Lavender うっかり手に取ったノート

あおみなみ

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出かけよう 学 

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 姉がさりげなくメモ片を渡してきた。
「中学生のお小遣いでもハードルの低い場所」「お金をかけずに楽しめるオススメの場所」などが書いてある。
 余計なお世話を、と思いつつ、正直助かった。

 しかし、大学生になって化粧や服に気を使うようになったようには見えたが、中高時代は部活と勉強でいっぱいいっぱいに見えていた姉に、こんな知見があるとは知らなかった。
 「夏のカフェのおすすめメニュー」「絵本専門の書店」「300円均一の雑貨店」などは使えそうだ。

 これらも悪くないが、俺は原口に一つの提案をした。

「なあ、俺はちょっと行ってみたいところがある。付き合ってくれないか?」
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