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あとがき
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『アンナの不倫日記』をお読みいただき、まことにありがとうございます。
今回、体験記の体裁を取ったため、あとがきにおいても「アンナ」に若干人格を乗っ取られている感がありますが、創作は創作です。飽くまで「筆者として」のあとがきを書きたいと思います。
***
●『KNIGHT BROTHERS』
可憐なヒロインと13人のイケメン兄弟の物語である『BROTHERS CONFLICT(通称「ブラコン」)』。月刊シルフ連載のビジュアルノベル(2010年)からスタートして、ドラマCD、ゲーム、アニメ、舞台と多角的に展開しています。
それぞれ母親が違うという設定は、大正時代の財閥一家とそこに仕えるメイドの物語『華ヤカ哉、我ガ一族』を参考にしました。
●声優さんの名前
○長谷部順二 → 『テニスの王子様』の跡部景吾、『呪術廻戦』の両面宿儺などでおなじみの諏訪部順一さん
『ブラコン』では、13兄弟イチの美丈夫モテ男で、僧侶兼ホストの三男・朝日奈要を演じました。
○大野泰輔 → 『黒執事』セバスチャン・ミカエリス、『ジョジョの奇妙な冒険』空条承太郎などで知られる小野大輔さん。異名「昭和のハンサム」からもわかるとおり、端正な顔立ちと、いじられやすい性格で大人気。2023年には、NHK連続テレビ小説『らんまん』のゲスト出演も話題になりました。
『ブラコン』では九男の朝日奈昴役。将来を嘱望される大学バスケットの有力選手で、ヒロインを一途に真摯に想う姿が印象的でした。
●『いけずなMy Lovely』 → 『いじわる My Master』を参考にしました。
成人向けで性描写も多いゲームながら、出演声優が全員、そのままの名前で出演していた珍しいソフトです。
小野さんは、科学者デルタ(CV大川透さん)の助手であるエヴァンスという20歳の青年を演じていました。巨乳のヒロインを「身体検査」と称してべたべた触りまくるデルタを「うらやましい」と発言したり、最初は率直で快活に見えるものの…という展開で、明るい表情のままヤンデレムーブをかます、ちょっとサイコパスめいた役でした。
***
別のところでも書いたのですが、「アンナ」という名前は、レフ・トルストイの『アンナ・カレーニナ』から取りました。
「不倫日記」の名前のとおり、不倫の部分をもっと濃密に書くか、無節操に誰とでも関係を持つ女を描くか…も考えたのですが、今さら情けない話、私、どうやら不倫性愛というものを説得力を持って書く力がないようです。
既婚者が配偶者以外の人と関係を持つのは、一回だろうが百回だろうがフリンはフリンです。
そう思って「不倫するような女がエッチな妄想にまみれている」の略程度で「不倫日記」と題しました。
正直いえば、性愛日記、エロ日記、エロ妄想日記…などの方が適切だったかもしれませんが、何エピソードか書いてみると、今さらタイトルを変えるのもピンとこなかったので、そのまま通しました。
***
大昔、「不倫は文化」と言ったとされる有名俳優がいましたが、あの人は「不倫がつくってきた文化もある」というニュアンスで言ったことを切り取られ、雑にまとめられたのが真相だったと記憶しています。
そう、それこそ『アンナ・カレーニナ』ではないけれど、不倫関係を含む人間関係が描かれた創作物はたくさんあります。
小説、戯曲、映画、ドラマはもちろん、音楽でも「人の妻に惚れた苦悩」を歌った演歌が大ヒットしたり(複数ある気がするので特定はしません)、友人G.ハリスンの妻に横恋慕する思いを投影したとされている、E.クラプトン『いとしのレイラ』なども有名でしょう。
I田J一さんの発言にならえば、「そういう“文化”も否定するんですか?」というわけです。
いや、それで不倫恋愛を正当化するのはおかしな話ですが、それはさておいて。
***
私は今までにも不倫や性愛を小説の中に盛り込んできました。
性愛は人間の基本的な営みの一つで、不倫・浮気はその営み上の反則みたいなものです。だから、やはり単純に「書きたくなる」のです。
しかし「これぞ!」というものが書けたためしはありません。
ネタを思いついたり、こんなシーンを書いてみたいという願望はあるのですが、うまくまとまりません。
ということは、まあ平凡な結論ではあるのですが、「納得いくまで書く」しかないのでしょう。
時々変なスイッチが入り、わけわからないものを書き始めることがありますが、それでもお付き合いいただき、それなりにお楽しみいただけのならば、こんなにうれしいことはありません。
厚かましいお願いですが、これからもよろしくお願いいたします。
2023年9月 あおみなみ
