美は不安になったが、男は猫なで声でこう言った。
「お嬢ちゃん、僕は病気なんだ。協力してくれるかい?」
「え?病気…?」
男は久美を羽交い絞めにし、「ちっちゃくてかわいいなあ…」と言った後、シャツの合わせ目から片手指をねじ込ませ、下着の上から久美の胸をなでた。
「少し…ふくらんでるね…これくらいが…いちばん」
久美は体が小さい方だったが、それでもそれなりの成長は見られる。
男が「少しふくらんでいる」といった胸は、4年生ぐらいの頃だろうか、何かの拍子に自分で触ったとき、中に二つの卵が仕込まれているのでは?という感触を覚えた後、気のせいか、確かに少しずつ大きくなっている――とは思っていた。
指はスリーマの中に入り込み、乳首をいじり始めた。
ヘルメットのせいもあるのだろうが、呼吸が徐々に荒くなっているのが分かる。
この人、気持ち悪い…と思ったが、「病気」の人にそんなことを言うのは失礼だと、母にきつく言われていたので、だまって受け入れた。
もう片方の手は、スカートをまくり上げ、ももをなでながらパンツの中に入ってきた。
「つるつるだね…フフッ」
さすがに知識の薄い久美にも、この状況が「よくないこと」だというのは分かった。
怖いが声が出ない。
しかも男はメット越しに、こんなことをささやく。
「僕の病気はね…こうして…キミみたいな子の体を触っていると…よくなるんだよ…」
(病気なら…仕方ないのかな)
久美は判断力が正しく働かず、少し気が遠くなりかけていた。
しかし割れ目をなぞられ、指が侵入しようとしてきたのは、本能が拒否した。
「あ、それは…や…」
「もっと…足開いて…」
「や…です」
また男が舌打ちをし、強引にねじ込もうとしたとき、自転車置き場のすぐそば部屋の台所で電気がつき、久美は窓越しに立った女性と目があった。
(助けて!)
という無言の叫びが女性に届いた――わけではなく、「見られた」と思った男が久美を放り出すようにした後、バイクに乗って逃走した。
後ほど聞いた話だと、実際女性側からは、薄暗い自転車置き場の様子は見えていなかったらしいが、逃げていった男のただならぬ様子を不審に思い、外に出てきて久美に駆け寄った。久美の母親くらいの年齢だろうが、優しそうできれいな人だと久美は思った。
「あなた…ここでいったい何をしていたの?」
「今のおにいさんの病気…治してたんです…」
「え?」
1
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
生きてたまるか
黒白さん
現代文学
20××年4月×日、人類は消え、世界は終わった。
滅びのその日に、東京の真ん中で、ただひとり生き残っていた僕がしたことは、デパートで高級食材を漁り、食べ続けただけ。それだけ。
好きなことをやりたい放題。誰にも怒られない。何をしてもいい。何もしなくてもいい。
初めて明日がちょっとだけ待ち遠しくなっていた。
でも、死にたい……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる