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悶々々
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どうも、アンナです。
その後、いきなり10年ほど経ちました。
何でそんなにリープしちゃうかというと、まあその、ネタらしいネタがなかったから。
話したところで、休火山状態みたいな夫婦が惰性でヤってるだけの話なので、そんなに楽しいものではないでしょう。
時々、面白くないことがあると、いきなりキレ散らかして、飲んでいたお茶やビールぶっかけるとかっていうのはあったけど。
これじゃ配偶者DV日記になっちゃう。
なにせ私には負い目があるから、そんなことされても反抗らしい反抗もできなくて、台風が通過するのを待っているみたいになっちゃうし。
「娘ちゃんの学習塾代稼ぎ」の名目で、少しだけパートに出ることをやっと許してもらった。
ほんとは娘ちゃんが小学校に入る頃には働き始めるつもりだったんだけど、事情が事情なんで、家でおとなしくしとけってなってね。仕方ないけど。
その頃にはダンナくんも私に嫌がらせするのも飽きたらしく、徐々に昔みたいに普通に優しく接してくれるようになった。
だけど全然、元通りではない。
私ほどアホではなかった娘ちゃんは、割といい高校に入学した。
しかも、「ママが塾代稼いでくれたおかげだね」って、うれしいこと言ってくれる。
ダンナくんももちろん、合格を喜んでいた。
その後もぜいたくはできないけれど、穏やかな暮らしを続けていった。
娘ちゃんをあまりお金の心配せずに大学に行かせたいから、私はなおパートとかを続けている。
娘ちゃんが17歳の誕生日のとき、ダンナくんが爆弾を投下した。
かなりお酒を飲んでいたし、何ならある意味、機嫌がよかったのかもしれない。
「娘ちゃんが17歳かあ。君が17歳のときって、もう男たらし込んでヤリまくってたよね?」
愉快そうに笑いながら、ダンナくんは言った。
「ちょっと!娘ちゃんの前で何てこと言うの!」
当然、私はブチ切れた。
娘は表情をこわばらせる。
5歳の女の子が「男に媚びて」とか言われたときのとはわけが違う。
意味はもちろん分かっているのだ。
「事実でしょ?」
「違うよ!何言ってんの?」
19歳の新婚初夜で、出血を確認したろうがよ!とは、さすがに娘の前では言えない。
私は確かにクソ女だけど、ダンナくんも大概じゃん。
私はまだ30代後半だけど、ダンナくんはもう50近い。
この書き方って不公平っぽいね。
「私はもう40前、彼は40代後半」という言い方もできなくはないか、どうでもいいけど。
女は基本受け身の上に、年齢的にもまだ「現役」だけど、ダンナくんは…その気になると私を抱こうとはするけれど、うまくいかないことも多くなって、ちょっと焦っているのかもしれない。
具体的に言うと、いわゆる中折れっぽくなったり、気持ちばかり焦って立ちにくくなったり、そんな感じかな。
人が年を取るのは仕方ないと思うけど、私に余裕があるってことは、まだ浮気に走る可能性があるって思っているらしい。
私の不倫のせいで、ダンナくんの心を壊してしまったのだ――という自責の念も湧かない。
今のダンナくんは、脚に覚えアリのお父さんが、小学校の運動会で張り切り過ぎて転倒して大けが、みたいな状態なのかもしれない。
その気はあるのに、うまくいかないって意味でね。
で、正直言うと、私はやっぱり「シたい」という気持ちを持て余しているわけで。
その後、いきなり10年ほど経ちました。
何でそんなにリープしちゃうかというと、まあその、ネタらしいネタがなかったから。
話したところで、休火山状態みたいな夫婦が惰性でヤってるだけの話なので、そんなに楽しいものではないでしょう。
時々、面白くないことがあると、いきなりキレ散らかして、飲んでいたお茶やビールぶっかけるとかっていうのはあったけど。
これじゃ配偶者DV日記になっちゃう。
なにせ私には負い目があるから、そんなことされても反抗らしい反抗もできなくて、台風が通過するのを待っているみたいになっちゃうし。
「娘ちゃんの学習塾代稼ぎ」の名目で、少しだけパートに出ることをやっと許してもらった。
ほんとは娘ちゃんが小学校に入る頃には働き始めるつもりだったんだけど、事情が事情なんで、家でおとなしくしとけってなってね。仕方ないけど。
その頃にはダンナくんも私に嫌がらせするのも飽きたらしく、徐々に昔みたいに普通に優しく接してくれるようになった。
だけど全然、元通りではない。
私ほどアホではなかった娘ちゃんは、割といい高校に入学した。
しかも、「ママが塾代稼いでくれたおかげだね」って、うれしいこと言ってくれる。
ダンナくんももちろん、合格を喜んでいた。
その後もぜいたくはできないけれど、穏やかな暮らしを続けていった。
娘ちゃんをあまりお金の心配せずに大学に行かせたいから、私はなおパートとかを続けている。
娘ちゃんが17歳の誕生日のとき、ダンナくんが爆弾を投下した。
かなりお酒を飲んでいたし、何ならある意味、機嫌がよかったのかもしれない。
「娘ちゃんが17歳かあ。君が17歳のときって、もう男たらし込んでヤリまくってたよね?」
愉快そうに笑いながら、ダンナくんは言った。
「ちょっと!娘ちゃんの前で何てこと言うの!」
当然、私はブチ切れた。
娘は表情をこわばらせる。
5歳の女の子が「男に媚びて」とか言われたときのとはわけが違う。
意味はもちろん分かっているのだ。
「事実でしょ?」
「違うよ!何言ってんの?」
19歳の新婚初夜で、出血を確認したろうがよ!とは、さすがに娘の前では言えない。
私は確かにクソ女だけど、ダンナくんも大概じゃん。
私はまだ30代後半だけど、ダンナくんはもう50近い。
この書き方って不公平っぽいね。
「私はもう40前、彼は40代後半」という言い方もできなくはないか、どうでもいいけど。
女は基本受け身の上に、年齢的にもまだ「現役」だけど、ダンナくんは…その気になると私を抱こうとはするけれど、うまくいかないことも多くなって、ちょっと焦っているのかもしれない。
具体的に言うと、いわゆる中折れっぽくなったり、気持ちばかり焦って立ちにくくなったり、そんな感じかな。
人が年を取るのは仕方ないと思うけど、私に余裕があるってことは、まだ浮気に走る可能性があるって思っているらしい。
私の不倫のせいで、ダンナくんの心を壊してしまったのだ――という自責の念も湧かない。
今のダンナくんは、脚に覚えアリのお父さんが、小学校の運動会で張り切り過ぎて転倒して大けが、みたいな状態なのかもしれない。
その気はあるのに、うまくいかないって意味でね。
で、正直言うと、私はやっぱり「シたい」という気持ちを持て余しているわけで。
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