今回、体験記の体裁を取ったため、あとがきにおいても「アンナ」に若干人格を乗っ取られている感がありますが、創作は創作です。飽くまで「筆者として」のあとがきを書きたいと思います。
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●『KNIGHT BROTHERS』
可憐なヒロインと13人のイケメン兄弟の物語である『BROTHERS CONFLICT(通称「ブラコン」)』。月刊シルフ連載のビジュアルノベル(2010年)からスタートして、ドラマCD、ゲーム、アニメ、舞台と多角的に展開しています。
それぞれ母親が違うという設定は、大正時代の財閥一家とそこに仕えるメイドの物語『華ヤカ哉、我ガ一族』を参考にしました。
●声優さんの名前
○長谷部順二 → 『テニスの王子様』の跡部景吾、『呪術廻戦』の両面宿儺などでおなじみの諏訪部順一さん
『ブラコン』では、13兄弟イチの美丈夫モテ男で、僧侶兼ホストの三男・朝日奈要を演じました。
○大野泰輔 → 『黒執事』セバスチャン・ミカエリス、『ジョジョの奇妙な冒険』空条承太郎などで知られる小野大輔さん。異名「昭和のハンサム」からもわかるとおり、端正な顔立ちと、いじられやすい性格で大人気。2023年には、NHK連続テレビ小説『らんまん』のゲスト出演も話題になりました。
『ブラコン』では九男の朝日奈昴役。将来を嘱望される大学バスケットの有力選手で、ヒロインを一途に真摯に想う姿が印象的でした。
●『いけずなMy Lovely』 → 『いじわる My Master』を参考にしました。
成人向けで性描写も多いゲームながら、出演声優が全員、そのままの名前で出演していた珍しいソフトです。
小野さんは、科学者デルタ(CV大川透さん)の助手であるエヴァンスという20歳の青年を演じていました。巨乳のヒロインを「身体検査」と称してべたべた触りまくるデルタを「うらやましい」と発言したり、最初は率直で快活に見えるものの…という展開で、明るい表情のままヤンデレムーブをかます、ちょっとサイコパスめいた役でした。
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別のところでも書いたのですが、「アンナ」という名前は、レフ・トルストイの『アンナ・カレーニナ』から取りました。
「不倫日記」の名前のとおり、不倫の部分をもっと濃密に書くか、無節操に誰とでも関係を持つ女を描くか…も考えたのですが、今さら情けない話、私、どうやら不倫性愛というものを説得力を持って書く力がないようです。
既婚者が配偶者以外の人と関係を持つのは、一回だろうが百回だろうがフリンはフリンです。
そう思って「不倫するような女がエッチな妄想にまみれている」の略程度で「不倫日記」と題しました。
正直いえば、性愛日記、エロ日記、エロ妄想日記…などの方が適切だったかもしれませんが、何エピソードか書いてみると、今さらタイトルを変えるのもピンとこなかったので、そのまま通しました。
***
大昔、「不倫は文化」と言ったとされる有名俳優がいましたが、あの人は「不倫がつくってきた文化もある」というニュアンスで言ったことを切り取られ、雑にまとめられたのが真相だったと記憶しています。
そう、それこそ『アンナ・カレーニナ』ではないけれど、不倫関係を含む人間関係が描かれた創作物はたくさんあります。
小説、戯曲、映画、ドラマはもちろん、音楽でも「人の妻に惚れた苦悩」を歌った演歌が大ヒットしたり(複数ある気がするので特定はしません)、友人G.ハリスンの妻に横恋慕する思いを投影したとされている、E.クラプトン『いとしのレイラ』なども有名でしょう。
I田J一さんの発言にならえば、「そういう“文化”も否定するんですか?」というわけです。
いや、それで不倫恋愛を正当化するのはおかしな話ですが、それはさておいて。
***
私は今までにも不倫や性愛を小説の中に盛り込んできました。
性愛は人間の基本的な営みの一つで、不倫・浮気はその営み上の反則みたいなものです。だから、やはり単純に「書きたくなる」のです。
しかし「これぞ!」というものが書けたためしはありません。
ネタを思いついたり、こんなシーンを書いてみたいという願望はあるのですが、うまくまとまりません。
ということは、まあ平凡な結論ではあるのですが、「納得いくまで書く」しかないのでしょう。
時々変なスイッチが入り、わけわからないものを書き始めることがありますが、それでもお付き合いいただき、それなりにお楽しみいただけのならば、こんなにうれしいことはありません。
厚かましいお願いですが、これからもよろしくお願いいたします。
2023年9月 あおみなみ
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